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コンピテンシーを磨けば仕事のできる人になれる◆◆
(第441回)目標
達成志向!<その4>
=■「仕事に対する自分自身の適合力を磨く!」■=
===================================
人は誰でも能力を保有しています。しかし、せっかくの保有能力が宝の持ち腐れとなり、成果に結び付けられない人が実に多いのです。
コンピテンシーの重要項目である「顧客重視」ついて分かりやすく解説していきます。
コンピテンシーを磨けば誰でも仕事のできる人に自己変革できます。経営トップ・管理者・社員の皆様、そして求職中の
離職者の方や就職を目指す学生さんにも是非ともお読みいただきたいと思います。
===================================
■忙しい人はとりあえず流し読みして下さい。後でゆっくり読み直していただくと理解が一層深ま ります。(
コンピテンシー宣教師より)■
<今回のメニュー>
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【1】学習塾講師の
報酬についての考え方!
【2】仕事に対する自分自身の適合力を磨く!
【3】希少価値の品揃えで差別化を図る戦略の有効性!
【4】いい商品をちょっぴり高く売るビジネスが繁盛!
【5】編集後記
=================================
ビジネスマンやビジネスウーマンが知的武装を図ることは重要なことです。しかし、これはIQ(Intelligence Quotient)と言われる分野の能力です。せっかくの知的武装を生かして仕事のできるビジネスマンやビジネスウーマンにならなければ話になりません。何回かに分けて目標
達成志向について解説したいと思います。
【1】学習塾講師の
報酬についての考え方!
【はじめに】
学習塾の講師は大学生の格好のアルバイトだ。
報酬は「一コマ」いくらで設定するようだ。「一コマ」を例えば90分としよう。だが、教えるためには予習をしたり、手順を考えたりする時間が要る。終われば報告書を作成したり、生徒の質問にも応じなければならない。
前後の時間分の
報酬をくれないからブラック企業だとして訴えた学生がいたが、このような学生の考え方には賛同しかねる。
【本文】
私事で恐縮だが、かつて
雇用能力開発機構の講師を6年間ほどやった経験がある。
講義は昼休みを挟んで午前9時に始まり午後3時半で終了したと記憶している。明日の講義に向けて自宅で予習をしたり、受講生から受けた質問に対する回答を準備したりした。一単位、3日間の講義が終れば報告書を作成してメールで事務局へ提出したりした。
もちろんあらかじめ
契約した3日間の一単位分の
報酬しか頂かなかったが、不平不満など一切ない。
大学生が学習塾講師を引き受けるに当たっては
契約書をよく読んで精査し、疑問点は質問してクリアにし、自分のアルバイト目標に合致するかどうかを確認すべきだ。
一コマの講義前後の雑用(予習その他の準備や後片付け)分の
報酬が支払われないからブラック塾と断定する考えには賛同しかねる。
【2】仕事に対する自分自身の適合力を磨く!
【はじめに】
新卒入社の社員は3年以内に約3割が辞めていくが、辞めないまでも転職のタイミングを推し測っている人も多いようだ。今の仕事がつまらないからだろうか。それとも処遇や人間関係に不満があるからだろうか。
でも辞めたくなる理由は自分の側にもきっとあるのではないか。
【本文】
自分が狙いをつけていた会社の、しかもやりたいと思っていた仕事に就くことに成功したらこんな嬉しいことはないはずだが、どっこい、そうは問屋が卸さないのが予の常だ。
入社後、その仕事が本当は自分に合わないことに気付いた。会社の空気もなんとなく気に入らない。「思い立ったら命懸け」であっさり会社を辞めてしまう人が多い。
例えば、稲盛和夫氏が入社した京都セラミック(現京セラ)は、当時は中小企業で待遇も良くなかった。同期の桜たち7人は「稲盛、お前は辞めないのか」と言って次々辞めていったそうだ。
稲盛氏は自分自身を仕事に適合させる努力をして大企業に成長させ、ついには大企業になった京セラの社長・会長にまで上り詰めた。
転職を考える前にやるべきことがある。それは人生の目標を設定して、その目標を達成すべく「仕事に対する自分自身の適合力を磨く」ことだ。
【3】希少価値の品揃えで差別化を図る戦略の有効性!
【はじめに】
業者および仕入れる商品を極力絞って安く仕入れ、売価を他よりも安く抑えて繁盛しているスーパーがある。一方、品揃えの充実で差別化を図って繁盛しているスーパーもある。
当然めったに売れない商品も陳列することになるが、探し物をしながらわざわざ遠くからきてくれるお客様にとっては貴重だ。
【本文】
仕入先業者(メーカー)を1社に絞る。さらに商品も1アイテムに絞る。そうすることで数量を纏めることができるから安く仕入れることができる。安さを売りにするスーパーは低価格に価値を求めるお客様がフアンになってくれるわけだ。
一方、とにかく品揃えを充実させることを目標に仕入先を開拓しているスーパーもある。例えば、成城石井が該当する。ワインだけでも数百種類に及ぶそうだ。
世界各国の、しかもさして有名でもないワイナリーをめぐり、味や香りを確かめて輸入するのだ。ワインに限らずチーズもよそでは手に入らない希少価値の商品を求めてお客様は遠くからでもきてくれる。
価格を問題にしないお客様もたくさんいるから品揃えで差別化を図る戦略も有効なのだ。
【4】いい商品をちょっぴり高く売るビジネスが繁盛!
【はじめに】
価格の叩きあいで勝負するビジネスは安定性に欠ける。お客様の顔色を伺って値下げしたり、利益が減ってあわてて値上げする。
リーズナブルな価格を設定して極力押し通す戦略のほうがお客様に支持される。
【本文】
日本マグドナルドは異物混入等、不祥事を繰り返しているうちにお客様は離反してしまった。頻繁に価格を変えるのもお客様は気に入らないようだ。不採算店数十店舗を閉鎖した。やっと信頼を取り戻し、客足は戻ったがその間大変な苦労を強いられた。
牛丼各社も値段の叩き合いを繰り返してきた業界だ。コンペティターが値下げしたからウチも下げる。コンペティターが値上げたからウチも上げる。お客様はバカにされている感じがするだろう。
例えば、高級品をちょっぴり高く販売することを目標に掲げて成長してきたのが「メーカーズシャツ鎌倉」だ。
いい生地を使い、国内の縫製工場で仕立てて、着心地抜群のワイシャツなのに1万円で2着と言う価格を設定してずっと維持しているから絶大な支持を得ているのだ。
【5】編集後記
近江商人は「三方良し」を商売の柱にすえた。「売り手良し」、「買い手良し」なら「世間良し」になると考えたらしい。
私の知人が他から仕入れた情報として「買うときはよそよりもちょっぴり高く買い(仕入れ)、売るときはよそよりもちょっぴり安く売る。これが長く商売できるコツだ」と言う。うんちくのある言葉だ。
次回に続く
次回は、「目標
達成志向5」を解説します。
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(第441回)目標達成志向!<その4>
=■「仕事に対する自分自身の適合力を磨く!」■=
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人は誰でも能力を保有しています。しかし、せっかくの保有能力が宝の持ち腐れとなり、成果に結び付けられない人が実に多いのです。コンピテンシーの重要項目である「顧客重視」ついて分かりやすく解説していきます。
コンピテンシーを磨けば誰でも仕事のできる人に自己変革できます。経営トップ・管理者・社員の皆様、そして求職中の離職者の方や就職を目指す学生さんにも是非ともお読みいただきたいと思います。
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■忙しい人はとりあえず流し読みして下さい。後でゆっくり読み直していただくと理解が一層深ま ります。(コンピテンシー宣教師より)■
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【1】学習塾講師の報酬についての考え方!
【2】仕事に対する自分自身の適合力を磨く!
【3】希少価値の品揃えで差別化を図る戦略の有効性!
【4】いい商品をちょっぴり高く売るビジネスが繁盛!
【5】編集後記
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ビジネスマンやビジネスウーマンが知的武装を図ることは重要なことです。しかし、これはIQ(Intelligence Quotient)と言われる分野の能力です。せっかくの知的武装を生かして仕事のできるビジネスマンやビジネスウーマンにならなければ話になりません。何回かに分けて目標達成志向について解説したいと思います。
【1】学習塾講師の報酬についての考え方!
【はじめに】
学習塾の講師は大学生の格好のアルバイトだ。報酬は「一コマ」いくらで設定するようだ。「一コマ」を例えば90分としよう。だが、教えるためには予習をしたり、手順を考えたりする時間が要る。終われば報告書を作成したり、生徒の質問にも応じなければならない。
前後の時間分の報酬をくれないからブラック企業だとして訴えた学生がいたが、このような学生の考え方には賛同しかねる。
【本文】
私事で恐縮だが、かつて雇用能力開発機構の講師を6年間ほどやった経験がある。
講義は昼休みを挟んで午前9時に始まり午後3時半で終了したと記憶している。明日の講義に向けて自宅で予習をしたり、受講生から受けた質問に対する回答を準備したりした。一単位、3日間の講義が終れば報告書を作成してメールで事務局へ提出したりした。
もちろんあらかじめ契約した3日間の一単位分の報酬しか頂かなかったが、不平不満など一切ない。
大学生が学習塾講師を引き受けるに当たっては契約書をよく読んで精査し、疑問点は質問してクリアにし、自分のアルバイト目標に合致するかどうかを確認すべきだ。
一コマの講義前後の雑用(予習その他の準備や後片付け)分の報酬が支払われないからブラック塾と断定する考えには賛同しかねる。
【2】仕事に対する自分自身の適合力を磨く!
【はじめに】
新卒入社の社員は3年以内に約3割が辞めていくが、辞めないまでも転職のタイミングを推し測っている人も多いようだ。今の仕事がつまらないからだろうか。それとも処遇や人間関係に不満があるからだろうか。
でも辞めたくなる理由は自分の側にもきっとあるのではないか。
【本文】
自分が狙いをつけていた会社の、しかもやりたいと思っていた仕事に就くことに成功したらこんな嬉しいことはないはずだが、どっこい、そうは問屋が卸さないのが予の常だ。
入社後、その仕事が本当は自分に合わないことに気付いた。会社の空気もなんとなく気に入らない。「思い立ったら命懸け」であっさり会社を辞めてしまう人が多い。
例えば、稲盛和夫氏が入社した京都セラミック(現京セラ)は、当時は中小企業で待遇も良くなかった。同期の桜たち7人は「稲盛、お前は辞めないのか」と言って次々辞めていったそうだ。
稲盛氏は自分自身を仕事に適合させる努力をして大企業に成長させ、ついには大企業になった京セラの社長・会長にまで上り詰めた。
転職を考える前にやるべきことがある。それは人生の目標を設定して、その目標を達成すべく「仕事に対する自分自身の適合力を磨く」ことだ。
【3】希少価値の品揃えで差別化を図る戦略の有効性!
【はじめに】
業者および仕入れる商品を極力絞って安く仕入れ、売価を他よりも安く抑えて繁盛しているスーパーがある。一方、品揃えの充実で差別化を図って繁盛しているスーパーもある。
当然めったに売れない商品も陳列することになるが、探し物をしながらわざわざ遠くからきてくれるお客様にとっては貴重だ。
【本文】
仕入先業者(メーカー)を1社に絞る。さらに商品も1アイテムに絞る。そうすることで数量を纏めることができるから安く仕入れることができる。安さを売りにするスーパーは低価格に価値を求めるお客様がフアンになってくれるわけだ。
一方、とにかく品揃えを充実させることを目標に仕入先を開拓しているスーパーもある。例えば、成城石井が該当する。ワインだけでも数百種類に及ぶそうだ。
世界各国の、しかもさして有名でもないワイナリーをめぐり、味や香りを確かめて輸入するのだ。ワインに限らずチーズもよそでは手に入らない希少価値の商品を求めてお客様は遠くからでもきてくれる。
価格を問題にしないお客様もたくさんいるから品揃えで差別化を図る戦略も有効なのだ。
【4】いい商品をちょっぴり高く売るビジネスが繁盛!
【はじめに】
価格の叩きあいで勝負するビジネスは安定性に欠ける。お客様の顔色を伺って値下げしたり、利益が減ってあわてて値上げする。
リーズナブルな価格を設定して極力押し通す戦略のほうがお客様に支持される。
【本文】
日本マグドナルドは異物混入等、不祥事を繰り返しているうちにお客様は離反してしまった。頻繁に価格を変えるのもお客様は気に入らないようだ。不採算店数十店舗を閉鎖した。やっと信頼を取り戻し、客足は戻ったがその間大変な苦労を強いられた。
牛丼各社も値段の叩き合いを繰り返してきた業界だ。コンペティターが値下げしたからウチも下げる。コンペティターが値上げたからウチも上げる。お客様はバカにされている感じがするだろう。
例えば、高級品をちょっぴり高く販売することを目標に掲げて成長してきたのが「メーカーズシャツ鎌倉」だ。
いい生地を使い、国内の縫製工場で仕立てて、着心地抜群のワイシャツなのに1万円で2着と言う価格を設定してずっと維持しているから絶大な支持を得ているのだ。
【5】編集後記
近江商人は「三方良し」を商売の柱にすえた。「売り手良し」、「買い手良し」なら「世間良し」になると考えたらしい。
私の知人が他から仕入れた情報として「買うときはよそよりもちょっぴり高く買い(仕入れ)、売るときはよそよりもちょっぴり安く売る。これが長く商売できるコツだ」と言う。うんちくのある言葉だ。
次回に続く
次回は、「目標達成志向5」を解説します。
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