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”良品質主義”で地味にロングラン商品を生む桃屋!

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       シリーズ「企業のパワーを倍増するためにやるべきこと!」

   <第484回>(第9話)「”良品質主義”で地味にロングラン商品を生む桃屋!」

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今話題の「会社を救うコンピテンシー」とは何かとコンピテンシーの導入の必要性に
ついて、分かりやすく解説します。今回のシリーズでは「企業のパワーを倍増するた
めにやるべきこと!」と題して様々な角度から鋭く分析した良質の記事を紹介してい
きます。きっとお役に立てると思います。中小企業の経営者の方、管理者の方、人事
担当者の方に是非ともお読みいただきたいと思います。

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今回のメニュー
【1】心に刻んでおきたい言葉
【2】創業96年なのに商品はたったの37アイテム!
【3】新商品の発売が数年途絶えることも!
【4】三木のり平のアニメCMは300本以上も!
【5】編集後記

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桃屋は創業が1920年(大正9年)だから96年の老舗企業だ。その桃屋の現在の商品ア
イテム数はたったの37点だけ。ちょっと寂しい気もする。

食品メーカーは次々新商品を世に出すが桃屋は違う。今年(平成28年2月)新商品を発
売したが実に2年ぶりだと言うから驚く。納得のいく味に仕上がらなければ新商品を
出さないのが桃屋流なのだ。

前社長で相談役の小出孝之氏は90歳。今も現役バリバリだ。相談役の味見テストで合
格のお墨付きが出なければやり直しとなる。

「ごはんですよ!」、「味付けザー菜」、「キムチの素」など桃屋のヒット商品を生
み出したのは現相談役なのだ。商品決定の基準は「自分が食べたいもの」、そして
「他ではやっていないもの」だそうだ。

ちなみに現社長は相談役の娘婿「小出雄二氏(54歳)」で慶応ボーイ上がりである。

大企業が次々大きな品質問題を発生させている時代にあって、桃屋(売上規模115億円)
と言う中堅企業が品質にこだわっている「良品質主義」を見習ってもらいたい。



【1】心に刻んでおきたい言葉

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桃屋の経営理念は「良品質主義」、創業時から徹底して守られてきた。創業以来、素
材と製法において決して妥協しない「桃屋」は、伝統を守りながら進化し続ける。


       村上 龍


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【2】創業96年なのに商品はたったの37アイテム!

食品メーカーの商品アイテム数は莫大だ。例えばカップ麺一つとってもすごい。ユニ
ークな商品名を付けて、これでもかと次々新商品を投入する。100アイテム出してヒ
ットするのはせいぜい1~2点だけだ。みんな独自の開発部門を擁しているから新商品
を出さなければ仕事をした気分になれないのだろう。

桃屋の場合は、37アイテム中約半数が昭和生まれだ。「花らっきょう」は95年も経つ
そうだから創業からの年数とほぼ同じ年齢だ。

なぜこれほどまでに支持されるのだろうか。それは徹底した「こだわりの食材と製法」
および「良品質主義」にある。海苔の佃煮「ごはんですよ」は機械化した洗浄工程で
異物を取り除き、さらに人海戦術(目視検査)で極小の異物を取り除いている。異物と
言っても食べても差し支えのないものだが、食味を損なう恐れがあるから徹底して取
り除くのである。これが小瓶商品に対する桃屋のこだわりなのだ。

商品の品数で勝負するのではなくあくまでも品質で勝負している証なのだ。



【3】新商品の発売が数年途絶えることも!

桃屋にもれっきとして開発部門がある。そして日夜新商品開発に力を注いでいる。開
発部門が自信のある商品が完成しても発売にこぎつれるには大きな壁がある。会長に
よる味見テストに合格しなければ差し戻しになってしまうのだ。

会長のお墨付きが出るまで何度でも製法や味を調整する。晴れてGoサインの出たもの
が新商品として世に出るのである。

世の中には見切り発車で発売し、売れ行きが悪ければ発売中止にする会社は多い。
「当たるも八卦、当たらぬも八卦」と言うことだろう。もっと言うと「下手な鉄砲も
数撃ちゃ当たる」だ。体力のある大企業はそれも許されてしまうわけだ。



【4】三木のり平のアニメCMは300本以上も!

前述したように桃屋は創業から96年になる。「鯛みそ」、「あまだきでんぶ」は創業
当時の商品だ。海苔の佃煮「江戸むらさき」は戦後に出した。発売以来一切味を変え
ていない。時代の流れやお客様の趣向の変化に合わせて味を変えてしまうと古くから
のお客様の信頼を失うと考えているためだ。

そんな桃屋の名前を全国に知らしめたのが三木のり平を起用したCMだ。これまで300本
以上も制作したと言うが三木のり平が画面に登場することはなく、声だけの出演だ。
画面はいつもユニークなアニメである。

「えんやこら なんださか こんなさか・・・」と言うCMも好評だった。同じコンセ
プトで同じタレントを起用したCMが300本以上。ギネスに載せてもいいのではないか。



【5】編集後記

桃屋は中堅企業だが、本当に強い会社だと思う。「企業のパワーアップ倍増作戦」に
ピッタリだ。規模の急拡大に成功して時代の寵児ともてはやされた経営者はたくさん
いたが、線香花火のようにはかなく消えた経営者が多い。

当然ゴーイング・コンサーンの方が困難である。規模よりも存在感のある会社を目指
すべきではないかと思う。

=長文を最後までお読みいただきましてありがとうございます。=

今回の記事は、テレビ東京の「カンブリア宮殿」も参考にさせて頂いた。



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⇒ 3223898301@jcom.home.ne.jp



次回に続く。


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発行責任者:さいたま市中央区上落合5丁目19-29
        彩愛コンサルピア代表 下山明央
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