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シリーズ「企業のパワーを倍増させる
コンピテンシー<経営管理力>!」
<第535回>(第3話)「社長はお飾り、管理職不在なのに繁盛する会社!」
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今話題の「会社を救う
コンピテンシー」とは何かと
コンピテンシーの導入の必要性について、分かりやすく解説します。今回のシリーズでは「企業のパワーを倍増するためにやるべきこと!」と題して様々な角度から鋭く分析した良質の記事を紹介していきます。きっとお役に立てると思います。中小企業の経営者の方、管理者の方、
人事担当者の方に是非ともお読みいただきたいと思います。
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今回のメニュー
【1】社長の在任期間が短すぎて能力を発揮できない!
【2】社長はお飾り、管理職不在なのに繁盛する会社!
【3】偉大な社長が”ふ”をうまく使っていると褒められた!
【4】権限行使と責任の重みを社員に教えること!
【5】編集後記
===========================
企業のパワーを倍増させることに貢献する
コンピテンシーは多々あります。経営者が何かを決断して実行することが大切です。そうすれば社員の行動も変わります。日本電産の永守重信会長は破綻寸前の企業20社以上をリストラなしで短期間に再建しました。
その心は3Qです。QはQualityです。いい社員がいれば会社がよくなります。会社がよくなればその会社が生み出す商品やサービスは最高ランクのものになります。3Qを実現するためにトップも社員も行動特性を変革させる必要があるのです。
【1】社長の在任期間が短すぎて能力を発揮できない!
【教訓】
日本の経営者の在任期間は短すぎるのではないか。テレビに出演して抱負を述べたばかりと思っていたらもう社長が交代している例さえある。
これでは長期の経営戦略を練って実行に移し、成果に貢献するのは難しいのではないか。
【本文】
やっと待ちに待った社長の椅子がめぐってきた。だが
雇われ社長の在任期間はあまりにも短すぎることが気になる。まるでクラブの雇われマダムのようだ。
かつてGEのジェフ・イメルト
CEOは「私は毎年のように日本を訪れているが、昨年名刺を交換した社長はもういない」と嘆いておられたのを思い出す。
これでは思い切った戦略を実行することなど無理だから、小手先だけで売上・利益を増やすことしか考えられないのではないか。
サントリーは同族経営でオーナー経営者だったから不振のビールから撤退することなく、我慢強く成長させることができた。
雇われ社長の会社なら
株主総会などで叩かれるから不振事業からは撤退せざるを得なくなる。
サントリーもグループ企業に外部の人材を社長に迎えたことで、経営路線が大きく変わるかもしれない。
やはりサントリーは、これまでの「やってみなはれ風土」を維持して、存在感を示してほしいものだ。
【2】社長はお飾り、管理職不在なのに繁盛する会社!
【教訓】
昔、
労働組合活動が盛んな時代が長く続き、「
資本側」、「労働側」と言う表現がよく使われた。両者は敵対する関係にあるようなイメージが付きまとった。
今の時代、経営者と
労働者はチームメイトと宣言するユニークな経営者もいる。
【本文】
春闘の季節になれば、組合はストライキを打って会社側、つまり
資本側と激しく対立したものだった。例えば、国鉄には動労、国労と言う強烈な組合があり、「合理化反対、
賃金上げろ」をスローガンに掲げて長期に亘って列車や貨車の運行を止めたりした。
時代は大きく変わり、
労働組合はどこも御用組合に変貌していった。
広島市を中心にドミナント展開している「めがね21」と言うチェーン店がある。創業者のH氏は「会社と社員はチームメイト」と宣言しており、社長は一応いるが輪番制のお飾りで、早い話が町内会の班長みたいな存在だ。
店舗には店長や課長と言った管理職はおらず、いるのは責任者と称する人がいるだけで、本部に経営管理に精通した女性が5~6人がいて会社の中枢を担っている。
販売ノルマなどないから社員は生き生きと働いていて、好業績を続けている世にも不思議な会社だ。利益は全て社員に還元するから社内留保はない。
【3】偉大な社長が”ふ”をうまく使っていると褒められた!
【教訓】
経営管理力の一つに「人材育成力」を加えるべきだ。人材を育成して人財にしなかったら立派な経営戦略を掲げても会社は発展できない。
将棋名人の升田幸三氏がホンダの工場を訪問したとき本田宗一郎氏に「あんたのところは“ふ”をうまく使っているなあ」と褒めていたのを思い出す。
【本文】
「烏合の衆」と言うことわざがある。駅前や公園の樹木に集まったむく鳥たちが不協和音で鳴き騒ぎ、糞公害をもたらしている。これ、正に「烏合の衆」ではないか。
せっかくたくさんの社員がいるのに、ワイワイ・ガヤガヤばかりでまとまりがなく、何をやるにもスムーズに「こと」が進まず、よって思うような成果が出ない会社がある。
将棋名人の升田幸三氏がホンダの工場を訪問した。棋士の感性で工場を見学し、本田宗一郎社長(当時)に向かって「あんたのところは“ふ”をうまく使っているなあ」と褒めた話は有名だ。
将棋で「歩」と言えば最も弱い駒だが、一歩ずつ進んで行って敵の陣地に入れば「成金」に格上げされて相当の威力を発揮する。
人材(歩)を育成して人財(成金)にするプロセスを是非実践してほしい。
【4】権限行使と責任の重みを社員に教えること!
【教訓】
会社は責任感の強い社員で構成されなければ発展は難しい。発展どころか不祥事が頻繁に発生してしまう。
権限を委譲することは大事だが、権限の行使の裏には責任が伴うと言うことをしっかり教育しなければならない。
【本文】
社員の力量に応じた権限を委譲することはとても大事なことだ。経営者の皆様は、是非真剣に権限の委譲を考えてほしいと願う。
ところが権限を委譲された社員は権限を行使するが、大きな責任が伴うことをあまり認識していない例が多い。
数年前になるが、食材を偽装して掲示しているメニューと異なる料理を提供していた会社が芋づる式に数社発覚して、結果責任を問われた経営者のクビが飛ぶ不祥事があった。
会社では管理職を拝命すれば、
名ばかり管理職は別として上から権限を委譲される。権限を委譲するに当り、責任が伴うことをしっかりと教育しなければならない。
そうすれば、権限を行使するに当り、慎重かつ誠実に行動するから不祥事はおきにくい。管理職が自分の部下に権限を委譲する場合も責任の重さを認識させるようになるはずだ。
【5】編集後記
経営者は経営管理をしっかりマネージしなければならない。例えば大塚家具は、娘の久美子社長が実権を握って以降、経営不振が続いたが手を打たなかった。いや打てなかったのかもしれない。
売り上げが減っても利益が得られる施策をとらなければならないのだ。店舗の家賃も重くのしかかった様子だ。こんなときは減量経営策を講じて
減収増益を狙うべきだったろうに、いい参謀がいなかったのだろうか。
次回に続く
=長文を最後までお読みいただきましてありがとうございます。=
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3223898301@jcom.home.ne.jp
次回に続く。
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発行責任者:さいたま市中央区上落合5丁目19-29
彩愛コンサルピア代表 下山明央
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今回のメニュー
【1】社長の在任期間が短すぎて能力を発揮できない!
【2】社長はお飾り、管理職不在なのに繁盛する会社!
【3】偉大な社長が”ふ”をうまく使っていると褒められた!
【4】権限行使と責任の重みを社員に教えること!
【5】編集後記
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企業のパワーを倍増させることに貢献するコンピテンシーは多々あります。経営者が何かを決断して実行することが大切です。そうすれば社員の行動も変わります。日本電産の永守重信会長は破綻寸前の企業20社以上をリストラなしで短期間に再建しました。
その心は3Qです。QはQualityです。いい社員がいれば会社がよくなります。会社がよくなればその会社が生み出す商品やサービスは最高ランクのものになります。3Qを実現するためにトップも社員も行動特性を変革させる必要があるのです。
【1】社長の在任期間が短すぎて能力を発揮できない!
【教訓】
日本の経営者の在任期間は短すぎるのではないか。テレビに出演して抱負を述べたばかりと思っていたらもう社長が交代している例さえある。
これでは長期の経営戦略を練って実行に移し、成果に貢献するのは難しいのではないか。
【本文】
やっと待ちに待った社長の椅子がめぐってきた。だが雇われ社長の在任期間はあまりにも短すぎることが気になる。まるでクラブの雇われマダムのようだ。
かつてGEのジェフ・イメルトCEOは「私は毎年のように日本を訪れているが、昨年名刺を交換した社長はもういない」と嘆いておられたのを思い出す。
これでは思い切った戦略を実行することなど無理だから、小手先だけで売上・利益を増やすことしか考えられないのではないか。
サントリーは同族経営でオーナー経営者だったから不振のビールから撤退することなく、我慢強く成長させることができた。雇われ社長の会社なら株主総会などで叩かれるから不振事業からは撤退せざるを得なくなる。
サントリーもグループ企業に外部の人材を社長に迎えたことで、経営路線が大きく変わるかもしれない。
やはりサントリーは、これまでの「やってみなはれ風土」を維持して、存在感を示してほしいものだ。
【2】社長はお飾り、管理職不在なのに繁盛する会社!
【教訓】
昔、労働組合活動が盛んな時代が長く続き、「資本側」、「労働側」と言う表現がよく使われた。両者は敵対する関係にあるようなイメージが付きまとった。
今の時代、経営者と労働者はチームメイトと宣言するユニークな経営者もいる。
【本文】
春闘の季節になれば、組合はストライキを打って会社側、つまり資本側と激しく対立したものだった。例えば、国鉄には動労、国労と言う強烈な組合があり、「合理化反対、賃金上げろ」をスローガンに掲げて長期に亘って列車や貨車の運行を止めたりした。
時代は大きく変わり、労働組合はどこも御用組合に変貌していった。
広島市を中心にドミナント展開している「めがね21」と言うチェーン店がある。創業者のH氏は「会社と社員はチームメイト」と宣言しており、社長は一応いるが輪番制のお飾りで、早い話が町内会の班長みたいな存在だ。
店舗には店長や課長と言った管理職はおらず、いるのは責任者と称する人がいるだけで、本部に経営管理に精通した女性が5~6人がいて会社の中枢を担っている。
販売ノルマなどないから社員は生き生きと働いていて、好業績を続けている世にも不思議な会社だ。利益は全て社員に還元するから社内留保はない。
【3】偉大な社長が”ふ”をうまく使っていると褒められた!
【教訓】
経営管理力の一つに「人材育成力」を加えるべきだ。人材を育成して人財にしなかったら立派な経営戦略を掲げても会社は発展できない。
将棋名人の升田幸三氏がホンダの工場を訪問したとき本田宗一郎氏に「あんたのところは“ふ”をうまく使っているなあ」と褒めていたのを思い出す。
【本文】
「烏合の衆」と言うことわざがある。駅前や公園の樹木に集まったむく鳥たちが不協和音で鳴き騒ぎ、糞公害をもたらしている。これ、正に「烏合の衆」ではないか。
せっかくたくさんの社員がいるのに、ワイワイ・ガヤガヤばかりでまとまりがなく、何をやるにもスムーズに「こと」が進まず、よって思うような成果が出ない会社がある。
将棋名人の升田幸三氏がホンダの工場を訪問した。棋士の感性で工場を見学し、本田宗一郎社長(当時)に向かって「あんたのところは“ふ”をうまく使っているなあ」と褒めた話は有名だ。
将棋で「歩」と言えば最も弱い駒だが、一歩ずつ進んで行って敵の陣地に入れば「成金」に格上げされて相当の威力を発揮する。
人材(歩)を育成して人財(成金)にするプロセスを是非実践してほしい。
【4】権限行使と責任の重みを社員に教えること!
【教訓】
会社は責任感の強い社員で構成されなければ発展は難しい。発展どころか不祥事が頻繁に発生してしまう。
権限を委譲することは大事だが、権限の行使の裏には責任が伴うと言うことをしっかり教育しなければならない。
【本文】
社員の力量に応じた権限を委譲することはとても大事なことだ。経営者の皆様は、是非真剣に権限の委譲を考えてほしいと願う。
ところが権限を委譲された社員は権限を行使するが、大きな責任が伴うことをあまり認識していない例が多い。
数年前になるが、食材を偽装して掲示しているメニューと異なる料理を提供していた会社が芋づる式に数社発覚して、結果責任を問われた経営者のクビが飛ぶ不祥事があった。
会社では管理職を拝命すれば、名ばかり管理職は別として上から権限を委譲される。権限を委譲するに当り、責任が伴うことをしっかりと教育しなければならない。
そうすれば、権限を行使するに当り、慎重かつ誠実に行動するから不祥事はおきにくい。管理職が自分の部下に権限を委譲する場合も責任の重さを認識させるようになるはずだ。
【5】編集後記
経営者は経営管理をしっかりマネージしなければならない。例えば大塚家具は、娘の久美子社長が実権を握って以降、経営不振が続いたが手を打たなかった。いや打てなかったのかもしれない。
売り上げが減っても利益が得られる施策をとらなければならないのだ。店舗の家賃も重くのしかかった様子だ。こんなときは減量経営策を講じて減収増益を狙うべきだったろうに、いい参謀がいなかったのだろうか。
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彩愛コンサルピア代表 下山明央
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