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はっけん!面白制度

第10回:ワークプレイス【リンクアンドモチベーショングループ】

(2006/7/27 木曜日)

コージー: バランスボールを椅子として使っていたり、仮眠室を設けていたり、執務スペースにグリーンを置いたり、オフィスの環境づくりに力を入れる会社は年々増えているね。
カオリ: 気持ちよく仕事ができる環境をつくることは大切だよね。
ワークスペースづくりのコンサルティングを行なう会社もあるって知ってた?その会社では、まず自分たちのオフィスを手掛けて、快適なワークスペースのあり方を模索しているんだって。そのオフィスを見せてもらいましょう!

ワークプレイス【リンクアンドモチベーショングループ】

コミュニケーションの活性化とブランディングの確立を目指した
ワークプレイスづくり

ワークプレイス【リンクアンドモチベーショングループ】
用意する物: オフィス、資金
つくりかた : オフィスから発信するメッセージを明確にする

リンクアンドモチベーショングループ

リンクアンドモチベーショングループ
所在地/東京都中央区銀座3−7−3 銀座オーミビル
電話番号/03-3538-8558
設立/2000年3月27日
従業員数/約250名
資本金/3億円(2005年12月末現在)
グループ構成/株式会社リンクアンドモチベーション、株式会社リンクダイニング、株式会社リンクプレイス、株式会社アイジャスト
http://www.lmi.ne.jp/

リンクアンドモチベーショングループは“モチベーションエンジニアリング”をキーワードに据え、組織と個人の変革を目指すコンサルティングを主要業務とする。リクルーティングコミュニケーション事業、インターナルコミュニケーション事業、マーケティングコミュニケーション事業、プレイスマネジメント事業を展開。プレイスマネジメント事業は、グループ会社である(株)リンクプレイスが手がける。

−2001年には「第14回日経ニューオフィス賞」経済産業大臣賞を受賞、ユニークでスタイリッシュなオフィスで知られていますが、このようなオフィス環境をつくることになったきっかけを教えてください。

2000年4月、創業の場所となる銀座6丁目にオフィスを構えていたのですが、そこでオフィス環境が、自分たちのワークモチベーションを左右することを設立メンバーの間で身を持って体験したと聞いています。2001年の移転の際に自社を実験の場としてオフィス空間をつくりました。それがこのオフィスです。

リンクアンドモチベーショングループそのものが実験の場であり、ひとつの作品

自分たちで体験してみると見えなかったものが見えてきます。体験してはじめてよかったところ、悪かったところがわかります。よかったところを改良して生みだした技術をお客様に提供していくわけです。銀座6丁目のオフィスをつくってリンクアンドモチベーションの中にプレイスマネジメント事業が生まれ、現在は専門部隊として独立し、リンクプレイスというグループ会社がその事業を担当しています。現在もこのオフィスを改良し続けており、「リンクアンドモチベーション」という唯一無二の作品を作り続けている途中です。

−実際にこのオフィスをつくってみて、どのようなメリットがありましたか?

対“社外”と対“社内”への効果に分けられます。
社外は、顧客と応募者に対する効果です。

このオフィスが完成したのはグループとして創業2年目。今でこそよく聞くようになりましたが、当時はまだモチベーションという言葉も社会で認識されにくい言葉でした。お客様がオフィスを訪問され、オフィスを見学されると、このオフィスそのものが事業のコンセプトを伝えるための道具として役立ったのです。私たちはコミュニケーションを伝える「メディア」として使っているため、オフィスを「コミュニケーションメディア」であると考えています。

またこのオフィスは、応募者に対しての効果も大きかったと思います。オフィス完成直後の2001年から新入社員の募集をはじめましたが、採用に来た学生のアンケートの結果を見ると「ここで働きたい」、「素敵なオフィスに感動した」などの声も非常に多く見受けられます。採用活動で媒体への募集掲載にお金をかけたり、セミナーを開いたり、採用パンフレットをつくり変えたりすることと同様に、オフィスが採用を成功させるためのひとつの役割を果たしていると考えています。

一方社内、つまり社員に対して、このオフィスは、経営者が伝えたいメッセージを浸透させる大きな役割を果たしています。
たとえば、弊社では「遊学働(ゆうがくどう)の融合」という思想を掲げています。この考えを形にしたのがこのオフィス。オフィス環境が「遊学働(ゆうがくどう)を融合」させたワーキングスタイルを実践する「場」として機能しています。

−では実際に、そのオフィスを案内していただけますか?

現在は3階から8階まで6フロアあり、3、4、7、8階が執務スペース、5、6階が接客スペース。6階、7階が移転当時からのフロアになります。6階を中心にご案内しますね。

ワークプレイス【リンクアンドモチベーショングループ】

まず、今いる部屋。ここが「Ryoma」と呼ばれる部屋になります。
掘りごたつに座った瞬間に落ち着きませんか?リラックスしたコミュニケーションをしたい時に使う部屋です。坂本竜馬の写真、時計、絵など細かいアイテムが和室に置かれていて、そこから会話が始まっていきます。「Ryoma」をはじめて使うお客様とのコミュニケーションの流れが自然と生まれます。その流れは意図してつくっているものです。いわゆる普通の会議室で商談をするよりも、「Ryoma」のほうがお互いの間にある必要以上の緊張感を和らげてくれるのです。

続いては、エントランス部分「リンクプラザ」。

−心理学や組織論の本がずらりと並んでいますね。

はい。心理学や組織論といった学問を事業の基幹に置いていることを伝えています。お客様や応募者に自然と私たちのことを知ってもらいたいという意図でこのようにしています。友人の部屋に行って本棚を見たら、その方がどういう方かはわかりますよね。それと同じだと思います。

それでは各個室へ。

まず「Darwin」。応接室です。「Darwin」のテーマは進化・成長です。採用の最終面接はこの部屋を使います。会社と応募者の双方にとって成長、進化につながるといいという想いを込めて「Darwin」と名づけました。(写真:左)

次が「Kennedy」。ケネディは統率と魅了の象徴です。経営会議など方針や施策を決定する会議が開かれます。机の形にもこだわり、スクリーン側に自然と視線が向くように設計されています。かつてケネディが聴衆を魅了したように議題に集中して欲しいという意図があります。(写真:中央)

こちらは「Monroe」。モンローは“異空間”をテーマにしたカウンターバーのつくり。3ヶ月に1度の評価面談の際に使用することもあります。この距離感で話をすると腹の底から話せたりしませんか?お互い腹を割って話すときに使います。また冷蔵庫の中には缶ビールも常備しています。(写真:右)

ワークプレイス【リンクアンドモチベーショングループ】

続いて「Columbus」。コロンブスは夢と冒険がテーマ。ブレインストーミング向きの部屋です。前の壁一面がホワイトボードになっていますから、自由に議論ができるし、赤い壁は気分を高揚させる効果があるため、緊張感がやわらぎます。そして上座と下座のない丸いテーブルを採用しました。この部屋では本音での議論が進めやすいため、お互いに納得のいく相互理解にたどり着くまでの時間が短くなります。採用活動などではとても重要な要素だと思います。(写真:左)

「Einstein」。アインシュタインは論理・統合をテーマとしています。コロンブスとは対象的で気分が落ち着く青の壁です。結論をまとめていくような会議向きです。管理部門と監査法人とのやり取りをよく見かけます。(写真:中央左)

「da Vinci」。ダ・ヴィンチは創造と拡散がテーマです。すべての家具にキャスターがついているので、どんなレイアウトにもすぐに変更可能です。取りたいコミュニケーションにあわせて家具をセットするという考え方です。(写真:中央右)

最後が「Nightingale」。ナイチンゲールは「五感への柔らかな刺激」を意味します。月に1度カイロプラクティックの先生に来ていただいているので、希望者はカイロプラクティックを社内で受けることができます。また男女別に仮眠室を設けています(写真:右)。

ワークプレイス【リンクアンドモチベーショングループ】

コミュニケーションコストは省いてはならない。
オフィスそのものも、コミュニケーションの活性化をつかさどるメディアのひとつです

私たちは「コミュニケーションにかけるコストや手間は絶対に省いてはならない」と考えています。

このオフィスは、顧客、応募者、従業員という3者とのコミュニケーションをいかに効果的に進めていくかという観点に立ってつくられているんです。ですから、ここはコストを抑えるべきところではないと。

私たちはコミュニケーションを非常に大切にしています。が、人数が増えてきて、現在拠点はこの本社(銀座)、汐留、大阪、名古屋と4箇所となり、どの会社でもそうだと思うのですが、やはり直接会ってコミュニケーションをとるということが難しくなってきています。
そこで、オフィスだけではなく、さまざまな取り組みで手を打っています。たとえば大型モニターを社内のあちらこちらに配置し、リンクアンドモチベーショングループ全体に向けた情報を随時提供します。社長からのメッセージを配信したり、オフィスをきれいに使うキャンペーンや、新入社員の初受注のメッセージも流したりします。社内報も毎日配られ、その日ごとにグループ全体の動きがわかります。

−設備投資もすべて“コミュニケーションコスト”と捉えているわけですね。目先の利益確保のためにオフィスへの投資は先送りされることも多いと思います。最後に、オフィス環境の改善を考えている方にメッセージをお願いします。

そうですね。オフィスは投資対象としてどうしても後回しにされてしまうことが多いです。しかし、本当に戦略的に考えてつくっていけば、投資に対する跳ね返りは確実に得られます。ブランディングの効果はもちろんありますし、コミュニケーションを円滑にするメディアにもなりますから、その会社の規模や成長の方向性に見合った環境を用意するだけで、会社の動き、ひいては従業員の行動がまったく変わってきます。そこは、リンクプレイスにご相談していただければと思います(笑)。

株式会社リンクプレイス 奥田 知宏(おくだともひろ)

株式会社リンクプレイス 奥田 知宏(おくだともひろ)

(株)リンクアンドモチベーションの100%出資グループ会社である(株)リンクプレイスに在籍。
同社は、「人と場の関係性」「場における人と人とのコミュニケーション」をテーマに、さまざまな「場」の構築と運営をサポートしている。


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