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年間の資金計画概要を立てる

━━━━━━━━━━━━━━━━━ 2017/05/15(第706号)━━
■■
■□ 【実践!社長の財務】-財務アプローチで強い会社を作る
■□    
■□  ”業績をアップするには、まずは会計から変えよう!”
■■        http://www.tm-tax.com/
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 皆様、おはようございます。
 税理士の北岡修一です。

 先週号は、何かTOPの日付・号数を間違えていたみたいですね。
 GWボケがあったのでしょうか...(笑)。

 今週はもうGW明け2週目、超繁忙期、気を入れていかないと
 いけないですね!

 ということで、本日も「実践!社長の財務」よろしくお願いい
 たします。 
 
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
■■  
■□  年間の資金計画概要を立てる
■■  
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●日本で最も多い3月決算の会社は、現在、決算や申告、監査の
 真っ最中かと思います。

 私ども会計事務所、税理士法人も最も業務が集中する時期です。

 とは言え、決算ばかりではありません。

 当然、新年度が始まっていますので、そちらの計画を立て、既
 にスタートダッシュの4月の結果も出ているところでしょう。


●毎期、経営計画、特に利益計画を立てるのは、もちろんですが、
 当然、それに連動した資金計画を立てなければなりません。

 利益計画は馴染みやすいのでわかるけど、資金計画というのは
 ちょっとわかりづらいなあ、という経営者の方は多いと思いま
 す。
 利益と資金の動きは、かなり違いますからね。

 利益が多く見込めるからといって、資金も安泰、ということは
 ありません。むしろ、成長する時ほど苦しいものです。


●資金計画については、まずは年間の概要を捉えていただきたい
 と思います。

 そのスタートは、税引後利益です。
 税金を払った残りでいくら利益が出るのか、そこをスタートに
 します。

 簡易な資金計画では、それに資金の流出が伴っていない経費
 ある減価償却費を足します。

 税引後利益+減価償却費 が当期の稼ぎ(利益計画)から生み
 出される予定の資金です。

 たとえば、税引後利益10億円、減価償却費3億円の計画としま
 す。
 そうすると、当期の利益からの資金は、13億円調達することが
 できます。


●そこから、まずは前期の利益に対する株主配当金を引きます。
 たとえば、これを2億円とします。

 そうすると、13億円-2億円で、資金は11億円となります。

 さらに、当期の設備投資予定額を引きます。

 設備投資は、資産に計上されますので、上記の利益からは引か
 れていないからです。
 これをたとえば、5億円とします。

 そうなると、資金は11億円-5億円で、6億円となります。


●まだ、引くものがあります。
 それは、借入金の返済額(元金部分)です。

 借入金の元金返済額は、支払っても経費にはなりませんので、
 利益から引かれていません。

 たとえばこれを、年間8億円とします。

 そうすると、資金は6億円-8億円で、2億円不足することに
 なります。

 その他に、子会社への増資で2億円予定しているとすると、
 合計4億円不足する、ということになりますね。


●もちろん期首には、現預金もあるでしょうから、それを使うと
 いう手もありますが、手元の現預金をそう減らすわけにはいき
 ません。

 むしろ、業容が大きくなれば手元資金も増やしておいた方がよ
 いでしょう。

 そこで、当期資金の不足分4億円+手元の余裕資金として2億
 円見ておきますと、合計6億円の資金調達が今期は必要になる、
 ということになります。


●以上をまとめると次のようになります。

 ・税引後利益   10億円
 ・減価償却費  +3億円
  ────────────
   調達合計   13億円
 ・支払配当金  ▲2億円
 ・設備投資額  ▲5億円
 ・借入金返済  ▲8億円
 ・子会社増資  ▲2億円
  ────────────
   差引不足額 ▲4億円
 ・借入計画額  +6億円
  ────────────
   資金増加額 +2億円


 資金計画は、概要でまずはこのように大きく捉えて、その上で
 詳細に計画、実行していくことが大事ではないでしょうか?


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【編集】税理士 北岡修一 kitaoka@tmcg.co.jp
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<編集後記>  
 
 毎月毎月、本当に早いものです。明日は月1回やっている弊社
 主催のビジネス交流会です。いわゆる異業種交流会ですが、
 40名から50名くらいでやっています。今月は間にGWが入って
 しまったのと、忙しさにかまけてなかなか集客ができていない、
 もう明日だ...という感じですね(笑)。
 果たして明日は何人来てくれるのか、ちょっと心配です。

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