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タックスペイヤーの視点17、超入門・ビジネス会計(5) ほか

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■■■■ ■■■■ ■■■■ 中小企業経営塾 第53号 2002年10月31日
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■ ■ ■ ■ 発行:株式会社イーシーセンター
■■■■ ■■■■ ■■■■ http://www.ecg.co.jp/
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原稿執筆の励みになりますので、
ご意見・ご感想を、是非お聞かせ下さい > > > info@ecg.co.jp
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■ 目次
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▼タックスペイヤーの視点17 税理士・FP 榎本 恵一

▼超入門・ビジネス会計(5) 中小企業診断士 駒井 伸俊

▼海外生産へのシフトの意味(2) MBA 長友 孝幸

▼その他の雇用保険のメリット AFP 小林 義和

▼食欲の秋、ダイエットの冬 落語家 三遊亭金時

▼編集後記 副編集長 小林 義和
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■ タックスペイヤーの視点17 税理士・FP 榎本 恵一
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読売巨人軍の20回目、初の無傷の4連勝での優勝おめでとうございます。私は、
ジャイアンツファンですが、正攻法で戦い、あれだけの一方的な勝利では、他
のファンの皆さんも喜んで頂けるのではないでしょうか?

プロ野球の監督の指揮は、経営学においてもよく使われることがあります。巨
人軍の原監督が就任直後にコメントした「ジャイアンツ愛」が、チームのコミュ
ニケーション力を引き出し一丸にまとめました。信頼感の勝利といえるでしょ
う。企業においてもこのような不況化において暗い地合のなか学ぶものもあり
そうです。

昨日は、日朝正常化交渉、政府の総合デフレ対策の発表日と重なり、通常は仕
事でニュースを見られない私も久しぶりにニュース番組のはしごをして情報を
仕入れました。恐らく皆さんも同じ様な行動をしたのではないでしょうか。昨
日の夜は、毎週恒例の水曜日セミナー開催日でした。参加者から“ワンビット
(1bit)首相”と小泉首相の評価がありました。まさに今までの首相とは全く
違うキャラクターで改革断行に期待しますが、コメントが一行しかありません
から時に冷たくうつり、何を考えているかよく分かりませんね。

昨日のセミナーでは、来年4月から実施予定(社会保険料の改訂)の総報酬制
に対する考え方と今後の人事賞与)のあり方に踏み込んで具体的なお話を致
しました。厚生労働省発表の具体的な情報がない中での話でしたので、予想部
分も含まれていましたが、今後の人事制度の流れは、年俸制を軸に話を進めて
行かないと、企業においても法定福利費増となり、個人においても手取りが今
年よりも減少する結果となりかねません。

まだ、実施予定日まで5カ月ありますので、人材のあり方(正社員、準社員
契約社員、パート、アルバイトなど)や賞与の意味(本来は会社の業績の分配)
を今一度考えてみて頂きたいと思います。考えれば考えるほど、昔から使われ
た表現である賞与年2回、夏2カ月、冬3カ月などの表現は今後あり得ないと
思います。

最後に、本当は一番期待していた政府発表の総合デフレ対策(改革加速のため
の総合デフレ対策)でしたが、前進はしたもののまたも先送りになり、私自身
はちょっとがっかりしています。社内で話をしていた事ですが、本当は22日に
発表される予定であった中間発表が余りにもハードランディング路線であった
ため、結局、民間人の竹中金融・経済担当大臣では、多勢(反対勢力)に押し
潰されてしまうかなと考えていました。伝え聞くところによると当初は、2003
年3月までに会計ルールの変更(繰延税金資産に関する資本増強:将来戻って
くる資産資本に加える)が、2005年3月までに大幅延長、そして最終的には、
実施時期や厳格基準の判定は明確にされなくなったようです。

そもそも、上記の会計ルールの変更ですが、税効果会計と言われる国際的な共
通認識として、わが国では原則平成12年3月期から導入されていたものです。
それを半年で厳格に直せというのも無理な話だったのかもしれません。しかし、
それ以前は、特に会計分野において全くの鎖国状態でした。いわゆるディスク
ロージャーが全くなっていなかったとも言えます。その後、連結決算の拡大、
連結納税の導入、更には減損会計制度の導入論議と、本来は基本的なルールを
作ってから導入しなければならないものを国際化(グローバリゼーション)の
進展に伴い一気にやってしまったことが原因の一因と思います。裏を返せば、
バブル経済崩壊後のデフレ不況経済に対して、失われた12年間に誰も責任を取っ
たり、リーダーシップを発揮出来なかったわけです。

しかし、結局はやらなければならないことでしょう。久しぶりにみた国際舞台
での毅然とした日朝交渉、スカッとするさわやかな原監督の胴上げの中で、
経済問題だけは日本人の心を掴むことは出来なかったようです。経済の脳死状
態をほっといて良いわけがありまん。今回の発表はハードランディングから取
りあえずソフトランディングになったわけですが、この発表を機に借り手・貸
し手双方が本当の意味でわが国の将来を見据えて行動策を作り厳格に実施して
もらいたいと思います。

繰延税金資産用語集リンク
http://www.yomiuri.co.jp/atmoney/yougo/000219.htm
繰延税金資産の解説リンク
http://www.yomiuri.co.jp/atmoney/mnews/20021022mh04.htm

榎本会計事務所
http://www.ecg.co.jp/about.htm?mm=53



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■ 超入門・ビジネス会計(5) 中小企業診断士 駒井 伸俊
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決算書2-

今号は、損益計算書です。損益計算書は、会社の経営成績を表す表です。つま
り、損益計算書を見れば、1年決算の会社であれば、その会社が1年間の経営
活動で利益が出したのか、損が出したのか一目で明らかになります。

利益とはなんでしょうか? 利益とは売上などの収益から費用を引いたもので
す。早い話いくら儲かったかです。損益計算書は、大きく5つのブロックから
構成されます。それぞれのブロックには、それぞれ利益が記載されています。
その5つの利益とは、売上総利益、営業利益経常利益、税引前当期利益、当
期未処分利益です。これらの5つの利益の意味がわかれば損益計算書など怖く
ありません。損益計算書を読むために、5つのブロックを理解しましょう。

まずは、1つめのブロックは「いくらで仕入れた商品をいくらで売ったのか?」
を示すブロックです。商売を営んでどれだけ売ったかを示す“売上高”から、
売るための商品を仕入れるのにかかった費用売上原価”を引いたものが“売
上総利益”です。このブロックに出てくる“売上総利益”は、一般に“粗利”
と言われています。

次のブロックは「会社の本業とする営業取引でどれだけ儲けたか?」を示すブ
ロックです。このブロックに出てくる利益は“営業利益”と呼ばれています。
営業利益”は前述の“売上総利益”から、商品を売るため、会社を経営して
いくためにかかった費用販売費及び一般管理費)を差し引いた利益です。
営業利益”を見れば、その会社が本業でどれだけ儲けたかがわかります。

3番目のブロックは「本業以外の取引活動も含んだ日常的な活動でどれだけ儲
けたか?」を示すブロックです。このブロックにでてくる利益は“経常利益
と呼ばれています。このブロックには、主に支払利息受取利息などの金融収
支が記載されます。“営業利益”からこれらの金融収支を加減算した利益が
経常利益”です。

4番目のブロックは、通常の業務活動では起こらないことから発生した損益
(特別利益・特別損失)も考慮した儲けが記載されます。このブロックに出て
くる利益は“税引前当期利益”といい、“経常利益”に“特別利益”を加算し、
特別損益”を減算します。

最後のブロックは「企業がこれまでどれだけ稼いだか? また今年どれだけ稼
いだか?」を示すブロックです。今年の稼ぎである“税引前当期利益”から
法人税等”を引き、前期から繰越利益などを加えた額が“当期未処分利益”
です。

損益計算書は大きく5つのブロックからできていて、それぞれのブロックで、
利益を計算しているという点を覚えておいてください。

中小企業診断士 駒井伸俊プロフィール
http://www.ecg.co.jp/supporter/komai/index.htm?mm=53



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■ 海外生産へのシフトの意味(2) MBA 長友 孝幸
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中小の製造業が海外生産を考える前に

景気低迷期にある企業は経営戦略、マーケティングなど、さまざまな経営手法
をつかって、顧客のニーズを見極めなければなりません。従来長期間にわたっ
てきた事業も、今後の顧客のニーズが見込めない場合、もしくは長期的な成長
が期待できない場合、ここの事業について縮小、撤退を考える必要があります。
ただ、大企業とは性質が異なる中小の製造業の場合、そのような状況が続いて
も、事業の縮小・撤退を前提に話を勧めることができない問題があります。

中小の製造業を前提に考えた場合、大企業と比較して人材・資金などの経営資
源に限界があり、経営的に脆弱な場合が多く、そのような環境の中で安易に考
えてしまう海外進出は、取引先の進出だけを理由に考えるとリスク負担が大き
くなります。

近年、大手自動車、家電メーカーのアジア圏内の進出によって、中小の金型メー
カーやそれに系列する部品サプライヤーも進出しています。その大半は90~95
年の間に主な完成品メーカーと同時期に海外に進出していますが、繰り返され
る競争戦略によって、安定的な関係が約束されていた系列化が十分に機能しな
い状況が報告されています。また、優位な競争を続けなければならない完成品
メーカーにとって、深刻化する製造環境は悪化するばかりで、今後も更なる試
練を与えられると予測されます。

それでも中小の製造業は海外に進出しなくてはならないのでしょうか。少し整
理しながら考えてみたいと思います。中小の製造業が海外進出する理由には、
2つの動機付けを考えることができます。一つは、得意先企業の生産が海外に
移転し、国内の仕事量が激減したことによる進出、得意先からの進出要請など
も含まれるケースです(1)。他方としては、新しい顧客の開拓、より優位な
コストダウンを目指し、競争力をつけようとするポジティブな意思をもったケー
スです(2)。

過去の海外進出では(1)のケースが多く見受けられました。いわゆる他人任
せの海外進出と言われるものです。仕事も製造現場もすべて得意先に便り、リ
スク負担を低く構えたものと説明できます。得意先がなくなれば、コスト削減
どころか製造自体を断念しなければならないことも考えなくてはなりません。
現地での競争が激化している状況では、先行きの見えないこのような理由によ
る海外進出は極力さけたいものです。

近年では、若い経営者を中心に(2)のケースが多く見受けられます。このケー
スが良いのは、何事も人任せにせずに、自己の責任のもとに事業展開をしてい
ることです。海外に進出すると、日本の国内のように生産設備や製造するため
の材料などを容易に取得することが困難な場合があります。日本では当たり前
であることが、海外では非常に難しい場合もあるのです。

進出する前の工業団地の説明会で「電気の供給は安定的であり問題がない」と
あっても、実際に電気が安定的に供給されているケースは多くありません。仮
に供給されていても停電の回数が多かったり、電気のクォリティが悪く、工作
機械が正常に動かないケースは数多くあります。問題が発生しても、その責任
はすべて自分に降りかかってくることを、中小の製造会社の経営者は海外生産
を考える前に抑えていなければなりません。

「水がなければ井戸を掘る、電気がなければ自家発電する、言葉が通じなけれ
ば、自分で勉強する」困難に立ち向かうポジティブな経営者が海外生産には必
要なのです。

MBA 長友 孝幸プロフィール
http://www.ecg.co.jp/supporter/nagatomo/index.htm?mm=53



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■ その他の雇用保険のメリット AFP 小林 義和
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前回、「育児・介護費用助成金(育児・介護雇用安定助成金)」という、企業
側のメリットを紹介しました。今回紹介する育児・介護休業者職場復帰プログ
ラム実施奨励金は、育児休業又は介護休業をする労働者の職場適応性や職業能
力の低下を防止し回復を図る措置(職場復帰プログラム)を計画的に実施する
事業主に対して支給し、育児休業又は介護休業後の労働者の円滑な職場復帰を
図り、企業における労働者の能力の有効発揮に資することを目的としている助
成金です。

受給できる事業主は、次のいずれにも該当する事業主です。

1.育児・介護休業法に沿った育児休業又は介護休業の制度を実施している事
業主であること。

2.職場復帰プログラム基本計画を作成し、(財)21世紀職業財団地方事務所
長の認定を受けた事業主であること。職場復帰プログラムとは、育児休業
又は介護休業に係る労働者の職場復帰を円滑にするための能力の開発及び
向上に関する措置として、次のいずれかに該当する措置をいいます。
(1)情報等の提供
(2)在宅講習
(3)職場環境適応講習
(4)職場復帰前講習
(5)職場復帰直後講習

3.育児休業(産後休業に引き続き育児休業を取得する場合には、産後休業期
間を含む)を3か月以上、又は介護休業を1か月以上取得する労働者(以
下「対象労働者」という)に対して職場復帰プログラムを実施した事業主
であること。

4.育児休業又は介護休業終了後引き続き対象労働者を1か月以上雇用した事
業主であること。

5.対象労働者に実施した職場復帰プログラムの実施状況を明らかにする書類
を整備している事業主であること。

6.対象労働者を当該育児休業又は介護休業の開始の日まで雇用保険の被保険
者として1年以上継続して雇用している事業主であること。

受給金額は職場復帰プログラムの内容・実施期間に応じて、対象労働者1人あ
たり、

中小企業事業主については 21万円
中小企業事業主以外の事業主については 16万円

を限度としています。

┌─────────────────┐
│ 11月12日より毎週火曜日に │
│ 小林FPによるFP指南サービス開始 │
│ 詳しくは次号でお伝えします │
└─────────────────┘



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■ 食欲の秋、ダイエットの冬 落語家 三遊亭金時
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相変わらず、忙しい割りに収入の少ないという、苦労が報われない毎日を送っ
ている(メルマガの読者の誰か、仕事くれ~!)。

地方の仕事へ行くと思いもよらぬ美味しいものにぶつかる、それは役得という
もんでしょう。先日は四国の丸亀でカワハギの刺身、ばかうま!! 中には見
たことも聞いたこともないめずらしいものもある。いつだったか、鳥取に行っ
たとき「モサえび」というのを食べた。これが美味いの何の! 今がちょうど
時期だそうで、もし山陰に行く予定がある方は是非!

それから宮崎で食べた「シビ」という魚。地元の人は「まぐろの一種」だとい
うがまぐろとは明らかに違う。未だ正体不明。東京にいれば全国の美味しいも
のは何でも食べられるなんぞと思いがちだがなかなか、まだまだ日本は広い、
広い! モサえび、シビ、について知ってる方、教えて下さい。

こんなことばかり書いていると「金時はよほど喰い意地の張った奴だ」とお思
いでしょうが、何たって食欲の秋だもんね。またダイエットすればいいかぁ!



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■ 編集後記 副編集長 小林 義和
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先日、自宅でネットサーフィン(もう死語なんだろうか)をしていたときのこ
とですが、ランキング紹介のホームページを見つけました。本やCDなどのラン
キング紹介をしているテレビ番組も多いですが、出生率や結婚離婚率などを行
政単位別に紹介しており、違った視点からのランキング紹介で、なかなか面白
かったです。何というわけではないのですが、ホームページって面白いですね。

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