企業で働いているとたいてい存在するのが部署です。営業部や
人事部、経理部等様々な部署が存在すると思います。
ある程度の規模の会社になってくるとさまざまな部署が誕生するようになります。
そうすると今まで連携ができていたのに急に連携が取れなくなることがあります。
例えば営業部一つだったのを、営業1課、営業2課と分けた場合や、管理部としていたのを
人事部と
総務部に分けた場合などが該当します。
今までは当然助け合っていたのに、この仕事はそっちだからと押し付け合いが始まることがあるのです。
どうしてこのようなことが起きるのでしょう?
心理学的には【社会的アイデンティティ理論】というもので説明できます。
社会的アイデンティティ理論とは 心理学辞典(有斐閣)から一部引用すると
集団間葛藤の生起過程を説明するため,タジフェルとターナー(Tajfel, H. & Turner, J. C.1986)によって提唱された理論。人は一般に明確な自己同一性(アイデンティティ)を確立し,他者との比較を通して望ましい自己評価を行うよう動機づけられていると考えられる。ところが内集団(人種・性別・職業などの社会的カテゴリーも含む)における自己の所属性が強く意識される場面では,内集団・外集団間の
境界を明確にし,前者を後者よりも高く評価することによってこの動機を満たすことができる。こうした集団間社会的比較過程が集団間の差別や内集団びいきを引き起こし,集団間の偏見・葛藤へと至ると説明される。
つまり、人は部署などを分けられると、どうしても集団内を重視してしまう傾向があるのです。
どのようにすればよいのか
少人数なのにたくさん部署が存在する会社もあります。
そのようにするのではなく、できるだけ大きなくくりでやることをお勧めしています。
ある会社では、営業、管理という2つにまで絞ってやったことがあります。それでも2部署間は軋轢がありましたが、営業内管理内での軋轢は激減したという事例があります。
御社でも部署の設定が過剰になっていないか、一度点検してみてください。
チェックキーワードは、うちの仕事じゃない という言葉がどのくらい社内で聞かれるかです。
----
ストレスチェックQ&Aまとめページ はこちらから。
http://cp-sr.com/stress-check
Office CPSR(オフィス シーピーエスアール)臨床心理士・
社労士事務所は、社長専属カウンセラーとして社長の悩みをとことん聴きます。
(今話題のストレスチェック義務化にも簡単に対応できます)。
※ストレスチェック制度の本を3冊出版しました。
詳細はHP
http://cp-sr.com/archives/info/publish
をご覧ください。
業務案内・お問い合わせは下記よりお願いいたします。
http://cp-sr.com/contact/
--
Office CPSR(オフィス シーピーエスアール)
臨床心理士・
社会保険労務士事務所
〒150-0036 東京都渋谷区南平台町16-28 グラスシティ渋谷6階
Tel:03-4400-6735 Fax:050-3312-6880
http://www.cp-sr.com
企業で働いているとたいてい存在するのが部署です。営業部や人事部、経理部等様々な部署が存在すると思います。
ある程度の規模の会社になってくるとさまざまな部署が誕生するようになります。
そうすると今まで連携ができていたのに急に連携が取れなくなることがあります。
例えば営業部一つだったのを、営業1課、営業2課と分けた場合や、管理部としていたのを人事部と総務部に分けた場合などが該当します。
今までは当然助け合っていたのに、この仕事はそっちだからと押し付け合いが始まることがあるのです。
どうしてこのようなことが起きるのでしょう?
心理学的には【社会的アイデンティティ理論】というもので説明できます。
社会的アイデンティティ理論とは 心理学辞典(有斐閣)から一部引用すると
集団間葛藤の生起過程を説明するため,タジフェルとターナー(Tajfel, H. & Turner, J. C.1986)によって提唱された理論。人は一般に明確な自己同一性(アイデンティティ)を確立し,他者との比較を通して望ましい自己評価を行うよう動機づけられていると考えられる。ところが内集団(人種・性別・職業などの社会的カテゴリーも含む)における自己の所属性が強く意識される場面では,内集団・外集団間の境界を明確にし,前者を後者よりも高く評価することによってこの動機を満たすことができる。こうした集団間社会的比較過程が集団間の差別や内集団びいきを引き起こし,集団間の偏見・葛藤へと至ると説明される。
つまり、人は部署などを分けられると、どうしても集団内を重視してしまう傾向があるのです。
どのようにすればよいのか
少人数なのにたくさん部署が存在する会社もあります。
そのようにするのではなく、できるだけ大きなくくりでやることをお勧めしています。
ある会社では、営業、管理という2つにまで絞ってやったことがあります。それでも2部署間は軋轢がありましたが、営業内管理内での軋轢は激減したという事例があります。
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