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コラムの泉

パワハラ予防(「細かい」と評価される上司の仕事への対応)

カテゴリ
労務管理  >  労働安全衛生
最終更新日
2018年07月10日 14:32
著者
株式会社産業予防医業機構 さん
ポイント
13,653ポイント
ポイントランキング100

 こんにちは、産業医・労働衛生コンサルタントの朝長健太です。
 産業医として化学工場、営業事務所、IT企業で勤務し、厚生労働省において労働行政に携わり、臨床医として治療を行った複数の健康管理の視点で情報発信をしております。
http://hatarakikatakaikaku.com/
 今回は、「パワハラ予防(「細かい」と評価される上司の仕事への対応)」についてコラムを作成しました。
 労働衛生の取組を行うことで、従業員に培われる「技術」「経験」「人間関係」等の財産を、企業が安定して享受するためにご活用ください。

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パワハラ予防(「細かい」と評価される上司の仕事への対応)
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 高ストレスの部下に対して産業医面談を行った際、上司の仕事のやり方に関してストレスを感じている事例がありした。そのうちで、「上司が細かい。」と部下が評価する場合は、概ね以下のように細かい確認がされていました。
① 顧客等の視点で細かく確認する。
② 根拠を細かく確認する。
③ 段取りや手順を細かく確認する。
 こういった仕事のやり方に関して部下の細かいという評価は、部下自身の基準と比べて細かいという相対的な評価でしかありません。①から③のやり方は、部下にとっては乗り越えるべきストレスであることが多く、産業医としては、著しく過度でない場合、ストレス源だからといって除外するということはありません。
 私としては部下のストレス軽減と生産性向上のために、次のような支援を行っています。

○共通して行う支援
 ・「細かい」の基準の見直しについての助言
 「上司の細かい」は部下の基準と比べて相対的に細かいということなので、上司の目的に沿った「細かさ」があるということを認識してもらい、部下の「細かい」の基準を見直すように助言します。
 また、必要に応じて上司の目的に沿った「細かさ」を聴取し、それを部下にフィードバックします。
 その他、共通して行う支援を以下のように示します。
 
 ・取組に優先順位を付けるように助言
 上司の細かい確認の内容については、緊急性・重要性・質の向上効果等の視点で優先順があります。上司の目的に沿った優先順位で取り組むように助言します。

 ・労働時間の評価方法の助言
 労働時間が著しく多い場合は、セルフケアとラインケアを活用し業務量の見直しや業務の効率化をするように助言します。それでも十分なケアができない場合は、産業医のケアとして、業務の見直しが進むまで就業制限を意見することもあります。

 ・ストレスを発散する方法について助言
 1つのことにこだわると持続的にストレスがかかり、最終的に気分や体調に障害が出てきてしまいます。そこで、趣味の充実や運動により休日等は業務にこだわらずストレスを発散できるように助言します。
 趣味が全く無いという方に対しては、休日にウォーキングや軽いランニングを行うように体を動かすことを提案しています。

①顧客等の視点で細かく確認するやり方への対応
 このやり方は、営業や品質管理等の成果物を受け取った人の反応を見る機会がある職種を経験してきた上司に多いです。
 部下に対しては、過去に上司が指摘した内容を整理し、以降の成果物にはその指摘事項を落とし込むように助言しています。
 もし、過去に上司が指摘した内容が抽象的すぎる場合は、上司に対し具体的に指摘を行うように指導することもあります。

②根拠を細かく確認するやり方への対応
 このやり方は、法規や危機管理等の問題が起きた場合に会社を守る職種を経験した上司に多いです。
 部下に対しては、情報収集した際に、1次資料はファイリングやフォルダーに保存する習慣をつけるように助言しています。
 
③段取りや手順を細かく確認するやり方への対応
 このやり方は、人事総務や営業等の複数の部署等の間で調整対応する職種を経験してきた上司に多いです。
 部下に対しては、業務を始める前に、上司と段取りや手順を整理することを助言しています。また、その際にはメモでも良いので記録をしっかり残しておくことも助言しています。

※ 管理職は管理するのが業務なので、細かさは経営安定のために重要です。ただし、事業者はその細かさが経営の方針に適合するかを評価し、適切に対応する必要があります。また、考え方の背景が共有されていない場合は、トラブルが発生するリスクが高くなります。
 パワハラ等の訴えで、生産性が低下することを避けるために、産業医を活用して適切な労働衛生対策を行ってください。



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