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コラムの泉

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企業買収で利用されるEBITDAって何だ?

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『ビジネスパーソン最強化プロジェクト通信』 vol.155 発行部数:16625部
【今回のテーマ】:EBITDA
【分野】:アカウンティング【難易度】:★★★
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お金を集める技術~あなたの「アイデア」「ノウハウ」「事業計画」に資金
が集まる。成功するファンドのつくり方~』(青木寿幸 著)

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を集めたい人、お金を集めたいすべての人に読んで欲しい本です。

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こんにちは。『ビジプロ通信』ナビゲーターの安部です。


みなさんはビジネスがうまくいく秘訣をご存知でしょうか?

そう、よく言われている「ヒト・モノ・カネ」を調達して最適に配分すれば
いいのです。

ところがバブル崩壊後特にカネ、つまり資金調達は銀行の経営事情により極端
に難しくなりました。私自身が都市銀行の融資担当者だったのでよく知って
いますが、銀行は社会的に必要なものだからといって融資するわけではあり
ません。要は担保があって回収できるかどうかを融資する基準としています。

そこで多くの企業や個人事業主が資金を調達できずに新規事業を断念したり、
最悪の場合は廃業に追い込まれたりすることになるのです。

企業にとってお金は血液と同じ。ショートすれば確実に息の根が止まる切実な
問題です。日本ではこの事業資金の供給を銀行が主に引き受けていますが、
お金の調達を銀行だけに頼るのは危険極まりない行為です。

このような銀行依存の資金調達から脱却するためにはいくつかの方法があり
ますが、その中でも今注目を集めているのがファンドによる資金調達です。

このファンドによる資金調達の仕組みを知る上でお薦めなのがアーサーアン
ダーセンやモルガンスタンレーなどで数多くの債権不動産の流動化を手がけ
た青木寿幸氏の新刊『お金を集める技術』。この書籍では銀行に頼らない資金
調達のノウハウを非常にわかりやすく習得することができます。

今後起業を予定している方や事業で資金が必要な方、または最先端の資金調達
法を学びたい方は必見です。

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それでは今週も『ビジプロ通信』張り切ってお届けします!

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【今号のコンテンツ】

1.ビジネス輝きのひとこと - 西垣浩司氏
2.1日3分で身につけるMBA講座 - EBITDA
3.最強ビジネスパーソンの本棚 - 超高収益会社の秘密

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【できる!MBAベーシック講座開催のお知らせ】

2007年よりMBA Solution Business CollegeではMBAレベルの人財を育成する
ために経営戦略やマーケティング、ファイナンスなどビジネススクールで学ぶ
基礎的な科目を『できる!MBAベーシック講座』として継続的に提供していく
予定です。

2007年の第一弾は『経営戦略』。勝ち続けるために不可欠な経営戦略を基礎
から学んでいきます。今回は開講キャンペーンとして少人数限定の特典も
ついていますのでお早めにお申込ください!

詳しくはこちらから→ http://tinyurl.com/ym2bbl

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さあ、まずはビジネスパーソンの意識向上に役立つ含蓄のある言葉を紹介する
『ビジネス輝きのひとこと』コーナーから始めたいと思います!


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【1.ビジネス輝きのひとこと】


「僕が入った頃のNECは、売上の半分が電電公社で『電電公社の工場部門』
と言われていた。伝送装置や交換機は『コストプラス方式』と言って、開発・
生産にかかった費用に利益を上乗せして価格で買い上げてくれた。この環境で
どういう人が育つか分かるでしょう?」(西垣浩司氏:NEC元社長)


私自身の経験を踏まえて言わせてもらえば、大企業は特に顕著だと思うのです
が、自分自身がいくらがんばっても大勢に影響はなく、まさに組織の歯車と
して日々与えられた業務をこなせばいいという所謂『大企業病』という考えを
持つようになります。大きな組織の中では出る杭は打たれるので、目立たない
よう周りと協調を図って無謀なことには挑戦しなくなるのです。

ところが一旦このような習慣が身についてしまうと、新たなことや自分の
レベルを超える難しいことに挑戦する意欲が低下し、ビジネスパーソンとして
の成長が止まってしまうので注意が必要です。

年功序列で黙っていても年を取れば昇格していた時代はいざ知らず、現在は
終身雇用も危うい時代です。このようなビジネスパーソンにとって厳しい時代
を生き抜くには環境に適応した能力を養い、自分自身を常に成長させていか
なければいけません。そのために重要なのが自分をどのような環境に置くかと
いうことです。

ぬるま湯につかっていれば、その瞬間は気持ちのいいものでしょうが、一旦
外に放り出されると環境の変化についていけず、生き残りさえ難しくなる
でしょう。先を見越して、どのような環境に放り込まれようが対応できる準備
を常日頃から心掛けなければいけないのです。

常に自分を追い込んで成長を目指すビジネスパーソンと与えられた環境に
甘んじて向上意識を失うビジネスパーソン。数年後には能力に雲泥の差がつく
のは歴然としています。

これから迎える新しい時代はビジネスパーソンにとってまさに氷河期。あなた
は環境の変化に気付かず滅んでいく恐竜ですか?それとも環境に適応して繁栄
を築く哺乳類でしょうか?

そんな質問を西垣氏の言葉から感じ取れそうです。


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お待たせしました!次は『1日3分で身につけるMBA講座』のコーナーです
今回は最近の企業買収ブームで注目されている指標EBITDAについて
お届けします。


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【登場人物の紹介】

源達哉(タツヤ):
入社10年目の中堅社員。

五月女玲奈(レイナ):
今春短大を卒業。入社したばかりの新入社員。

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それではMBA講座のはじまり、はじまり・・・


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【2.1日3分で身につけるMBA講座】 

第125回:企業買収で利用されるEBITDAって何だ?


レイナ:「タツヤ先輩。最近外資系投資ファンドのTOBなど企業買収が日本で
も活発化していますね。ところでこのような投資ファンドはどのようにして
投資対象を選んでるんですか?」


タツヤ:「そうだね。投資ファンドが買収対象を選定する際によく利用される
指標にEBITDAっていうものがあるんだ。」


レイナ:「EBITDA?初めて聞く用語ですけど一体EBITDAってどんな指標なんで
すか?」


タツヤ:「ああ、EBITDAっていうのは、Earnings Before Interest,Taxes,
Depreciation and Amortizationの頭文字を取ったもので税前利益に支払利息
減価償却費を加えたものなんだ。」


レイナ:「でも、なぜそのEBITDAっていう指標が利用されるんですか?」


タツヤ:「通常、企業の収益性を測る基本的な指標には営業利益経常利益
税前利益、税引後利益などがあるんだけど、それぞれの利益には特有の問題点
が含まれているからなんだよ。」


レイナ:「その問題点って?」


タツヤ:「たとえば、営業利益って言うのは売上から営業にかかるコストを
引いて求められる利益だけど、減価償却の計算方法によってその値が変わる
ことがあるんだ。」


レイナ:「減価償却って言うのは実際にキャッシュの支出を伴わないコスト
だからキャッシュフローの観点から営業利益は問題があるってことですね。」


タツヤ:「そうだね。次の経常利益はこの営業利益に金融収支を加味して
求められる利益なんだけど金利支払や有価証券売却益などの影響を受けて
しまうんだ。」


レイナ:「ということは経常利益借入金利の高低の影響をもろに受ける
ところに問題があるっていうことか。」


タツヤ:「そう。それから税前利益は経常利益から一時的な損益を加えて
求められるんだけど、グローバルスタンダードな会計基準では日本ほど一時的
な損益を認められていないし、税引後利益はその国の税率によって大きく
異なるという問題点があるんだ。」


レイナ:「だから、そのような各利益の問題点を解消して、各国の金利や税率、
会計基準の違いを最小限にした指標がEarnings Before Interest,Taxes,
Depreciation and Amortization、つまりEBITDAってわけですか。」


タツヤ:「そうなんだ。だからこのEBITDAという指標はいろいろな国に多くの
子会社を持つ多国籍企業を分析する際や海外の同業他社との収益力を比較する
際にも用いられているんだよ。」


レイナ:「投資ファンドは日本だけでなく世界レベルで企業のEBITDAを比べて
最も効率のいい先を投資先に選定するってことなのね。」


タツヤ:「そうだね。実際にはEBITDAだけでなく、負債時価総額である
企業価値(EV)とからめて、EV/EBITDA倍率という指標を利用するんだ。」


レイナ:「たとえば、企業価値(EV)が5000億円でEBITDAが1000億円だとする
とEV/EBITDA倍率は5倍だし、同じく企業価値が5000億でもEBITDAが2000億円
あればEV/EBITDA倍率は2.5倍になるわけね。」


タツヤ:「そう。だからEV/EBITDA倍率が低い企業ほど魅力的な投資対象と
いうことになり、このEV/EBITDA倍率を参考に投資ファンドは買収対象を
絞り込んでいくってことなんだ。」



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【MBA講座:今回のTake Away】


◆EBITDAとは?
→Earnings Before Interest,Taxes,Depreciation and Amortizationの
頭文字を取ったもの。イービットディーエーもしくはイービットダーと
呼ばれる。日本語に訳すと金融収支前・税引き前・償却前・利益となる。


◆EBITDAの利用理由と事例
EBITDAは減価償却の方法や金利、税率、会計基準の影響を最小限にしている
ので、多国籍企業の収益性の分析や海外の競合企業との収益性を比較する際に
利用される。


◆EV/EBITDA倍率
企業価値(Enterprise Value)がEBITDAの何倍になるかを測る指標。倍率が
低いほど投資対象として魅力が増す。


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EV/EBITDA倍率を利用した実際の企業評価を学びたい方は
『MBAバリュエーション』がお薦めです。

詳しくはこちらで→ http://tinyurl.com/yya9c3

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【編集後記】


今年も残すところ後10日。みなさん今年最後の総仕上げに大忙しといった
ところでしょうか。私自身、年初にいろいろと目標を立てたのですが多くの
目標を達成することができ、非常に実りある年になりました。

そのうちの一つが、昨年末からガイドを務めているオールアバウトで
記事ランキング年間第一位を獲得したこと。就任一年目で見事約500人いる
ガイドの頂点に立つことができました!(6万記事の中のトップだそうです。)

http://mantanweb.mainichi.co.jp/web/2006/12/ps306.html
(↑毎日新聞、Yahoo!、MSNなどでも取り上げられました。)

これも一重に応援いただける皆様あってのことと感謝しています。

また、4月には書籍を出版し、多くのビジネスパーソンの方々に戦略的に目標
を立てて達成していく重要性を知ってもらうことができました。

年末年始は1年の目標を立てる時期ですから、まだお読みになっていない方は
是非ともお読みいただいて最短距離で自分の立てた目標を達成していただくと
著者冥利に尽きます。(笑)

みなさんに大変好評をいただいてます!→ http://tinyurl.com/ynyelc

こんな風に書くと何だか今年最後のメルマガみたいですが、来週も通常通り
お届けしますのでお楽しみに!

それでは今週末はクリスマスイブ。恋人や友人、家族と楽しいひとときを
お過ごし下さいね!


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◎MBA Solutionは様々な方法でMBA理論を学べる機会を提供していますので
ご自身の都合に合わせてどうぞ!

■ スクーリングで学ぶ!
・できる!MBAベーシック講座
経営戦略(2007年1月20日開催)
http://tinyurl.com/ym2bbl

■ ホームページで学ぶ!
・1日3分で身につけるMBA講座
http://www.mbasolution.com/3MBA/
・オールアバウト『よくわかるマーケティング』
http://allabout.co.jp/career/marketing/

■ 携帯音楽プレーヤー(iPod)で学ぶ!
・音声版!1日3分MBA講座
http://www.mbasolution.com/blog/

■ 携帯電話で学ぶ!
・できる!ワンミニッツMBA講座
http://mbasolution.com/keitai.htm

■ メルマガで学ぶ!
・1日3分で身につけるMBA講座
http://www.mbasolution.com/magtop.htm

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最後までお読みいただきましてありがとうございました。
今回の内容が少しでもあなたのお役に立っていれば幸いに思います。

それではまた次回あなたにお会いできるのを楽しみにしています!

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発行責任者: 安部 徹也

発行元:MBA Solution, Inc.
- The Best Solution for Your Business
URL : http://www.mbasolution.com

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このメルマガに広告を載せることができます。
お問合せはこちらからお気軽に!→ http://mbasolution.com/magad.htm

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ご意見・ご要望はとってもウェルカムです!以下のホームページから
お願いします。(このメルマガへ返信しても届きませんのでご注意!)
→ http://tinyurl.com/4qkc3

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今までご愛読いただきありがとうございました。
→ http://www.mbasolution.com/cancel.htm

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