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パワハラ

知って得する経営塾 第494号『パワハラ
 ┏╋━ 知って得する経営塾 ━━━━━━━━ 第494号 2015年6月22日 ━
┏╋┛       
╋┛  発行:イーシーセンター   http://www.ecg.co.jp/
info@ecg.co.jp 
┃──────────────────────────────────
╋┓  現場叩き上げ執筆陣による中小企業経営コラム      
┗╋┓ 経営者、営業、会計、税務、法律といった様々な視点で掲載中
 ┗╋━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

★☆★ 新刊情報 ★☆★ 

実践 ワーク・ライフ・ハピネス2  成功する会社は仕事が楽しい!

企業の成功の秘訣は
“頑張る"から“楽しい"へ!

成功する企業と成功しない企業とでは何が違うのでしょうか。
それは社員が“楽しく"仕事をしているかどうかの違いです。
会社は、これまでは“頑張る"ところでした。
しかし、今は違います。今は、頑張るより楽しく仕事をするほうが
業績も上がることがわかってきました。
働くことが楽しいと思える会社には「ハピネス」があります。
ハピネスがある会社は成長するのです。
本書は、ハピネスな五社の事例を取り上げながら、
その成功ポイントを明らかにしました。

業績不振に悩む経営者や管理者、
働くことに意義を見出せない若い人たちの必読の書です。

  『実践 ワーク・ライフ・ハピネス2 』
   榎本恵一、阿部重利共著 藤原直哉監修
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4901221868/enatural-22/ref=nosim
http://humane-c.co.jp/worklifehappiness.html


            ■□■ 目次 ■□■

パワハラ                       弁護士 谷原 誠

編集後記                     副編集長 塩田 剛也

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≪榎本会計事務所&イーシーセンターよりお知らせ≫  

★☆★ 『Wisdom School』 開校中!! ★☆★

弊社では、今の日本、これからの日本を支える経営者や起業家のための
“叡智の学校”=Wisdom School(ウィズダムスクール)を開校しています。
コンテンツも続々と更新中です。起業を目指すビジネスマンなどにもお勧め
しています。詳しくは下記URLよりご覧下さい。
http://www.wisdom-school.net/

なお、現在の最新講座は以下の三つです。

▽藤原直哉の素晴らしい経営とは何か
藤原 直哉(ふじわら なおや) 先生
http://www.wisdom-school.net/content/353/index.html
色々と時代が変わっていく中で、その変化に対応して、世の中に役立ち続ける
ためには、経営の中身・経営の品質を良くしなければならない。
経営品質と言う言葉がありますが、素晴らしい経営というのは、
『経営の品質が 素晴らしい』と皆さんが言ってくれるようなものを目指そう
ということであり、360度どこから見ても『素晴らしい』と人が言ってくれる
会社というのは長続きする会社である。
世の中の役に立ち続ける会社を作るためにはどうすれば良いのかについて、
解説します。



▽ノウハウや人脈がなくても独立して成功する方法【マインド編】
島倉 大輔(しまくら だいすけ) 先生
http://www.wisdom-school.net/content/378/
お金や人脈、ノウハウがないと嘆いて起業しない人がいますが、起業した直後
はそれらがなくて当たり前。誰もがないない尽くしの状態で始めるのですが、
最終的に成功する人と失敗する人に分かれてしまいます。
なぜ、何もないという同じ条件で始めたのに結果が異なってしまうのでしょう
か。それは、ズバリ!成功するためのマインドを持っているのか、また売れる
ビジネスを組み立てられたのか、の2点によって決まります。
両者の関係は車の両輪と同じで、どちらか一方が欠けていてもうまくいきま
せん。両方がうまくかみ合って回り始めたときに好転していくのです。
本講座では、経営者が絶対に身に着けておくべきマインドについて解説します。



▽企業経営に活かす人事処遇&人材活性化
岡田 勝彦(おかだ まさひこ) 先生
http://www.wisdom-school.net/content/196/
人事制度の導入時に不可欠なのは「何のために」という目的の明確化です。
一般的な5つの目的を事例に取り上げ分かりやすく解説しますので自社の目的と
参照比較下さい。また、賃金は「何に対して」支払うのかという観点から
仕事・実力・結果・属人の4つのキーワ-ドで賃金支払いの基本構造を分かり
やすく解説します。自社の賃金は何に対して支払っているのかを確認して
みてはいかがでしょうか。



★☆★ 榎本会計ネットラジオ放送局 最新ラインナップ ★☆★

▽対談!経営語録
・何がなんでも、どんな方法でも株価を落とすな!!
強者の欠けた政府:永遠に飛べないピーターパン!
・アメリカが腰を抜かした沖縄の迫力!
http://www.ecg.co.jp/blog/pod-taidan_post_645.php?mm=493


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パワハラ                       弁護士 谷原 誠

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先日、大阪地裁で、ある住宅メーカーが、自殺した社員の遺族に対し、
約6,000万円を支払う和解が成立しました。

社員が自殺したことに対し、会社が賠償金を支払う、というのは、
どういうことでしょうか。

ちなみに、会社ぐるみで社員を自殺に追い詰めたわけではありません。

報道によると、自殺した社員は、上司から、部下の指導が「死んでしまえ」、
「クビにするぞ」などと日常的に罵倒されるようになり、2011年9月1日
に行方不明になり、その後、大阪市内の淀川で溺死しているのが見つかったと
いうことです。

神戸西労働基準監督署は、心理的負荷で適応障害を発症したことが自殺に
つながったと認定し、両親は2013年2月に提訴。

和解なので、裁判所が損害賠償責任を認めたわけではありませんが、
法的責任もなしに6,000万円もの和解金を支払うとなれば、経営者は
株主代表訴訟を提起される可能性がありますので、法的責任を認めたものと
考えてよいでしょう。

つまり、上司のパワハラによって、社員が自殺し、その責任を会社が問われた、
ということですね。


会社には「職場環境配慮義務」や「使用者責任」があります。

職場環境配慮義務とは、会社には従業員との間で交わした雇用契約に付随して、
職場環境を整える義務があるということです。

社員等にパワハラセクハラなどの被害が発生した場合、職場環境配慮義務
違反(債務履行責任)として、会社はその損害を賠償しなければいけません。
民法第415条)

使用者責任とは、会社には社員が第三者に対して加えた損害を賠償する責任が
あるということです。(民法第715条)

したがって、会社としては、役員や社員が、他の社員、特に部下などに
パワハラセクハラなどをしないよう注意し、それらを撲滅するように努力
しなければなりません。

漫然と放置したときは、先ほどの例のように、多額の賠償金を支払うハメに
なる、ということです。

場合によっては、役員個人が、損害賠償請求を受けることにもなりますので、
早期対策が必要だと思います。

会社のパワハラ対策としては、次のようなものが一般的に考えられます。

(1)会社のトップが、職場からパワハラをなくすべきという明確な姿勢を示す。

(2)就業規則をはじめとした職場の服務規律において、パワハラセクハラ
行った者に対して厳格に対処するという方針や、具体的な懲戒処分を定めた
ガイドラインなどを作成する。

(3)社内アンケートなどを行うことで、職場におけるパワハラの実態・現状を
把握する。

(4)社員を対象とした研修などを行うことで、パワハラ防止の知識や意識を浸透
させる。

(5)これらのことや、その他のパワハラ対策への取り組みを社内報やHPなどに
掲載して社員に周知・啓発していく。

(6)被害者などからの相談窓口や関係部署の設置をする。

社員の方としては、パワハラを受けた時は、一人で悩まずに、経営層に相談
することを検討してみても良いでしょう。

もし、それが無理なら、弁護士等外部の専門家に相談するのも
一つだと思います。



◆◇◆ みらい総合法律事務所 弁護士 谷原 誠 プロフィール ◆◇◆ 

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編集後記                     副編集長 塩田 剛也

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いつも当メールマガジンをご愛読頂きまして誠にありがとうございます。

パワハラという言葉もよく耳にしますね。
社内アンケートで状況を把握する、という対策も紹介されています。
パワハラではなく新システムのモニター調査に関するものでしたが、
以前の職場では素直にアンケートに答えたところ、
作成した部署のことを考えて・・・と言われて回答を変更させられた経験が
あります。

アンケートですら嘘をつかなければならないのかと愕然としました。
トップダウンでイエスマンばかりになってしまうような気もします。

自殺に至るほど追い詰められる方は、
とても真面目な方なんだと思います。

言われたことを真っ直ぐに受け止め、できない自分が悪いんだと抱え込み、
相談することもできず最後に爆発してしまう。

相手の気持ちを考え、普段からよくコミュニケーションをとり、
悩みや不安を共有できればなくなっていく問題です。
すぐに相談できる環境を作ることで互いの仕事をフォローし合うことも
できていきますし能率も上がっていきます。

上司、管理者、経営者といった自分とは違う立場を感じてしまうと、
言いたいことも中々言えません。
立場を超えた、人対人のコミュニケーションを築いていくことが
重要なことではないでしょうか。

次号、第495号は6月29日(月)に配信予定です。
どうぞお楽しみに!

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 【発行者】    株式会社イーシーセンター
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