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コラムの泉

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目標傾斜 ほか

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■■■■ ■■■■ ■■■■  中小企業経営塾 第11号  2000年12月27日
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■    ■    ■  ■      発行:株式会社イーシーセンター
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  原稿執筆の励みになりますので、
  ご意見・ご感想を、是非お聞かせ下さい > > > info@ecg.co.jp
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■ 目次
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▼掲示板          編集長 榎本恵一

▼シンプル・イズ・ベスト                   榎本恵一

▼目標傾斜                          井手健二

▼編集後記                     副編集長 井手健二
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■ 掲示板                      編集長 榎本恵一
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今号は今回限りのテーマでお送りいたします。次号からは、各執筆者が改めて
設定したテーマでお送りいたします。引き続きご支援を賜りますようお願い申
しあげます。

[第12号から第14号までの予告]
   「21世紀の税金教室」         税理士 榎本恵一
   「連結財務諸表制度の要点(仮)」    MBA 井手健二

[一般行事]
 12月28日(木) 官庁御用納め
                         http://www.ecg.co.jp/
                        http://www.club-ec.com/



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■ シンプル・イズ・ベスト              税理士 榎本恵一
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今年も残すところあと僅かです。今年は皆さんにとってどのような年でしたか
今号は、皆様がこの一年を振り返りながら、21世紀を展望する際に参考になる
ことを提供できればという思いで書いてみました。

私は、本誌の創刊号から第10号まで人事制度をテーマに中小企業経営者向けの
文章を書いてきました。しかし、提供する内容を単純かつわかりやすくするこ
とがなかなかうまくいきませんでした。そこで、私のブレーンに相談したとこ
ろ、作家・津本陽の『不況もまた良し』の話をしてくれました。この本は、松
下幸之助のことを書いたものです。今回は、この本の内容を紹介しながら、次
世代を切り開くヒントを探りたいと思います。

この本において松下幸之助は、「成功とは成功するまで続けることだ」と述べ
ております。これをうけて慶応義塾大学・竹中平蔵教授は次のような推薦文を
添えております。「資本主義が持つ最大の強み、それは不況があるからだ」と
経済学者・シュンペーターは述べた。この意味は、不況になると、悪い要因が
淘汰され、良い要因だけが残る。これが、資本主義のダイナミズムであること
をさしている。良書、『不況もまた良し』にあらわれている松下幸之助の感慨
は、戦前からの苦闘の結果、経済のカンどころを直観的に会得していった結果
だろう。その筋道が丹念に描かれている。

これまでの不況は、もしかしたら、来年以降も続くかもしれません。このよう
な状況の中で、経営者は、環境の変化を適切に把握し、これを自社の経営に生
かさなければならない。私はよく、「3年後のご自身はどんな姿を想像します
か?」と尋ねることがあります。本来ならば、10年後といいたいところですが
現状ではITの進展により10年後は余りにも見通しのきかない状況といって
よいでしょう。とにかく、3年後の自分を思い描いている人の方が、そうでな
い人に比べてよりよい行動が取れることでしょう。

私は、経営者の行動として特に問題があるのは次の二つだと思われます。その
一つは、不況を理由に何も行動しない人です。そしてもう一方が目まぐるしい
環境の変化に振り回されて自らの状況を見失っている人です。そこで私は、両
者の処方箋を次のように考えました。前者は、『行動する』ことにより解決す
るはずです。行動が『考動(考えが生まれる)』につながり、最終的に『光動
(良い結果)』になるでしょう。後者は『シンプル・イズ・ベスト』が解決の
糸口となります。このように混迷する時代では、経営をシンプルにする方が良
いのかもしれません。



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■ 目標傾斜                     MBA 井手健二
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先ず、遊園地に親子で行く状況を考えて下さい。この際に子供は、遊びの行き
先である遊園地が見えてくると、その方向に向かって走り出すことがあります
この時、子供は遊園地に早く着きたいから「走る」という行動をとっているの
だと思われます。しかし、よく考えると、自宅から遊園地までの任意に区切っ
た区間のどこを走っても効果は同じはずです。ここでは、どのような理由で子
供が遊園地を見つけると喜び勇んで走り出すのかということに注目すべきなの
です。

つまり、このことは自らの望むことが具体的であると、それに対して集中して
働きかけを行う傾向があることを示しているのです。このような行動は、心理
学では「目標傾斜」と呼ばれています。これを実際の企業活動に生かしたもの
としては、従業員の動機づけを考慮した人事制度があげられます(企業の人事
考課制度に関しては、榎本恵一編集長が前号まで取り上げておりました。関心
のある方はバック・ナンバー http://www.ecg.co.jp/ をご利用下さい)

上記の人事制度のように、「目標傾斜」が組織の効率化や業績の向上に関連付
けられれば、当該企業にとって役に立つものになります。しかし、これ(「目
的傾斜」)が多くの企業で役に立てられているかは疑問です。 また、「目標
傾斜」の対象は、具体的でなおかつ当事者に関心があればどのようなことでも
なりえます。このことは、企業内における従業員の目標傾斜が企業活動の効率
化に結びついていないことでも容易に起こりうることを意味します。当然のこ
とですが、従業員が企業の業績に繋がらない何かに興味を持っても問題ありま
せん。

ここで問題とすべきことは、「企業の業績に繋がり、なおかつ、従業員が熱意
を集中できる具体的な目安を示せるかどうか」ということです。もしかしたら
一般的に良いとされている組織設計の手法や人事考課制度には、上記のような
考え方が潜在的に備わっているのかもしれません。



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■ 編集後記                    副編集長 井手健二
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今号は、年末調整号のような形を取りました。次号からは、新しいテーマでお
送りします。執筆者は、今号と同様に榎本恵一編集長と私(井手健二)が担当
いたします。 皆様のご健勝をお祈り申しあげるとともに本誌のご愛読を引き
続きお願い申しあげます。



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130-0026 東京都墨田区両国3-25-5-2F
Office:(TEL)03-3635-3508
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