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経営テクノ研究所
2014年9月1日第1・3週月曜日発行
発行人:舘 義之
http://www9.plala.or.jp/keiei-techno/
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★★経営のパートナー★★経営学で企業を再生する
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<目次>★経営力を強化せよ(1)
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★経営力を強化せよ(1)
1.金利は増大していないか
現代の企業において、企業の金利負担率ほど問題になるものはありません。
倒産会社の多くが金利の増大の餌食となりました。おそらく、赤字会社のほ
とんどが、この問題に頭を悩ましているはずです。あなたの会社の金利負担
率はどうなっているか、検討したことがあるでしょうか。
売上高に対する金利および手形割引料は何%か?他人
資本(
借入金・手形
割引高・
社債)に対する金利負担率は何%か?1ヵ月間の金利および手形割
引料の合計額はいくらか?その合計額は?
従業員一人当たりいくらになるか?
もし、
売上高に対する金利負担率が3%以上になっていたら、資金運用に
ついて真剣に考えなければなりません。売上増加策をとるか、在庫削減をと
るか、あるいは借入抑制策をとるか、などについて真剣に考えなければなら
ないし、場合によっては企業の縮小さえも考慮すべき状態といえます。
(当期
支払利息+割引料)-(当期
受取利息)
●金利負担率=─────────────────────×100
当期
売上高
●製造業1.6% ●建設業0.9% ●卸売業0.8% ●小売業0.9%
借入金による資金で売上が順調に伸びている時は、自己資金利益率(ファ
イナンシャル・
レバレッジ効果)も高まりますが、構造不況や低成長時代に
は
支払利息が重い負担となり、利益を圧迫するようになります。
当期
経常利益
●自己資金利益率=─────────────×100
自己
資本(当期平均額)
・
経常利益=
営業利益+営業外損益
・
営業利益=売上総利益-
一般管理費・
販売費
・自己
資本=
資本金+内部留保
この比率は、出資者にとって重要な比率なので、少なくとも市場利子率を
上回っていなければなりません。したがって、総
資本利益率よりも、自己資
本利益率のほうが、企業の
収益性を示す指標として有効です。
2.総
資本利益率が悪化していないか
企業の目的は、いろいろといわれていますが、企業の経済性という一面か
ら見れば、
収益性の向上が第一にあげられます。
収益性とは、企業が利益をあげられる力をどけだけ持っているかというこ
とであり、利益率の程度をいいます。つまり、投下した
資本(
資本金や積立
金などの自己
資本と
借入金や支払手形・買掛金などの他人
資本の合計)に対
する利益率を最大にすることなのです。
総
資本利益率は、
経常利益を総
資本で割ったもので総
資本に対する経常利
益の割合を示すものです。
経常利益は、
営業利益に営業外損益を加えたもの
です。
総
資本利益率は、一般には銀行の
利息率を基準にすべきともいわれていま
す。というのは、少なくとも銀行に同じ金額を
預金したよりは効率の高い利
益をあげなければ、経営の意義がなくなるからです。通常、最低6%以上必
要とされています。もし、低い状態にあれば、さらに、その原因を追究しな
ければなりません。
経常利益
●総
資本利益率=────────────×100
総
資本(当期平均額)
●製造業6% ●建設業7% ●卸売業4% ●小売業8%
・
経常利益=(
営業利益+営業外損益)-
営業外費用
・
営業利益=売上総利益-
一般管理費・
販売費
・営業外損益=
受取利息+
雑収入
・
営業外費用=
支払利息+割引料+
社債
・総
資本=
負債+
資本
総
資本利益率が低い原因は、次のいずれかです。
(1)総
資本回転率が低い。
(2)
売上高総利益率が低い。
総
資本利益率の低下は赤字を誘い、さらには、借入依存の企業経営に追い
込まれ、回転率を悪化させ、金利負担の増大をもたらし、ついには原価高を
招くようになります。赤字会社のほとんどが、こうした体質に対する抵抗力
に欠けていたためです。すみやかな体質改善が必要となります。
3.総
資本回転率が低くないか
「腹八分に医者いらず」という言葉があります。人間でも食べ過ぎて便秘
という状態では、医師の世話になるより仕方がありません。企業経営にも便
秘があります。放漫経営の結果、資金の滞貨を招く状態です。赤字から倒産
へと、破綻は急速に訪れてきます。
では、企業の便秘は、どうやって治療したらよいのでしょうか。下剤の用
い方を誤ってはなりません。資金の回転率を高めることが最良の対策ですが、
それを個々(総
資本回転率の低い原因)について検討してみることが大切です。
総
資本回転率は、
売上高と総
資本の割合を表わすものです。総
資本は、借
入金、自己
資本を含め、企業の利用できる一切の
資本ですから、総
資本に比
較して
売上高が多ければ回転は速くなるし、逆に
売上高が一定でも総
資本の
額が少なければ、回転はよくなります。
売上高
●総
資本回転率=───────────
総
資本(当期平均額)
・総
資本=
負債+
資本
では、その比率はどのくらいが適当かといえば一般に2回転が最低の基準
とされています。
●製造業1.5回 ●建設業2回 ●卸売業2.4回 ●小売業2.4回
総
資本回転率が悪化する原因は、次の三つです。
(1)
売掛債権回転率の悪化
(2)
棚卸資産回転率の悪化
(3)
固定資産回転率の悪化
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★舘 義之のポジション
人事・IE・VE・マーケティングコンサルタント
人事・IE・VE・マーケティングの三輪で企業体質の仕組みを構築して、
厳しい経営環境の中で勝ち残っていく会社にすることを第一に支援します。
舘 義之への問い合わせ
study@agate.plala.or.jp
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2014年9月1日第1・3週月曜日発行
発行人:舘 義之
http://www9.plala.or.jp/keiei-techno/
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★経営力を強化せよ(1)
1.金利は増大していないか
現代の企業において、企業の金利負担率ほど問題になるものはありません。
倒産会社の多くが金利の増大の餌食となりました。おそらく、赤字会社のほ
とんどが、この問題に頭を悩ましているはずです。あなたの会社の金利負担
率はどうなっているか、検討したことがあるでしょうか。
売上高に対する金利および手形割引料は何%か?他人資本(借入金・手形
割引高・社債)に対する金利負担率は何%か?1ヵ月間の金利および手形割
引料の合計額はいくらか?その合計額は?従業員一人当たりいくらになるか?
もし、売上高に対する金利負担率が3%以上になっていたら、資金運用に
ついて真剣に考えなければなりません。売上増加策をとるか、在庫削減をと
るか、あるいは借入抑制策をとるか、などについて真剣に考えなければなら
ないし、場合によっては企業の縮小さえも考慮すべき状態といえます。
(当期支払利息+割引料)-(当期受取利息)
●金利負担率=─────────────────────×100
当期売上高
●製造業1.6% ●建設業0.9% ●卸売業0.8% ●小売業0.9%
借入金による資金で売上が順調に伸びている時は、自己資金利益率(ファ
イナンシャル・レバレッジ効果)も高まりますが、構造不況や低成長時代に
は支払利息が重い負担となり、利益を圧迫するようになります。
当期経常利益
●自己資金利益率=─────────────×100
自己資本(当期平均額)
・経常利益=営業利益+営業外損益
・営業利益=売上総利益-一般管理費・販売費
・自己資本=資本金+内部留保
この比率は、出資者にとって重要な比率なので、少なくとも市場利子率を
上回っていなければなりません。したがって、総資本利益率よりも、自己資
本利益率のほうが、企業の収益性を示す指標として有効です。
2.総資本利益率が悪化していないか
企業の目的は、いろいろといわれていますが、企業の経済性という一面か
ら見れば、収益性の向上が第一にあげられます。
収益性とは、企業が利益をあげられる力をどけだけ持っているかというこ
とであり、利益率の程度をいいます。つまり、投下した資本(資本金や積立
金などの自己資本と借入金や支払手形・買掛金などの他人資本の合計)に対
する利益率を最大にすることなのです。
総資本利益率は、経常利益を総資本で割ったもので総資本に対する経常利
益の割合を示すものです。経常利益は、営業利益に営業外損益を加えたもの
です。
総資本利益率は、一般には銀行の利息率を基準にすべきともいわれていま
す。というのは、少なくとも銀行に同じ金額を預金したよりは効率の高い利
益をあげなければ、経営の意義がなくなるからです。通常、最低6%以上必
要とされています。もし、低い状態にあれば、さらに、その原因を追究しな
ければなりません。
経常利益
●総資本利益率=────────────×100
総資本(当期平均額)
●製造業6% ●建設業7% ●卸売業4% ●小売業8%
・経常利益=(営業利益+営業外損益)-営業外費用
・営業利益=売上総利益-一般管理費・販売費
・営業外損益=受取利息+雑収入
・営業外費用=支払利息+割引料+社債
・総資本=負債+資本
総資本利益率が低い原因は、次のいずれかです。
(1)総資本回転率が低い。
(2)売上高総利益率が低い。
総資本利益率の低下は赤字を誘い、さらには、借入依存の企業経営に追い
込まれ、回転率を悪化させ、金利負担の増大をもたらし、ついには原価高を
招くようになります。赤字会社のほとんどが、こうした体質に対する抵抗力
に欠けていたためです。すみやかな体質改善が必要となります。
3.総資本回転率が低くないか
「腹八分に医者いらず」という言葉があります。人間でも食べ過ぎて便秘
という状態では、医師の世話になるより仕方がありません。企業経営にも便
秘があります。放漫経営の結果、資金の滞貨を招く状態です。赤字から倒産
へと、破綻は急速に訪れてきます。
では、企業の便秘は、どうやって治療したらよいのでしょうか。下剤の用
い方を誤ってはなりません。資金の回転率を高めることが最良の対策ですが、
それを個々(総資本回転率の低い原因)について検討してみることが大切です。
総資本回転率は、売上高と総資本の割合を表わすものです。総資本は、借
入金、自己資本を含め、企業の利用できる一切の資本ですから、総資本に比
較して売上高が多ければ回転は速くなるし、逆に売上高が一定でも総資本の
額が少なければ、回転はよくなります。
売上高
●総資本回転率=───────────
総資本(当期平均額)
・総資本=負債+資本
では、その比率はどのくらいが適当かといえば一般に2回転が最低の基準
とされています。
●製造業1.5回 ●建設業2回 ●卸売業2.4回 ●小売業2.4回
総資本回転率が悪化する原因は、次の三つです。
(1)売掛債権回転率の悪化
(2)棚卸資産回転率の悪化
(3)固定資産回転率の悪化
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★舘 義之のポジション
人事・IE・VE・マーケティングコンサルタント
人事・IE・VE・マーケティングの三輪で企業体質の仕組みを構築して、
厳しい経営環境の中で勝ち残っていく会社にすることを第一に支援します。
舘 義之への問い合わせ
study@agate.plala.or.jp
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