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コラムの泉

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衰退の原因となる“進化の暴走”を食い止めるために我々が…

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『ビジネスパーソン最強化プロジェクト通信』 vol.581 発行部数:23474部
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こんにちは!『ビジプロ通信』ナビゲーターの安部です。


今週は3連休の影響で平日が1日少なく大変お忙しい日々を過ごしている方も
多いのではないでしょうか?

私自身もいろいろな締切に追われ慌ただしい毎日ですが、“やっつけ仕事”
ではなく十分に納得のいく出来を目指して頑張っていきたいと思っています。

関東では梅雨も明けて大変暑い毎日になっていますが、
体調管理には十分に気を付けて暑い夏を乗り切っていきたいですね。(^^)


それでは、今回も張り切ってメルマガをお届けしていきますので、
最後までお付き合いの程よろしくお願い致します!

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【マスメディアでも話題のMBA勉強会&交流会を開催します!】

平日の夜に最新のMBA理論を学ぶと同時に、良質な人脈を築くことのでき
る参加型のMBA勉強会&交流会『MBA Solution's Bar』ですが、8月は3日(金)
に開催します。

今回のテーマはHBR7月号から『データが導く顧客への最適提案』を
ピックアップしました。

ITを活用して顧客満足度を高めるために高度にカスタマイズしたサービスを
いかに効率よく提供していくかという仕組み作りについて
みなさんで学んでいきたいと思っています。

私のスケジュールの都合上、8月が今年最後の『MBA Solution's Bar』に
なりますので、ご都合のよろしい方は是非とも参加をご検討下さいね!

詳細はこちらからどうぞ!⇒ http://www.mbajp.org/i/s/37w.html

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【今号のコンテンツ】

1.コラム:MBAの“視点”
2.最強ビジネスパーソンの本棚
3.MBA Solution Business Collegeからのご案内

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今回は『コラム:MBAの“視点”』からスタートしていきます!


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【1.コラム:MBAの“視点”】


■ 衰退の原因となる“進化の暴走”を食い止めるために我々が知らなければ
いけないこととは?


みなさんもご存じのように世界経済は今、非常に不安定な状況にあります。

2008年9月に起こった “リーマンショック”による世界同時不況を食い止め
ようと各国が国家財政を積極的に出動させた影響もあり、今や先進国の借金は
膨れ上がり、返済困難と市場が判断したギリシャやイタリア、スペインなどで
大規模な金融不安が起こっているのです。

私達日本もヨーロッパで起こっている経済危機を対岸の火事では済まされない
状況です。実のところ日本の財政状況は欧米諸国よりも深刻なのです。

税収40兆円に対して国の借金は1000兆円を超えていますから、借入倍率は25倍
にも達し企業であればいつ破綻してもおかしくない財務状況といえるでしょう。

これまで資本主義は最も効率的な経済や社会を実現する最良の仕組みと思われ
てきましたが、もはやこれまでの資本主義の考え方では世界で噴出する問題を
解決することなどできないといっても過言ではないでしょう。

この現在の資本主義が抱える様々な問題に対して、興味深い分析と今後の提案
がハーバードビジネスレビューに発表されていましたので、ここで紹介したい
と思います。

論者のクリストファー・マイヤー氏やジュリア・カービー氏によれば、
これまで資本主義経済では『ROE』と『競争』という2つの考え方が、
限りある資源を最適配分するために重要な役割を果たしてきました。

ROE』とは、投下した資本に対していかに高いリターンを実現するかという
指標なので、企業はいかに少ない資本で高い収益を上げるかという効率性の
アップに取り組んできました。

また、『競争』という観点から、ライバル企業との競争に勝ち抜くために、
企業は真摯にイノベーションに取り組み、新たな高い価値を社会に対して
提供し続けてきました。

ところが二人は、これまで社会に繁栄をもたらしてきたこの2つの概念、『ROE
と『競争』が今や社会の問題を深刻化させていると主張しているのです。

かつては繁栄の象徴だったものが、環境が変われば逆に衰退の原因になること
も考えられます。

これは生物界で“進化の暴走”として知られている現象です。

“進化の暴走”とは、これまで進化のために重要な役割を果たしてきた要素が
度を越せば、逆に進化の妨げになるということです。

たとえば、クジャクの雄の尾羽は非常に大きくきれいです。この尾羽は
クジャクの雄の力を誇示するシンボルであり、
尾羽がより大きく素晴らしい雄は雌を惹きつけることができます。

そこで、立派な尾羽を持つ雄の繁殖確率は高まり、子孫を残すことができる
ようになります。そして、代が変われば変わるほど、力の象徴であるクジャク
の雄の尾羽は進化して大きく見事になっていきますが、逆に尾羽が大きくなる
につれて動きが鈍くなり、天敵に襲われる可能性も高まっていきます。

結果として自然界でのクジャクの数は急速に減少していきます。

それまで、繁栄の象徴であったクジャクの雄の尾羽が
逆に衰退の原因に変わっていったのです。

これが生物界における“進化の暴走”と呼ばれる現象です。

これと同じことが資本主義社会でも起こっているのです。

私達はこれまで経済や社会の繁栄の象徴であった『ROE』と『競争』に
執着するあまりに“進化の暴走”が起こり、様々なところで問題が噴出して
衰退の一途を辿っているというわけです。

このような状況の中で、人間はクジャクと違って考える力があるのだから、
これまでの考え方を修正すればいいと思っている方もいらっしゃるでしょう。

確かにその通りです。

ただ、ハーバード・ビジネス・スクールのクレイトン・クリステンセン教授が
その著書『破壊的イノベーション』の中で述べているように、「既存企業では、
たとえ強い必然性があったとしても、慣れ親しんだ発想を改めるのは不可能に
近い」ということも認識しておくべきです。

特にこれまでの考え方で大きな成功を収めてきた場合は考え方の修正はより
難しくなるでしょう。

私自身、大きな組織に長年勤めてきましたが、現状に問題があるからすぐに
これまでの考え方を捨てて、新たな概念を取り入れようなどという
経験をしたことがありません。

恐らく多くの組織では、問題が発生すれば、これまでの延長線上で解決しよう
と試みるはずです。

ところが、このような“進化の暴走”に気付き、軌道修正した企業も皆無と
いうわけではありません。

たとえば、限られた資本からいかに高い収益を上げるかという効率性を追求す
ROEではなく、いかに従業員や顧客を満足させるかというES(従業員満足度)
やCS(顧客満足度)の考え方を経営指標に取り入れる企業も現れました。

また、競争に勝ち抜いて自社のみの業績アップを図るのではなく、協働に
基づいたイノベーションに取り組んで業績アップを図る企業も現れています。

このようにこれまでうまくいっていた考え方や指標でも、環境の変化に伴って
“進化の暴走”が起これば、衰退の一途を辿るということを知っておくことは、
取り返しのつかない事態を避けるうえでも重要な意味を持ちます。

そして、この“進化の暴走”を食い止めるためには、常に自社が活動の
よりどころにしている考え方や指標の正当性を客観的に判断し、
これまでの成功体験に引きずられることなく、ゼロベースであるべき姿を
追求していく必要があるのではないでしょうか。


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※今回のコラムはハーバードビジネスレビュー7月号『資本主義:進化の罠』
を参考にお届けしました。さらに詳しい内容をお知りになりたい方は
是非ともハーバードビジネスレビュー7月号をお読み下さい!

■ ハーバードビジネスレビュー7月号『小売業は復活できるか』
http://www.mbajp.org/i/s/37d.html


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続いて『最強ビジネスパーソンの本棚』をお届けします!


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【2.最強ビジネスパーソンの本棚】


今回お薦めする書籍は『ビジネスマンの基礎知識としてのMBA入門』です。

昨年の8月から今年の1月にかけて早稲田大学ビジネススクールが10回にわたり
開催したチャリティ講演『MBA Essentials』。

受講費は無料にもかかわらず、内田和成氏や遠藤功氏、山田英夫氏など
錚々たる教授陣で話題を呼びました。

私も是非とも受講したいと思っていたのですが、
残念ながらスケジュール調整がつかず、泣く泣く断念した経緯があります。

そんな話題となったMBAエッセンシャル講座の内容を1冊にまとめた書籍が
『ビジネスマンの基礎知識としてのMBA入門』なのです。

本書では、前半部分が「戦略思考の基礎」となっており、ビジネスプランを
描くために知っておくべき知識が解説されています。そして、後半部分では
「マネジメントの基礎」と題して、前半部分で語られたビジネスプランを
着実に実行に移していく方法が詳細に解説されています。

通常早稲田大学ビジネススクールで学ぼうとすると修了までに300万円から
400万円の授業料が必要ですが、わずか2000円弱で日本を代表する早稲田大学
ビジネススクールの豪華な教授陣によるバーチャルな講義が体験できるという
意味では非常にコストパフォーマンスの高い書籍といえます。

最先端のMBA理論を学びたい方には是非ともお読みいただきたいと思います。


<<独断と偏見によるビジプロ通信書籍判定(^^;>>

◎ビジネスマンの基礎知識としてのMBA入門
【対象者】 最新のMBA理論を学びたい方
【難易度】 普通
【必読度】 ★★★★★(5)

詳しくはこちらからどうぞ!⇒ http://www.mbajp.org/i/s/37s.html


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最後はMBA Solution Business Collegeからのご案内です。


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【3.MBA Solution Business College からのお知らせ】


MBA Solution Business Collegeでは、7月、8月と、受講生の皆様に
大変人気のあるビジネスの数字に強くなるMBA講座を開催します!


今やすべてのビジネスパーソンにとって、企業の数字に強くなることは
競争を勝ち抜く上で必要不可欠な能力といっても過言ではないでしょう。

あの大前研一氏も著書の中で現代のビジネスで勝ち残るためには「語学力」
「財務力」「問題解決能力」という3種の神器を磨く必要があると
述べています。

やはり、企業が厳しいビジネス環境の中で存続していくためには結果的に
利益を上げ続けなければいけませんが、そのために重要になってくるのが
「財務力」、すなわち企業の数字に強くなる力なのです。

ところが、この企業の財務会計関連の知識は専門的な要素が多く、入り口から
とっつきにくいと感じている方もいらっしゃるのではないでしょうか?

そこで7月は、銀行員として数々の企業の財務諸表を分析してきた経験を
活かして、実際の事例を豊富に交えたわかりやすいファイナンシャル
アカウンティング講座を開催します。

これまで、受講された初心者の方からも、「実践的でとても面白く、
しかもわかりやすかった」とご好評をいただいている講座になりますので、
「財務力」の観点からビジネス能力を磨きたい方は、
是非ともご参加をご検討下さい。


■ できる!MBAベーシック講座ファイナンシャルアカウンティング

開講日程: 2012年7月22日(日) PM 1:10~PM 4:30
開催場所: 東京国際フォーラム ガラス棟 会議室
詳細・お申込みはこちらから⇒ http://www.mbajp.org/i/s/37e.html


8月は管理会計が学べるマネジリアルアカウンティングを開催します!

■ できる!MBAベーシック講座マネジリアルアカウンティング

開講日程: 2012年8月26日(日) PM 1:10~PM 4:30
開催場所: 東京国際フォーラム ガラス棟 会議室
詳細・お申込みはこちらから⇒ http://www.mbajp.org/i/s/37x.html


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【編集後記】


7月も下旬となり、来週から娘達の学校も夏休みに入ります。

仕事の関係上、毎週家族サービスは難しいのですが、月に1度は家族で
どこかへいければなぁと考えています。

今月は最終週に、これまでずっといきたいと思っていた伊豆のビーチに行く
計画を立てています。

車で4時間ほどですが、インターネットで見る限りは、海がとってもきれいで、
熱帯魚なんかもたくさんいるようです。

去年シュノーケリングのセットを購入して、結局は使うことはなかったので、
今年こそは買い物が無駄にならないようにしたいですね。(笑)

夏の伊豆は車がすごく渋滞してうんざりすることもありますが、
楽しい1日になればいいなと今から楽しみにしています。(^^)


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最後までお読みいただきましてありがとうございました

メルマガと合わせて発行者の著書もよろしくお願いしますm(_ _)m
ビジネスに役立つ知識が満載です!


☆ストーリーでわかる!ブルーオーシャン戦略実践入門
http://www.mbajp.org/i/s/36j.html
↑ブルーオーシャン戦略をストーリー形式で解説した話題の最新刊です!

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☆『ファイナンスがスラスラわかる本』
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それではまた次回あなたにお会いできるのを楽しみにしています!

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発行責任者: 安部 徹也

発行元:株式会社 MBA Solution
- The Best Solution for Your Business
URL : http://www.mbasolution.com

MBA Solution Business College
URL : http://www.mbajp.org

ご意見・ご要望はとってもウェルカムです!以下のホームページから
お願いします。(このメルマガへ返信しても届きませんのでご注意!)
→ http://www.mbasolution.com/opinion.htm

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