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第二創業と無縁の企業とくらげに特化して成功した水族館!

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       シリーズ「第二創業の実践の中で仕事のできる人の集団を作る!」

 <第442回>[(第2話)「第二創業と無縁の企業とくらげに特化して成功した水族館!」]

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今話題の「会社を救うコンピテンシー」とは何かとコンピテンシーの導入の必要性に
ついて、分かりやすく解説します。今回のシリーズでは「第二創業の実践の中で仕事
のできる人の集団を作る!」と題して様々な角度から鋭く分析した良質の記事を紹介
していきます。きっとお役に立てると思います。中小企業の経営者の方、管理者の方、
人事担当者の方に是非ともお読みいただきたいと思います。

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今回のメニュー
【1】心に刻んでおきたい言葉
【2】第二創業と無縁だが百年以上の老舗企業がある!
【3】くらげに特化して第二創業を成功させた加茂水族館!
【4】多角化よりも単品営業が有利な場合もある!
【5】編集後記

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全国的に街の商店街は寂れてしまっている。このような商店街がシャッター街と呼ば
れて久しい。

自転車屋もほとんど見られなくなった。スーパーやホームセンターなどで安く自転車
を売っているから太刀打ちできないのだ。ところが結構繁盛している商店街の自転車
屋があると言うことで「タケシの日本のミカタ」という番組で紹介されたことがある。

スーパーやホームセンターで自転車を買ってもパンク貼りや修理でいちいちスーパー
やホームセンターに持ってくのは面倒だ。修理専門のスタッフを置いているわけでは
ないので、直ぐに修理してもらえる保証はない。商店街の自転車屋の方が近いし、親
切にやってくれる。繁盛している商店街の自転車屋は例えばパンク貼り1回1,500円
頂く。1日10台パンクを貼れば15,000円の収入だ。材料費はゼロ円に近く、工賃だけ
で稼げるのだ。

貸し自転車も営業する。電話一本で出張修理もやる。言ってみれば街の自転車の「第
二創業」だ。そんな中、一週間に数台だが高級自転車も売れる。結構繁盛するわけだ。

閉店を考える前に知恵を出せば、街の自転車屋でもサバイバルの道は開けるのである。



【1】心に刻んでおきたい言葉

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中小企業の強みは、大企業にはとても採算の合わないようなニッチな市場に深く切り
込んでいけること。


       海道和男


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【2】第二創業と無縁だが百年以上の老舗企業がある!

「第二創業」とは無縁なのに百年以上も生きながらえている企業が現にある。亀の子
束子の西尾商店だ。

プラスチック繊維を使用した亀の子束子もある。金属束子もある。だがそれにも負け
ずに生きながらえているのだ。

西尾商店の亀の子束子は椰子の実の繊維を使っている。製法も昔ながらのやり方で繊
維を針金で巻き、最後に繊維をきれいに切り揃える。アイディアを生かした面白い形
状の束子もあるが、昔ながらの亀の子束子には根強い人気がある。特に頑固な料理人
がフライパンなどを洗うのにどうしても椰子の実の亀の子束子でなければならないと
言うのだ。

会社を大きくするつもりもない様子で、ニッチな市場で力強く生きることを選択した
西尾商店のような生き方もあると言うことだ。



【3】くらげに特化して第二創業を成功させた加茂水族館!

山形県鶴岡市に加茂水族館がある。地方の小さな水族館も昔は結構繁盛していた。こ
の水族館も昔は年間20万人以上の入館者があった。しかし、近隣に大型水族館や施設
がオープンすると客足は激減した。村上館長の苦闘が始まったのである。

珍しい魚を集めてみたが客足は伸びない。そこでラッコのショーを取り入れてみた。
だがこれもパッとしない。赤字で借金ばかりが増えていく。倒産も覚悟した。

少ないお客の中にあって、くらげのところだけがいつも賑わっていることに気付いた。
そうだ。くらげに特化した水族館にしてみよう。さまざまな種類のくらげを世界中か
ら集めた。そうしたところ、口コミで全国からお客様がきてくれるようになった。く
らげに関するグッズを開発し販売するようにした。レストランではくらげ定食を出す
ようにした。正にくらげさま様だ。

グッズの開発やレストランのメニュー開発では社員たちが創造性を発揮してくれた。
どうすれば人気の商品になるかを議論する中で社員が「仕事のできる人の集団」に育
っていくのだ。

成功の要因はお客様を観察していたときの「気付き」にあった。なぜくらげに人が集
まるのか。くらげの独特の泳ぎ方や生態に興味を持つ人が多いのではないか。これを
見逃していればくらげに特化した水族館は誕生しなかったのである。



【4】多角化よりも単品営業が有利な場合もある!

企業が成長していくための手法として「多角化」はよく知られている。そのため多く
の企業では複数の事業を展開しているわけだ。だが、カネボウはペンタゴン経営なの
に破綻した。儲かっていたのは化粧品事業だけ。化粧品事業の利益だけで他の4つの
赤字部門をカバーし切れなかったのだ。多角化には多角化の難しさがあるのである。

ダイキン工業もかつては多角化に走っていたが大赤字を出した。井上会長が社長にな
るや、エアコン事業一本に絞り、今1兆円を越えるグローバル企業に成長させた。

多角化よりも単品営業のほうが有利である場合もあると言うことを忘れないでほしい。



【5】編集後記

「第二創業」と無縁で百年以上も生きながらえている企業、西尾商店を採り挙げたが、
それ以外の企業は思いつかない。つまり、西尾商店は「生きた化石」なのである。

くらげに特化した水族館として「第二創業」に成功したのが加茂水族館だ。単品営業
は一点集中だからそれがダメなら会社は倒産だ。だからトップも社員も目の色が違う。


=長文を最後までお読みいただきましてありがとうございます。=

<今回は、テレビ東京のカンブリア宮殿も参考にさせていただいた>


第二創業に挑戦したい企業様からのご連絡をお待ちします。


コンピテンシーの導入について支援します。ご相談はこちらへ
⇒ 3223898301@jcom.home.ne.jp



次回に続く。


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発行責任者:さいたま市中央区上落合5丁目19-29
        彩愛コンサルピア代表 下山明央
この記事に関するご感想、ご意見はこちらから 3223898301@jcom.home.ne.jp
彩愛コンサルピアのHPは、
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