━━━━━━━━━━━━━━━━━ 2017/08/14(第719号)━━
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■□ 【実践!社長の財務】-財務アプローチで強い会社を作る
■□
■□ ”業績をアップするには、まずは
会計から変えよう!”
■■
http://www.tm-tax.com/
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
皆様、おはようございます。
税理士の北岡修一です。
今日は夏休み
お盆休みという方が、多いかと思います。
私も今日は休みを取っているので、ちょっと遅くなってしまい
ました。
ということで、本日も「実践!社長の財務」よろしくお願いい
たします。
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■■
■□
役員退職引当金を計上しているか
■■
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
●先週は、月に1回はB/Sをじっくり見て欲しい、という話を
しました。
これが今の会社の実態である、設立から○○年経営をしてきた
結果、今、このようになっている、ということを把握して欲し
いのです。
●ただし、当然、その前提として、正しい
会計が行われている必
要があります。
B/Sは特に、経営者が見て、今後の戦略・方針を考える財務
諸表ですから、正しい
会計処理がされていないと、経営判断を
間違えてしまう可能性があります。
●正しい
会計は、広範におよびますので、ここで全部書くことは
できませんが、過去このメルマガでいろいろ書いてきました。
たとえば、売上の計上時期であったり、その売上に対応する原
価、買掛金、
未払金が正しく計上されているか。
在庫の評価や、仕掛品の計算方法、
固定資産の
減価償却や
除却
が適正に行われているか、などなど様々あります。
●月次処理にかかわる
会計処理は、損益にも影響してくることで
すから、概ね正しく処理されていることが多いでしょう。
ただ、B/Sは将来支払いが行われる
費用で、当期に既に原因
が発生しているものも、計上する必要があります。
いわゆる「
引当金」というものですね。
●たとえば、
賞与引当金や、
返品調整引当金、
貸倒引当金、昨今
ではポイント
引当金などを計上することも多くなっています。
それぞれの説明は省略しますが、中小企業・小規模企業で特に
注意しておいて欲しいのは、
退職給付引当金、
役員退職慰労引
当金です。
これは
従業員や
役員に対する、将来の
退職金のための
引当金で
す。
●
退職金は、支払いは
退職した時に発生しますが、
退職金は毎期
毎期既にその原因が発生していると、言えます。
退職金規定の内容によりますが、通常は勤続年数で
退職金は計
算することになります。
すなわち、毎年毎年
退職金の支払い
債務が、潜在的に増え続け
ている、ということです。
これを
退職給付引当金として、
負債に計上していく必要がある
のです。
●
従業員の
退職金については、
退職金規定に基づいて、計上して
いることは多いですね。
ただ、
役員退職金の
引当金は、中小企業・小規模企業のB/S
を見ていると、計上されていないことが多いです。
役員の
退職金規定がないので、計上していない、計上できない、
という会社も多いかも知れません。
●ただ、
役員が
退職したら、
役員退職慰労金を慣例として払って
いる、あるいは払うだろう、ということであれば、やはり引当
金を計上しておく必要があるでしょう。
特に社長、創業社長の
退職金は多額になるでしょうから、もし
これが
退職時に一気に計上されると、P/Lは大赤字になると
ともに、B/Sの純
資産も大きく減ることなってしまいます。
現状のB/Sを見ていて、純
資産がそれなりにあると安心して
いても、
役員、社長が
退職したら、一気に純
資産が吹っ飛んで
しまうのかも知れません...。
●まだ若い企業はともかくとして、それなりの社歴を積み重ねて
きた企業は、
役員退職金をどう手当てするのか、真剣に考え、
それをB/Sに反映させていく必要があるでしょう。
役員退職金のために、よく逓増
定期保険などに入っていること
があります。2分の1
損金、2分の1
資産計上などで。
この場合、
損金になっている部分は、将来の
解約返戻金分を
簿外(
オフバランス)で積み立てていると言えます。
したがって、その
オフバランス部分は除いて、
役員退職引当金
を計上していけば良いと思います。
●上場企業は別として、非上場企業であれば、
役員退職引当金を
どのように計上するかは、最も自社の現状にあった
会計処理を
考えて、独自に行えば良いでしょう。
そもそも
退職金の
引当金繰入れは、税法上は
損金になりません
ので、税務面を気にする必要はありません。
是非、これらもB/Sに計上して、会社の現状の実態はどうな
っているのかを、じっくり見て欲しいですね。
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━【ご紹介ください】━
■よろしかったらこのメルマガを、友人、お知り合い
の方にご紹介ください。下記2行コピーしてお使いください。
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■当社&本メルマガのミッション
●『
会計理念』を追求することにより、中小企業の成長発展に
貢献する。
◆「
会計を良くすると、会社が良くなる!」
◆「数字を公開すると、会社が元氣になる!」
◆「税金を払わないと、内部留保が貯まらない!」
※これらのことを、中小企業社長に氣づいてもらい、より多くの
中小企業が、「強い会社」・「儲かる会社」になるために、
財務・
会計を中心に誠心誠意支援していく。
※是非、当社のHPもご覧ください。→
http://www.tm-tax.com/
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◆ご意見、質問、感想、ご相談など→
kitaoka@tmcg.co.jp
お気軽にメールください。必ず返信します。
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【発行】東京メトロポリタン
税理士法人 http://www.tm-tax.com/
【編集】
税理士 北岡修一
kitaoka@tmcg.co.jp
【住所】東京都新宿区西新宿6-5-1 新宿アイランドタワー4F
【TEL 】03-3345-8991 【FAX】03-3345-8992
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<編集後記>
先週は金曜日いつの間にかできた山の日で、
お盆休みも兼ねて
連休になっている方も多いのかと思います。私もこの連休は熱
海にでも行こうと、家族と話していたのですが、連休の始まる
前の日に親族が急逝し、急遽熊本に行ってきました。
ただ、
お盆休み夏休みと重なってしまい、航空券がまったく
取れず、妻子は東京から熊本まで自由席などを乗り継いで何と
かたどり着きました。私は仕事のため1日遅れでいきましたが
何と2席だけ福岡行きの航空券が残っており、それを取ること
ができました。ただ、残っていたのはファーストクラスのみ...。
ちょっと高かったのですが、こんな時でないと乗らないだろう
と、思いがけず豪華な旅になってしまいました(笑)。
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税理士の北岡修一です。
今日は夏休みお盆休みという方が、多いかと思います。
私も今日は休みを取っているので、ちょっと遅くなってしまい
ました。
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しました。
これが今の会社の実態である、設立から○○年経営をしてきた
結果、今、このようになっている、ということを把握して欲し
いのです。
●ただし、当然、その前提として、正しい会計が行われている必
要があります。
B/Sは特に、経営者が見て、今後の戦略・方針を考える財務
諸表ですから、正しい会計処理がされていないと、経営判断を
間違えてしまう可能性があります。
●正しい会計は、広範におよびますので、ここで全部書くことは
できませんが、過去このメルマガでいろいろ書いてきました。
たとえば、売上の計上時期であったり、その売上に対応する原
価、買掛金、未払金が正しく計上されているか。
在庫の評価や、仕掛品の計算方法、固定資産の減価償却や除却
が適正に行われているか、などなど様々あります。
●月次処理にかかわる会計処理は、損益にも影響してくることで
すから、概ね正しく処理されていることが多いでしょう。
ただ、B/Sは将来支払いが行われる費用で、当期に既に原因
が発生しているものも、計上する必要があります。
いわゆる「引当金」というものですね。
●たとえば、賞与引当金や、返品調整引当金、貸倒引当金、昨今
ではポイント引当金などを計上することも多くなっています。
それぞれの説明は省略しますが、中小企業・小規模企業で特に
注意しておいて欲しいのは、退職給付引当金、役員退職慰労引
当金です。
これは従業員や役員に対する、将来の退職金のための引当金で
す。
●退職金は、支払いは退職した時に発生しますが、退職金は毎期
毎期既にその原因が発生していると、言えます。
退職金規定の内容によりますが、通常は勤続年数で退職金は計
算することになります。
すなわち、毎年毎年退職金の支払い債務が、潜在的に増え続け
ている、ということです。
これを退職給付引当金として、負債に計上していく必要がある
のです。
●従業員の退職金については、退職金規定に基づいて、計上して
いることは多いですね。
ただ、役員退職金の引当金は、中小企業・小規模企業のB/S
を見ていると、計上されていないことが多いです。
役員の退職金規定がないので、計上していない、計上できない、
という会社も多いかも知れません。
●ただ、役員が退職したら、役員退職慰労金を慣例として払って
いる、あるいは払うだろう、ということであれば、やはり引当
金を計上しておく必要があるでしょう。
特に社長、創業社長の退職金は多額になるでしょうから、もし
これが退職時に一気に計上されると、P/Lは大赤字になると
ともに、B/Sの純資産も大きく減ることなってしまいます。
現状のB/Sを見ていて、純資産がそれなりにあると安心して
いても、役員、社長が退職したら、一気に純資産が吹っ飛んで
しまうのかも知れません...。
●まだ若い企業はともかくとして、それなりの社歴を積み重ねて
きた企業は、役員退職金をどう手当てするのか、真剣に考え、
それをB/Sに反映させていく必要があるでしょう。
役員退職金のために、よく逓増定期保険などに入っていること
があります。2分の1損金、2分の1資産計上などで。
この場合、損金になっている部分は、将来の解約返戻金分を
簿外(オフバランス)で積み立てていると言えます。
したがって、そのオフバランス部分は除いて、役員退職引当金
を計上していけば良いと思います。
●上場企業は別として、非上場企業であれば、役員退職引当金を
どのように計上するかは、最も自社の現状にあった会計処理を
考えて、独自に行えば良いでしょう。
そもそも退職金の引当金繰入れは、税法上は損金になりません
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【編集】税理士 北岡修一
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<編集後記>
先週は金曜日いつの間にかできた山の日で、お盆休みも兼ねて
連休になっている方も多いのかと思います。私もこの連休は熱
海にでも行こうと、家族と話していたのですが、連休の始まる
前の日に親族が急逝し、急遽熊本に行ってきました。
ただ、お盆休み夏休みと重なってしまい、航空券がまったく
取れず、妻子は東京から熊本まで自由席などを乗り継いで何と
かたどり着きました。私は仕事のため1日遅れでいきましたが
何と2席だけ福岡行きの航空券が残っており、それを取ること
ができました。ただ、残っていたのはファーストクラスのみ...。
ちょっと高かったのですが、こんな時でないと乗らないだろう
と、思いがけず豪華な旅になってしまいました(笑)。