● 目 次 ●
1.はじめに
2.最新
人事労務情報
3.労働判例紹介
4.~ブログ
人事労務屋のつぶやき~今週のアクセスランキング
-----------------------------------
1.はじめに
-----------------------------------
■ 大手企業の
人事部に勤務する
人事労務屋がお送りする
人事労務情報
(ブログ
人事労務屋のつぶやき
http://blog.livedoor.jp/etashiro1/
は、
人事労務の有益情報を毎日更新しています。人気ブログランキングに
参加していますので、宜しければサイトの右上にある緑色のバナーをクリ
ックをお願い致します。)
おはようございます。今日はバレンタインデーですね。私は昔から縁がなか
った日ですが、皆様の場合は如何でしょうか?実は、先週、
人事部から社内の
ポータルサイトに「虚礼廃止」の件ということで、義理チョコを無理に配るこ
とはやめましょう!というような文書を掲載しました。
私個人的には、なにもそこまでやることはないと考えて、無視していました
が、上の方から、負担に思っている女性にとっては有益だろうから、出してみ
てはどうかと言われて、文書を出してしまいました。どちらでもよいのかもし
れませんが、皆さんはどう思われますか?はっきりしたことはわかりませんが
、あまり反応はないようです。「つまらん文書を出すな!」といったクレーム
はありませんでしたので、まあ悪くはなかったのだろうと思います。
あちこちで、インフルエンザの話を聞きます。特にこの時期多忙な
人事担当
者にとっては体調第一なので、ご注意をお願い致します。
今週は、春闘の要求書交換が行われるところも多いのではないかと思います
。私の勤務する会社では、月末に交換することになっていますので、要求書作
成の大詰めを迎えます。これから3月末までは、
労働組合との折衝や交渉が仕
事の中心になってくることと思います。
皆様方の近況もお知らせ下さい。お互い頑張りましょう!
ブログ「
人事労務屋のつぶやき」(
http://blog.livedoor.jp/etashiro1/)に
は、毎日記事を投稿しておりますので、こちらも合わせてご愛読戴ければ幸甚
です。記事と直接関係のないコメントの書き込みも大歓迎です!
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2.最新
人事労務情報 (2005年1月31日~2月6日)
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■ 川崎重工、組合員にも業績連動型ボーナスを導入
(2月9日(水)日本経済新聞)
川崎重工業は2005年度から組合員を対象に業績連動型ボーナスを導入す
る。まず、単独の税引き前利益に応じて組合員の平均支給額を決定。これをも
とに社内カンパニーごとの業績と個人の成果に応じて配分する。毎年の労使交
渉で決める従来方式は取りやめる。
川崎重工業は2002年度から管理職を対象に業績連動型ボーナスを実施し
てきた。来年度からは組合員約9000人を加え、全社員が対象になる。組合
は8日、会社の示していた新制度の受け入れを決定した。
05年、06年度については、税引き前利益が50億円以上で70億円未満
ならば年間支給額は平均129万円で、利益が20億円増えるごとに3万円ず
つ上がる。500億円では195万円。利益が50億円にとどかない場合と、
500億円を超える場合には別途労使で交渉する。07年度以降の支給条件は
その時の経営状況に応じて見直す。
■ 東レ、55歳以上の
賃下げ廃止へ 熟練技能を活用
(2月11日(金)朝日新聞)
東レは05年度、管理職以外の社員の
賃金を55歳になると一律に約1割引
き下げる制度を廃止する。ベテランの士気を上げ、熟練のノウハウを若手に
伝承していくのが狙いだ。製造業には、熟年層の処遇改善が重要だとして、
労使間で基本合意した。
対象は関連会社2社も含めた約1万人。これまでは55歳になった時点で賃
金が54歳時より10%程度引き下げられ、
定年の60歳まで据え置かれた。
新年度からは、55歳以降について毎年2%幅ずつ引き上げ、09年度には定
年まで54歳時点の
賃金水準を維持する仕組みにする。
少子高齢化で今後、若手確保が難しくなるとして、東レの労使は「戦力とし
てベテランの重要度が増していく」との認識で一致した。
【ブログ
人事労務屋のつぶやき関連記事へリンク】こちらで解説しています。
http://blog.livedoor.jp/etashiro1/tb.cgi/14181471
■ 春闘のスト、03年は最少の16件 労使協調の流れ続く
(2月13日(日)朝日新聞)
2003年の春闘の賃上げ争議で実施された半日以上のストライキは16件
で、73年に現在の集計方法になって以来最少となったことが、厚生労働省の
労働争議統計調査でわかった。石油危機で物価が急騰し、大規模な統一ストを
打った1974年の228分の1。デフレ不況に陥った1990年代後半から
2ケタに減り、労使協調路線の「静かな春闘」が広がっている。
都道府県の労政担当職員らが労働争議のあった事業所や
労働組合を訪ねて調
査し、厚労省が集計した。
2003年春闘(2~5月)で
賃金の増額を巡る争議は計83件。地方労働
委員会が
仲裁に入るなどして解決した17件を除く66件がストライキを決行
した。そのうち半日以上続いたのは16件で参加人数は計2802人。ストに
よる労働損失日数は延べ3844日だった。
1973年以来、最も争議の多かった年は第1次オイルショック翌年の74
年。半日以上のストは3650件で約254万人が参加、労働損失日数は延べ
約791万日に及んだ。その後、件数は減少し、金融機関などの倒産やデフレ
不況が色濃くなった98年に100件を切り、01年には参加人数も1万人を
割り込んだ。
争議行為で作業所閉鎖(ロックアウト)は、93年以来ゼロが続
いている。
連合の草野忠義事務局長は「スト権行使を放棄するつもりはないが、経済が
失速して企業の存立が危ぶまれるなかで、ストより
団体交渉での解決が職場の
支持を得た」と説明している。
■ 厚生労働省発表
●
労働安全衛生法などの改正案要綱で答申/労働政策審議会
労働政策審議会は4日、
労働安全衛生法などの改正法案要綱を妥当だと
厚生労働大臣に答申した。ただし、メリット制(
労働災害の発生状況によ
り
労災保険率が増減する制度)の改正については、これに伴う「労災かく
し」の増加を懸念する意見があったことから、関係者の協議の場を設ける
など「労災かくし」への対策を一層推進するよう求めている。
http://www.mhlw.go.jp/shingi/2005/02/s0204-4.html
●企業の4割、
過重労働による健康障害を懸念/東京労働局調査
東京労働局が3日発表した2004年の「
従業員の健康管理等に関する
アンケート調査」の結果によると、企業の38.3%が
過重労働による従
業員の脳・心臓疾患の発症を懸念している。しかし、
過重労働による健康
障害防止のため「年休の取得促進」、「残業の削減」を実施した企業は、
いずれも低い割合にとどまっている。
http://www.roudoukyoku.go.jp/news/2005/20050203-overwork/20050203-overwork.html
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3.労働判例紹介
(
身元保証書の提出って大事ですよ!)
-----------------------------------
■ シティズ事件 (東京地裁 平成11年12月16日)
Aさんは、金銭の貸付等を業とするC社に内定が決まりました。平成10年
2月2日に
採用の運びとなり、同社の
就業規則に定められている
採用の際の身
元保証書を提出するように求められました。しかし、Aさんは全然提出してく
れませんでした。C社としても定められていることなので、再三に亘り提出を
迫りましたが、Aさんは
身元保証書の提出について「拒否」の
意思表示をして
きました。
C社としてはこのような状況では、今後
雇用を継続できないと判断し、Aさ
んを同年8月3日に即日解雇しました。それに対し、納得がいかないAさんは
解雇予告手当てなどの支払を求め、訴えを起こしましたが、裁判所の判断はA
さんの敗訴ということになりました。
この結果は、C社では、日頃から金銭を取り扱うことが多く、横領等の事故
を未然に防ぐために、また、本人に自覚を促す効果も含めて
就業規則に身元保
証書の提出を条件としてきました。Aさんが
身元保証書の提出を拒否したこと
は、「
従業員としての適格性に重大な懐疑を抱かせる重大な
服務規律違反また
は背信行為である。」として、
身元保証書を提出しないことを理由としたC社
のAさんの解雇は、
労働基準法第20条1項但し書きにいう「
労働者の責めに
帰すべき事由」に基づく解雇にあたるということです。
-----------------------------------
4.~ブログ
人事労務屋のつぶやき~今週のアクセスランキング
-----------------------------------
■ 2月7日~12日の日毎のアクセス数より、上位のものから表示していき
ます。見逃した記事がありましたら、ここからアクセスできます。どうぞご活
用を!このうち、アクション・ラーニングとメンタリング・マネジメントにつ
いては、続編を書いていく予定です。乞ご期待!
1位.アクション・ラーニング(2月8日)
ヒューマンアカデミーでのセミナーの概要をご紹介。
http://blog.livedoor.jp/etashiro1/tb.cgi/13862482
2位.日本経団連の
福利厚生費調査について(2月7日)
上記調査結果の解説記事を中心に。
http://blog.livedoor.jp/etashiro1/tb.cgi/13794279
3位.今週の気づき(2月11日)
富士通の
成果主義はなぜ失敗したか?
人事部の役割とは?自分の生業は?もろもろ今週の気づき集!
http://blog.livedoor.jp/etashiro1/tb.cgi/14055954
http://blog.livedoor.jp/etashiro1/tb.cgi/14060412
4位.メンタリング・マネジメント(2月12日)
メンター制度導入に向けて新たな検討開始。
http://blog.livedoor.jp/etashiro1/tb.cgi/14118703
5位.語学教育会社でのパネル・ディスカッション(2月10日)
2月9日ベルリッツでのイベントに参加した感想。
http://blog.livedoor.jp/etashiro1/tb.cgi/13993741
6位.2005年賃上げの見通しと賃上げ以外の課題(2月9日)
労務行政研究所の調査結果の解説記事を中心に。
http://blog.livedoor.jp/etashiro1/tb.cgi/13926411
-----------------------------------
● 編集後記 ●
-----------------------------------
2月も中旬を迎えました。だんだん超多忙期へと向かっています。3月下旬
から4月中旬にかけては、春闘/
人事考課/入社式/新入社員研修/新卒
採用
面接が重なりますので、このメルマガも2週間ほどお休みを戴くかもしれませ
ん。
採用面接では地方に行くことになっているので、ブログの更新も難しいこ
とでしょう。
人事担当者はまさに季節
労働者です。
それが終われば、連休明けくらいから、いよいよ独立の準備が本格化するこ
とになろうかと思います。それを考えるとワクワクしますね。当初収入は激減
しますが、これでようやく自分の価値観で仕事ができます。一喜一憂せずに、
マイペースで人に喜んでもらえる仕事をしていきたいと思っています。
二つ目のブログ「
人事労務屋の独立準備活動報告」の方も記事が蓄積されて
きました。同じように、会社の管理部門から独立をしようと考えている方の少
しでも参考になれば幸いです。ブログ「
人事労務屋のつぶやき」共々、ご愛読
のほど宜しくお願い申し上げます。。
人事労務屋のつぶやき
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人事労務屋の独立開業活動報告
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何でも結構ですので、ご意見・ご質問をお送り下さい。ブログへの書き込み
も歓迎致します。必ず当方よりご返事を致します。
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● 目 次 ●
1.はじめに
2.最新人事労務情報
3.労働判例紹介
4.~ブログ人事労務屋のつぶやき~今週のアクセスランキング
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1.はじめに
-----------------------------------
■ 大手企業の人事部に勤務する人事労務屋がお送りする人事労務情報
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おはようございます。今日はバレンタインデーですね。私は昔から縁がなか
った日ですが、皆様の場合は如何でしょうか?実は、先週、人事部から社内の
ポータルサイトに「虚礼廃止」の件ということで、義理チョコを無理に配るこ
とはやめましょう!というような文書を掲載しました。
私個人的には、なにもそこまでやることはないと考えて、無視していました
が、上の方から、負担に思っている女性にとっては有益だろうから、出してみ
てはどうかと言われて、文書を出してしまいました。どちらでもよいのかもし
れませんが、皆さんはどう思われますか?はっきりしたことはわかりませんが
、あまり反応はないようです。「つまらん文書を出すな!」といったクレーム
はありませんでしたので、まあ悪くはなかったのだろうと思います。
あちこちで、インフルエンザの話を聞きます。特にこの時期多忙な人事担当
者にとっては体調第一なので、ご注意をお願い致します。
今週は、春闘の要求書交換が行われるところも多いのではないかと思います
。私の勤務する会社では、月末に交換することになっていますので、要求書作
成の大詰めを迎えます。これから3月末までは、労働組合との折衝や交渉が仕
事の中心になってくることと思います。
皆様方の近況もお知らせ下さい。お互い頑張りましょう!
ブログ「人事労務屋のつぶやき」(
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です。記事と直接関係のないコメントの書き込みも大歓迎です!
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2.最新人事労務情報 (2005年1月31日~2月6日)
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■ 川崎重工、組合員にも業績連動型ボーナスを導入
(2月9日(水)日本経済新聞)
川崎重工業は2005年度から組合員を対象に業績連動型ボーナスを導入す
る。まず、単独の税引き前利益に応じて組合員の平均支給額を決定。これをも
とに社内カンパニーごとの業績と個人の成果に応じて配分する。毎年の労使交
渉で決める従来方式は取りやめる。
川崎重工業は2002年度から管理職を対象に業績連動型ボーナスを実施し
てきた。来年度からは組合員約9000人を加え、全社員が対象になる。組合
は8日、会社の示していた新制度の受け入れを決定した。
05年、06年度については、税引き前利益が50億円以上で70億円未満
ならば年間支給額は平均129万円で、利益が20億円増えるごとに3万円ず
つ上がる。500億円では195万円。利益が50億円にとどかない場合と、
500億円を超える場合には別途労使で交渉する。07年度以降の支給条件は
その時の経営状況に応じて見直す。
■ 東レ、55歳以上の賃下げ廃止へ 熟練技能を活用
(2月11日(金)朝日新聞)
東レは05年度、管理職以外の社員の賃金を55歳になると一律に約1割引
き下げる制度を廃止する。ベテランの士気を上げ、熟練のノウハウを若手に
伝承していくのが狙いだ。製造業には、熟年層の処遇改善が重要だとして、
労使間で基本合意した。
対象は関連会社2社も含めた約1万人。これまでは55歳になった時点で賃
金が54歳時より10%程度引き下げられ、定年の60歳まで据え置かれた。
新年度からは、55歳以降について毎年2%幅ずつ引き上げ、09年度には定
年まで54歳時点の賃金水準を維持する仕組みにする。
少子高齢化で今後、若手確保が難しくなるとして、東レの労使は「戦力とし
てベテランの重要度が増していく」との認識で一致した。
【ブログ人事労務屋のつぶやき関連記事へリンク】こちらで解説しています。
http://blog.livedoor.jp/etashiro1/tb.cgi/14181471
■ 春闘のスト、03年は最少の16件 労使協調の流れ続く
(2月13日(日)朝日新聞)
2003年の春闘の賃上げ争議で実施された半日以上のストライキは16件
で、73年に現在の集計方法になって以来最少となったことが、厚生労働省の
労働争議統計調査でわかった。石油危機で物価が急騰し、大規模な統一ストを
打った1974年の228分の1。デフレ不況に陥った1990年代後半から
2ケタに減り、労使協調路線の「静かな春闘」が広がっている。
都道府県の労政担当職員らが労働争議のあった事業所や労働組合を訪ねて調
査し、厚労省が集計した。
2003年春闘(2~5月)で賃金の増額を巡る争議は計83件。地方労働
委員会が仲裁に入るなどして解決した17件を除く66件がストライキを決行
した。そのうち半日以上続いたのは16件で参加人数は計2802人。ストに
よる労働損失日数は延べ3844日だった。
1973年以来、最も争議の多かった年は第1次オイルショック翌年の74
年。半日以上のストは3650件で約254万人が参加、労働損失日数は延べ
約791万日に及んだ。その後、件数は減少し、金融機関などの倒産やデフレ
不況が色濃くなった98年に100件を切り、01年には参加人数も1万人を
割り込んだ。争議行為で作業所閉鎖(ロックアウト)は、93年以来ゼロが続
いている。
連合の草野忠義事務局長は「スト権行使を放棄するつもりはないが、経済が
失速して企業の存立が危ぶまれるなかで、ストより団体交渉での解決が職場の
支持を得た」と説明している。
■ 厚生労働省発表
●労働安全衛生法などの改正案要綱で答申/労働政策審議会
労働政策審議会は4日、労働安全衛生法などの改正法案要綱を妥当だと
厚生労働大臣に答申した。ただし、メリット制(労働災害の発生状況によ
り労災保険率が増減する制度)の改正については、これに伴う「労災かく
し」の増加を懸念する意見があったことから、関係者の協議の場を設ける
など「労災かくし」への対策を一層推進するよう求めている。
http://www.mhlw.go.jp/shingi/2005/02/s0204-4.html
●企業の4割、過重労働による健康障害を懸念/東京労働局調査
東京労働局が3日発表した2004年の「従業員の健康管理等に関する
アンケート調査」の結果によると、企業の38.3%が過重労働による従
業員の脳・心臓疾患の発症を懸念している。しかし、過重労働による健康
障害防止のため「年休の取得促進」、「残業の削減」を実施した企業は、
いずれも低い割合にとどまっている。
http://www.roudoukyoku.go.jp/news/2005/20050203-overwork/20050203-overwork.html
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3.労働判例紹介
(身元保証書の提出って大事ですよ!)
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■ シティズ事件 (東京地裁 平成11年12月16日)
Aさんは、金銭の貸付等を業とするC社に内定が決まりました。平成10年
2月2日に採用の運びとなり、同社の就業規則に定められている採用の際の身
元保証書を提出するように求められました。しかし、Aさんは全然提出してく
れませんでした。C社としても定められていることなので、再三に亘り提出を
迫りましたが、Aさんは身元保証書の提出について「拒否」の意思表示をして
きました。
C社としてはこのような状況では、今後雇用を継続できないと判断し、Aさ
んを同年8月3日に即日解雇しました。それに対し、納得がいかないAさんは
解雇予告手当てなどの支払を求め、訴えを起こしましたが、裁判所の判断はA
さんの敗訴ということになりました。
この結果は、C社では、日頃から金銭を取り扱うことが多く、横領等の事故
を未然に防ぐために、また、本人に自覚を促す効果も含めて就業規則に身元保
証書の提出を条件としてきました。Aさんが身元保証書の提出を拒否したこと
は、「従業員としての適格性に重大な懐疑を抱かせる重大な服務規律違反また
は背信行為である。」として、身元保証書を提出しないことを理由としたC社
のAさんの解雇は、労働基準法第20条1項但し書きにいう「労働者の責めに
帰すべき事由」に基づく解雇にあたるということです。
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4.~ブログ人事労務屋のつぶやき~今週のアクセスランキング
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■ 2月7日~12日の日毎のアクセス数より、上位のものから表示していき
ます。見逃した記事がありましたら、ここからアクセスできます。どうぞご活
用を!このうち、アクション・ラーニングとメンタリング・マネジメントにつ
いては、続編を書いていく予定です。乞ご期待!
1位.アクション・ラーニング(2月8日)
ヒューマンアカデミーでのセミナーの概要をご紹介。
http://blog.livedoor.jp/etashiro1/tb.cgi/13862482
2位.日本経団連の福利厚生費調査について(2月7日)
上記調査結果の解説記事を中心に。
http://blog.livedoor.jp/etashiro1/tb.cgi/13794279
3位.今週の気づき(2月11日)
富士通の成果主義はなぜ失敗したか?
人事部の役割とは?自分の生業は?もろもろ今週の気づき集!
http://blog.livedoor.jp/etashiro1/tb.cgi/14055954
http://blog.livedoor.jp/etashiro1/tb.cgi/14060412
4位.メンタリング・マネジメント(2月12日)
メンター制度導入に向けて新たな検討開始。
http://blog.livedoor.jp/etashiro1/tb.cgi/14118703
5位.語学教育会社でのパネル・ディスカッション(2月10日)
2月9日ベルリッツでのイベントに参加した感想。
http://blog.livedoor.jp/etashiro1/tb.cgi/13993741
6位.2005年賃上げの見通しと賃上げ以外の課題(2月9日)
労務行政研究所の調査結果の解説記事を中心に。
http://blog.livedoor.jp/etashiro1/tb.cgi/13926411
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● 編集後記 ●
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2月も中旬を迎えました。だんだん超多忙期へと向かっています。3月下旬
から4月中旬にかけては、春闘/人事考課/入社式/新入社員研修/新卒採用
面接が重なりますので、このメルマガも2週間ほどお休みを戴くかもしれませ
ん。採用面接では地方に行くことになっているので、ブログの更新も難しいこ
とでしょう。人事担当者はまさに季節労働者です。
それが終われば、連休明けくらいから、いよいよ独立の準備が本格化するこ
とになろうかと思います。それを考えるとワクワクしますね。当初収入は激減
しますが、これでようやく自分の価値観で仕事ができます。一喜一憂せずに、
マイペースで人に喜んでもらえる仕事をしていきたいと思っています。
二つ目のブログ「人事労務屋の独立準備活動報告」の方も記事が蓄積されて
きました。同じように、会社の管理部門から独立をしようと考えている方の少
しでも参考になれば幸いです。ブログ「人事労務屋のつぶやき」共々、ご愛読
のほど宜しくお願い申し上げます。。
人事労務屋のつぶやき
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何でも結構ですので、ご意見・ご質問をお送り下さい。ブログへの書き込み
も歓迎致します。必ず当方よりご返事を致します。
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