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SNSに関する社内教育

平成29年7月15日 第166号
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人事のブレーン社会保険労務士レポート
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な人件費の管理方法」についての取材記事が公開されました。
http://weban.jp/contents/an_report/repo_cont/pro/20120507.html

インターネットTV「覚悟の瞬間」に出演しています
http://www.kakugo.tv/index.php?c=search&m=detail&kid=168

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SNSに関する社内教育

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1.はじめに

先日私がPTA会長を務める小学校で保護者向けのLINEを使用する際の注
意点についての講習がありました。
子供がSNSを利用する際に保護者としてどの様なことに気をつければいいの
かについての講習でしたが、我々保護者も考えさせられましたし、社員研修で
も使えるものであると思いご紹介したいと思います。

2.立場により違った思いがあることを認識すべし

コンペなどで平日ゴルフをする事があります。
平日ゴルフをするということは、他の何かを断って参加している事になります。
ゴルフコンペの様子をSNSに限らずその団体の広報誌でも紹介されたくない
という方は多いです。
しかしコンペを主催した団体は「これだけの方々にお集まり頂きました」と宣
伝したいものです。
ゴルフコンペに出たことを内緒にしたい方もいれば、どんどん宣伝したい主催
者もいる。
この様に立場により異なるということです。
また同じ参加者でも、内緒にしたい方もいれば、積極的にSNSにゴルフの様
子をアップしている方もいます。
SNSを考える前に、人それぞれ違った価値観をもっているということを認識
しなければなりません。
ある友人はゴルフ場にスーツを必ず着てきて、終われば風呂に入りまた同じス
ーツを着て帰ります。
理由を尋ねると「社員にゴルフをしたことがばれたくない」という事でした。
皆さん「平日ゴルフ」というものに苦労されている訳です。
ですから一緒に写った写真をアップすることやタグ付けすることは論外ですが、
他人の後ろ姿や、本人が写っていなくても「誰かが見ればその人の持ち物であ
る」とわかる物が写っていたら他人に迷惑を掛ける事になるのです。
この様に直接的ではなくても、それを推測させる物が写っていたら駄目なので
す。

3.状況により変わる人の気持ち

講習ではカードを使い人により価値観が違うということを学びました。
「すぐに返事がない」「会話がなかなか終わらない」「知らないところで自分
の話題が出ている」「話をしているときに携帯電話・スマホを触っている」
「自分が一緒に写っている写真を公開される」という5つのカードを使い、
自分がされて嫌な順番に並べるという事をしました。

一番嫌なことが「自分が一緒に写っている写真を公開される」と言う人もいれ
ば、それが五番目だった人もいます。

「私はこの人とつながっているぜ!」と思われたく、積極的に他人と一緒に写
っている写真を公開する人もいれば、平日ゴルフの事例でお話をしたように嫌
なこともあります。

私もお客様の周年記念パーティーや新社屋落成披露パーティーなどは写真の公
開をされてもいいですし、お祝いの意味でむしろ積極的な気持ちでいます。

しかし、前述した平日ゴルフや予定が重なり、一方の予定に参加せずにその場
にいる場合などは絶対に写りたくありません。

このカードの順番は普遍的なものではなく、その時々により変化するのです。

「知らないところで自分の話題が出ている」というのもいい話であればいいの
ですが、悪い話であれば嫌な気分になるでしょう。

自らがSNSに投稿するものである以上、すべての人に不快感を抱かれないよ
うな配慮責任が生じてくるのです。

4.写真から場所や生活習慣を特定されてしまう

自宅の窓から東京タワーが写っていれば、それは東京タワーが見える範囲内に
住んでいることがわかります。
 窓から見える景色で自宅が推測されてしまうのです。
SNSの投稿から一人暮らしであるということがわかれば女性の一人暮らしの
場所をわざわざSNSを通じて全世界に発信している様なものです。

 近所のお店もしかり。そのお店からおおよその自宅の位置が割り出されてし
まうのです。
学校や職場付近での投稿も、だいたい何時にどこに行けばこの人に会えるとい
うことが推測されてしまい偶然を装った悪意ある第三者にとっては格好の情報
になってしまうのです。

「家族全員で旅行に行っています」と楽しそうに投稿した情報は、空き巣に対
するメッセージになってしまいます。

 この様に人間に対する配慮だけではなく、景色を通じて個人情報を発信して
いるのだということを認識しなければなりません。

5.他人に知られても問題の無い情報であるかの検討が必要
この様にSNSは他人を不快にさせるだけではなく、無意識のうちに個人情報
を全世界に発信していることを認識しなければなりません。
 「他人に伝えたいこと」「他人にわかって欲しいこと」という視点ではなく、
「他人に知られても問題の無い情報なのか」。
まずここの検討をしてから情報発信をすべきなのです。

6.企業とSNS
仕事においてもこれは当てはまり「ランチタイムに自分の席で美味しいスイー
ツを食べています」という投稿の中に会社の情報が含まれていないか考えなけ
ればなりません。
ですから、会社内での写真を投稿することは慎むべきなのです。
 取引先での投稿も、競合他社に取引先を教えているようなものですし、取引
先の隠しておきたい情報が含まれている可能性もあります。
 
 私の場合「悩みがあるから私と会う」わけですから、「どこの会社にいる」
「誰と会っている」は少なくともその方が悩んでいる可能性があるという推測
が出来る為広義の意味での守秘義務違反になると考えています。
 この様に「自分が何を伝えたいのか」というより、「他人がどう思うか」を
検討しなければならないのです。
 
お客様に不衛生であると感じられてしまう投稿が飲食店や小売店からあり問題
になったことがあります。
「他人がどう思うのか」という視点がなければ、思わぬところで「損害賠償
任」が生じてしまうのです。

7.まとめ
今回は他人を不快にさせる投稿だけではなく、写真の怖さ、投稿により生活ス
タイルを教えてしまっている怖さについてお話ししました。
入金時間や店舗にお金が集まる時間など、リスク管理上明らかにしてはいけな
い情報もたくさんあります。
会社や取引先への誹謗中傷など、直接的な投稿についてはそれなりに理解が進
んでいるように思われますが、それ以外の視点ではまだまだ意識が低いのです。
一度全員で本稿を例にSNSについて考えて頂ければ幸いです。

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