■企業のパワーアップ倍増作戦■
<仕事のできる人の集団作り戦略>
◆◆この記事の知人、同僚、友人への転送は自由です。◆◆
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シリーズ「コスト意識の強化で仕事のできる人の集団を作る!」
<第403回>[(第2話)「
費用を固変分解して考える!」]
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今話題の「会社を救う
コンピテンシー」とは何かと
コンピテンシーの導入の
必要性について、分かりやすく解説します。今回のシリーズでは「コスト対
応力と
コンピテンシー!」と題して様々な角度から鋭く分析した良質の記事
を紹介していきます。きっとお役に立てると思います。中小企業の経営者の
方、管理者の方、
人事担当者の方に是非ともお読みいただきたいと思います。
===========================
今回のメニュー
【1】心に刻んでおきたい言葉
【2】メルマガ本論
1.
固定費と
変動費!
2.
限界利益をいつも念頭に置く!
3.
損益分岐点売上高をいつも念頭に置く!
【3】「付加価値意識」を高めるために!
【4】今日のポイント
【5】編集後記
===========================
売上高、売上げ原価(製造業の場合は
製造原価)、
販売費・
一般管理費など
が分かれば、
損益計算書は作成できる。しかし、コストをマネジメントする
場合は、全ての
費用を「
固定費」と「
変動費」に分解し、「
損益分岐点売上
高」を算出して、利益計画を詰めていくことが必要だ。
多くの中小企業は
税理士事務所を活用して
バランスシートや
損益計算書を作
成してもらい、税務署に提出している。
税理士事務所が作成してくれる資料
では
損益分岐点売上げ高は計算できない。なぜなら
費用が「
固定費」と「変
動費」に分解されていないからだ。
そこで今回は「コスト意識の強化で仕事のできる人の集団を作る!」の第2
回目として「
費用を固変分解して考える!」と題して解説することにする。
【1】心に刻んでおきたい言葉
***********************************************************************
社員に「社長、儲けろって言って下さい」と詰め寄られ、あわててどもりな
がら「も、も、儲けろ」と言いました。
鳥羽博道
***********************************************************************
【2】メルマガ本論
[(第2話)
費用を固変分解して考える!]
創業当時、美味しいコーヒーをたった150円で提供する
ビジネスモデルを作っ
たのがドトールコーヒー創業者の鳥羽博道氏である。別に赤字を出したわけ
でもないが社員からしてみればあと10円高くし、160円にすればもっと儲かり、
社員の給料も上げてもらえると考えるのは自然だろう。
あるとき社員に「社長、(もっと)儲けろって言って下さい」と詰め寄られ
たときはとっさのことであわてたに違いない。かみながら「も、も、儲けろ」
と言ってしまったわけだ。
経営活動で発生する
費用は、全て「
固定費」と「
変動費」に分解できる。勘
定科目ごとに集計して両者の合計を計算することはそれほど難しいことでは
ない。
1.
固定費と
変動費!
□
固定費
固定費とは、売上げの大小にかかわらず決まって発生する
費用のことだ。代
表的な
固定費は「
労務費」だ。
賃借料、光熱費、
通信費なども
固定費になる。
□
変動費
変動費は、創業度の増減、つまり
売上高に比例して増減する
費用のことだ。
メーカーであれば部材の調達費や外注費が該当する。卸・小売などであれば
仕入れ
費用が該当する。
製造業で電気やガスを動力として使用している場合は、
変動費になる。また
労務費の中の時間外手当は綿密に言えば準
変動費である。
その他もろもろの
費用も
勘定科目のルールに基づいて「
固定費」と「
変動費」
に分解することができる。
なぜ
費用を「
固定費」と「
変動費」に分解するのかといえば、
限界利益や損
益分岐点売上げ高を計算するための前準備として必要だからである。
2.
限界利益をいつも念頭に置く!
限界利益とは、
売上高から「
変動費」を差し引いたものである。したがって
限界利益は、会社が稼ぎ題した「付加価値」と置き換えることができる。そ
してこの付加価値は、「
固定費」と「利益」ということになる。式は、次の
ようになる。
★★
売上高-
変動費=
限界利益(付加価値)=
固定費+利益 ★★
限界利益を増大させることを考える。そのためには部材費を引き下げる努力
が必要だ。取引先に負けてくれとお願いしても今のご時世では下がらない。
設計に立ち返って見直す必要が出てくる場合が多い。発注の仕方を変えるこ
とで下がる場合もあるから研究が必要だ。
限界利益を増大することに成功すればそれで
固定費をまかない、残りが利益
と言うことになる。利益を増大させるには
固定費を圧縮したい。これを
賃金
カットに置き換えてはならない。仕事の効率化に取り組み、残業等を減らし、
売上げが増えても人を増やさない策を考えることが大事だ。利益が増えたな
ら、昇給や
賞与などで還元すればアベノミクスとも合致することになる。そ
うすれば社員の
モチベーションも上がり、よりよい循環ができるだろう。権
限を委譲して責任を持たせれば
モチベーションは一層上がる。
3.
損益分岐点売上高をいつも念頭に置く!
「
損益分岐点売上高」は、利益も出ず、赤字にもならないときの
売上高だか
ら、前述の式で利益を“0”にしてちょっと式をいじれば求めることができ
る。
◆
売上高-
変動費=
固定費+利益 の式で利益をゼロとする。
◆
売上高(1-
変動費/
売上高)=
固定費 と変換できる。
◆
売上高=
固定費/(1-
変動費/
売上高)=
固定費/(1-
変動費率)
となる。
この
売上高こそが「
損益分岐点売上高」なのである。ここから利益計画を検
討することができる。
「
売上高を伸ばす」。「
固定費を下げる」。「
変動費を下げる」。たとえ売
り上げが減っても
減収増益ということも可能となるだろう。
【3】「付加価値意識」を高めるために!
自身の「付加価値意識」なる
コンピテンシーの現状レベルをチェックしてみ
てはどうか。
定義付けの例は「どんな仕事でも上司に指示された通りにやるだけではなく、
何か付加価値を付けるように工夫して、実行すること」としてはどうだろう
か。
指示された通りにやり遂げることは気の利いたパートさんなら誰でもやって
くれる。パートさんのほうがOL時代に訓練されているから指示通り忠実に
やることは得意だ。
行動基準の例は「目的達成のための手段・方法を十分練り、効率的なプロセ
スを経て目的を達成する」、「どんな付加価値がお客様に喜ばれるかを考え
て実行する」としてはどうだろうか。
===================================
付加価値を生み出せばそれだけで「差別化」の効果を生み出すことが可能と
なる。商品そのもので「差別化」しにくい今の時代は、やはりちょっとした
気遣いも付加価値となり、お買い上げに結びつく。そして会社の付加価値増
加に貢献できるわけだ。
【4】今日のポイント
(1)全ての
費用を「
固定費」と「
変動費」に分解してみること。
(2)「
限界利益」や「
損益分岐点売上げ高」を求める前準備として必要で
あり、そこから利益計画のシミュレーションに活用できるbs。
(3)給与は高いに越したことはないが、承認、権限委譲、満足感、やりが
いなどが社員の高い
モチベーションつながること。(金だけで動く社
員ばかりではない)
(4)利益増大化計画には、売上げ増加、
固定費削減、
変動費削減の三つに
総合的に取り組む必要があること。
【5】編集後記
継続的に利益を増加させている企業は、人材の人財化に力を注いでいる。そ
して「仕事のできる人の集団作り」に全力を挙げている。
「仕事のできる人の集団」だからこそ利益も増加できるわけだ。これがプラ
スのスパイラルアップを形成していくのである。
=長文を最後までお読みいただきましてありがとうございます。=
コンピテンシーの導入について支援します。ご相談はこちらへ
⇒
3223898301@jcom.home.ne.jp
次回に続く。
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発行責任者:さいたま市中央区上落合5丁目19-29
彩愛コンサルピア代表 下山明央
この記事に関するご感想、ご意見はこちらから
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<仕事のできる人の集団作り戦略>
◆◆この記事の知人、同僚、友人への転送は自由です。◆◆
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シリーズ「コスト意識の強化で仕事のできる人の集団を作る!」
<第403回>[(第2話)「費用を固変分解して考える!」]
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今話題の「会社を救うコンピテンシー」とは何かとコンピテンシーの導入の
必要性について、分かりやすく解説します。今回のシリーズでは「コスト対
応力とコンピテンシー!」と題して様々な角度から鋭く分析した良質の記事
を紹介していきます。きっとお役に立てると思います。中小企業の経営者の
方、管理者の方、人事担当者の方に是非ともお読みいただきたいと思います。
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今回のメニュー
【1】心に刻んでおきたい言葉
【2】メルマガ本論
1.固定費と変動費!
2.限界利益をいつも念頭に置く!
3.損益分岐点売上高をいつも念頭に置く!
【3】「付加価値意識」を高めるために!
【4】今日のポイント
【5】編集後記
===========================
売上高、売上げ原価(製造業の場合は製造原価)、販売費・一般管理費など
が分かれば、損益計算書は作成できる。しかし、コストをマネジメントする
場合は、全ての費用を「固定費」と「変動費」に分解し、「損益分岐点売上
高」を算出して、利益計画を詰めていくことが必要だ。
多くの中小企業は税理士事務所を活用してバランスシートや損益計算書を作
成してもらい、税務署に提出している。税理士事務所が作成してくれる資料
では損益分岐点売上げ高は計算できない。なぜなら費用が「固定費」と「変
動費」に分解されていないからだ。
そこで今回は「コスト意識の強化で仕事のできる人の集団を作る!」の第2
回目として「費用を固変分解して考える!」と題して解説することにする。
【1】心に刻んでおきたい言葉
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社員に「社長、儲けろって言って下さい」と詰め寄られ、あわててどもりな
がら「も、も、儲けろ」と言いました。
鳥羽博道
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【2】メルマガ本論
[(第2話)費用を固変分解して考える!]
創業当時、美味しいコーヒーをたった150円で提供するビジネスモデルを作っ
たのがドトールコーヒー創業者の鳥羽博道氏である。別に赤字を出したわけ
でもないが社員からしてみればあと10円高くし、160円にすればもっと儲かり、
社員の給料も上げてもらえると考えるのは自然だろう。
あるとき社員に「社長、(もっと)儲けろって言って下さい」と詰め寄られ
たときはとっさのことであわてたに違いない。かみながら「も、も、儲けろ」
と言ってしまったわけだ。
経営活動で発生する費用は、全て「固定費」と「変動費」に分解できる。勘
定科目ごとに集計して両者の合計を計算することはそれほど難しいことでは
ない。
1.固定費と変動費!
□ 固定費
固定費とは、売上げの大小にかかわらず決まって発生する費用のことだ。代
表的な固定費は「労務費」だ。賃借料、光熱費、通信費なども固定費になる。
□ 変動費
変動費は、創業度の増減、つまり売上高に比例して増減する費用のことだ。
メーカーであれば部材の調達費や外注費が該当する。卸・小売などであれば
仕入れ費用が該当する。
製造業で電気やガスを動力として使用している場合は、変動費になる。また
労務費の中の時間外手当は綿密に言えば準変動費である。
その他もろもろの費用も勘定科目のルールに基づいて「固定費」と「変動費」
に分解することができる。
なぜ費用を「固定費」と「変動費」に分解するのかといえば、限界利益や損
益分岐点売上げ高を計算するための前準備として必要だからである。
2.限界利益をいつも念頭に置く!
限界利益とは、売上高から「変動費」を差し引いたものである。したがって
限界利益は、会社が稼ぎ題した「付加価値」と置き換えることができる。そ
してこの付加価値は、「固定費」と「利益」ということになる。式は、次の
ようになる。
★★ 売上高-変動費=限界利益(付加価値)=固定費+利益 ★★
限界利益を増大させることを考える。そのためには部材費を引き下げる努力
が必要だ。取引先に負けてくれとお願いしても今のご時世では下がらない。
設計に立ち返って見直す必要が出てくる場合が多い。発注の仕方を変えるこ
とで下がる場合もあるから研究が必要だ。
限界利益を増大することに成功すればそれで固定費をまかない、残りが利益
と言うことになる。利益を増大させるには固定費を圧縮したい。これを賃金
カットに置き換えてはならない。仕事の効率化に取り組み、残業等を減らし、
売上げが増えても人を増やさない策を考えることが大事だ。利益が増えたな
ら、昇給や賞与などで還元すればアベノミクスとも合致することになる。そ
うすれば社員のモチベーションも上がり、よりよい循環ができるだろう。権
限を委譲して責任を持たせればモチベーションは一層上がる。
3.損益分岐点売上高をいつも念頭に置く!
「損益分岐点売上高」は、利益も出ず、赤字にもならないときの売上高だか
ら、前述の式で利益を“0”にしてちょっと式をいじれば求めることができ
る。
◆ 売上高-変動費=固定費+利益 の式で利益をゼロとする。
◆ 売上高(1-変動費/売上高)=固定費 と変換できる。
◆ 売上高=固定費/(1-変動費/売上高)=固定費/(1-変動費率)
となる。
この売上高こそが「損益分岐点売上高」なのである。ここから利益計画を検
討することができる。
「売上高を伸ばす」。「固定費を下げる」。「変動費を下げる」。たとえ売
り上げが減っても減収増益ということも可能となるだろう。
【3】「付加価値意識」を高めるために!
自身の「付加価値意識」なるコンピテンシーの現状レベルをチェックしてみ
てはどうか。
定義付けの例は「どんな仕事でも上司に指示された通りにやるだけではなく、
何か付加価値を付けるように工夫して、実行すること」としてはどうだろう
か。
指示された通りにやり遂げることは気の利いたパートさんなら誰でもやって
くれる。パートさんのほうがOL時代に訓練されているから指示通り忠実に
やることは得意だ。
行動基準の例は「目的達成のための手段・方法を十分練り、効率的なプロセ
スを経て目的を達成する」、「どんな付加価値がお客様に喜ばれるかを考え
て実行する」としてはどうだろうか。
===================================
付加価値を生み出せばそれだけで「差別化」の効果を生み出すことが可能と
なる。商品そのもので「差別化」しにくい今の時代は、やはりちょっとした
気遣いも付加価値となり、お買い上げに結びつく。そして会社の付加価値増
加に貢献できるわけだ。
【4】今日のポイント
(1)全ての費用を「固定費」と「変動費」に分解してみること。
(2)「限界利益」や「損益分岐点売上げ高」を求める前準備として必要で
あり、そこから利益計画のシミュレーションに活用できるbs。
(3)給与は高いに越したことはないが、承認、権限委譲、満足感、やりが
いなどが社員の高いモチベーションつながること。(金だけで動く社
員ばかりではない)
(4)利益増大化計画には、売上げ増加、固定費削減、変動費削減の三つに
総合的に取り組む必要があること。
【5】編集後記
継続的に利益を増加させている企業は、人材の人財化に力を注いでいる。そ
して「仕事のできる人の集団作り」に全力を挙げている。
「仕事のできる人の集団」だからこそ利益も増加できるわけだ。これがプラ
スのスパイラルアップを形成していくのである。
=長文を最後までお読みいただきましてありがとうございます。=
コンピテンシーの導入について支援します。ご相談はこちらへ
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次回に続く。
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発行責任者:さいたま市中央区上落合5丁目19-29
彩愛コンサルピア代表 下山明央
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