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コラムの泉

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訴えてやるー 1-4

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成長し続ける企業に!サービス業専門社労士日記(第704回)

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おはようございます。

メルマガ発行者のこまつじゅんいちです。

このメルマガは
サービス業特に飲食店経営者及び店長
売上が上がらないとお悩みの経営者
労務管理の難しさを感じている人事担当者
同業の社労士さん

へ向けてこまつが自由に書きたいこと書いているメルマガです。

テーマは
従業員のやる気と売上は本当に連動している」
です。

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◎お客様の売上アップのため!サービス業専門社労士日記
のバックナンバー・配信停止はこちら
http://archive.mag2.com/0000250571/index.html

小松潤一社会保険労務士事務所
http://www.style-neo.jp  http://www.style-neo.com
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目次
■ちょっと宣伝
■はじめに
■訴えてやるー 1-4
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■ちょっと宣伝

こんにちは。小松社労士事務所の小松です。


当社の顧問先の多くは飲食店です。

昨今では売上が低迷したり広告を出してもなかなか昔ほど
業績が上がらなくなってきたり飲食店経営者は頭を悩ませている
ことでしょう。

そのような厳しい状況の中でも頑張っている飲食店は
数多くあって、皆さん色々なことを元気を出して取り組んでいます。

そんな中 「楽花生の会」という飲食店経営者が集まる勉強会が
ありまして交流を深めたり定期に勉強会をしたりと共に
発展し大阪の活性化を目指している会があります。


その「楽花生の会」がもっと大阪を活性化しようと
今回講演会を実施することになりました。


平成23年9月12日 13時10分から16時30分まで
堺市産業振興センター


有名な飲食店経営者達が公演を行います。



色々な秘訣などを教えてくれるかもです。

もしよかったら参加してみてはどうでしょうか?




パンフレットはここからダウンロードできます。
http://www.style-neo.jp/blog/log/eid427.html

参加希望者はFAXにてご応募ください。


小松も行きまーす


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■はじめに

労使間のトラブルが起きた際にまず行うのが事実の確認です。

当社の顧問先の場合、だいたいどんな経営者で会社はどんな状態かを
把握しているので事実の確認は簡単です。



ところが初めてであった経営者などからの相談を受ける際には注意が必要です。

その経営者がすべての事実を社労士に話してくれているわけでないと言うことを


例えばこんな感じです。

「遅刻や無断欠勤が多い従業員を解雇したい!」
と言う相談が出たとします。


こう答えます。
「今後は遅刻や無断欠勤をしたらまず本人に注意をして始末書を書いてもらって下さい。
 それでもまだ遅刻するなら減給などを実施して下さい。
 それでもまだ遅刻するようなら退職勧奨をして下さい。
 退職勧奨にも応じなければ普通解雇して下さい」



そして後日経営者から言われます。
「先生の言った通りの手順で解雇したら不当解雇だと訴えられた
 どうしてくれるんだ?」


解雇された方に話を聞いてみると

そもそろ長時間労働を強制されて夜遅くまで働いて
疲れから朝起きれなくて、
上司がパワハラをしてくるので少しうつになり
朝病院に行ってから会社にいったりしているし

そもそも休む時には事前に会社に休暇届けをだしている
無断ではない

遅刻や欠勤は事実だけど
その理由は会社にある




さらに付け加えると
「長時間労働を強制されているのに残業代をもらっていない
 すべて請求させていただきます」



みたいな感じでしょうか?


よって経営者の発言をすべて鵜呑みにすることは出来ません。
経営者が本当に知らない事実もあったりするので

本当に事実は何かを調査する必要があります。




さて今日も昨日の続きです。


今日はそんな話

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■訴えてやるー 1-4


事件ファイル1「管理監督者事件」


吉田課長から連絡があったのは次の日だった。


吉田課長
「エリアマネージャーは、店舗閉鎖の説明をした時に田中から
 退職したいと退職届を受け取ったそうだ」


矢藤弁護士
「そうですか?しかし田中さんは書いていないと言っています」

吉田課長
「ではエリアマネージャーか田中のどちらかがウソをついていることになる
 っていうかウソをついて何か得があるのかよ???

 一応当社の経営者に報告を入れておきます。」



矢藤弁護士
「そうですね。その方が良いです。もしエリアマネージャーがウソをついているのであれば
 御社でも問題でしょうし」


後日田中さんが働いていた飲食店の経営者より連絡が来た。

話をしたいそうだ。

経営者
「エリアマネージャーは実際に田中君から退職届を受け取ったと言っている
 現に退職届は会社にある」


矢藤弁護士
「田中さん 本当に書いていないですよね?
 エリアマネージャーさん本当に受け取ったんですね
 あなたたちのどちらかがウソをついているんです」


エリアマネージャー
「本当に俺は受けっとった。田中なんでウソをつくんだよ。お前が俺に退職届を持って来た時に
 俺お前に言ったよな。ごめんな俺が能力なくてって
 俺のせいで店舗が閉鎖になってしかも田中のせいみたいに会社はなっているって
 俺お前に言ったよな」


田中
「そんなこと言っていないっす。退職届も手渡ししていません」



経営者
「どっちがウソをついているんだよ?」


エリアマネージジャー 田中さん
「俺じゃない!!!!!!!」


経営者
「こんな時にはどうすればいいんですか?」


矢藤弁護士
「そんなの簡単ですよ。その退職届の指紋を調べてみたらいいんです。
 退職届に田中さんの指紋があれば田中さんがウソをついているし
 なければエリアマネージャーがウソをついている」


経営者
「へ?そんな簡単なことで・・・・・」




矢藤弁護士
「どちらにも動機があります。まず田中さんがウソをついているのであれば
 狙いは残業代の請求です。退職の同意書に残業代は今度請求できない条文が
 入っていますからこの同意書自体がなくなり裁判をすると田中さんには少なくても
 300万円などのお金を手にすることが出来ます。

 エリアマネージャーさんの動機は、店舗閉鎖の原因を田中さんに押し付けることが出来ます。
 エリアマネージャーの給与体系は、任された店舗全体の利益や売上で評価されると聞きました。

 もし田中さんが店長をしていた店舗が閉鎖されると、不採算店舗がなくなり自分の評価も上がり
 給与も上がる仕組みになっていると思います。

 現に田中さんの店舗を閉鎖してから給与額が上がっているはずです。
 エリアマネージャーがウソをついているとしたら狙いはお金と地位です」



経営者
「どっちも金かよ。いずれにしても今後のやり方を変えなければいけないな」



そして後日指紋の結果が出た


ウソをついている人が特定された。


経営者
「こらーーーーーー テメイはなんでウソをつくんだ。刑事告訴するぞ!!!」

○○
「すすみません。どうしてもお金が欲しくて・・・・・・・・」


矢藤弁護士
「どうします?裁判します?もう結果が出ているので示談の方向が良いとは思いますが」



もし退職届と退職の同意書から田中さんの指紋が出てきたら
白紙の紙を田中さんが触らせてその上で文章を印刷することが出来るので
指紋が出てきたとしても100%田中さんが本当に書いて持ってきたと
特定できないので多少焦っていたが


退職届には田中さんの指紋が検出されなかった。


指紋がついていないのにどうやって手渡しすることが出来るのだろうか?



犯人はエリアマネージャーだった。


「だってお金が必要だったんだ。あと地位と」


経営者
「田中君このたびは誠に申し訳ない。きちんと会社が管理出来ていなかったために
 君に迷惑をかけてしまって


矢藤弁護士
「田中さんどうします?裁判も可能ですよ」



田中
「はい もうこんな会社に戻る気はありません。会社を訴えて下さい」


矢藤弁護士
「了解しました。では管理監督者だからと言って支払っていなかった残業代
 請求させてもらいますよ。社長!!!
 最低でも300万円ですがどうしますか?裁判に行かれると付加金なる罰金も
 ついてくるので示談した方が良いと思いますが・・・・」


経営者
「・・・・・・・支払います・・・・ 300万円で良いですか?」


田中
「じゃー300万円でこの件はなかったことにします」



矢藤弁護士
「じゃーうちの取り分は300万円のうち30%の90万円もらいますね。
 あと今回の件で社長も損害を受けております。エリアマネージャに損害賠償請求が
 出来ますが、どうしますか?もしよかったらその請求も僕が弁護士として対応させていただきますが」


経営者
「ではお願いします。がっぽりとエリアマネージャーに請求してあげて下さい」


エリアマネージャー
「え!!!!!!???・・・・」




角賀さん
「今回の件で一番得をしたのは先生ですね!!!」



矢藤弁護士
「しー!!それを言わない(笑)
 これで君にもボーナスが支給できるじゃないか」


角賀さん
「じゃー一番得をしたのは何もしていない私ですね!!!」


今日も無事事件が解決し
ほほんとした会話が繰り広げられている
弁護士事務所の「天下一弁護士事務所」でした。


おしまい

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創造人材株式会社
小松潤一社会保険労務士事務所
小松潤一
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