アイデア休暇【ノバレーゼ】
「ユニークな理由で特別休暇を取得!アイデア休暇」

株式会社 ノバレーゼ
所在地/東京都中央区銀座1-8-14 銀座YOMIKOビル4F
設立/2000年11月1日
従業員数/746名 (パート・アルバイト含む) (2010年4月末日現在)
資本金/594,755千円(2010年5月末現在)
婚礼プロデュース事業、婚礼衣装事業、ホテル・レストラン事業を展開。全国の都市部、郊外のゲストハウスウェディングや、レストランウェディングをプロデュースする。「ブルガリ」都内旗艦店、「イル・ムリーノ ニューヨーク 六本木ヒルズ」など提携店舗も多数。
日本全国でブライダル事業を展開するノバレーゼ。お客様の「一生に一度の大切な日」をプロデュースしています。よりよいサービス提供を目的として導入されたオリジナルの休暇制度について伺いました。
―2010年4月に導入された「アイデア休暇」とはどのような制度なのでしょうか?
ユニークな「休む理由」をつけて上司に休暇を申請すると、1年に1回好きな日に有給休暇を取得できるというものです。
目的は有給取得率のアップでした。有休を取る人が増え、有休を使う事によってリフレッシュをして、その結果を顧客に還元してもらいたいと考え、役員会議で制度化されました。結果、弊社の年間休日は119日から120日となりました。
「アイデア休暇」は、最初「ズル休み休暇」と名付けられ、そのあと「エイプリールフール休暇」となりました(今でも社内ではこれが公称となっています)。でも、「ズル」「嘘」で休むというのはあまり聞こえがよくありません。このような制度をやっている会社を弊社のお客様がどう感じるかという理由で総務からネーミングにNGが出まして、結果「アイデア休暇」として導入が決定しました。
―制度制定後の取得数はどれぐらいでしょうか?
5月半ばの時点で20数例です。誰かが取り出すと続けて取られていますね。社内報などを使って取得の促進をしています。
―これまでの休暇申請の理由を教えてください。
はじめて取得した人は、「モナコグランプリに参戦する」でした。私の部下だったのですが、最初「恋のから騒ぎ」がしたいと申請してきたので却下しました。休暇理由には発想力が求められます。承認は上司の判断に委ねられているため、自分の上司をよく見て、その上司が納得する理由を考えなければなりません。
私たちはブライダル事業をやっていますから、さまざまなお客様に対して、自分の思い込みじゃなく、お客様のツボを押さえて、ニーズにあったご提案をすることが求められます。夢があり、クリエイティビティに富んだ理由を考える事は、そのトレーニングにもなっていますね。
これまでにアイデア休暇として承認された理由は、「上海万博に行ってきます」「ゴシップガールに出演する」「春の園遊会に参加します」など、さまざまです。休暇理由には社員一人ひとりの個性も表れますね。たとえば、これまでの申請理由の中で私のお気に入りは、法務やコンプライアンス担当の日頃とても真面目な印象の男性社員の申請理由です。それは「妻の素行調査」でした(笑)
―この制度を導入して社内にどのような変化がありましたか?
これらの理由は本人の許可をとって、休暇取得促進のため、社内報で共有することもありますから、休暇の取得理由が社内でも話題になったり、コミュニケーションの活性化にも一役買っています。
また、会社に対しての帰属意識が高まったと思います。クリエイティブな制度をつくるゆとりや遊びのある会社だと、自分に与えられた権利を通して知ることができたからだと思います。
―事業やサービスにはどのように影響してくるとお考えですか?
500人の社員の2/3は現場でお客様と接しています。ブライダルという場ですから、私たちが仕事をする環境は日々、感動や喜びに包まれています。ゆえに、それが日常的な普通のことになってしまいかねません。休暇を取得させることで強制的にオフセットし、客観的に自分の置かれた環境を見ることで、その感動や人の気持ちに鈍感にならないようにして、戻ってきたときにより豊かな心でより生き生きと働くことができることだと思います。それはお客様にも伝わります。休みで得たことを顧客に還元していきたいと考えています。
あと、お客様の幸せな思いをつなげる仕事ですから、他にも、CSR的な活動(トツキトウカ http://www.10-10.jp/)に社員自ら取り組んだり、研修のなかに農業体験を取り入れたりと、心を豊かにするような活動にも力を入れています。
【コラム】顧客感動創造企業のユニーク制度
ノバレーゼにはこのほかにもユニークな制度がたくさん。一部を紹介していただきました。
■リフレッシュ休暇
ノバレーゼは2000年に創業していますが、その際、3年会社が存続できたら・・・とつくられたのが、「リフレッシュ休暇」です。3年勤続すると1ヵ月間休むことができます。分割もOKです。
■記念日休暇
2007年に「恋人休暇」としてはじまりました。ただし「恋人」というと、個々人の置かれた状況によって取得の可否が決まってしまうため、現在は「記念日休暇」となっています。1年に1回、大切な日にお休みをとれるもので、結婚記念日に取得する人が多いですね。
■新卒採用ではパスポートを配布
会社説明会に参加した人全員に、フライトチケットを配布しています。一次面接にフライトチケットを持って参加し面接を通過すると、そこでパスポートが渡されます。
ここからは「面接」ではなく、平均で7〜8回、応募者が納得できるまで社員との面談を続けます。この期間は応募者が「本当に、この会社で働きたいか?」を考えるための期間ですね。弊社の人事担当者がナビゲーターとして応募者一人ひとりにつきます。そして一緒に気の済むまで面談を続けることになります。入社希望の意志が固まったら、残された2回の面接(役員面接、社長面接)を受けていただきます。新卒者のエントリーは30000人。その中から面談に進むのが約500人。今年は50人の新卒を採用しています。こうして入社した人たちは、モチベーションも高くて、お客様にも最高のサービスを届けることができます。
株式会社 ノバレーゼ
野原和歌(のはらかずか)
美術館のキュレータの職を経た後、2001年 9月にノバレーゼに入社。ウェディングドレス・コーディネーター、ウェディングプランナーを経てクリエイティブディビジョン・ディビジョンマネージャ-に就任。現在は広告及び広報の責任者として広報・宣伝ディビジョンのディビジョンマネージャーを務めると同時にCSR活動を推進している。







