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問題解決力に秀でた社員を育成する!

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     シリーズ「企業のパワーを倍増させるコンピテンシー<人財育成>!」

      <第521回>(第3話)「問題解決力に秀でた社員を育成する!」

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今話題の「会社を救うコンピテンシー」とは何かとコンピテンシーの導入の必要性について、分かりやすく解説します。今回のシリーズでは「企業のパワーを倍増するためにやるべきこと!」と題して様々な角度から鋭く分析した良質の記事を紹介していきます。きっとお役に立てると思います。中小企業の経営者の方、管理者の方、人事担当者の方に是非ともお読みいただきたいと思います。

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今回のメニュー
【1】査定の経緯を説明し、発奮を促す!
【2】論理思考と感情思考を自在に使える人財育成を!
【3】パート社員を人財化する賢い会社!
【4】問題解決力に秀でた社員を育成する!
【5】編集後記

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企業のパワーを倍増させることに貢献するコンピテンシーは多々あります。経営者が何かを決断して実行することが大切です。そうすれば社員の行動も変わります。日本電産の永守重信会長は破綻寸前の企業20社以上をリストラなしで短期間に再建しました。

その心は3Qです。QはQualityです。いい社員がいれば会社がよくなります。会社がよくなればその会社が生み出す商品やサービスは最高ランクのものになります。3Qを実現するためにトップも社員も行動特性を変革させる必要があるのです。



【1】査定の経緯を説明し、発奮を促す!

【教訓】

ボーナスの明細書を見た部下が「課長、なぜ僕の査定は平均以下なんですか」と青ざめた顔でクレームを付けてきた。「君の査定は標準なんだが、ポイントの高い人が多かったんだ。原資が決まっているから標準の査定では平均よりも金額が下がってしまう。次回の活躍を期待しているよ」と言ってやったら、納得して引き下がった。

正直に説明することで彼が発奮してくれることを期待した。


【本文】

会社では社員を査定して昇給やボーナスを決めている。しかし、人間が人間を査定することはとても難しく、どうしても恣意的になりがちだ。

上からは「公平に」と言われるが、何か一つ優れた項目があると全部が良く見えてしまったり、反対に何か一つ劣っている項目があると全部が悪く見えたりすることがある。これをハロー効果と言うらしい。

昇給やボーナスにおいては、会社としての総額予算(原資)が決まっている。

査定は富士山のように中心に標準の人がたくさんいて、両側にできのいい人とできの悪い人が配置されるのが一般的だ。もしできのいい人が多ければ富士山の山は少しいびつになり、標準の人でも金額は平均よりも低くなるわけだ。

親心で、どの部下にもプラスの評価を付けたいが、そうは行かない。クレームを付けてきた部下には正直にそのことを説明し、発奮を促したところ、腐らずに頑張ってくれて後々大きく成長してくれた。



【2】論理思考と感情思考を自在に使える人財育成を!

【教訓】

ビジネスにおいて論理思考は重要だ。だが、何もかも論理思考で決着を付けようとしてもうまくいかない。特に交渉ごとでは相手があり、相手に感情思考でこられると成約は逃げて行ってしまう恐れがある。

論理思考と感情思考の両面を自在に使い分けることのできる人財を目指すことだ。


【本文】

古典落語の中に「風邪が吹けば桶屋が儲かる」と言う演目がある。なぜ風が吹くと桶屋が儲かるのかを論理的に解説して観客の笑いを誘う内容になっている。

ビジネスにおいては、論理思考力を磨き、筋道を立てて、説明を展開して、「ゆえにこうなる」と落としどころに落とし込む説得法も必要だろう。だが、人間は感情の動物だから論理思考一辺倒で押されると嫌気がさす人も多い。

例えば、論理思考に強い人同士が議論を始めるといつまで経っても話は平行線になるから交渉ごとは成立しないだろう。相手に論理思考で勝利しても成約に至らなければビジネスでは負けたことになる。

「おっしゃるとおりです。よく分かります」と容認しておいて、「しかしですね。」とやんわりこっちのペースに引き込む感情思考も自在に使えるように訓練することだ。これが思考の二刀流だ。



【3】パート社員を人財化する賢い会社!

【教訓】

パート社員と思って侮ってはいけない。多くのパート社員は、若いときは大手企業で基礎教育をみっちり受け、かつ実務経験の豊富な人が多い。

だから力量に見合った権限を与えて任せれば相当の戦力になってくれる。


【本文】

パート社員と思って彼女たちの実力を侮っている会社は多い。パート社員は若いとき大手企業や中堅企業で基礎教育をみっちり受け、かつ実務経験の豊富な人が多いから若手の正社員よりもはるかに仕事ができる。

例えば、時給980円と言う具合に賃金はかなり安い。しかも子育て中だったりするとフルタイムでは働けない。

前述のようなハンディはあるが、心ある会社では彼女たちの能力を高く評価している会社もある。例えば「ロフト」では6年ほど前に希望する人を全員正社員にした。その結果、彼女たちのモチベーションは一気に高まった。

正社員化で固定費はかなり増えたが、それ以上に売り上げ、利益に貢献してくれたのである。身近にいる人材を人財化しただけだが、その効果は著しいものがあるのだ。



【4】問題解決力に秀でた社員を育成する!

【教訓】

テレビに出てきて言いたい放題のコメントを発している評論家たちに、「世間の会社で実際に起こっているさまざまな問題を解決してみろ」と言いたい。恐らくギブアップするに違いない。

会社では、問題解決力に秀でている社員は貴重な人財なのである。


【本文】

好き勝手なことを言って高いギャラをもらえる評論家たちがいる。さまざまな会社が起こした問題や不祥事について、もっともなコメントをする。

だが、彼らがもし企業の社員になっても「言うだけ社員」で、解決できるわけもないだろう。企業でベテラン社員でさえ、上手に問題解決できる社員はそう多くはないのだ。

いつも不思議に思うのだが、ISO9000の認証を取得している会社なのに頻繁に不良を出してお客様に迷惑をかけている会社が多い。せっかく取得したISO9000なるシステムが機能していないことになる。

本来、不良の後始末ではなく、不良の未然防止に生かせるシステムなのだが、認証を取得することでエネルギーを使い果たしてしまったのだろうか。

問題の未然防止も含めて問題解決力に秀でた人財は、どこの会社でも喉から手が出るほどほしい。もっと本腰を入れてこのような人財を育成すべきである。



【5】編集後記

特に大企業では「会議室の英雄」と思しき輩が必ずいる。話術に長けていて、かつ知識だけは一人前だ。しかも批判も上手にできる。

彼は「会議室の英雄」であって、成果に貢献する人財ではない。問題解決力に秀でている社員は、冷静に原因を分析し、問題解決策を提案し、自らも実務部隊の一員として活躍する。見る人はきちんと見てくれているから、頑張ってほしい。

=長文を最後までお読みいただきましてありがとうございます。=



「人財育成」のご支援を承ります。



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⇒ 3223898301@jcom.home.ne.jp



次回に続く。


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発行責任者:さいたま市中央区上落合5丁目19-29
        彩愛コンサルピア代表 下山明央
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