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伸びる東アジアと「ビジネス関係構築能力」としての「質問力」

総務の森』コラムをご覧のみなさま


こんにちは! 合同会社5W1Hの高野潤一郎と申します。

プロフィールとバックナンバーは、こちらからご覧いただけます。
http://www.soumunomori.com/profile/uid-97755/


本コラムでは、弊社配信の無料ニューズレター第132号(2013年2月
2日配信)で公開した記事の一部をシェア差し上げます。
今回のタイトルに興味をお持ちいただけた方は、是非、お役立てく
ださい。

<以下、抜粋記事となります。その旨、予めご了承くださいませ。
 なお、システム上、本コラムでご紹介できない『図表』などを含
 めた『全文』は、後述のリンク先より、無料で、何の登録手続き
 もなく、ご覧いただけますので、ご安心ください。>

============================================================

(前略)

過去に配信したニューズレターを振り返ってみれば、第128号では、
「質問力」や「コーチング」の学習や組織導入の際には、経済成長
期に有効だった「○○は必要か?」「○○は効率的か?」に代わる
新たな焦点・判断基準を持つべきではないかといった考えについて
もお伝えしてきていることに氣づきます。

さらに今回は、グローバル・ビジネスにおける西洋諸国の役割が相
対的に低下しつつある中、台頭するアジア諸国(とりわけ東アジア)
への注目が高まってきているという文脈で、弊社流「質問力」が担
う役割について、私の考えをご紹介したいと思います。


■アジア経済の変化:域内貿易・サービス業の発展

アジア圏の経済成長や経済発展に関しては、数多くの人が包括的か
つ詳細な議論をされているので、「アジア圏のビジネスが存在感を
増しているというのは本当か?」といった分析については専門家に
委ねることとし、

本稿では、後半の議論を進める程度には充分と思われるだけの根拠
として、弊社なりに取り纏めた統計資料で「東アジアのビジネスの
伸び」は確からしいということをお示ししたいと思います。

図表1:世界の輸出額に占める東アジアの輸出額

(中略)

図表2-1:中国の輸出先シェア

図表2-2:東アジア(中国を除く)の輸出先シェア

(中略)

また、これまでアジア諸国では、科学技術や学術研究、医療、経営
管理などの分野で専門的な知識・技術・資質を持ついわゆる「高度
人材」が、欧米諸国に「頭脳流出」(Brain Drain)していること
が問題視されてきていましたが、外国に留学した人を呼び戻すため
の施策をきちんと打っている一部の国・地域では、近年、「頭脳回
流」(Brain Circulation)と呼ばれる、高度人材の還流現象が見
られるといった変化について報道されています。

世界の高度人材の受け入れ先としてもアジアが台頭していくことで、
さらにグローバル・ビジネスにおけるアジアの存在感が増していく
ようになるかもしれませんね。


さて、上記では、「東アジアの貿易額(輸出額)の増大」「東アジ
ア域内貿易発展の兆し」についてご紹介したのですが、もう一点、
「東アジアでのサービス業の発展」についても併せて触れておきた
いと思います。

こちらについても、さまざまな資料があるようですが、ここでは
「アジア経済におけるサービス業の比重が大きくなっている」「ア
ジアのサービス輸出が大幅に拡大し、世界のサービス輸出に占める
アジアの割合が急拡大している」といった現状が解説されているも
のの1つとして、2012年6月4日の日経ビジネスONLINEの記事:「製
造業だけじゃない、伸びるアジアのサービス産業」フレドリック・
ニューマン、孕石健次が挙げられることを紹介するだけにとどめて
おきます。

(中略)


■欧米偏重のグローバル人財は、アジアで苦労する?

前段では、「東アジアの貿易額(輸出額)の増大」「東アジア域内
貿易発展の兆し」「東アジアでのサービス業の発展」について指摘
しました。

こういった潮流に加え、世界人口に占めるアジア人口が約6割、東
アジア人口が約3割(データ元:United Nations,
World Population Prospects: The 2010 Revision)であることを
踏まえると、主に「アジア向けビジネスの拡大」のことを指して、
「ビジネスのグローバル化が加速している」と称している組織も結
構多いのではないかと推察しています。

あなたが所属される組織の場合には、いかがでしょうか?

弊社では、「納得できるように、物事を主体的に変えていく力」を
持った人・組織を増やしたいと考え、下記囲み内のような人財の育
成および、こういった人財で溢れた組織を増やすさまざまな支援を
行なっているため、今度は「アジアの人々とビジネスができる、グ
ローバル人財の育成」という切り口で考えてみたいと思います。

------------------------------------------------------------
・世界のどこに行っても、どんな業界に行っても、どんな状況にな
 っても、さまざまな制約条件がある中で、必要な情報を集め、知
 恵を絞り、実際に行動して、たくましく生き残り、素晴らしい成
 果を上げる人物

・自分なりの世界観・歴史観・人間観に根ざした考え方を持ちつつ
 も、氣負わずに等身大で自己表現でき、それでいて、周囲に幅広
 く意見を求め、価値観・信念の違いを超えて一緒に対話・協働し
 ていこうと相手に感じてもらえる人物

・多様な考えの化学反応を促進することで、適切な課題を設定し、
 目的達成に向けて、関係者を巻き込みつつ、目の前のことに、と
 ことん一生懸命に取り組める人物
------------------------------------------------------------

人文社会科学の分野では、「西洋社会と東洋社会」といった切り口
に基づく研究がいろいろあるようなので、大まかな特徴をとらえる
ために下記のような表を作成してみました。

図表3:西洋社会と東洋社会の比較

図表3の内容を踏まえると、各種取引や交渉を進める場合、欧米諸
国の人相手であれば(欧米のMBAスクールで教えられるように)、
「重要なのは、その取引・交渉における結果であり、人間関係構築
に力を注いでもあまり意味がない」という姿勢が当然とされ、

アジア諸国の人相手であれば、「互いの立場や主観などが複雑にも
つれ合った取引・交渉では、今後の協力関係・信頼関係が築けるか
もしれないという可能性に配慮しつつ、人間関係構築に力を注ぐこ
とが重要である」という姿勢が当然とされる傾向にあると言えるで
しょう。

(欧米諸国の人が相手だと、比較的ドライな人間関係で良いのかも
しれませんが、アジア諸国の人が相手のビジネスであれば、よりウ
ェットな人間関係が求められると思っていた方がいいのかもしれま
せんね。)

私は、「アジアの人々とビジネスができる、グローバル人財の育成」
という視点に立つと、「各専門領域における、個々人の業務遂行能
力を向上させる取り組み」に加えて、「ビジネス関係構築能力」
(利害関係者 [stakeholder:ステイクホルダー] との関係を構築
するコミュニケーション能力)、「リレーションシップ・マネジメ
ント」(Relationship Management;取引関係管理、顧客関係管理
など)といった視点の導入が非常に重要ではないかと思います。

「グローバル人財の育成が急務」といって慌てて、出来合いの「欧
米の人財育成プログラム」をそのまま導入しているようでは、「ア
ジアの人々とビジネスができる、グローバル人財の育成」は困難で
あり、業務に直結したスキル開発とは別に、継続的に「ヒューマン
・スキル」開発に向けた取り組みに投資することが重要なのではな
いかと考えています。

経営者の方、人財育成担当者の方は、日立製作所グローバル人財本
部の山口岳男本部長の「日本企業の人材管理は、欧米一流企業に比
べて10年遅れだ」(出典:雑誌「日経ビジネス」2012年12月24・31
合併号)という言葉を噛みしめつつ、第129号「欧米の人財育成
を学ぶのは、欧米のマネをするためではない」に改めて目を通して
いただきたいと思います。


■「ビジネス関係構築能力」としての「フレームワーク質問力」

今回は、グローバル・ビジネスにおける西洋諸国の役割が相対的に
低下しつつある中、「東アジアの貿易額(輸出額)の増大」「東ア
ジア域内貿易発展の兆し」「東アジアでのサービス業の発展」など
といった形でアジア諸国(とりわけ東アジア)への注目が高まって
きており、「アジアの人々とビジネスができる、グローバル人財の
育成」について考える場合には、「ビジネス関係構築能力」「リレ
ーションシップ・マネジメント」といった視点の導入が重要ではな
いかという主張を展開してきました。

弊社「フレームワーク質問力」では、「一方的に情報収集するだけ」
の質問というのは「尋問」や「詰問」になってしまいがちであって
避けるべきだとお伝えし、「真実あるいは解決策の探求を、関係者
と共に進めて行く方法」や「相手が大切にしている事柄を見極め、
相手との認識のズレを調整しつつ、話を進める指針」ほかについて、
演習を通して学んでいく内容となっています。

すなわち、「ビジネス関係構築能力としての質問力」といった内容
となっておりますので、「ビジネス関係構築能力」「リレーション
シップ・マネジメント」といった視点に配慮した「グローバル人財
の育成」、ヒューマン・スキル開発への継続投資に興味をお持ちの
方は、是非ご活用ください。

(後略)
============================================================


冒頭でご案内差し上げましたように、本記事の『全文』は、下記
よりご覧いただけます。上記抜粋記事をご覧になった上で、詳細
についてお知りになりたい方は、是非ご活用くださいませ。


●ニューズレター第132号
 伸びる東アジアと「ビジネス関係構築能力」としての「質問力」
 → http://5w1h.hatenablog.jp/entry/132(ブログ版)
 → http://www.5w1h.co.jp/newsletter/no132.pdf(PDF版)
============================================================
出典を明記していただき、『著作権法』で認められる『引用』の
範囲を超えなければ、許可なしで部分引用可能です。
また、内容を改変せず、元のままの形(あるいは上記リンク先)
であれば、お知り合いなどに転送していただいて構いません。
============================================================


以上、何か少しでも、『総務の森』コラムをご覧のみなさまの
お役に立てることがあれば幸いです。

お忙しいところ、目を通していただき、ありがとうございました!

               高野潤一郎@合同会社5W1H

P.S.1
今回の記事に出ていた、「フレームワーク質問力」の開催日程は
下記のとおりです。

●「フレームワーク質問力」セミナー
 2月25日(火)~26日(水) ほか
http://www.5w1h.co.jp/mutual_learning/individual_quest.html

 『率直な対話で、協働を進める人』になる!
 『チームの学習・適応・相乗効果』を促進する!
 『複眼思考』で『関係者の納得解』を導き出す!

(「一般公開セミナーの日程以前に来期の研修を検討したい!」と
  いったご要望をお持ちの組織の方からのご相談は、随時、お受
  けしております。
  こちら→https://www.5w1h.co.jp/all2/sfm_form.html から、
  お氣軽にお問い合わせくださいませ。)


P.S.2
ウェブページを刷新しました。

「価値創出能力」「課題解決能力」
「人財育成能力」「変革推進能力」を養う!

合同会社5W1H流『コーチング学習プログラム』
 ~正解がない時代の
   目的達成・課題解決・価値協創に役立つコーチング~

 4月26日(土)スタート
 http://www.5w1h.co.jp/coaching/CLP.html
【 早期割引:2月4日(火)まで 】


P.S.3
価値観の多様化が進み、市場の変化が激しさを増し続けるビジネス
環境における「変革推進能力」について、より重点的に学びたい方
向けには、
 ・「唯一絶対解」が無いため、「納得解」を探求する 
 ・「変化」に「適応」する 
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という3つの切り口から構成した、

●『協創志向リーダーシップ』養成プログラム
  http://cil.5w1h.co.jp

もご用意しています。


P.S.4
もし『図表』を用いた解説も多い弊社発信情報にご興味をお持ち
いただけたようでしたら、下記もご覧になってみてください。

●無料ニューズレター『QOL向上のヒント』の購読/解除
  http://www.5w1h.co.jp/newsletter.html
 (バックナンバーもご覧いただけます♪)

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  『期間限定公開のレポート』などが入手可能です♪)

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 「自律共栄の納得人世」の実現に向け、
 「人財と組織の育成を支援」する 合同会社5W1H

         代表 高野 潤一郎 [ 博士(先端科学技術) ]

合同会社5W1Hウェブサイト 】 http://www.5W1H.co.jp/


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