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滋賀県でも自転車保険が義務化。2016年10月から。







2016年9月15日号 (no. 935)
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http://www.soumunomori.com/profile/uid-20903/





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---3分労働ぷちコラム---
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本日のテーマ【滋賀県でも自転車保険が義務化。2016年10月から。】
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■兵庫県、大阪府の次は滋賀県。


今年、2016年7月に、大阪府では自転車の保険加入が義務付けられました(平成28年4月から施行。保険加入の義務化は7月1日から)。それまでは、自転車の保険というと、購入時に手続きする防犯登録程度で、賠償保険に加入することはありませんでした。


http://www.pref.osaka.lg.jp/dorokankyo/osakajitensha/
大阪府/大阪府自転車条例


しかし、2015年頃だったか、ケータイ会社でサイクル保険を販売し始め、「自転車も保険に入らないといけないのか、、、」という雰囲気は出てきていました。


自動車の賠償保険に加入している人だと、バイクや自転車特約で保証対象に含めることができ、保険料も格安です。そのため、自家用車を所有している人は自転車もセットで保険に入れているケースもあります。


大阪府よりも先に、兵庫県では自転車に関する条例が制定され、他地域よりも先行して施行(平成27年4月から。保険加入の義務化は10月1日から)されています。


https://web.pref.hyogo.lg.jp/kk15/jitensyajyourei.html
兵庫県/「自転車の安全で適正な利用の促進に関する条例」について



兵庫が最初で、その次が大阪、そして3番目が滋賀県です。滋賀県は、今年、平成28年4月1日に条例が施行され、保険加入の部分は10月1日から施行されます。



自転車の保険と労務管理がどのように関連するかというと、自転車通勤している人がいるためです。


電車やバスを使って通勤する人もいますが、自転車通勤している人も多数います。通勤は仕事の一部ですし(給与は出ませんが)、労災保険の対象ですから、知らんぷりはできないのです。


傘さし運転が道路交通法違反として扱われるようになったとか、自転車も保険に加入しないといけないとか、これを従業員にアナウンスするのも使用者の責任の範囲です。


すでに保険加入が義務化されている大阪でも、これを知らない人がまだたくさんいそうですので、自転車通勤している人には保険に加入しているかどうかを知らせ、加入していなければ加入するように案内しておく。兵庫県、大阪府、滋賀県、この3地域で営業する事業所では特に必要なことです。


マイカーで通勤している人で交通費(燃料費)が支給される場合、免許証のコピーや自賠責保険任意保険に加入しているかどうかのチェックが必要な会社があります。


交通事故の賠償というのは金額的に大きなものになると、その負担に応じきれず、仕事が継続できなるほどの影響がありますから、運転する人にとって個人賠償責任保険は必須です。少ない保険料で補償が大きいですから、保険料を損するよりも加入する利点の方が大きいです。






■事故が起こりやすいのは早朝と夕方。


事故が起こりやすい時間帯は早朝と夕方で、夕方だと17時台に自転車事故が増えます。17時というと、学生が自宅に帰る頃で、帰宅ラッシュの時間帯でもあります。さらに、夕方から夜に切り替わる時間帯ですから、「まだ明るいな」と油断してライトを点灯せずに走る人が多いのです。


まだ夕方で明るなと思っていても、ちょっと目を離した隙に、外が真っ暗になっているなんてこともよくあります。夜に切り替わるときというのは一気に空の状態が変化するので、僅か15分程度で明るい夕方から暗い夜へ切り替わります。この時間帯に無灯火でクルマや自転車を運転していると、事故が起こりやすいのですね。


薄暗い時間帯は早朝にも発生します。朝焼けと夕焼けはよく似ていて、方角が分からなければ、どっちがどっちか分からないぐらいです。そのため、朝の5時や6時に自転車で運転していて、「ちょっと明るいな」と油断して無灯火で走っていると、事故に遭う。夕方の時間帯と同じです。


完全に暗くなったら、人はチャンと警戒しますから、事故の件数は減ります。夕方に事故件数が増えて、その後、20時とか22時になるとぐっと自転車の事故件数が減ります。暗くなると人はそれに対応するが、中途半端に明るいと「まぁ、大丈夫だろう」と油断して運転するんですね。


つまり、中途半端に明るい時間帯、早朝と夕方に注意して運転すれば事故を減らせるというわけです。





■ライトを点灯するとペダルが重くなるのは昔の話。


「電気を点けると自転車が重くなるからイヤだ」と考え、ライトを点灯せずに自転車に乗っている人、未だにいるでしょうね。


確かに、昔のダイナモライトは酷かった(今でも存在するが)。自転車を買うと、標準で搭載されているのがこのダイナモライトです。車輪の回転エネルギーを使って、ライトを点灯する仕組みなのですが、これを使うと車輪の回転が重くなり、それに連動してペダルが重くなります。ライトを使わない場合に比べて、ペダルを漕ぐエネルギーがプラス30%ぐらい必要になるほど重くなるので、それを嫌がってライトを使わない人が多かったんです。


ライトを点灯すると、岩でも乗せているのかと思うほどペダルが重くなる。だからライトは点灯しないで走る。そのため、警察官に見つかると、ほぼ確実に自転車の防犯登録をチェックされて、「電気、付けてくださいね」と言われる。


ちょっと上等な自転車を購入すれば、最初からグレードの高いLEDタイプのライトが搭載されていて、ペダルがほとんど重くならないので快適です。


私も自転車には乗りますので、ライトは使いますが、購入時にはペダルが重くなるダイナモライトでしたので、後からPanasonic製のLEDタイプのものに交換して乗っていますが、夜間の走行は快適です。


LEDライトの利点は、まずペダルが重くならないという点、さらに低速走行でも明るいという点、あとは寿命が長いという点、この3点です。


古いタイプのライトと比較すると、ハッキリと違いが分かるほどペダルが軽いですので、「ライトを点灯するとペダルが重くなる」と思い込んでいるならば、自転車のライトをLEDタイプに交換するといいでしょう。効果はテキメンです。


古いタイプのライトだと、それなりの速度で走っていないと満足できる明るさにならないのですが、LEDライトだとゆっくりと走っても最大照度まで達します。手で自転車を押すだけでも最大照度に達するぐらいですので、消費電力の少なさがよく分かります。


僅か1,800円程度のライトでこれだけの効果を得られるならば、高くはない買い物です。取り付ける前は、「自転車の電気に1,800円か、、何だかモッタイナイ」と感じましたが、実際にLEDタイプのものに変えてみると、以前のダイナモライトとの違いは歴然です。




■二人乗りは減った。しかし、ながら運転と無灯火運転は多い。


自転車に二人乗りする人は減りましたが、夜間に無灯火で運転する人はまだ多数います。


自転車のライトは道を照らすものではなく(あの程度の明るさでは進行方向を照らせない)、周りの人に自分の存在を知らせるためのものですから、自分の安全のために使っているわけです。


私も10代の頃は、今のようなLEDライトはありませんでしたので、ペダルが重くなるためライトを使っていませんでした。そのせいか、自転車で危ない目に遭うことも時折ありました。


今はライトを使う際に負担はほとんどありませんので、暗くなってくるとライトを点灯して走るようになりました。そのためか、昔のように危ない場面に遭遇する機会が減り、安全なのだろうとは感じています。



無灯火運転も厄介ですが、2016年9月の現在では、最も厄介なのは「ながら運転」です。


従来タイプのケータイ(パカパカと開くタイプのもの)が主流だった頃は、ながら運転する人はほとんどいませんでした。頻繁にケータイを弄る人はその頃からいましたけれども、自転車やバイクに乗りながらケータイを操作する人はめったに見ませんでした。


しかし、今では、ポケモンGOの影響もあるでしょうが、あれ以降、さらにながら運転が増えました。ポケモンGOのマップを画面に表示した状態で、スマホを持ち歩くと、ポケモンに遭遇した時にモンスターボールでそれを捕獲できます。


私もポケモンGOがリリースされた頃はプレイしてみましたが、確かレベル7でヤメてしまいました。よくもまあ、レベル7までやったなと今では思うのですが、もっと早くヤメてもよかったものの、ブームなので「もうちょっと理解するために続けるか」と続けた結果がレベル7です。


ポケストップでアイテムを集めて、モンスターに遭遇したらモンスターボールを使って捕まえる。たくさんのモンスターを集めると、モンスターを進化・強化でき、パワーアップしたモンスターをジムに連れて行くと他のモンスターとバトルできる。


延々と単調な作業が続くので、ここでドロップアウトする人もいます。さらに、頑張ってモンスターを強くしても、先行しているプレイヤーはさらに手持ちのモンスターを強化しているので、それに追いつくのは困難です。いくら時間を費やしても先行者に勝てないとなると、「もう、やーめた」となるのも無理のないことです。





自転車にも免許制。


自転車の運転マナーが悪いため、自転車にも免許制を導入するべきと主張する人がいます。


確かに、自転車は車道を走る軽車両(道路交通法 2条)ですから、バイクやクルマと同じように免許制度を設けて規制するべきとも考えられます。


免許があれば、身分が登録され、交通違反金も取れますので、デタラメな運転を抑制する効果を期待できます。


ただ、自転車というのは、老若男女問わず乗るものですから、幼稚園や保育園に通う子供の免許はどうするのか。さらに、高齢者、70歳とか80歳の人も免許を取得する手続きが必要なのかどうか。


通常の運転免許証のような教習や試験を課さずに、登録に関しては通常の運転免許証と同じ手続きを経て、全員に運転免許証(車種は自転車)を交付し、法律で規制するというのもアリです。


未成年者にとっては身分証明書になりますし、マイナンバーカードのような扱いにくさもありません。

http://www.growthwk.com/entry/2016/09/13/150425
book841(やっぱり運転免許証の方が便利。マイナンバーカードはお蔵入り。)


今でも自転車道路交通法による規制対象ですが、警察官の裁量で取り締まっている状況です。


傘さし運転は2015年に禁止されましたが、今でも傘さし運転の自転車は見かけます。ちなみに『さすべえ』を使うと、傘さし運転にはなりませんが、積載物の大きさ制限超過で違反になります。


兵庫県には自転車免許型交通安全教育を受講すると、自転車運転免許証が交付されるという独自の仕組みがあります。

https://web.pref.hyogo.lg.jp/ac17/ac17_000000025.html
兵庫県/自転車の交通安全






自転車用の自賠責保険も登場する可能性。


まだ3つの府県でしか自転車保険は義務化されていませんが、これがさらに他府県に広がると、「じゃあ、クルマやバイクのように自転車にも自賠責保険を作ろうか」などという話も出てきます。自賠責保険ならば、地方自治体で条例を制定せずに、一気に全国を対象にできるので対応が早くなります。


今の時点では、義務化といっても加入していない人は多数いるでしょうし、締め付けも緩いですが、スマホのながら運転が散見されれば、規制が強化される方向になるのは間違いないでしょう。


後から保険に任意で入らせるのではなく、自転車を購入した時点で自賠責保険に加入する。バイクと同じですね。


自転車でスマホを操作しながら運転するだけでも十分に危ないですが、中にはバイクを運転しながらスマホを操作する人までいます。こうなると、もう曲芸の域ですが、褒められたものではありません。


運転マナーが悪くなければ、保険に入れだの、それこそ自賠責保険を設けるだのといった話は出てこないはずです。しかし、現に世の中の流れが変わっているとなれば、自転車向けの自賠責保険が登場するのも時間の問題です。





特約を使うのが最もお得。


自転車を保険に入れるには、クルマ保険の特約を利用するのが最もお得です。


自家用車を持っている人は賠償保険に入っているので、その保険にプラスしてバイク特約自転車特約を付加すれば、自転車だと家族全員を特約で加入させても、年間で2,000円程度の保険料で済みます。


サイクル保険に個別で加入すれば、月額400円程度になりますし、家族全員を保証範囲に含めると、月額1,000円程度になります。


特約だと年間で2,000円。個別契約だと家族全員を対象にして年間で12,000円ですから、特約が得だと分かります。


身近なところだと、自転車店で保険に加入できるでしょうし、他にはケータイ会社経由でサイクル保険に加入することもできます。料金も携帯電話代と合算で口座から引き落としできます。


兵庫県、大阪府、滋賀県に事業所なりお店があり、自転車通勤している人がいる場合は、保険の加入について本人に知らせておくようにしてください。







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メールマガジン【本では読めない労務管理の"ミソ"】のご紹介


内容の一例・・・
『定額残業代残業代は減らせるのか』
『15分未満の勤務時間は切り捨て?』
『4週4日以外の変形休日制度もある』
『長時間残業を減らす方法は2つある』
『管理職は週休3日が理想』
『日曜日=法定休日と思い込んではいけない』
半日有給休暇半日欠勤の組み合わせはダメ?』
『寸志は賃金or贈り物?』
『ケータイは仕事道具か遊び道具か』

など、その他盛りだくさんのテーマでお送りしています。

本に書いていそうなんだけど、書いていない。
そんな内容が満載。



【本では読めない労務管理の"ミソ"】
▽    ▽   <登録はこちら>    ▽    ▽
http://www.growthwk.com/entry/2008/05/26/125405?utm_source=soumu&utm_medium=cm&utm_campaign=soumu_cm20160915




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カードを使わないタイムカード Clockperiod のご紹介です。


タイムカードを使うときに負担なのは、専用の打刻機を用意しなければいけないし、
新しい紙のカードを毎月作らないといけない。さらに、カードを見ながら、電卓や
表計算ソフトで勤務時間を集計しないといけない。

しかも、給与の締め日から支給日までの短期間で集計作業をしないといけないので、
作業する人にとっては勤務時間の集計は悩みのタネですよね。

そんな悩みをどうやって解決するか。

そこで、電子タイムカードの Clockperiod が登場です。


Clockperiod は、紙のカードと打刻機を使わない電子タイムカードですから、
打刻機を用意しなくても勤務時間を記録できますし、給与計算のためにカードを
集める必要はありません。さらに、毎月、新しい紙のカードに社員全員の名前を
書いてカードストッカーに入れることもなくなります。


始業や終業、時間外勤務休日勤務の出勤時間を自動的に集計できれば勤怠集計
の作業は随分とラクになるはず。

Clockperiodは、出退勤の時刻をタイムカード無しで記録できます。タイムカード
出勤簿勤務時間を管理している企業にオススメです。
さらに、タイムカードのコピーをメールで送信して社員ごとに保存することができ
ますので、個人別に毎月の勤務記録を取り置くことができます。
また、勤務記録の改ざんや不正な打刻を把握できるログ機能もあります。

▽    ▽   < Clockperiodの利用はこちら >    ▽    ▽
https://www.clockperiod.com/Features?utm_source=soumu&utm_medium=cm&utm_campaign=soumu_cm_clockperiod20160915


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残業で悩んでいませんか?

「長時間の残業が続いている」
残業代の支払いが多い」
「残業が減らない」

こういう悩み、よくありますよね。

ニュースでも未払い残業代の話題がチラホラと出てくるぐらい、残業に対する関心は高くなっています。

法律では、1日に8時間まで、1週間では40時間までしか仕事ができません。その水準を超えてしまうと、残業となり、割増賃金が必要になります。

とはいえ、1日で8時間と固定されていると不便だと感じませんか? 1週間で40時間と固定されていると不便だと感じませんか?


毎日8時間の時間制限があると、柔軟に勤務時間を配分できませんよね。

例えば、月曜日は6時間の勤務にする代わりに、土曜日を10時間勤務にして、平均して8時間勤務というわけにはいかない。

仕事に合わせて、ある日は勤務時間を短く、ある日は勤務時間を長くできれば、便利ですよね。

でも、実は、「月曜日は6時間の勤務にする代わりに、土曜日を10時間勤務にして、平均して8時間勤務なので、残業は無し」こんなことができる仕組みがあるんです。

「えっ!? そんな仕組みがあるの?」と思った方は、ぜひ『残業管理のアメと罠』を読んでみてください。


『残業管理のアメと罠』
http://www.growthwk.com/entry/2012/05/22/162343?utm_source=soumu&utm_medium=cm&utm_campaign=soumu_cm20160915



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