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『身元保証人』を求める必要性は、本当にありますか?

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「人の問題解決チーム」 本日のQ&A

 脇淳一社労士事務所(http://sr-waki.com/

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Q.会社が『身元保証人』を求める必要性は、本当にありますか?


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A.結論から言えば、「必須」です。


確かに、会社が身元保証人を求める義務もありませんが、今日では、身元保証人は1名ではなく、両親いずれか1名、両親以外1名の計2名の身元保証人を取っておきたいですね。


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一般的に身元保証人は、会社の損害を与え、社員がその補填が難しい場合に、当該社員の身元保証人にその補填をしてもらうためのものと考えられていますよね。


しかし、今日では、社員が会社に与えた損害補填を求めるという場面は、現実的にはあまりなく、実際に求めたとしても、法的に会社が弱いケースが圧倒的に多いです。(ケースにもよりますが、雇用責任の範疇と判断されることが多いということです)


したがって、「現実的に損害補填の意味がないのであれば、身元保証人を求める事自体に意味がないのではないか?」と疑問が沸いてくるのも当然だと思います。


しかし、身元保証人は、損害賠償責任云々のためだけではなく、当該社員の「人物保証的意味合い」もあります。むしろ、こちらの方が重要となってきていると思いますね。


今日では、「社員の精神障害」が社会問題となっている時代です。私は医者でも専門職者でもありませんが、うつ病をはじめとした精神障害の原因には、様々な理由があるはずで、会社で長時間働いていれば、会社の担当業務や、人間関係が理由となっていることも多くあるはずです。


とすると、やはり今後について、本人と会社のためにもよく話し合う必要があるわけですが、精神的に不安定な本人だけでは、会社が良かれと思って配慮した事も悪意を持って捉えられたり、そもそもまともに話し合うことすら困難な場合もあります。


このような場面では、身元保証人を含めた話し合いが有効です。状況に応じて、身元保証人から説明や説得してもらうこともできます。また本人も、身元保証人の面子に配慮しなければならない効果もあります。


ですので、採用の場面で、身元保証人を付けることは、「必須事項」であると考えています。


さらに加えると、身元保証人が両親だけでは、感情的になってしまって、話がまとまらないことも多くありますから、身元保証人は、可能な限り、親1名と親以外1名の計2名を付けておくということが重要ですね。


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脇淳一社労士事務所
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名無し

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