| カオリ: | また今日も、彼、遅刻だよ。 |
| コージー: | 今週何回目だろうね。そろそろ罰則が必要かな。 知ってる?社内でコスプレしている社員がいる会社! |
| カオリ: | 遅刻したら全身タイツで1日仕事しなきゃいけない会社でしょ? なぜ、罰則にコスプレなんて思い切ったことしたのかな。 |
| コージー: | でもその制度で遅刻は減ったらしいよ! 自分から辞めようと思う気持ちにならせることが大事なんだよ。 |
遅刻の罰則・全身タイツ【株式会社グローバル・フレックス・プランニング】
遅刻でコスプレ!恥ずかしい面白罰則
次世代型のグループウェアで社員の自己管理能力を育てる

| 用意する物: | 全身タイツ |
|---|---|
| つくりかた : | 1)始業時刻を定める(直行禁止) 2)全身タイツを購入 |
| 予算: | 3000円〜4000円 |
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株式会社グローバル・フレックス・プランニング
所在地/東京都渋谷区渋谷1−14−8宮益SKビル5階
設立/2004年3月13日
従業員数/25名
・・・オフィス勤務(営業・ディレクター他)8名 在宅勤務 (プログラマー・デザイナー他)17名
資本金/1500万円
http://www.gfplan.jp/
プレスリリース配信サイト「バリュープレス」の運営をはじめ、企業のPR支援、ブランディング戦略支援を主要事業とする。その他、WEBサイトの構築やインターネットに関する業務コンサルティングを手がける。
‐遅刻したら全身タイツになる会社として、さまざまなメディアに取り上げられていますが、その実態を教えてください。
弊社の始業時間は9時。遅刻する可能性があるので直行は禁止しています。つまり全員が9時には出社しているはず。もしも1分でも遅れた場合は遅刻とみなします。その遅刻累積回数がひと月に5回を数えた時点で、全身タイツ着用が決定します。その翌日以降、内勤の日に全身タイツで終日過ごすという制度です。
‐なぜ、このような面白制度の導入を?
導入は約半年前に遡ります。当時、遅刻を何度も繰り返し、言ってもなおらない社員がいたんですよ。僕も何度も何度も言っているうちに、叱ることにもだんだんと嫌になってきてしまって。
そこで、僕が言わなくとも、本人は嫌な気持ちになり次から遅刻をしないようにしよう心がける、そして周りは嫌な空気にはならない、おもしろおかしい制度はないものかと考えました。そこで、オフィスが渋谷にありますから、コスプレで渋谷をウロウロさせよう、1日仕事をさせようと。彼が4回目の遅刻をしてリーチがかかった時点で楽天に全身タイツを注文して、スタートしたのです。
他の社員は笑ってはいけませんよ。笑うとタイツを着た人間が「これは、おいしいな」と思って、逆に楽しくなってしまいますからね。普通に仕事を続けて、タイツを着ていることをみんな無視して普通に接すること。これがポイントです。
‐導入の結果、遅刻は減りましたか?
前よりは随分減りましたね。それでも、6ヶ月間ぐらいの間に全身タイツになった人は3名かな、いますね。
あまりにもひどい社員が今も1名います。そのため今はモーニングコールサービスを導入しています。月々1700円を支払い、特定の社員に朝決まった時刻に「●●さんおはようございます。お目覚めはいかがでしょうか?」とモーニングコールをしてもらうサービス。もしも出なかった場合は会社にメールがきます。
うちは若い社員が多い。時間を守ることは最低限のマナーですが、それでも遅刻をしてしまう。遅刻するから制度が増えていくのですが・・・。

‐他にも時間管理のための制度はありますか?
全員にGPSの携帯を支給しています。GoogleMapsと連動して、営業スタッフの居場所を常に座標軸をとって記録し、誰がどこにいて、お客様のところまで誰が一番近いかなどを把握できるようにしています。
15時にアポイントがある、つまりその前には近くにいないと遅刻をするわけです。そのときには「出発してください」と警告を出すこともできますから。
この社員の時間管理だけではありません。売上管理、案件管理、個人のタスク管理もすべて社内のイントラネットに集約しています。

‐これはスタッフ個人ごとの管理ページですか?この“レベル(経験値)”って?
業務をおこなうことにより経験値がたまり、レベルがあがっていくんですよ。
まず、弊社には日報があります。
そこには
・何のサービスを行なったか?
・どのような作業をおこなったか?
・仕事のジャンルは?
※たとえば、社内ミーティング、見積もり書作成、HTMLコーディングなどを書き込みます。
そして“HTMLコーディングは2”などというように、予め、仕事のジャンルによって経験値設定しています。そして経験値×業務時間(工数)がその仕事の経験値になります。それらを加算した経験値がここに表示されます。
そして経験値の数値によってレベルが設定されています。その数値に達したなら、レベルアップするわけです。
この経験値やレベルは給与査定や昇格に反映します。どれくらいの経験値をつめばレベルが上がるかということも明確にしていますから、今日はもう少し経験値を上げて帰ろう、今日は何を頑張ろうと、各自が自分の仕事をコントロールできますよね。
逆に給料をいくら欲しいと入力して、その達成に必要な作業を表示することもできます。100万円欲しいと仮定したときに、経験値がいくつ必要で、そのためにはどういう仕事をどれだけの時間をかけてやる必要があるか、ということも画面に示されます。頑張ろう!とモチベーションもあがるわけです。
さらに、この経験値は、企画、制作、営業、それぞれの経験値に分けられます。営業ばかりやっていれば営業の経験値が高くなり、その仕事が必然的に多くなり、営業の専門家になっていく。営業の経験値が高い人には営業の仕事が自動的に表示されるようになりますから。
‐まるでゲームみたいですね。
はい。まさに、その通りです。この仕組み、スーパーファミコンの「ファイナルファンタジー5」が原型となっています。その仕組みをそのまま会社に取り入れた。経験値やレベルもそうですし、もうひとつ、今月から新たにアイテムが登場しています。
日報を書き終えると、時たま、アイテムがもらえるんですよ。

‐アイテム!?
マリオカートとか、任天堂DSとか、iPodや鼻毛カッターとか。会社からのプレゼントアイテムです。
自分が関わるプロジェクトが黒字で終わった場合に限り、50%の確率で発生します。黒字額に応じてアイテムの価格も変動し、会社にとって不利益とならないように発生する仕組みとなっています。福利厚生のひとつですね。
もしも要らないアイテムであれば、他の社員にプレゼントすることもできる。ここをクリックしてみてください。そうすると、発送先を自宅か他の社員かを選ぶことができます。そのうち、要らないアイテムを売るためのテキ屋をこのイントラの中につくってもいいかもしれませんね(笑)。
‐ゲーム感覚で仕事を楽しめそうな仕組みですね。
僕は、良い意味でゲームっぽく、働いている社員が楽しくなるような会社をやりたいと思っていたんです。それだったらゲームの仕組みを取り入れてしまえばいい。
『楽しく仕事をする』ための仕組みを整えていきたい。
数値に置き換えられるものはすべて明確にしています。
たとえば、自分の労働による人件費や家賃、電気代もすべて数値化していますから、ある案件に対しての売上はいくらで、工数はいくらで経費はいくらかを計算した上で、プラスかマイナスか。マイナスの場合はドクロマークが出ますよ。営業割合も今日アポをとるべき件数もすべて表示されます。
システムで管理することによって、自分の仕事のペースや効率がわかります。
‐これだけ徹底していると、管理する人やマネージャーがいなくても、システムでその役割をとって代わることもできますね。あとは自主性にまかせて、個人が管理している。
はい。僕が口に出して、あれこれと指示を出さなくとも、みんな自分でわかります。担当案件の黒字も赤字まですべて。このシステムですべてがわかるので、毎週、無駄な会議はしていません。
仕事を人にふりたい時もシステム上でおこないます。たとえば締め切り17時の仕事を、今からそこの彼にふってみますよ。
(大木氏、PC上から指令を出す)
『本日の仕事が追加されました』
このようにスピーカーから音声で指令がきます。
仕事って大量にふられると、当然忘れますよね。これだとふった方も忘れないし、ふられた方も確実に覚えている。もっと細かい設定もできます。17時締め切りの仕事で5時間ぐらい時間がかかると仮定して、仕事をふる。その場合は12時になると、
(スピーカーから)
『作業を開始しないと間に合わない可能性のある仕事があります』
このように指令がきます。
納期管理ってすごく大変なんですよ。そこでこういうソフトをつくりました。
‐大木さんは23歳ですよね?社員の方もほとんどは年上だと思いますが、マネージメントに関して年齢による弊害を感じることはありますか?
いいえ、もう慣れましたね。直接言わなければいけないことはもちろん言います。でも、ひとつひとつ言うことは、あまり好きではないし、向こうも言われたくないでしょうし。そういうところは、次々とシステム化していますね。人に言われるよりも機械から言われた方が、すんなり受け入れられるんじゃないかなと思いますよ。
社長が厳しいことばかりを言い続けて、厳しい人と見られないほうがいい。直接には楽しいことを話して、システム側から厳しいことをびしびし言う。機械に代弁させることによって、人は人に優しく、攻めることなく接したほうがいい
遅刻も悪気があってするわけではない。自分の管理能力がないから遅刻をするんです。だからゲームみたいに、楽しく面白い罰をつくって、遅刻できない環境をつくっていきたいですね。
‐今後規模を拡大してもこのシステムは継続してきますか?
そうですね。そもそも社員が昨年急激に増えて、口で言っていてはキリがないと昨年から導入していますが、今後はもっとシステムを整えて100名ぐらいまでは対応できるようにしようと思います。
今後もバージョンアップしていきます。全身タイツも、次はどうしよう?と社内で話題になっています。メイドのコスプレとかね。
イントラのシステムは、レベルアップをすると、旅行プレゼントなどが発生する仕組みに発展させることもできます。厳しいだけではなく、社員に喜ばれる優しさもあるシステムでありたいですね。

(株)グローバル・フレックス・プランニング代表取締役社長
大木 佑輔(おおき ゆうすけ)
1982年5月19日生まれ、23歳。ビジネスホテルチェーン・東横インのグループ会社においてシステム開発に携わる。その当時のPR経験をノウハウとしてサービス化し、2004年、同社社長〈現グローバル・フレックス・プランニング代表取締役会長〉と共に独立。
遅刻の罰則以外のもサイト上にて全社員の元気度を公開したり、社員の両親の誕生日には社員名義でプレゼントを贈るなど、さまざまなユニークな制度を導入。







