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コラムの泉

中小企業診断士【第2次試験突破のノウハウ】<第45号>

カテゴリ
その他 > 資格取得
最終更新日
2005年10月26日 14:10
著者
md1031 さん
ポイント
39,685ポイント
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■□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□■        中小企業診断士【第2次試験突破のノウハウ】              第45号 ■□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□■ ※このメルマガは御使用のメーラーの設定を「等幅フォント(MS ゴシック  など)」にしてご覧ください。(MS Pゴシック等のプロポーショナルフ  ォントではレイアウトが崩れ見づらくなります) ご講読いただきましてありがとうございます。 このメールマガジンでは、新試験制度移行後の中小企業診断士【第2次試験】 の過去問題を中心に、解答作成のプロセスを詳細に解説していきます。 +─────────────────────────────────+ |         ★☆  お 知 ら せ  ☆★         | +─────────────────────────────────+ 当メルマガと連動する形で「事例構造化」資料を作成し、ホームページに掲載 しております。ここでの分析・解説の参考資料としてご覧ください。 ※ホームページ http://www.geocities.jp/lazybird_jp/  「事例構造化資料」の「平成14年度」から「事例 III」のリンクをクリッ  クしてください。 前回は「平成14年度:事例II」の第4問(設問3)の分析・解説を行いまし た。 いくつかの受験校の解答を見てみたところ、ほぼすべての模範解答で「Mシェ フ料理教室への招待」「Mシェフレストランへの招待」とMシェフを絡めたプ レゼントとなっていました。レストランへの招待は物品プレゼントには当たら ないんですかね。確かに自分自身も本試験の時には上記の2つを挙げた記憶が あります。Mシェフを知っている顧客が多いのでしょうから、どちらも効果は ありそうです。当メルマガではあえてレストランへの招待は避けてみました。 というか、ロジカルシンキングの「モレなく」を少し意識してみたんですよね。 ホームパーティーを軸に料理とマナー、知識などを切り口にしてみました。や はりMシェフを中心に考えるべきだったんでしょうか。この事例ではMシェフ がかなり重要ですからね。 それでは、いままでと同様にまずは「平成14年度:事例 III」の与件文の構 成、および事例テーマの解説から始めます。 <<<<<<<<<<    分 析・解 説    >>>>>>>>>> ┏━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┓ ┃                                 ┃ ┃ 平成14年度 事例 III(生産・技術戦略)            ┃ ┃                                 ┃ ┗━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┛ 【与件文の構成】−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− 平成14年度の生産・技術戦略事例の与件文を段落ごとに分けると、以下のよ うな構成になっていると考えられます。与件文を参照して確認してみてくださ い。  【C社の概要】  1.C社の概要  2.顧客とC社の立地  3.脅威とC社の業況  4.製本業界    【受注の状況】  5.生産ロットのサイズ  6.受注量の変動  7.納期の状況    【生産の状況】  8.生産計画の策定  9.本工程の能力  10.本工程の問題  11.前工程の能力  12.後工程の能力 もともとの与件文でくくられている単位で少し整理してみようと思います。 C社の事業は書籍製本ということですが、それ以外の【C社の概要】(企業概 要やSWOTなど)については、「事例構造化」資料やこの後の設問でまとめ る形とさせていただきます。 次の【受注の状況】の内容から主だったところを抽出すると、  生産形態  :受注生産かつ、ロット生産  ロットサイズ:最小で500部、最大で5,000部  受注量/週 :少なくて24,000部、多くて40,000部  納期    :通常は印刷物支給日から3日〜1週間 といったことが書かれています。ただし、    ・最近では500〜2,000部の注文が多く小ロット化が進んでいる  ・ロットサイズの小さい注文(500〜1,000部)については、納期に   ついても印刷物支給日から2日後など短納期要請が強い といったロットサイズや納期に関する変化が起きているようです。この辺は要 チェックですね。それと、与件文をさらっと読んでしまうと見逃してしまいそ うな点ですが、受注から納品までのリードタイムにも触れています。  【通常】      注文 (1週間) 印刷物支給 (3日〜1週間) 納期          ~~~~~~         ~~~~~~~~~~~~      ├──────────┼─────────────┤  【短納期要請】      注文 (3日) 印刷物支給 (2日) 納期          ~~~~         ~~~~      ├─────────┼─────────┤ 与件文に稼動日数週5日との記述がありますので、通常の場合はリードタイム が10日、短納期対応では5日と半分にまで削られています。特に注意しなけ ればならないのが、注文から印刷物支給までの期間が少なくなっていることで す。これは計画策定にかなりの影響を及ぼしてくることが予想されます。これ も要チェックですね。 最後に【生産の状況】についてですが、C社の生産計画の策定方法と生産工程 の説明がされていますので、簡単にまとめておきたいと思います。  【生産計画の策定方法】     1.得意先からの注文を受け付けて、   2.印刷物支給日を確認し、   3.生産計画へ組み込む   → 生産ロットごとに「いつ」「何を」「いくつ」生産するかについて、     コンピュータ上の生産管理表に入力   策定者   :生産管理課   策定サイクル:週1回   策定対象  :本工程のみ    【生産工程】     1.前工程(折り、断裁など)     ・作業者は12名     ・本工程の生産計画にあわせて作業指示を行っている     ・作業のないときは、後工程の応援にまわる     ・加工された印刷物は本工程の投入前に1〜2日、倉庫で保管する   2.本工程(丁合、糸綴じなど)     ・作業者は10名     ・工程はライン化されている     ・段取り替えが必要(段取り替えは作業者全員で対応)     ・ライン稼動時は印刷物の投入作業やラインの監視を行っている     ・各ロットの本工程が終了すると生産実績をコンピュータに入力   3.後工程(カバー掛け、帯掛けなど)     ・作業者は正社員1名と臨時社員     ・作業量に応じて臨時社員を配置している   「各工程の生産能力」    1.前工程 → 2,000部の印刷物であれば、2時間で終了    2.本工程 → 1日8時間として8,000部/日            ただし、1回の段取り替えは平均45分(750部の            加工時間に相当)    3.後工程 → 1名につき、8時間で500部仕上げられる 以上が今回の事例を簡単にまとめたものになります。いわゆる「事実」のみを 整理していますので、問題点などはこの後の各設問で明らかにしていきたいと 思います。 生産・技術事例に限らず、与件文の整理は大変重要ですよね。特にこの事例の ようにロット、納期、工程などがつらつらと記述されていると、頭の中だけで 整理するのはとても大変です。ここでは文章で書きましたが、本試験では簡単 な図にすると良いかも知れませんね。解答作成に直接的に使用しなかったとし ても、「整理する」と言う意味では相当な効果があるはずです。図で表現する のが苦手なんです、と言う人は無理にやらないでくださいね。それに時間が掛 かりすぎて「ゲームオーバー」ではシャレにもなりませんので。 【事例テーマ】−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− 「事例構造化」資料のタイトルには以下のようにテーマを記述しました。  「生産管理を強化し、小ロット/短納期対応することにより競争優位性の   確立と収益性の向上を目指す書籍上製本業」 テーマ導出のプロセスですが、今回の事例で最も重要な経営課題は  「価格競争を回避するための競争優位性を確立し、同業他社との受注獲得   競争に打ち勝つこと」 であると考えました。これは、与件文の3段落目にある  「製本需要の低迷に加え、厳しい価格競争から同業者に受注をとられるケ   ースも出てくるなど・・・」 と、4段落目の最後にある  「C社は上製本のみを取り扱っている。近年、書籍市場では、上製本の低   迷が並製本に比べて著しい。」 から、  1.製本需要が低迷しているうえに、受注獲得競争に負ける場合がある  2.受注獲得競争に負ける原因は価格競争に負けているためである。  3.C社が対象としている書籍の上製本市場の低迷が著しい。 といった点を経営にとって最も重要な問題点として抽出し、この問題点を解決 するために  1.同業他社との受注獲得競争に勝てる優位性を確立すること  2.価格競争に巻き込まれないように高付加価値化を図ること などが課題であるとの考えから導きだしたものです。これによって機会損失を 最小限に抑え、相対的な高価格を維持できれば収益性の向上が期待できるので はないか、と考えたわけです。 また、この事例で競争優位の確立や高付加価値化をどのように行うかについて は、やはり「小ロット/短納期」への対応ではないかと考え、テーマに「生産 管理の強化」を付け加えました。 生産管理の中身については各設問で問われてくると思われますので、ここでは 大雑把に「生産管理の強化」とだけ謳っておきたいと思います。 −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− 今回はここまでとさせていただきます。 次回は「平成14年度:事例 III」の第1問から分析・解説します。

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