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退職金準備の各種制度

━━━━━━━━━━━━━━━━━ 2012/07/09(第453号)━━
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■□ 【実践!社長の財務】-財務アプローチで儲かる会社を作る
■□    
■□  ”業績をアップするには、まずは会計から変えよう!”
■■        http://www.tm-tax.com/
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 おはようございます。
 税理士の北岡修一です。

 先週号で、中退金(中小企業退職金共済)で、退職金
 積み立てた場合、懲戒解雇をした場合でも、社員に退職金
 払われてしまう、

 と書きましたが、退職金を減額することは、できるようです。
 
 その場合には、厚生労働大臣の認定を受ける必要があります。

 
 ただし、その減額分は、共済制度における長期加入者の
 退職金支払財源に振り向けられ、事業主には返還しないとの
 こと。

 結局は、会社が負担することにはなります。

 それでは、ちょっと・・・と思いますがね...。


 ということで、本日も「実践!社長の財務」いってみましょう!


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■□  退職金準備の各種制度
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●社員の退職金をいかに準備していくか、ということに
 ついて、先週は中退金を取り上げました。

 中小企業の退職金準備、ということでは、以前は、
 適格退職年金制度、というものがありました。

 税制適格、ということで、掛金を損金計上しながら 
 退職金を準備していく制度です。


●ただし、これは10年以上前に廃止が決定され、他の制度
 への移行期間も、今年の3月末で終了しました。

 では、あとはどのような制度があるのでしょうか?


●まずは、厚生年金基金ですね。
 厚生年金に上乗せして、社員に給付することができます。

 大企業は単独で基金を作ったりしますが、中小企業の
 場合には、同業者などで集まって基金を作ったりします。


 ただし、これについては、今年AIJ投資顧問の大きな
 問題が発生してしまいましたね。

 厚生年金基金が、その運用について苦しんでいる実態が
 大きく取り上げられたことで、今後、積極的に取り組ん
 でいくには ?マークがついてしまいました。


●その他に、確定給付年金制度というものもあります。

 この制度の規約型というものは、上記の適格退職年金
 制度が廃止になる受け皿として用意されたものですが、

 中小企業には、ちょっと負担が大きすぎるのではと
 思います。

 というのも、確定給付ですから、将来払う企業年金
 額が確定しており、積立不足になった場合には、必ず
 穴埋めをしなければなりません。

 その資金負担に今も将来も耐えられるか、ということ
 が、一番大きな問題ですね。


●そこで、確定拠出年金というものが、あります。

 よく日本版401Kなどと言われるものですね。

 これは上記の確定給付と違って、確定拠出ですから
 当初に拠出した掛金で確定し、積立不足などの追加
 払いがありません。

 ですから、中小企業などでも、入りやすいのですね。

 将来の年金は、用意されたプランの中から、社員が
 自分で選んで、その運用によって決まってきます。

 また、その掛金も限度額がありますが、損金に算入
 することができます。


●その他は、生命保険の活用などですね。

 これについては、いろいろな商品があるので、
 希望に合わせて検討してみるといいと思います。

 全額損金というわけにはいかないかも知れませんが、
 資金が厳しくなれば、契約者借入なども使うことが
 できるでしょうし、検討の余地はあると思います。


 いずれにせよ、将来の退職金をどうするのか、

 社員にとって、会社にとって、どのような方法が一番
 自社にマッチするのだろうか、ということは、常に
 考えておくテーマなのかな、と思います。



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<編集後記> 
 
 先週は、夜はいろいろな会や勉強会に出ましたね。
 よく毎日これだけあるな、と思うくらい...(笑)。

 中でも、ある会社のパーティーでは、となりの席に座った
 同業者の方とは、話すうちにいろいろな共通の知り合いが
 いて、最後には義理の兄をよく知っているなどでビックリ
 しました。

 しかし、もっと驚いたのは、帰りがけ地元の本屋へ寄って
 本を物色していたら、何と隣にその人がいて、本を探して
 いたこと...顔合わせてお互い声をあげてしまいました
 ね...
 こんなこともあるんですね。余程、縁があるかたなのかも
 知れません。

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