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□■□【真似とは言わせない!ネーミングのツボ】□■□
■□
□ 10月1号
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弁理士 深澤です。
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★このメルマガの目的♪
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このメルマガでは、
商標の審判・裁判事例等を通して、
○どんな
商標が類似といわれたのか
○識別力のある
商標とはどんなものなのか
といったことから、ネーミングを考える際のツボを明らかにして
いきます。
(配信中止はこちらまで
http://www.mag2.com/m/0000241197.html)
それでは、今週も始めます。
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★今回の事例♪
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今回取り上げるのは、
○登録第6153738号:
「HIBIKI」の欧文字を表し、その右側に、毛筆で書したと
思われる書体で、かつ、欧文字に比して大きく表した「響」の漢字
を配した構成
指定商品・
役務は、第16、21、43類の各商品・
役務です。
ところが、この
商標は、
登録第5081857号
商標:「響十」
と類似する、とされて一旦は登録が認められませんでした。
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★判断の分かれ目♪
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そこで、登録が認められないのはおかしい、として拒絶査定不服
の審判(不服2018-013026)が請求されました。
では、審判でどんなやりとりがあったか紹介します。
まず、この
商標の
「「HIBIKI」の欧文字部分は、「響」の漢字部分の読みを
特定したものと無理なく認識できるものであるから、」
「その構成文字に相応して「ヒビキ」の称呼及び「響き」の観念を
生じるものである。」
一方、
引用商標の文字は
「一般的な辞書等に載録もなく、特定の読み方をもって親しまれた
成語とはいえないが、構成中の各漢字については、音読みにおいて
「響」の文字が「キョウ」の称呼を、「十」の文字が「ジュウ」の
称呼を、それぞれ生じるものであるから、これら2文字を組み合わ
せた「響十」の文字からは、両者を音読みした「キョウジュウ」の
称呼が生じるものであり、特定の観念を生じないものである。」
そこで、両
商標を対比すると、外観は、
「その構成文字及び書体に明らかな差異を有するものであるから、
明確に区別できるものである。」
次に、称呼においては、
「
本願商標から生じる「ヒビキ」の称呼と
引用商標から生じる
「キョウジュウ」の称呼とは、その構成音に明らかな差異を有する
ものであるから、明確に区別できるものである。」
そして、観念においては、
「
本願商標からは「響き」の観念を生じるのに対し、
引用商標から
は特定の観念を生じないものであるから、相紛れるおそれはない
ものである。」
そうすると、
「外観、称呼及び観念のいずれの点からみても、相紛れるおそれの
ない」非類似とされました。
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★事例からわかったネーミングのツボ♪
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今回は、
商標の構成の一部が共通する
商標の類否が問題となり
ました。
外観で共通する部分があったとしても、分離して認識すべきもの
ではなければ、非類似となる場合があります。
全体では異なる印象を与えられるようにすることが真似とは言わ
せないツボになります。
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お役に立ちましたでしょうか?
今回も最後までお読みいただきありがとうございました。
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真似とは言わせない!ネーミングのツボ(毎週火曜日発行)
ご質問・ご感想お待ちしております!
編集・発行 深澤 潔
http://brand-service.biz/
各種商品・サービスのネーミング、会社ロゴ等の
商標登録関連
を扱っております
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を配した構成
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ところが、この商標は、
登録第5081857号商標:「響十」
と類似する、とされて一旦は登録が認められませんでした。
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そこで、登録が認められないのはおかしい、として拒絶査定不服
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まず、この商標の
「「HIBIKI」の欧文字部分は、「響」の漢字部分の読みを
特定したものと無理なく認識できるものであるから、」
「その構成文字に相応して「ヒビキ」の称呼及び「響き」の観念を
生じるものである。」
一方、引用商標の文字は
「一般的な辞書等に載録もなく、特定の読み方をもって親しまれた
成語とはいえないが、構成中の各漢字については、音読みにおいて
「響」の文字が「キョウ」の称呼を、「十」の文字が「ジュウ」の
称呼を、それぞれ生じるものであるから、これら2文字を組み合わ
せた「響十」の文字からは、両者を音読みした「キョウジュウ」の
称呼が生じるものであり、特定の観念を生じないものである。」
そこで、両商標を対比すると、外観は、
「その構成文字及び書体に明らかな差異を有するものであるから、
明確に区別できるものである。」
次に、称呼においては、
「本願商標から生じる「ヒビキ」の称呼と引用商標から生じる
「キョウジュウ」の称呼とは、その構成音に明らかな差異を有する
ものであるから、明確に区別できるものである。」
そして、観念においては、
「本願商標からは「響き」の観念を生じるのに対し、引用商標から
は特定の観念を生じないものであるから、相紛れるおそれはない
ものである。」
そうすると、
「外観、称呼及び観念のいずれの点からみても、相紛れるおそれの
ない」非類似とされました。
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今回は、商標の構成の一部が共通する商標の類否が問題となり
ました。
外観で共通する部分があったとしても、分離して認識すべきもの
ではなければ、非類似となる場合があります。
全体では異なる印象を与えられるようにすることが真似とは言わ
せないツボになります。
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今回も最後までお読みいただきありがとうございました。
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編集・発行 深澤 潔
http://brand-service.biz/
各種商品・サービスのネーミング、会社ロゴ等の商標登録関連
を扱っております
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