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創業者が親族外承継をしていく場合

━━━━━━━━━━━━━━━━━ 2017/06/26(第712号)━━
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■□ 【実践!社長の財務】-財務アプローチで強い会社を作る
■□    
■□  ”業績をアップするには、まずは会計から変えよう!”
■■        http://www.tm-tax.com/
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 皆様、おはようございます。
 税理士の北岡修一です。

 ちょうど今の時分、一番日が長い季節ですね。朝も早くから日
 が昇っていて、朝起きるのも気持ちがいいですね。

 やはり起きた時、暗いのとは大違いです。


 ということで、本日も「実践!社長の財務」よろしくお願いい
 たします。 
 
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■□  創業者が親族外承継をしていく場合
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●このメルマガでは、財務から強い会社・儲かる会社を作ってい
 こう、ということで毎週書いています。

 いただくメッセージなどを見ていると、本当に皆様に真剣に、
 本気で頑張っている経営者が多いなと、思います。

 そういう思いを共有しながら、これからも書いていきます!


●そうやって辛抱強く、継続して、本気でやっていれば、必ず会
 社というのは良くなるのです。ならなければ、まだまだ何かが
 足りない、ということですね。

 そうしてふと気づくと自社株の評価は、非常に高くなっていま
 す。それはそれで、頑張ってきた証拠でいいことですが、こと
 事業承継に関しては困ってしまいますね。


●株価が高いとなかなか承継していくのが難しい、税金がかかっ
 てしまう、かと言って株式を承継するだけでは、現金がないの
 で税金が払えないからです。


●子などの親族で承継してくれる人がいれば、それはそれで様々
 な方法があるし、創業者としても譲りやすいので、まだいいで
 す。

 親族で継がせる人がいない、あるいは、親族には継がせたくな
 い、という場合もあります。


●そうなると一番の候補は、役員や社員、ということになってき
 ます。役員や社員で候補がいれば、事業の内容も知っているし、
 能力や性格などもわかっています。

 やっていけるのかどうか不安があっても、創業者がいれば、ま
 ずは一定の地位につけて、自分がフォローしていけばいいので
 す。
 
 その上で大丈夫だと思えば、全面的に譲っていけばいいのです。


●ただし問題は、株式の承継の問題です。これは本当に厄介です
 ね。

 同族株主以外の者へ自社株を贈与したり、譲渡する場合は、一
 定株数までは、配当還元方式で低い価額で行うことが可能です。


●であれば、株式承継も難しくないと思われるかも知れません。

 ただ、創業者も会社を親族以外に渡していくとなれば、ある程
 度の創業者利益を得たいと思うでしょう。

 それは当然のことです。

 ゼロから会社を立上げてきて、全財産、全時間をつぎ込んで、
 苦しい時も乗り越えてきた、その結果今のすばらしい会社があ
 るわけですから、創業者がそれ相応のゲインを得るのは、自然
 なことです。


●創業者利益の配分は、一般的には株式の譲渡と役員退職金で行
 われることになります。

 役員や社員への承継であれば、一部株式の贈与などもまじえて
 その3つをうまく組み合わせて承継していくことを考えていき
 ます。

 ポイントは時間をかけて行っていくこと、株式の承継などは、
 できるだけ複数の人に行っていくこと、です。


●とは言え、役員や社員に株式を買い取ってもらう、というのは
 なかなか大変なことです。

 それ程給料だって多く払ってきたわけではないでしょうから、
 買取る余裕資金などないのは、社長が一番知っているでしょう
 ね...(笑)。


●そこで検討したいのが、役員報酬や給与、賞与役員であれば
 事前確定届出給与の活用です。

 これらの給与賞与に、株式買取り資金を上乗せしてあげるので
 す。したがって、もちろん所得税等もかかりますが、ネットの
 金額を株式購入資金にあててもらうのです。


●ただ、月次の役員報酬や給与に上乗せしてしまうと、生活費と
 一緒になってしまいますので、賞与などの方がいいですね。

 特に役員に対しては、期首に事前確定届出給与を決めて、税務
 署に届出をすることによって、損金に落としながらやっていく
 ことが肝要です。

 そうでないと法人税等まで負担しながら、承継していくことに
 なってしまいますので。


●このようなことを、できれば10年くらいかけてやっていくこ
 とです。

 いわば潤沢な会社の内部留保を活用しながら、事業承継を行っ
 ていく、ということです。

 親族内承継ができないと、役員や社員への承継、でも株式を買い
 取れない...では、仕方ないからM&Aという傾向もあります
 が、まずは上記のような方法も含め、役員や社員に承継していく
 方法を考えて欲しいですね。

 
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<編集後記>  
 
 昨日から甲府に来ています。ですので今は甲府のホテル内で書い
 ていますが、早急に送ったあとすぐに帰らないといけません。

 午後からまさに本日のテーマの事業承継セミナーをやりますので
 遅れたら大変。ということで、早速、行動に移ります。
 今週も頑張っていきましょう!

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