ワークスタイル2.0
【株式会社 ウェブシャーク】
遅刻もタイムカードとはいっさい無縁!?
WEB2.0時代の新ワーキングスタイル

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株式会社 ウェブシャーク
所在地/大阪市中央区本町3丁目1-6 羽州本町ビル4F
設立/2002年2月1日
従業員数/役員7名、正社員16名(技術6名、デザイン/マーケティング2名、営業6名、管理2名)
資本金/7600万円/
http://www.webshark.co.jp/
2002年に設立、「無料商品仕入戦隊”電脳卸”」というアフィリエイトサービス(2007年3月現在、取扱商材は約13万点)をはじめとするインターネットサービスを展開。2005年には、100%出資により子会社「NAMAAN」も設立。同社ではブログ専門検索事業を展開する。昨年「電脳卸ドロップシッピング】サービスをスタート、多方面から注目されている。
―「ワークスタイル2.0」とは、今の時代を反映した面白いネーミングの制度ですね。どんな制度なのか教えてください。
簡単に言えば、出社時間、退社時間、さらには労働時間も決めない、ワークスタイルです。会社としては10時から電話を受け付けるというゆるやかなルールはあるものの誰が何時に来て何時に帰ってもいいし、いつ休んでも、いつ出社してもいい、という仕組みになっています。
―それはずいぶん思い切ったルールですね。導入のきっかけを教えてください。
このワークスタイルを導入する前は、弊社は逆に遅刻にはかなりうるさい会社でした。「1分でも遅刻すると全社員にスターバックスコーヒーをおごり」というようなルールがあったぐらいです。ちなみに、役員が遅刻したら全員にマクドナルドをおごり。社員が少人数の時は可能だったのですが、20人を超えてくると、1回の遅刻で、数千円が飛ぶというかなり厳しい状況になってきて、ぼちぼち変えなあかんなぁ・・・と思っていたところでした。そんな時、「奇跡の経営」という本を読みました。この本にはブラジルの会社で数千人の規模の会社の事例についてかかれているのですが、勤務時間というルールがいっさいない会社なのです。それが実にうまく機能していました。そのルールには「社員一人ひとりを独立したひとりの大人として扱う」という思想がこめられています。確かに、自立した社員であれば、「何時に来なさい」というルールは不要なはずです。これには驚きました。
社員が増えた結果、全員に同じ働き方のルールを適用することに無理が出てきた状況のもとで、社員が増えても対応するためにはこの自由なワークスタイルを導入すればいい、という風に考えたんです。発想の転換です。それで、本を読んだ次の日に即実行。「明日から勤務時間をなくす」と宣言しました。「1 分でも遅刻してはだめだ」という企業文化から一気に180度転換。すなわち即リーですわ。(笑)。
さらにもうひとつ、理由として付け加えさせていただくとするなら、これはきわめて私的で個人的な理由ですが、私がジムに毎朝行くようになりまして、10時に出社ができづらくなってきたのです。遅刻をするのも申し訳ないですし、自分自身としてもストレスになっていましたので、思い切って導入しました。おかげで今は週に朝4回ジムにいくことができます。
―導入当初からうまくいったのでしょうか?
そうですね。はじめは、正直だらけた感じになってしまったんです。遅刻に対しての免罪符を与えたようなものですから、遅くなる理由も言わなければ、次の日に何時にくるかも言わない。そしてそれを誰も咎めない。しかしながら、それでは良くない。何時に来て何時に帰ってもいいのですが、明日は何時に来ますとか、どういう予定で動きますとか、そのような最低限の報告やルールはやっぱり必要なんですよね。すなわち当然守るべきことを徹底できる「大人」としての教育がなされていない状態で取り入れても機能しないのです。そこで、そういう「大人」になりきれてない人をちゃんと教育をすることにしました。それは個人的に教育するだけではなく、ちゃんとチームでお互いに指摘しあう環境をつくりました。その結果、ようやくうまく回るようになりました。ただ導入するだけでは、やっぱりだめなんですね。
―なるほど。御社の社員採用の条件にある「場の空気を読める人」というのは、そういった常識的なことぐらいは自分でわかるだろ、という意味も込められてるのですね。
導入して、何か変わった点、メリット、デメリットはありますか?
そうですね。効率は取り立てて上がりもしないし下がりもしないというのが正直なところでしょうか。やってみるまでは勇気がいるんですが、いざやってみたら案外何でもなかったなと。ただ、効率に関しては特に変化はないですが、社員一人ひとりのストレスはかなり減ったのではないかと思います。何時までに来なければならないというのは、やっぱりストレスなんですよね。たとえば、このワークスタイルを導入するまでは遅刻に厳しかったですから、遅刻するにあたって言い訳をしっかりしなければならないので、「体調不良により遅刻」という報告が多かったんです。ところが、このワークスタイルになってからは、遅刻という概念もないですから、堂々と「今日は朝ジムに行くので11時に出社します」で良いのですからね。結果として、体調不良によって休む人が減りましたから、ストレスはなくなったんだと思います。というか、最初から体調不良じゃなかったんじゃないの・・・という疑惑もあるのですが(笑)
さらに社員からはこんな声も上がっています。「今までは『何時から何時まで働きなさい』と決められていたので、逆にこの時間働いてできなかったのだから仕方がない、と自分にそして周囲に言い訳することができた。だけど、今は時間という概念がないから、どうやってもやらなければならないんだという責任感がでてきた」。
確かに、何時から何時まで働くと決めてしまうことで、効率が悪くなるということがありました。自由にすることで効率が上がる人もいるようですね。
結局、時間で縛られない分「何をしてるのか?」が問われるということです。要はやることやっていればどんな働き方でもいいということ。会社に長くいたからといってやることをやっていなければ意味はないし、短くてもやることをしっかりやってればいいということです。そういう意味ではとてもよいワークスタイルだと思っています。
―今後も続けていきますか?
そうですね。実際導入してから1年弱経ちますが、特に問題もなく機能していますので、今後も続けていきたいと思います。また、役員同士のローカルルールとして、役員だけは11時に来なければならないといったルールがあったり、社員の一部で早く来て早く帰ろうというチームがいて勧誘していたりもします。自由な感じで働くことで、「毎日が週末気分」というのりを、月曜日から金曜日まで持ち続けることができたらいいですよね。

株式会社 ウェブシャーク
大将(代表取締役)
木村誠司(きむらせいじ):
1975年生まれ。1996年、21歳の時に古着屋のリサイクルショップをオープン。その後、株式会社へと組織変更し、同時にネットショップへと事業も転換する。2002年インターネットでは、在庫を持たずに商品画像のみで商売ができることに気付き、「無料商品仕入戦隊”電脳卸”」というアフィリエイトサービスを開発。現在に至る。
[コラム]他にもあるウェブシャークの面白制度!
名刺の肩書きは自分で自由につけられます。たとえば、代表取締役は大将。他にも刺客、策士、匠などなど・・・。この肩書きは基本として漢字でつけられています。海外のお客様との取引もある同社いわく、「台湾人にもわかる」とのこと。この肩書きをネタにすれば、最初の商談でもつかみはばっちり。スムーズに進むそうです。
[コラム]ウェブシャークの伝説エピソード
ゲームが大好きな木村社長。
今は「会社での徹夜は禁止」という条例があるそうですが、創業当時は「よく徹夜をしてました」との話。よくよく話を聞けば、ゲームで徹夜していたそうです。今でも、夜遅く会社に残ってゲームをする社員がいるそうですが、会社でゲームをするのはいかがなものか・・・と一部の社員からの声があがったときに、木村社長曰く「以前、ウェブシャークのサービスのリリースが半年遅れたことがあるのだけど、その理由がなぜだか知ってるか?それはゲームにはまってたからだ。だからゲームは創造の源。ゲームはしなければならないんだ」とても素敵な会社です。







