一般登録はこちら 専門家登録はこちら
専門家用ページ

HOMEはっけん!面白制度第8回:海外オフィス制度【面白法人カヤック】

はっけん!面白制度

第8回:海外オフィス制度【面白法人カヤック】

(2006/6/15 木曜日)

コージー: みなさん、海外で仕事をしたいと思ったことはありませんか?
今回の面白制度は通常のインタビューをオヤスミして、この「総務の森」を運営する面白法人カヤックが、現在実施中の海外オフィス制度についてご紹介したいと思います。

海外オフィス制度【面白法人カヤック】

今の時代どこでも仕事ができちゃいます!
新しいワークスタイルへの挑戦「海外オフィス」

海外オフィス制度【面白法人カヤック】
用意する物: ネット環境
ポイント : 海外で仕事がしたいという強い気持ち

面白法人カヤック

株式会社カヤック
所在地/神奈川県鎌倉市小町2‐12‐37モンテビル3-B
設立/2005年1月21日(合資会社カヤック設立1998年8月3日)
従業員数/関連会社含め35名
・・・ディレクタ5名、デザイナ10名、プログラマ16名その他4名
資本金/1000万円
http://www.kayac.com/

皆さん、お間違いなく!カヤックの「海外オフィス」は海外出張や社員旅行ではありません。
これは、『期間を決めて海外にオフィスと宿を借り、有志社員でおしかけて、基本的には普段日本にいるときと変わらない仕事を海外でやってみよう』という制度です。

海外オフィス制度の解説に先立って、カヤックの紹介をすこし。

「面白法人KAYAC」は主にインターネットサービスの企画、運営を行っているIT企業。「面白法人」と自ら謳っているように、面白いことに貪欲にまじめに取り組むことを目指しています。

「どこよりもかっこいい法人であれ」、これがカヤックの法人信条。その実現のために「KAYACスタイル」という7つのキーワードを策定し、法人活動を行なううえでの指針としています。

海外オフィスはKAYACスタイルのひとつ「鎌倉本社」から誕生した制度

7つのキーワードのひとつに「鎌倉本社」というものがあります。この言葉どおり、カヤックは自然に囲まれた鎌倉に本社を置いています。遊び(プライベート)と仕事の両立という理想の生活スタイル、新しいワークスタイルを実践、提唱するための試みです。

幸いなことに、弊社の属するIT業界は、インターネット環境さえ整っていれば比較的仕事をする場所を選びません。もちろん職種によっては打ち合わせもあるので、完全にとはいきません。それが都心からギリギリ1時間圏内の鎌倉を選んだ理由のひとつです。しかし、今は急速に技術が発展しているため、それも徐々に解決されていくでしょう。
『インターネット環境さえ整っていればどこでも仕事はできる』
海外オフィスはそんなスタイルの延長として生まれた制度なのです。

ここで「なぜ、わざわざ海外?」という疑問の声があがるかもしれません。

それには2つの意義があります。
1.普段とは異なる場所で働くことによるモチベーションのアップ
2.仕事の合間に異国の文化や食に触れること
つまり海外オフィスは、『仕事のモチベーションが上がる上に、異文化にふれるという貴重な体験も出来る』一石二鳥のシステムなのです。

さらに、せっかく海外オフィスを実施するのだから、その実施する土地と自社サービスを絡めて何か面白いことが出来ないかと考える思考の訓練の場という派生効果もあります。このスピードがものをいうIT業界では効率化を図らないと競争についていけません。一石二鳥の思考ができる人材が揃う企業としたいという願いもあってこの制度は生まれました。

海外オフィス導入のきっかけは「海外に長期間滞在したい!」という欲求

さて、ここまで「KAYACスタイル」の実践と大義名分を語ってきましたが、そもそも導入のきっかけはというと…
「海外に長期間滞在したい!」単なる欲求だったようです。

社会人になると長期間海外に行くことは容易ではなくなり、特に我々のような小さな企業であれば海外支社もありません。長期の休みをとっていくという方法もありますが、日本従来の会社組織に属していれば難しいでしょう。

『でもなんとか長期間海外に滞在して楽しんでみたい!』
そんな強い思いが「海外オフィス」という制度を生み出し、実践に至ったきっかけだったのです。

この制度は面白法人カヤック創業時(1998年)から続いています。
初期は役員3人だけが参加していました。実際に社員が参加した過去2回の海外オフィス(当時は合資会社)をここで紹介します。

★2002年5月 イタリアオフィス
2002年5月 イタリアオフィス

★2004年3月 ハワイオフィス
2004年3月 ハワイオフィス

そして今回が3度目の実施となります。
★2006年5月 イタリアオフィス

海外オフィスを実施してみよう

それではここからは今回のイタリア・フィレンツェ海外オフィスを例にとりながら、海外オフィス実施までの流れを紹介しましょう。

海外オフィス制度【面白法人カヤック】

STEP1.国選びとオフィス選び
兎にも角にもまずはネット環境の整っている国、そして宿&オフィスがあることが大前提となります。ただ、宿とオフィスに関しては、その条件を満たす場所を自力で見つけるのは結構大変です。

今回のイタリア・フィレンツェでは、前回のイタリアオフィスの時にも協力していただいたフィレンツェに在住のKAYAC設立当初から馴染みのある方にご協力いただきました。
もし、現地に住む知人やその国の言葉のわかる人がいないと直接交渉することが難しいので、旅行代理店等にお願いすることをオススメします。

ちなみに…
今回我々がイタリア・フィレンツェを選んだ理由についてです。
前述した7つのキーワードのひとつに「つくれ」というものがあります。いいものを「つくる」ことに貪欲であろうとする面白法人カヤックにとって、様々な芸術に溢れ、ルネッサンス発祥の地であるフィレンツェはまさに恰好の場所。本社を置く鎌倉と同様に土地にパワーがありますから。

4年前初めて海外オフィスを実施したときも非常に良い経験になり、実証済みの地なのです。カヤックが株式会社として再スタート後、第一弾海外オフィスとしてまさにふさわしい場所ということでイタリアに決まりました。
現地に知人がいたことも要因のひとつです。事前準備や実際に生活するうえでいろいろなアドバイスいただき、非常にスムーズに海外オフィスを実現できました。

また、今回宿&オフィスとして手配したのは「アグリトゥーリズモ」と呼ばれるところで、農家の空き室を改造して、旅行者に提供している施設です。イタリアではよく見かける施設のようです。我々の借りたアグリトゥーリズモは、町の中心部から少し離れた自然豊かな場所にあり、集中して仕事が出来ると参加者たちの評判は上々です。

STEP2.参加人数の確定
海外の場合、航空券の手配を早めに行なわなければなりません。そのため、まず参加者を確定する必要があります。
今回は3ヶ月前に、社員にアンケートをとり、参加者を決定しました。

カヤックの「海外オフィス」は強制参加ではありません。海外に行くことに興味のない人、飛行機が苦手な人や、家庭の都合上いけない人を無理に連れて行っても本末転倒ですから。また、ネット環境があるとはいえ、普段とは違う環境に行くわけですからいろいろな苦労もあります。それでも行きたいという強い気持ちを持って望まないと、よい結果を生み出すことはできません。海外に行けていいなぁと思われるかもしれませんが、仕事はいつも以上にハードなんですよ。

ちなみに…
今回の参加率は全社員数の6割程度でした。

STEP3.宿&オフィスのレンタル期間の決定
参加人数が決まると宿&オフィスのレンタル期間が決まります。
現在採用している海外オフィスの滞在日数ルールは「滞在日数=勤続年数×2日+10日」。これをもとに参加者の滞在日数を決め、スケジュールを組みます。参加者全員が一度に行くのではなく、通常業務に極力支障をきたさないよう入れ替え制をとります。ですので、宿&オフィスは1ヶ月半から2ヶ月程度の期間、レンタルすることになります。

ちなみに…
今回の期間は6/15〜7/1までの1ヶ月半となりました。実施時期は会社の年間行事から鑑みて決定しました。ただ奇しくもワールドカップイヤーでしかも開催時期とバッチリかぶってしまいました。もし開催地をドイツにしていたら、きっと宿はとれなかったでしょうね。頑張れニッポン!

STEP4.航空券、その他準備
スケジュールが決まると早速航空券の手配と海外オフィス実施に向けた具体的準備が始まります。
航空券はネット等で手配するか、旅行代理店にお願いするかのどちらかです。
準備する基本備品は以下のとおり。

全世界対応マルチ電源ダウントランスカシムラ・TI-200

【変圧器】
国それぞれ電圧が違うので注意が必要。また、変圧器の機種によって対応ワット数が違うので、変圧器1台につき電化製品をどれだけ使うかによって対応ワット数を選ばないといけません。さらに、ノートPCのアダプタはおおむね世界各国の電圧に対応していますが、アダプタと電源プラグとをつなぐコードが世界各国の電圧に対応していない場合が多いため、変圧器を通して使用したほうがいいようです。

ヨーロッパ全域タイプ 電源プラグ 変換プラグ C UP-15

【変換プラグ】
国それぞれ違うので注意が必要です。イタリアはC2タイプです。

【3万以上でポイント10倍】【全国送料300円】【デジタル祭0607】Apple AirMac Express ベースス...

【無線LAN】
無線の方がやはり便利です

衝撃!70%OFF Bluetoothハンズフリーフォン skype(スカイプ)対応てぶらでトーク

【ヘッドセット】
通常のやり取りはスカイプで行なうのが便利です。なんといっても通話料0円ですからね。スカイプイン、スカイプアウトを使えば一般電話、携帯電話との通話も可能

【携帯電話】
緊急連絡用に持っていきます

【常備薬】
日本の薬を持っていくと安心

ちなみに…
今回航空券は旅行代理店に勤める知人にお願いしました。スケジュール表を渡して丸ごと手配!大変助かりました。やはり持つべきものは友ですね!人脈の大切さを痛感しました。これでほぼ下準備は終了です。

海外オフィスブログ

STEP5.海外オフィス施策
この「海外オフィス」をより有意義なものにするため、参加者は目的を明確にする必要があります。そこで目標タスクを提出させて、何のために行くのかを再認識させます。そして帰ってきてからはタスクについての結果報告と感想レポートの提出が義務となります。

また、参加者だけでなく、全社でブレストを行ない、その土地ならではのイベントや、サービスはできないかとアイデアを出すのも有効です。採用になった案は海外オフィス参加者にタスクとして割り振ります。

これですべての準備が完了です。
ちなみに…
今回出た案の一つが海外オフィスブログでした。

海外オフィスが新しいワークスタイルになる

第2創業以降初の試みであり、社員数も増えた中で開催した今回の海外オフィス。今後もっと企業規模が大きくなり人数が増えても継続していきたいと考えています。

海外オフィス制度【面白法人カヤック】

『1つひとつのサービス運営のチームやプロジェクトでスケジュールを組んで、そのサービスにとって効果のありそうな国を選んで、チームやプロジェクト単位で実施できればいいのではないかと思っています』とカヤック代表・柳澤。

こんな海外オフィスが実現できたら最高ですね。

また今回の海外オフィスでは、自社のホームページや、今回の海外オフィスを実施するにあたり立ち上げたブログなどで、海外オフィス実施中と紹介したところ、いろいろな方から声をかけていただいたり、実際に現地でお会いしてお話をさせていただいたりと、思ってもみなかった収穫や相乗効果があったのも事実です。

まだまだテスト的な実施ですが、皆さんもぜひ挑戦してみてはいかがでしょうか?

いきなり、実施するのが不安な方は、手始めにカヤックの海外オフィスに遊びに来てください!イタリア・フィレンツェの海外オフィスは現在(7/1まで)実施中ですし、もちろん、今後も可能な限り実施していく予定ですから。さまざまな相乗効果が期待できると思いますよ!


2010アンケート





このページのトップへ