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通勤定期券の良いところ。切符の良いところ。







2017年5月27日号 (no. 980)
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---3分労働ぷちコラム---
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本日のテーマ【通勤定期券の良いところ。切符の良いところ。】
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通勤するならば定期を使うべき、なのか?


電車なりバスで職場に通勤している人の中には、定期券を利用している方もいらっしゃるでしょう。

もちろん、毎回、切符を購入して電車に乗って通勤している方もいるはず。


毎回、切符を購入するよりは、定期券を購入する方が割安なので、通勤用の定期を利用するのが賢い判断です。

では、切符を買って通勤するのはナシなのかというと、そうでもないんですね。


2017年の今はSuicaなどのICカードが主流なので、切符という表現そのものに少し変な感じがしていますが、Suicaを使うのも切符を利用するのもほぼ同じだとしましょう。

Suica(大阪だとICOCAというカードがある)などのICカードがあれば、電車だけでなくバスも乗れるし、切符を買う必要がなく、さらに買い物での支払いもできて、あの便利さは一度経験するともうやめられません。





出勤日数が少なくても定期が使えると得した気分になる。


さて、通勤の話に戻ると、定期を利用したほうがいい場合があれば、定期ではなく切符を利用するほうがいい場合もあります。

週5日で通勤する人ならば、これは定期券を購入したほうがお得です。これは特にこれ以上語ることはありません。


他方、出勤日数が違うパートタイムの場合は、必ずしも定期券がお得とは限らないのです。

週5日で勤務するならば、これは先ほどと同じですが、もし週3日勤務ならばどうか。さらに、週1日だけ出勤する人が定期券を利用するとしたらどうか。

1ヶ月の定期代が8,000円だとして、出勤日数に関わらず、全員が定期券を利用するとなると、週1日出勤でも、週3日出勤でも、週5日出勤でも、同じ8,000円の定期券を利用できます。


ご存知のように、定期券というのは、指定の期間に、指定の区間を走る電車に乗れるもので、出勤する日でなくても電車に乗れます。

となると、出勤日数が少ない場合は、通勤以外の用途で使える余地が大きいので、ちょっと得した状態になるわけです。


通勤交通費は税制で優遇されていますから、「交通費全額支給」としている会社も多くあります。ただ、通勤定期券を利用すると、場合によっては、必要以上の交通費を支給するような状態になります。

そこで、「切符を都度購入した費用」と「定期券を購入した費用」を比較して、どちらか少ない金額を支給するという優等生な答えもあります。ただ、社員ごとに、両者の費用を算出して、個別に比較していく手間がかかります。


他の対処法としては、週5日勤務の場合に限って通勤定期券を利用でき、出勤日数が週4日以下の場合は切符による都度購入で対応するのもアリです。しかし、「いや、週に4日出勤するならば、切符じゃなくて定期券の方がいいんじゃないか?」という判断もできます。

では、定期券を利用できる境界線を週4日勤務にするのか。さらに下げて、週3日勤務まで定期券OKにするのか。この境界線の引き方が悩ましいところです。


「どうせ全額経費になるんだから、全員、定期を使ったらいいじゃないか」という判断もありますね。細かいチューニングをせずに、ザクッと対処するのも1つの方法です。







退職したら定期券を精算するが、、、。


1ヶ月、3ヶ月、6ヶ月というように、期間を区切って購入するのが定期券の特徴です。

通学定期の場合は、利用期間の途中で精算しても、影響を受けるのは自分だけですので、面倒なことはありません。しかし、通勤用の定期は、費用を会社側が負担しているので、退職で精算するときに少しすったもんだします。


例えば、4月から6月までの3ヶ月分の定期代を、5月15日に支給するとなっている場合、4月いっぱいで退職する人がいると、4月分の交通費をどうするかで悩みます。

この場合、4月までは電車などを利用して通勤しているわけですから、交通費は発生しています。しかし、通勤定期を買ってしまっている場合は、5月15日まで費用は支給されません。さらに、6月までの定期を買ってしまっているとなると、その返金手続きがあり、さらに返金された交通費を会社に返すという手間もあります。


切符なりSuicaを使って、その都度支払う方式だと、定期券のような手間はありません。しかし、長期の定期券、6ヶ月や12ヶ月だと月あたりの料金が安くなるので、手間ではなく費用を重視すれば定期の方がいい。






■通学定期を通勤でも兼用できてしまうオイシイ話。


通勤定期と比べて、通学定期は半額ほどの料金です。大学生の頃に電車を利用していましたが、通勤定期と通学定期の料金差を見て、「えっ? こんなに違うの?」と思ったものです。切符を毎回買った場合と比べると、「ウソ!? 通学定期、安すぎ、、」と感じるのは当然です。

そんなお得な通学定期ですが、状況次第では、通勤にも使えてしまうのです。


大学生の頃、通学経路上にある会社で夕方から夜まで仕事をしていたのですが、学校から帰るついでに出勤できる便利な場所だったため、そこで働いていたんです。

すでにヒントは出ていますが、大学生ということは、通学定期を利用しています。さらに、通学定期で行ける場所に職場がある。これで何が起こるか。


通学定期で通勤できてしまうんですね。



「通学定期を使えるならば、会社から交通費は出ないんじゃないの?」と思う方もいらっしゃるでしょうが、その会社は定期券を購入する方式ではなく、その都度支払う方式で、往復の切符代で交通費を計算していました。

例えば、自宅から職場まで、電車で片道300円だとすると、往復で600円が交通費として支給されます。仮に、週4日で出勤しているとすると、月に17日ほどの出勤日数になりますから、17日×600円 = 10,200円が交通費として支給されます。

10,200円が支給されるものの、私は通学定期で会社まで行っていたので、実際に支出したのは通学定期を購入する費用だけです。

もし、通学定期を1ヶ月あたり換算で(当時は確か6ヶ月定期を買っていたように記憶しています)、4,000円で購入していたとすると(6ヶ月定期だと24,000円)、10,200円 - 4,000円 = 6,200円が手元に残ります。

この数字は実際の数字ではなく、大雑把な記憶にもとづいています。実際は両者の差額は月あたり2,000円ぐらいだったんじゃないかと思います。


切符を基準に支払われた交通費を使って通学定期を購入する。「支給される交通費 > 通学定期の購入費用」という状態だったので、ほぼ無料(というかお小遣い付き)で電車に乗っていたようなものです。

今考えても、随分とお得な状態でしたが、何か不正なことをしていたわけではないですし、偶然が重なって、ああいうオイシイ状況が出来上がったのです。


その会社では通学定期の利用状況は問われませんでしたし、通勤経路は正しいものでしたし、申請していた交通費も正確なもの。ただ、学生という身分と通勤定期という魔法の絨緞が組み合わさって生み出された偶然の産物です。

私も最初からこういう構図を狙ってその職場に入ったわけではなく、仕事を初めて半年ほど経過してから、「ん? これって、、、もしかして、、、どエライお得なんじゃないか?」と気づいた次第です。


学生がパートタイムで働いている場合は、こういうことも起こり得るんですね。この状況をどのように考えるか。それは人によって違うでしょうが、「これはイカン。チャンと対策をせねば」と考える人もいれば、「まぁ、そういうこともあるよね」と寛大な対応をする人もいらっしゃるでしょう。





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メールマガジン【本では読めない労務管理の"ミソ"】のご紹介


内容の一例・・・
『定額残業代残業代は減らせるのか』
『15分未満の勤務時間は切り捨て?』
『4週4日以外の変形休日制度もある』
『長時間残業を減らす方法は2つある』
『管理職は週休3日が理想』
『日曜日=法定休日と思い込んではいけない』
半日有給休暇半日欠勤の組み合わせはダメ?』
『寸志は賃金or贈り物?』
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など、その他盛りだくさんのテーマでお送りしています。

本に書いていそうなんだけど、書いていない。
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合格率0.07%を通り抜けた大学生。


今、私はこうやって社労士という職業で仕事をしているわけですが、子供の頃からなりたかった職業というわけではなくて、大学生の頃に遭遇したきっかけが始まりです。

子供の頃になりたい職業というと、男の子ならば、警察官やスポーツ選手、パイロットというのが良くあるもの。女の子だと、スチュワーデス(今はキャビンアテンダント)、花屋さん、ケーキ屋さん、保育園の先生とか。そういう社会的に広く認知されたものが選ばれるので、小学生や中学生が社労士になりたいなんてことはゼロではないのでしょうが、極めて稀でしょう。

私が社労士試験に合格したのは大学4年のときで、いわゆる「現役合格」です。けれども、3年の時に一度不合格になって、ヘコんだんです。「たかが社労士試験ごときにオチたのか」って。だって、簡単そうなイメージがするでしょ、社労士なんて。チョチョッと勉強すれば、スルッと合格できるだろう。そう思っている人も少なくないはず。

「よく知られている資格 = 難しい」、「あまり知られていない資格 = 難しくない」。こういう判断基準があって、社労士は後者に該当するため、難しくないだろうと思われてしまうわけです。

私もそうやってナメていたクチですから、不合格になったんです。

実際は、想像しているよりも難易度は高くて、大学生の頃に約1年ほど時間を投じて、やっとこさ合格したのが本当のところ。


どうすると不合格になるか。どんなテキストや問題集を使えばいいか。問題集の使い方。スマホをどうやって社労士試験対策に活用するか、などなど。学生の頃の視点で書いています。

社労士試験というと、社会人の受験者が多いですから、学生の人の経験談が少ないんですよね。だから、私の経験が学生の人に役立つんじゃないかと思います。

とはいえ、学生の人が社労士に興味を持つというのはやはりレアで、何らかのきっかけが無ければ出会えないでしょうね。ただ、珍しいといっても、毎年、1割弱ほどは学生の受験者がいるので、受験者の総数を5万人と仮定すると、その1割弱なら3,000人から4,000人ぐらいは学生がいます。

そういう方の役に立つならば、私の経験も使っていただきたいですね。


http://www.growthwk.com/entry/2017/02/28/121910?utm_source=soumu&utm_medium=cm&utm_campaign=soumu_cm_common_20170527_2
大学生が独学で社労士試験に合格する方法: 合格率0.07%の軌跡




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残業で悩んでいませんか?

「長時間の残業が続いている」
残業代の支払いが多い」
「残業が減らない」

こういう悩み、よくありますよね。

ニュースでも未払い残業代の話題がチラホラと出てくるぐらい、残業に対する関心は高くなっています。

法律では、1日に8時間まで、1週間では40時間までしか仕事ができません。その水準を超えてしまうと、残業となり、割増賃金が必要になります。

とはいえ、1日で8時間と固定されていると不便だと感じませんか? 1週間で40時間と固定されていると不便だと感じませんか?


毎日8時間の時間制限があると、柔軟に勤務時間を配分できませんよね。

例えば、月曜日は6時間の勤務にする代わりに、土曜日を10時間勤務にして、平均して8時間勤務というわけにはいかない。

仕事に合わせて、ある日は勤務時間を短く、ある日は勤務時間を長くできれば、便利ですよね。

でも、実は、「月曜日は6時間の勤務にする代わりに、土曜日を10時間勤務にして、平均して8時間勤務なので、残業は無し」こんなことができる仕組みがあるんです。

「えっ!? そんな仕組みがあるの?」と思った方は、ぜひ『残業管理のアメと罠』を読んでみてください。


『残業管理のアメと罠』
http://www.growthwk.com/entry/2012/05/22/162343?utm_source=soumu&utm_medium=cm&utm_campaign=soumu_cm_common_20170527_3





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決まったことを決まった手順で処理するのは難しいものではありません。例えば、給与計算。毎月1回は給与が支給されるので、その計算作業も毎月ありますけれども、頭を悩ませるほどのものではありません。

他には、雇用保険社会保険への加入手続きもちょくちょくと発生しますけれども、これも必要な書類を揃えて出すだけですから難しくない。

労務管理ではルーティンな業務があり、それらを処理するには特別な能力や知識は必要ありません。

しかし、時として、普段は遭遇しないような問題が起こります。例えば、休憩時間を1回ではなく何回かに分けて取るのはいいのかどうか。有給休暇を半日や時間単位で細かく分けて取ると便利なのかどうか。仕事着に着替える時間には給与は支払われるのかどうかなど。答えが1つに定まりにくい問題が労務管理では起こります。


一例として、

Q:会社を休んだら、社会保険料は安くなる?
Q:伊達マスクを付けて仕事をするの?
Q:休む人が多くて勤務シフトに穴が開く。対処策は?
Q:休憩時間を分けて取ってもいいの?
Q:残業を許可制にすれば残業は減る?
Q:残業しないほど、残業代が増える?
Q:喫煙時間は休憩なの?
Q:代休振替休日はいつまでに取ればいいの?


このような問題に対して、どのように対処するか。それについて書いたのが『仕事のハテナ 17のギモン』です。

▽    ▽   『仕事のハテナ 17のギモン』    ▽    ▽
http://www.growthwk.com/entry/2017/05/23/132023?utm_source=soumu&utm_medium=cm&utm_campaign=soumu_cm_clockperiod_common_20170527_4



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