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100万円で就活を終えるならばオワハラも悪くない







2017年2月21日号 (no. 967)
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http://www.soumunomori.com/profile/uid-20903/





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---3分労働ぷちコラム---
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本日のテーマ【100万円で就活を終えるならばオワハラも悪くない】
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■オワハラも条件次第では悪くない。


オワハラとは、いわゆるハラスメントの一種で、セクハラとかパワハラと同系の言葉。就活を終わるように要求する嫌がらせがオワハラ。

「ウチに入ることを決めてくれたら内定を出す。だから就活をこれで終了させて」と要求するのがオワハラですが、取り引きのやり方としては自然なものです。


当社だけでなく、他の会社からも納品すると言われれば、あまり良い条件で取り引きはできない。しかし、全てを当社から納品してくれると言われれば、こちらとしては嬉しいものです。「少し安くしてあげようかな」、「支払時期を遅くしてあげようかな」、「ちょっとオマケを付けようかな」と相手方の有利になるような条件で取引したくなります。



高校入試でも併願と専願で合格点に違いがあります。公立高校と私立高校を両方とも受験すると併願になり、私立高校だけを受験すれば専願になります。

併願だと合格点が3教科で230点だが、専願だと3教科で205点に下がる。こうやって受験生に差をつけるのが高校入試です。

1本に絞り込んだ人とそうではない人、両者で差を付けるのは、就活であれ高校受験であれ同じです。



こちらに来てくれるかどうか分からない人。
内定を出せばこちらに来ることが確実な人。

あなたならば、どちらに内定を出すか。おそらく後者の方に内定を出したくなるはずです。


浮気っぽい人と一途な人。往々にして好まれるのは後者です。



となると、「ウチに入ることを決めてくれたら内定を出す」と言われ、その時点で就活を終わるように要求されたとしても、別に不当なものではありませんし、相手がこちらに有利な条件を提示しているならば、嫌がらせとも言えません。

オワハラをハラスメントと表現すべきなのかどうか。考えると不思議に感じます。スメハラやヌーハラなど、何でもかんでもハラスメントワードに仕立てる風潮がありますから、オワハラも軽い気持ちで作られた言葉なのでしょう。



オワハラに対抗するために、学生側も図太くなって、「はい、ここで決めます」と相手方には伝えておき、就活はそのまま続行するなんてこともあるでしょう。就活を続けても損害賠償を請求されることはないですし、法律に違反することでもありませんから、ここは自由です。

例えば、「ここで就活を終えてくれたら、一時金で100万円出す」なんて言われて、そのお金を受け取ったにも関わらず就活を続ければ、後から100万円を返還するように要求されます(就活をやめて、他の選択肢を放棄させることへの対価なので、法的にも要求できる)。しかし、そういう「ニンジン」を食べていないならば、その後の就活は自由です。

100万円貰えて、内定もゲットし、メンドクサイ就活を終えられるならば、私ならば喜んでニンジンを食べちゃうでしょうね。100万円で卒業旅行に行けば、さぞ豪華な旅行になるでしょう。


しかし、何の対価も用意せずに、一方的に就活を終えてくれなどと要求されれば、それはさすがに受け入れがたいところ。







採用に影響しないならば、学生はインターンシップに参加しない。


インターンシップが選考に影響することに反対する人がいるようですが、選考に影響しないならば、わざわざ時間を作ってインターンシップに参加する学生はいません。


もちろん、どうしても興味なり好みがあって、金融分野での仕事に異常なほど興味があるとか、宇宙関連の仕事にどうしても関わりたいとか、人工知能に関連する企業で仕事をしたいなど。こだわりがあってインターンシップに参加する人も中にはいるでしょうから、そういう人は「見返り」が無くても参加するでしょう。


しかし、多数の学生にとっては、インターンシップ採用の第一段階であって、インターンシップに参加していなければ後からの選考で不利になる。だから参加するわけです。

面接でもインターンシップに参加したかどうかを聞くはずですし、参加しなかったとなれば、「なぜ参加しなかったのか」など色々と詰問されて厄介な状況になると予想できます。

インターンシップのその先を考えて、学生は参加しているのですね。


人材採用に関連しないならば、企業もインターンシップを実施しません。善意やボランティアでやっていることじゃなくて、将来、採用したい人を探す場がインターンシップです。もちろん、インタビューを受ければ、表向きは綺麗な目的を言うはずです。「我々の仕事がどのように社会と関わっているか」、「人間の生活をいかに向上させているか」、「人類の未来に貢献できるか」、そういう素晴らしい感じの答えを出すでしょう。

しかし、本当の目的は、一緒に働いてくれる人を探す場としてインターンシップは機能しています。


インターンシップを就業体験と定義している人もいますが、遊びではないですし、採用に影響しない単なる就業体験ならば、スマホでゲームをしている方が楽しいでしょう。

インセンティブが無ければ人は動かないもの。就活に影響する、採用に影響する。だからインターンシップに参加するのであって、お仕事体験をしたいから参加しているわけではないのです(ごく一部の人を除いて)。



学生にとっては、インターンシップに参加すれば自分をアピールできる。
企業にとっては、気に入った人を先にキープできる。


お互いに利益が一致しています。


就活では、当事者は企業と学生なので、それ以外の第三者が口出ししても状況は変わりません。企業と学生にとってメリットがあるならば、やり方を変えることはありませんので。






採用結果の連絡を待つな。


採用か不採用かの連絡をしてこないことに不満を抱いている人もいるようですが、結果を待たずにドンドンと他の会社へ応募して、先に内定を出したところから検討すればいいでしょう。


レスポンスが遅いということは、さほど採用に力を入れていないか、あなたを必要としていないか、そういう類のネガティブな理由があるのではと思えます。

採用したいならば、それこそ面接の場で内定を出すぐらいの勢いがあるでしょうし、「100万円やるから就活を終えてくれ」とオイシイ話を持ちかけてくるでしょう。


読んでも気分が暗くなるだけのお祈りメールを待つ必要はないですし、メールが来るのを呑気に待つこともありません。


レスポンスの遅い企業は切る。これぐらいの気持ちで接すれば良いでしょう。






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メールマガジン【本では読めない労務管理の"ミソ"】のご紹介


内容の一例・・・
『定額残業代残業代は減らせるのか』
『15分未満の勤務時間は切り捨て?』
『4週4日以外の変形休日制度もある』
『長時間残業を減らす方法は2つある』
『管理職は週休3日が理想』
『日曜日=法定休日と思い込んではいけない』
半日有給休暇半日欠勤の組み合わせはダメ?』
『寸志は賃金or贈り物?』
『ケータイは仕事道具か遊び道具か』

など、その他盛りだくさんのテーマでお送りしています。

本に書いていそうなんだけど、書いていない。
そんな内容が満載。



【本では読めない労務管理の"ミソ"】
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http://www.growthwk.com/entry/2008/05/26/125405?utm_source=soumu&utm_medium=cm&utm_campaign=soumu_cm_common_20170221_1




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合格率0.07%を通り抜けた大学生。


今、私はこうやって社労士という職業で仕事をしているわけですが、子供の頃からなりたかった職業というわけではなくて、大学生の頃に遭遇したきっかけが始まりです。

子供の頃になりたい職業というと、男の子ならば、警察官やスポーツ選手、パイロットというのが良くあるもの。女の子だと、スチュワーデス(今はキャビンアテンダント)、花屋さん、ケーキ屋さん、保育園の先生とか。そういう社会的に広く認知されたものが選ばれるので、小学生や中学生が社労士になりたいなんてことはゼロではないのでしょうが、極めて稀でしょう。

私が社労士試験に合格したのは大学4年のときで、いわゆる「現役合格」です。けれども、3年の時に一度不合格になって、ヘコんだんです。「たかが社労士試験ごときにオチたのか」って。だって、簡単そうなイメージがするでしょ、社労士なんて。チョチョッと勉強すれば、スルッと合格できるだろう。そう思っている人も少なくないはず。

「よく知られている資格 = 難しい」、「あまり知られていない資格 = 難しくない」。こういう判断基準があって、社労士は後者に該当するため、難しくないだろうと思われてしまうわけです。

私もそうやってナメていたクチですから、不合格になったんです。

実際は、想像しているよりも難易度は高くて、大学生の頃に約1年ほど時間を投じて、やっとこさ合格したのが本当のところ。


どうすると不合格になるか。どんなテキストや問題集を使えばいいか。問題集の使い方。スマホをどうやって社労士試験対策に活用するか、などなど。学生の頃の視点で書いています。

社労士試験というと、社会人の受験者が多いですから、学生の人の経験談が少ないんですよね。だから、私の経験が学生の人に役立つんじゃないかと思います。

とはいえ、学生の人が社労士に興味を持つというのはやはりレアで、何らかのきっかけが無ければ出会えないでしょうね。ただ、珍しいといっても、毎年、1割弱ほどは学生の受験者がいるので、受験者の総数を5万人と仮定すると、その1割弱なら3,000人から4,000人ぐらいは学生がいます。

そういう方の役に立つならば、私の経験も使っていただきたいですね。


http://www.growthwk.com/entry/2017/02/28/121910?utm_source=soumu&utm_medium=cm&utm_campaign=soumu_cm_common_20170221_2
大学生が独学で社労士試験に合格する方法: 合格率0.07%の軌跡




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残業で悩んでいませんか?

「長時間の残業が続いている」
残業代の支払いが多い」
「残業が減らない」

こういう悩み、よくありますよね。

ニュースでも未払い残業代の話題がチラホラと出てくるぐらい、残業に対する関心は高くなっています。

法律では、1日に8時間まで、1週間では40時間までしか仕事ができません。その水準を超えてしまうと、残業となり、割増賃金が必要になります。

とはいえ、1日で8時間と固定されていると不便だと感じませんか? 1週間で40時間と固定されていると不便だと感じませんか?


毎日8時間の時間制限があると、柔軟に勤務時間を配分できませんよね。

例えば、月曜日は6時間の勤務にする代わりに、土曜日を10時間勤務にして、平均して8時間勤務というわけにはいかない。

仕事に合わせて、ある日は勤務時間を短く、ある日は勤務時間を長くできれば、便利ですよね。

でも、実は、「月曜日は6時間の勤務にする代わりに、土曜日を10時間勤務にして、平均して8時間勤務なので、残業は無し」こんなことができる仕組みがあるんです。

「えっ!? そんな仕組みがあるの?」と思った方は、ぜひ『残業管理のアメと罠』を読んでみてください。


『残業管理のアメと罠』
http://www.growthwk.com/entry/2012/05/22/162343?utm_source=soumu&utm_medium=cm&utm_campaign=soumu_cm_common_20170221_3




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カードを使わないタイムカード Clockperiod のご紹介です。


タイムカードを使うときに負担なのは、専用の打刻機を用意しなければいけないし、
新しい紙のカードを毎月作らないといけない。さらに、カードを見ながら、電卓や
表計算ソフトで勤務時間を集計しないといけない。

しかも、給与の締め日から支給日までの短期間で集計作業をしないといけないので、
作業する人にとっては勤務時間の集計は悩みのタネですよね。

そんな悩みをどうやって解決するか。

そこで、電子タイムカードの Clockperiod が登場です。


Clockperiod は、紙のカードと打刻機を使わない電子タイムカードですから、
打刻機を用意しなくても勤務時間を記録できますし、給与計算のためにカードを
集める必要はありません。さらに、毎月、新しい紙のカードに社員全員の名前を
書いてカードストッカーに入れることもなくなります。


始業や終業、時間外勤務休日勤務の出勤時間を自動的に集計できれば勤怠集計
の作業は随分とラクになるはず。

Clockperiodは、出退勤の時刻をタイムカード無しで記録できます。タイムカード
出勤簿勤務時間を管理している企業にオススメです。
さらに、タイムカードのコピーをメールで送信して社員ごとに保存することができ
ますので、個人別に毎月の勤務記録を取り置くことができます。
また、勤務記録の改ざんや不正な打刻を把握できるログ機能もあります。

▽    ▽   < Clockperiodの利用はこちら >    ▽    ▽
https://www.clockperiod.com/Features?utm_source=soumu&utm_medium=cm&utm_campaign=soumu_cm_clockperiod_common_20170221_4





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