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はっけん!面白制度

第13回:デート支援金制度【コントロールプラス株式会社】

(2006/10/24 火曜日)

カオリ: 週末どこかに遊びに行った?
コージー: 熱海の温泉に行ってきたよー
カオリ: 休日にデートにいくと、会社からお金がもらえる会社があるんだって。
コージー: 本当に?詳しく教えて!

デート支援金制度【コントロールプラス株式会社】

自社サービスへの貢献&社員のクリエイティブの向上
W効果を狙った福利厚生制度 

デート支援金制度【コントロールプラス株式会社】
用意する物: 支援金
つくりかた : 1)自社のサービスと連動する福利厚生を考える
2)経費として支払うにあたり、適正な金額を算出



コントロールプラス株式会社
所在地/東京都中央区日本橋茅場町2-12-2 Apartment2122 2B
設立/2005年3月3日
従業員数/18名
資本金/1000万円
http://www.ctrl-plus.jp/

インターネットホームページの企画および制作・運用、インターネット広告代理店業務、自社メディア・デートスポットのクチコミ情報サイト「デート通.jp」の運営を主要事業とする。「デート通.jp」では、デートスポットのクチコミ掲示板、恋愛相談掲示板などをサイト内に設置。10代20代の女性を中心に注目を集めている。

−社員のデートを支援するための福利厚生があるとお聞きしました。休日にデートに出かけた距離に応じて、支援金を渡しているそうですね。

「デート支援金制度」のことですね。東京から1キロ離れるごとに100円を支給しています。ゴールデンウィーク(以下GW)と年末年始の長期休暇の適用する制度です。

−オリジナルサービス「デート通.jp」を運営されていらっしゃいますが、サービス運営との関連性が高い制度とお見受けしました。デート通.jpがあったから導入された制度でしょうか?

はい。この「デート支援金制度」は今年のGWからスタートしました。以前からこれとは別に、土日を対象としたデート支援金を導入しています。これはデート通.jpをはじめた昨年の9月頃からある制度です。

サイトがはじまった当初は、ユーザがサイトの存在自体を知りません。ですから、クチコミが少なかったんですよ。最初の真っ白なデータベースに書き込む段階では、ユーザ任せにしてはいけません。社員がこういう風に書き込むと良い、レストランなら裏メニューも書くのが良い、といった具合に、クチコミの書き方のお手本を書いてあげることが必要です。そして実際に行かないと、信憑性の高い、使えるクチコミを書き込むことはできませんよね。だから「土日にでも行きなさい」という意図があって支援金を出すことにしました。

土日にデートに行ったところに関して、デート通.jpにクチコミ情報を書いてくれたら、毎月上限6000円まで、取材費として支払います。レシートとともに経費の精算時に申請をしてもらって。最近は社員数が増えたこともあり、金額は3000円を上限に変更しましたが。

デート支援金制度【コントロールプラス株式会社】

−いわゆる「デート」限定?同性やひとりで出かけるのは対象にはならないのでしょうか?

いえ、誰と行くかは問いません。しかし、GWと年末年始を対象とした移動距離の支援金については、どこへ行くかを前もって申請をしてもらいますね。毎月の土日を対象としたデート支援金は映画でもディズニーランドでも構いません。

とういうのも、この支援金の導入にはふたつの目的があります。
そのひとつは、デート通.jpに地方のデータが少ないので、その取材をしてもらうため。データの欲しい都市に優先的に行ってもらいたいので、できるだけ行き先を散らすように調整します。推薦都市を15個ぐらいリストアップして、行きたい人に挙手してもらって。ゴールデンウィークには、名古屋、京都、大阪、神戸、福岡、仙台、北海道などに行きましたね。北海道だと900キロだから9万円ぐらい、名古屋で約200キロなので2万円。ただし関東圏の場合は1キロ=50円で換算します。

とにかく遠くに行って欲しい。「遠くに行かせる」ことがこの制度のもうひとつの目的です。

弊社では、デート通.jpの運営以外に受託制作もやっています。毎日、会社と自宅との往復だけ、1日中机の前に座って、モニター越しの世界だけを見続けていると、感覚が麻痺してきますよね。ですから、時には日常を離れて視界を変え、感受性を豊かにしてもらいたいと思っているんです。

長時間をかけて移動をすると、電車の中、乗り換えのとき、飛行機でもホテルでも、都内で見ている風景とまったく違う風景が目に飛び込んできます。視覚神経が活発になると新しいアイデアが出たりもするだろうし。リフレッシュするためにも遠くにってほしい。それに地方にはおいしいものもたくさんあります。九州で9万ぐらい払いますが、実際の交通費と宿泊費で4〜5万円ですから、残りはおいしものを食べてきなさいって言っていますね。

クリエイティブの感覚を磨くためには、ネットサーフィンをして、いいサイトを見ているだけではダメだと思います。視覚はもちろん、「食べる」ことによって得られる味覚、モノを触って得る触覚、そういう感覚を磨いて欲しい。「そこを磨くと、クリエイティブの高いアウトプットに繋がるに違いない」という自論を私は持っています。

−支援金は社員全員、村田さんも対象ですか?

もちろん。でも私は海外逃亡してしまうので・・・。残念ながら、海外は対象ではないんです。デート通.jpには海外の情報がないので、国内限定。デート通.jpに韓国版ができたら、韓国は対象になるかもしれませんね。

サービスと福利厚生は連動しています。福利厚生は社員のリフレッシュのためでもありますが、仕事とまったく関係のないところでの福利厚生は会社がフォローする意味がありません。最終的に自社のサービスにメリットが帰ってくるような福利厚生が理想ですね

−ここのオフィスは大変洗練された印象を受けます。この快適さは社員への福利厚生になっていそうですね。

もともとはオフィス利用も可能なマンションで、メゾネットタイプの部屋を2フロア借りています。階段の上がり下がりもありますが、移動することで視覚神経に刺激を与えることができますから。

設備としても、ドライヤー、ひげそり、ランドリーボックス、乾燥機、洗濯機など生活に必要なものはたいてい揃っています。うちの社員は男性が7割以上を占めていて、平均年齢も26歳ぐらいです。
若いときはキャパシティを拡げる唯一のチャンスですよね。だから自分のキャパシティの120%、140%ぐらい詰め込んで仕事をしてもいいと思っています。そして、そうやって、なり振り構わずに頑張る人には、しっかりと賞賛を与えてあげたいと考えています。だから仕事以外のところでは、できる限りのホスピタリティを揃えてあげたいんです。フカフカの布団で眠って、新しいシャツを着られる環境を提供してあげたい。

あとは食事ですね。キッチンもありますから、食材を買ってきて鍋をしたり、ごはんサービスをしていた時期もありました。最近は人数も増えてきたので、果物を取り寄せたりしていますよ。

デート支援金制度【コントロールプラス株式会社】

コントロールプラス株式会社
代表取締役
村田マリ(むらた まり):
1978年生まれ。早稲田大学文学部を卒業後、株式会社サイバーエージェントに入社する。2005年3月に独立し>『コントロールプラス株式会社』を設立。

【コラム】 コントロールプラス株式会社 村田マリ社長

−デート通.jpをスタートしたきっかけを教えてください。

創業前から、「恋愛のコミュニティって面白い」と思っていたんです。前職で恋愛に関するメールマガジンのコンテンツディレクターをしていて、その時の経験があってのこと。恋愛系はユーザがアクティブでリピート率が高いからおもしろいんです。

巷には恋愛コミュニティは結構ありますよね。その内訳としては、個人が運営している相談掲示板が一番多い。あとはISP(インターネットサービスプロバイダ)が運営するポータルサイトのひとつのカテゴリーとして「恋愛」があります。これは結婚紹介会社がコンテンツ提供をしている広告代わりのものが多いですね。

法人が真面目に管理をしている恋愛のサイトはその当時はほとんどなかったと思います。でも恋愛のコミュニティポータルへの需要はある、それなのに受け皿がない、それならば、真っ先に法人として取り組もうと立ち上げました。

書籍やテレビ番組では、ここ2、3年、デートスポットを紹介したり、恋愛偏差値を競い合うような企画が多くなっていますよね。既存のメディアにはあったのにネットにはなかったんです。

サービス開始は約1年前。いまでは政令指定都市を中心に国内15000ぐらいのデートスポットのデータベースとなっています。

−他のレストランや観光地などいわゆるデートスポットとなりそうな情報を集めたサイトとはどのように差別化を図っていますか?

ユーザからのクチコミ情報は、それが良い評価、悪い評価に関わらず、すべてオープンに掲載しています。行ったときに「サイトと違う」とならない下見サイトです。デートや記念日であれば、特にそういった失敗は避けたいですからね。

−今後のサービスの展開は?

コミュニティが信頼感を得るのには時間がかかると思っていますから、デート通.jpは地道に運営しながら、2,3年かけて若い人に浸透していけばいいと思っています。

そして、近く「接待.jp」を立ち上げる予定です。デート通.jpのユーザがティーンエイジャー中心になってきたので、こちらは30代の人が行く、客単価が少し高く、特別な日に行くお店を中心に集めたコミュニティになると思います。


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