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ワタシとアナタ(1)-生き残りをかけて-ほか

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┃知って得する経営塾┃ 第114号 2004年10月12日
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┃発行:榎本会計事務所&イーシーセンター http://www.ecg.co.jp/
info@ecg.co.jp
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┃現場叩き上げ執筆陣による中小企業経営コラム
┃経営者、営業、会計、税務、法律といった様々な視点で掲載中
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[目次]
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ワタシとアナタ(1)-生き残りをかけて-    中小企業診断士 駒井 伸俊
消費低迷期に勝ち抜くためのリニューアルプラン(13)   MBA 長友 孝幸
編集後記 副編集長 秋葉 和彦


[ワタシとアナタ(1)-生き残りをかけて-]   中小企業診断士 駒井伸俊
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街を歩くと、飲食店、コンビニエンスストア、美容院、洋品店等々、数多くの
種類の店を見かけます。また、同じ飲食店でも、洋・和・中…と多くのタイプ
の店があります。こんなに店があって生き残っていけるのでしょうか?ちょっ
と飽和状態の感があるのは否めません。閑古鳥の店もありますし、潰れてしま
う店もあります。その一方で、繁盛している店、新しくできる店も多くありま
す。両者の違いは何なのでしょう?今号では、旧ソ連の科学者であるG・Fガ
ウゼの「生存の法則」をビジネスに応用して、生き残りの法則を考えてみまし
ょう。

ガウゼは、微生物を使った面白い実験を通して、「生存の法則」を見出しまし
た。こんな実験です。Aのガラス管には、同じ科だけれども種が異なる(※1)
2匹の微生物をいれ、一定量の餌を与えました。Bのガラス管には、同じ科で
さらに同じ種の2匹の微生物をいれ、一定量の餌を与えました。

※1 例えば、同じイヌ科だけれども、品種の違う柴犬とゴールデン・レトリ
   バー。(注)本来は、生物学上、種と品種は違うレベルの分類のようで
   すが、ここでは、わかりやすさを優先しています。

さて、皆さん、Aのガラス管とBのガラス管の微生物たちはどうなったと思い
ますか?答えは、次回というわけにもいきません。早速、答えを申し上げます。
まず、Aのガラス管の微生物たちは、限られた量の餌を互いに分け合い、共に
生き延びたそうです。一方、Bのガラス管の微生物たちは、限られた量の餌を
互いに奪い合い、結局、どちらも死んでしまったそうです。お互いに違うもの
は生き残り、お互いに同じものは死んでしまう。つまり、お互いの差が生存の
ための条件なのです。これを「ガウゼの差異化による生存の法則」といいます。

「ガウゼの差異化による生存の法則」をビジネスに当てはめて、考えてみまし
ょう。市場(食料)が限られた同じ場所(ガラス管)内で、競争すれば(餌を
取り合えば)、奪い合いが起きて、死んでしまいます。ですから、ほんのちょ
っとの差(種が違う)でいいから、競争相手と違うところをもつ必要があると
いうことです。つまり、差別化ないし独自化です。自分と最も近い競合関係に
ある競合とどこか違いを際立たせる必要があるのです。例えば、顧客層であっ
たり、サービスであったり…。そして、できる限り早く、その差を拡大するよ
うに、力を集中すべきです。そうしないと、互いに共倒れか、資本力のないほ
うが先に倒れてしまいます。

最も近い競合と差をつける部分はどこか、そのために何をすべきか、ぜひ、も
う一度、原点(御社の存在意義に)戻り、検討して見てください。そして、差
の拡大のために、アクションをおこしてみてください。きっと、その先には、
差別化を超えた、競争相手のない「独自性の世界」が待っています。


中小企業診断士 駒井伸俊プロフィール
http://www.ecg.co.jp/supporter/komai/index.htm?mm=114


[消費低迷期に勝ち抜くためのリニューアルプラン(13)] MBA 長友 孝幸
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買う側にとって、よい物件というのはまず立地条件に恵まれていることです。
幹線道路から離れず、ホテルの存在を何気無く目立たせているにもかかわらず、
出入口には人目に対する配慮がされ、すんなりアプローチすることができるこ
とが望まれます。個々の客室については、首都圏のホテル事情を考えればわが
ままは言えませんが、各部屋のスペースが8坪~10坪程度の広さを確保でき
れば、機動的にリニュアルを行うにしてもインパクトのあるものに仕上げるこ
とができます。

さらに、注意しておきたいことは、改装の可能な建築物であるか(許可の問題
)、配線や配管の変更に対応できるように天井や床下にスペースがあるか、リ
ネン等のスペースなどに気をつけるべきでしょう。たとえ、客室が25部屋あ
ったとしても、現在の許可に関する法律では、ロビーの面積やレストランの面
積が建物の総面積から算出され、客室数が当初の数よりも少なくなることも考
えておかなければなりません。それらの条件を満足するなら、自分にとって良
質な物件としてストックの一つにしておくべきでしょう。

逆に、悪い物件としては、建築費を抑えて収益ばかり考えたため、設計当初か
ら客室に充分な広さをとらず、客室数ばかり異常に増やし、天井の梁や窓にも
余裕のないマンションのようなレイアウトで設計されたものホテルです。この
ようなホテルは、レジャーホテルに精通していない設計事務所や業者が関係し
たホテルであり、我々にとっても、手のつけられないものがたくさんあります。
素人からすれば、外見は立派なホテルと感じるものがあっても、良質な物件と
して惑わされてしまいがちです。このような物件は危険が多く存在しています。
充分に気をつけたいものです。

地方において、依然として戸建てや連棟式といった関連3号営業によって許可
されたホテルがあります。このような形式のホテルが近年、後継者問題やホテ
ルの経営不振から売却されるケースが多くなっています。ここで問題になるの
が、「営業許可の名義」の問題です。先にあげた関連3号営業店のホテルの場
合、名義の変更が不可能であるため、個人名義で許可を受けているホテルの売
却はできないことがあります。法人名義の場合は代表者変更等の手続きを経て
売買が可能となりますが、会社を買い主に譲渡するわけですから、その会社に
多額の負債がある場合、問題は残ります。

何かと細かいことですが、一つでも失敗してしまうと、ホテルを購入しても営
業できなくなってしまいます。実際に私も経験していることです。ホテル街で
一等地にもかかわらず、ホテルとして営業できないケースでした。経済的な価
値としては営業することが望ましくても、法的な要素によって、すべてが消さ
れてしまうことは少なくありません。


MBA 長友 孝幸プロフィール
http://www.ecg.co.jp/supporter/nagatomo/index.htm?mm=114


[編集後記] 副編集長 秋葉 和彦
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いつも、当メールマガジンをご愛読頂きまして誠にありがとうございます。
先日ご案内させて頂きました「年金セミナー」は大盛況で終了いたしました。
ご参加下さいました皆さんありがとうございました。今回はご参加できなかっ
た方も今後もセミナー等のご案内をさせて頂きますので、宜しくお願いします。

さて、皆さん連休は楽しめましたか?あいにくの台風等で大変だった方も多い
のではないでしょうか。私共ECGは、この連休を利用して広島県に旅行に行
って参りました。呉、尾道、広島と回ったのですが、呉では海上自衛隊の潜水
艦等を身近に見ることができ、また戦時中は海軍の拠点だったということで、
鎮守府や呉海軍工廠の資料館、砲台等を見て回りました。また広島では定番の
原爆ドームに平和記念公園ですね。広島県は戦争に関わるものが多く、色々と
当時の戦争の事を考えさせられる旅でした。ちょうど来週の21日は国際反戦
デーですが、この世の中から戦争が無くなればいいですね。

また広島は美味しいものも多くお酒好きの私としては大満足でしたが、牡蠣の
時期じゃなかったのが残念でした。

次回は、10月25日(月)に配信の予定です。お楽しみに!

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