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役員報酬の取り方を考える

━━━━━━━━━━━━━━━━━ 2014/02/17(第537号)━━
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■□ 【実践!社長の財務】-財務アプローチで強い会社を作る
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■□  ”業績をアップするには、まずは会計から変えよう!”
■■        http://www.tm-tax.com/
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 皆様、おはようございます。
 税理士の北岡修一です。

 いよいよ確定申告が始まる時期ですが、最近はあまりそういう
 感じがしなくなりましたね。電子申告が90%以上ですから、い
 つから確定申告、という感じがなくなったのでしょう。

 とは言え、これから1カ月、最も充実した季節になってきそう
 です。皆様も早目に、申告終わらせましょうね!


 ということで、本日も「実践!社長の財務」いってみましょう! 
 
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■□  役員報酬の取り方を考える
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●節税という言葉は、経営者の方は好きだと思いますが、私は
 あまり好きではありません。

 税金を節約する、というのはどうもおかしな気がするし、そ
 れだけを目的にしたように思えるからです。

 そのためにやることも、本来であればやらなくてはいけない
 こと、考えなくてはいけないことを、やっているだけ、とい
 うのが多いのです。


●ですから、節税というよりは、やるべきことをきちんとやって
 ムダな税金を払わない、ということです。

 これは、経営者としても、税理士としても、当たり前にしっか
 りやらなくてはいけないことです。


●たとえば、役員報酬の取り方です。

 役員報酬は、会社法の創設以来、税務的にも厳しくなって、そ
 の取り方については、十分に注意をする必要があります。

 原則として、一度決めた役員報酬は、その期を通して変えては
 いけないことになっています。

 もちろん、私企業であれば、自由に変えても構いませんが、
 損金不算入(税務上の経費にならない)部分が出てきてしまい
 ます。

 それではムダな税金を払うことになりますから、実質的には
 変えてはいけない、と同じことです。


役員報酬は、新しい期が始まってから、3カ月以内に新年度の
 報酬を決め、ここで決めた額を1年間取っていくことが原則に
 なります。

 一度決めたら変えられないわけですから、その期の業績などを
 見通して、適切な額を決めなければなりません。

 役員報酬が多過ぎれば、ヘタすると赤字になってしまうかも
 知れません。

 反対に少な過ぎれば、会社に大きな利益が出て、税金を払い過
 ぎてしまうかも知れません。


●適正な役員報酬を決めるには、しっかりと年度計画を立てない
 といけないですね。

 また、しっかりと年度計画を期の始まる前に立てたのであれば、
 期の初めから、新しい役員報酬にしたいところです。

 ところが、通常の場合は、定時株主総会およびその後の取締役
 会で、新年度の報酬を決めるため、2カ月後、3カ月後に改定
 することになります。

 ただ、小さい会社であれば、いつでも株主総会は開くことが
 できるでしょうから、期の初めに臨時株主総会などを開いて、
 そこで、役員報酬を決めてしまうこともできるのです。

 そうすれば、その期は1年間毎月同じ額の役員報酬を取ること
 ができて、役員報酬を上げる場合には、それだけでもその期の
 利益に対する税金をセーブすることができるでしょう。


●また、役員賞与損金にすることはできませんが、事前の届出
 によって、役員賞与的なものを取ることはできます。

 「事前確定届出給与」と言って、これも比較的新しい制度です。

 あらかじめ、税務署に、支給する役員名、支給時期、支給金額
 を決めることによって、月額報酬以外に、臨時的な役員報酬
 取ることができます。

 今期の業績が良かったから、役員報酬を増やしたい、といって
 も途中ではできません。

 このような場合には、今期の業績を勘案して「事前確定届出」
 をすれば、翌期に役員賞与的な臨時給与を取ることができます。

 残念がら、業績の上がった期の損金にはできませんが、支払っ
 期の損金には計上することができるのです。

 これなども、活用すると役員に喜ばれる制度ではないでしょう
 か?

 
●その他にも、上げ下げできる要件をよく理解しておくことで、
 税務的にも問題のないように、役員報酬を取るようにしておく
 ことが大事です。

 
 せっかく頑張った利益、報酬に、ムダな税金がかけられること
 ほど、ばからしいものはないですね。


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<編集後記> 
 
 先日は、久しぶりに愛車に乗ろうとしましたが、パワステが効か
 ない状態になっていました。パワステがないとハンドルがすごく
 重いんですね。ビックリしました。

 危ないので、運転するのをやめて、懇意のディーラーさんに見て
 もらいましたが、どうもバッテリーが弱くなっていたのが原因の
 ようでした。十分に充電したらパワステも戻りました。
 こんなこともあるんですね。もっと車に乗らないといけないです
 ね...。

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