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成果主義が浸透すると・・・

目次・コラム 成果主義時代の衝撃
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コラム 成果主義時代の衝撃

 成果主義が浸透すると、目に見えて能力の高い人が仕事上では有利になります。このことは、改めて説明するまでもありません。ところで、能力が高いとか低いとかはどの時点で決まるのでしょうか。それは、非常に速い段階で選別されることになるのでしょう。グループのリーダーは本来、個人の能力を冷静に判断し、それに見合った仕事を部下に任せるべきでしょうが、自身の成果も問われることになるのでできれば明らかに能力があると思われる部下に重要な仕事を任せたいと思ってしまいます。それがそもそも上司のとしての能力を問われることになるのですが、本人にしてみれば冒険をして自分の評価を下げるより確実に点数を稼ぎたいと考えるのは多くの人が思うことです。その結果、初めから能力の高い人に重要な仕事や困難な仕事が集中することになります。ですから、上司は早く安心して色んな仕事を任せられる人を見極めることに迫られます。つまり、上司と部下の関係ができた早い段階で能力の高い人と低い人の選別が早い段階で行われることになるのです。

 ここで、選別を受ける側は注意しなければなりません。人の能力向上カーブは3種類程度に大別できると言われています。対数カーブのように短期間でかなりのレベルまで向上するタイプ、S字を描きながら能力が向上するタイプ、指数カーブのように後半に大きく向上するタイプの3種類です。どのタイプも最終的に到達できるのは同じ程度であるとも言われています。しかし、前述の理由で2つ目、3つ目のタイプの人は不利な扱いを受けやすくなることが考えられます。対数カーブのような能力向上カーブを持つ人は、他の2つのカーブの人より早く能力が向上するわけですから、若いうちは非常によくできるように見られます。事実そうでしょう。

 この段階で選別が行われるとすると、他の2つのカーブを持つ人はその時点でチャンスを失うことになります。仕事は繰返しや経験によって鍛えられる側面を持っています。早くから重要な仕事を経験することはそれだけでかなりのアドバンテージになります。一方、そのような経験が少なくなりがちなS字や指数のタイプの人は、対数カーブの人よりもさらに不利になってしまうのです。

 これを克服するには、自己啓発を続けること、上司に対してアピールを続けること、数少ないチャンスを逃さないこと等がありますが、チャンスを与えられなければどうしようもありません。優秀な部下を育てることが上司としての重要な仕事でありながら、目先の成果にとらわれて安全策ばかりとろうとする上司についてしまったら、直接の上司だけでなく上司を取巻く関係者に対してもアピールを続けることも忘れてはいけません。グチや密告といったものではなく、自分の能力の高さをアピールするのです。それでも難しければ、自分を評価してくれる社外の人を頼ることも選択肢の1つでしょう。


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発行責任者 人事戦略研究所 代表 吉田幸司
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