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人事考課の管理

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経営テクノ研究所
2012年10月15日 第1・3週月曜日発行
発行人:舘 義之http://www9.plala.or.jp/keiei-techno/
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★★経営のパートナー★★経営学で企業を再生する
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<目次>
★第4回:人事考課の管理
★ちよっと苦言:計画とは、その通りに実行すること
★編集後記
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第4回:人事考課の管理
 採用し、訓練した人を実際の職場に配置しますが、一定の年月を経ると、
本人の能力の発展に応じて、他の職務に異動させてやることが、労働能力の
質を有効に利用する上で当然です。

 その前提として、本人の能力を考査し、その特徴や成績を明らかにしてお
く必要があります。これが人事考課あるいは勤務評定です。

 人事考課は、いろいろな面で利用されますが、要は、従業員の能力特質を
明らかにし、労働力の有効利用につきるのですから、労務管理上不可欠なも
のです。

 しかし、利用の用途・目的に応じて、それに合致した方法を取らないと、
主観的な判断を下すことになります。ちよっと職場をのぞき、たまたま考え
事をしていた従業員を見て勤務成績不良と判断するのでは、労働力を有効に
使えるわけはありません。

 人事考課の管理を合理的にするためには、
(1)人事考課の目的に応じた効果要素の選定
(2)評定者の選定
(3)評定方式の客観性と比較可能性
(4)評定過程上の合理性の保持
の諸項目を考慮する必要があります。

(1)は、たとえば、旋盤工の昇給を決める資料として能力を考慮するとす
れば、その人の能力の中に、会計学の知識や団体交渉能力が高かったとして
も、旋盤工としての能力が大であるとはいえないので、効果要素をどうしぼ
るかが大切になります。

 人事院で作成した評定要素表には52の要素があがっています。
 (2)については、次の7点に注意を払う必要があります。

(1)評定に歓心を持つ人であること
(2)評定に時間をさきうる人であること
(3)良識あり円満な人柄であること
(4)人に対して同情的であり、理解しようとする態度をとりうること
(5)不必要に自己を主張しないこと
(6)自己の能力と、その限界をよく承知している人であること
(7)評定過程の誤差の作用を、よく理解しており、それを埋め合わすよう
な訓練を受けていること
といった諸点です。

 また、評定の対象となるべき作業員の日常勤務状態を、かなりの程度知っ
ていることが必要であることはいうまでもありません。

 評定方法は、科学的客観性のあるものが研究されてきましたので、必要に
応じて利用すればよいでしょう。人事考課は、ある意味では教育訓練の結果
であり、教育評価の方法を利用することができるのです。
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★ちよっと苦言:計画とは、その通りに実行すること
 計画とは、「将来に関する現在の決定」であるとドラッカーが言っていま
す。つまり、将来のことを、あらかじめ決めることなのです。

 したがって、当然のこととして、そのとおり実施するという考え方が導き
だされてくるのです。

 だから、予定は未定にして決定にあらず、とか、計画はしばしば変更する
ことにあり、ということは正しい態度ではないのです。

 計画には、こんな無責任な態度は許されません。あくまでも、その通りに
やる、という責任感が計画の第一の要件です。

 次に、その通りに実施する、のですから、計画以上でも、以下でもいけま
せん。計画より早くても遅くてもいけないのです。

 来月は忙しくなるから、今月は計画以上やる、というのは間違った考え方
なのです。来月忙しくなる、とわかっているのなら、それに応じるように、
今月の計画数を増やして、その通りに実施するのです。

 品質管理は、計画された品質どおりのものをつくる活動です。品質を良く
したいなら、どのように良くした品質にするかを計画し、その通りに実現さ
せるように努めるのです。
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★編集後記
妻が光南病院へ転院してから、10月15日で239日になります。相変
わらず意識は戻ってきません。東大病院に入院してからは、369日になり
ます。

ただ、少し変化が出てきたと思われることは、何か話しかれたり、帰ると
きに声をかけたりすると、悲しそうな、泣き出しそうな表情を見せるように
なったことです。看護婦さんも、私たちの声と、ご主人の声を聞き分けてい
るのかな、と言っていました。

このような状態でも意識は戻らないのです。刺激を与えることは良いこと
だと言われていますので、連日、病院通いをして、一方的に話しかけたり、
マッサージをしたりしています。今の私には、これくらいしかできることは
ないからです。
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★舘 義之のポジション
 人事・IE・VE・マーケティングコンサルタント
 人事・IE、VE・マーケティングの3輪で企業体質改善の仕組みを構築
して、厳しい経営環境の中で勝ち残っていく会社にすることを第一に支援し
ます。
舘 義之への問い合わせstudy@agate.plala.or.jp
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