• HOME
  • コラムの泉

コラムの泉

このエントリーをはてなブックマークに追加

専門家が発信する最新トピックスをご紹介(投稿ガイドはこちら

休憩時間の悩み 12時から昼休憩だとお店が混んで困るんです。


2018年7月5日号 (no. 1213)
3分労働ぷちコラム バックナンバーはこちら
http://www.soumunomori.com/profile/uid-20903/





■□■□■□■□■□■□■□■□■□■
---3分労働ぷちコラム---
□■□■□■□■□■□■□■□■□■□




本日のテーマ【休憩時間の悩み 12時から昼休憩だとお店が混んで困るんです。】
┏━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┓

 


勤務中に弁当注文→市職員減給、背景に市民の通報…この懲戒処分は妥当なのか?
https://www.bengo4.com/c_5/n_8113/

( - 引用開始 - )
 神戸市水道局の担当者によると、同局の男性職員(60代)は2017年9月〜18年3月の間、勤務時間中に、近くの飲食店に弁当の注文をするため、3分程度の中抜けを26回した。男性は午前11時〜11時半ごろになると、庁舎から約100メートル先にある近くの飲食店に行き、弁当を事前に注文。昼休みになると再び店を訪れ、弁当を受け取っていたという。
( - 引用終了 - )
 

勤務時間中に外出し、お昼の弁当を注文したために
市の減給処分を受けた事例ですが、

時間と給与が連動していると、
こういう管理をされてしまうのは仕方のないこと。


労働時間に連動しない報酬体系ならば、
働く時間や休憩時間を本人が決めてもいいのですが、

「1日8時間労働で、日給がいくら」
と決められていると、

時間について細かく言われてしまうもの。

 

 


■12時から13時はお店が混む。


休憩というと、
12時から13時の1時間が定番です。

お昼と言えば12時ですから、
仕方ないと言えばそうなんですが、

この時間、お店がホント混むんです。


12時になって飲食店に行くと、
お店の入り口には行列ができている。

1時間しか休憩がないのに、
待ち時間で10分ほど消費するのは
嫌なもの。

 

お店がオープンしてすぐの11時。

お昼時間が終わった13時過ぎや14時。

この時間帯だとガラガラですから、
昼食を取るには理想的な頃合いです。

 


お弁当も、
注文してすぐに作ってもらえるわけではなく、

注文を受けてから、
揚げたり、炒めたり、盛り付けたりするわけですから、
時間はかかります。

 

ましてお昼時となると、
注文も多くて、
すぐにお弁当が出来上がらない。


だから、仕事を抜け出し、
ちょっと早めにお店に行って、
あらかじめ注文しておく。

判断としてはマトモです。


ただ、仕事を抜け出して行くとなると、
後々面倒なことが起こります。

 

 

 

■昼休憩の時間をズラす。


全員、一律に12時から休憩ではなくて、

11時から休憩する人もいれば、
13時や14時から昼休憩という人がいてもいい。


ゾロゾロと12時に昼食を取るから、
お店が混んでイライラするんです。

 

人間の体なんて、
12時ピッタリにお腹が空くわけでもない。

11時59分の段階では
ハラなんて減ってないけれども、

1分経過して、12時になると、
急にグーッと腹が減る。

そんな人はいないんじゃないか。


だったら、

ちょっと早めに昼休みにしてもいいし、
もっと遅く、13時や14時に昼休憩を取ってもいいはず。

 

 

 

■なぜ事前に弁当を注文しないといけなかったのか。


理由は単純で、
12時になると、お店が混むから。

混んでいると、
お弁当を注文してもすぐに出てこないし、
その分だけ食べる時間が減っちゃう。

 

仕事をサボりたいから、
抜け出して弁当を注文していたわけではなく、

混雑を避けるためだったとすれば、
何か対処法を考えないといけないでしょう。

 


市職員の雇用契約がどうなっているのか
詳しいことは分かりませんが、

休憩時間
「12時から13時まで」
契約で固定されていたら、

職員側ではどうしようもない。

混雑を避けて弁当を買いたくても、
それができないんですね。


例えば、

休憩
「11時から15時までの間に1時間」
とすれば、

混み合う時間を避けて休憩を取れます。


今回の事例ならば、

12時から休憩ではなく、
11時から休憩を取れるようにしていれば、

職場を抜け出して弁当を注文することもなかったのでは。

 

 

他の方法としては、
休憩時間を増やすのもアリです。

休憩が1時間というのは、
実際は短くて、

昼食を食べたら終わってしまうほどの時間です。


そこで、

休憩を2時間にすれば、
混む前にお店に入れますし、
弁当も注文できます。

食事もゆっくりできて、
その後、少し一休みするぐらいの時間もあります。


休憩が2時間になった代わりに、
終業時刻を1時間後ろにズラせば、
所定労働時間も減りません。

 

職務専念義務に違反したから懲戒処分


そういう判断もありますが、

職員ごとの雇用契約を調整して、

休憩の時間帯を変えたり、
休憩時間を増やせば、

懲戒処分する必要もなかったのではないかと思います。

 

懲戒処分しても、
今後、同じような問題が起こるでしょうから、


12時から13時を避けて休憩を取れるように
仕組みを変えないと、解決できない問題です。

      
   
 


┗━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┛





■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□


メールマガジン【本では読めない労務管理のミソ】のご紹介


内容の一例・・・
『定額残業代残業代は減らせるのか』
『15分未満の勤務時間は切り捨て?』
『4週4日以外の変形休日制度もある』
『長時間残業を減らす方法は2つある』
『管理職は週休3日が理想』
『日曜日=法定休日と思い込んではいけない』
半日有給休暇半日欠勤の組み合わせはダメ?』
『寸志は賃金or贈り物?』
『ケータイは仕事道具か遊び道具か』

など、その他盛りだくさんのテーマでお送りしています。

本に書いていそうなんだけど、書いていない。
そんな内容が満載。



【本では読めない労務管理のミソ】
▽    ▽   <登録はこちら>    ▽    ▽
https://www.growthwk.com/entry/2008/05/26/125405?utm_campaign=soumu_cm_common_20180705_1



■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□

合格率0.07%を通り抜けた大学生。


今、私はこうやって社労士という職業で仕事をしているわけですが、子供の頃からなりたかった職業というわけではなくて、大学生の頃に遭遇したきっかけが始まりです。

子供の頃になりたい職業というと、男の子ならば、警察官やスポーツ選手、パイロットというのが良くあるもの。女の子だと、スチュワーデス(今はキャビンアテンダント)、花屋さん、ケーキ屋さん、保育園の先生とか。そういう社会的に広く認知されたものが選ばれるので、小学生や中学生が社労士になりたいなんてことはゼロではないのでしょうが、極めて稀でしょう。

私が社労士試験に合格したのは大学4年のときで、いわゆる「現役合格」です。けれども、3年の時に一度不合格になって、ヘコんだんです。「たかが社労士試験ごときにオチたのか」って。だって、簡単そうなイメージがするでしょ、社労士なんて。チョチョッと勉強すれば、スルッと合格できるだろう。そう思っている人も少なくないはず。

「よく知られている資格 = 難しい」、「あまり知られていない資格 = 難しくない」。こういう判断基準があって、社労士は後者に該当するため、難しくないだろうと思われてしまうわけです。

私もそうやってナメていたクチですから、不合格になったんです。

実際は、想像しているよりも難易度は高くて、大学生の頃に約1年ほど時間を投じて、やっとこさ合格したのが本当のところ。


どうすると不合格になるか。どんなテキストや問題集を使えばいいか。問題集の使い方。スマホをどうやって社労士試験対策に活用するか、などなど。学生の頃の視点で書いています。

社労士試験というと、社会人の受験者が多いですから、学生の人の経験談が少ないんですよね。だから、私の経験が学生の人に役立つんじゃないかと思います。

とはいえ、学生の人が社労士に興味を持つというのはやはりレアで、何らかのきっかけが無ければ出会えないでしょうね。ただ、珍しいといっても、毎年、1割弱ほどは学生の受験者がいるので、受験者の総数を5万人と仮定すると、その1割弱なら3,000人から4,000人ぐらいは学生がいます。

そういう方の役に立つならば、私の経験も使っていただきたいですね。


https://www.growthwk.com/entry/2017/02/28/121910?utm_campaign=soumu_cm_common_20180705_2
大学生が独学で社労士試験に合格する方法: 合格率0.07%の軌跡



■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□


【学生から好かれる職場と学生から嫌われる職場】

高校生になれば、アルバイトをする機会があり、
過去、実際に経験した方、
もしくは、今まさに働いている学生の方もいるのでは。

中には、
「学生時代はアルバイトなんてしたことないよ」
という方もいらっしゃるかもしれません。

そういう稀な方は経験が無いでしょうけれども、
学生のアルバイトというのは、
何故か、不思議と、どういう理屈なのか分かりませんが、
雑というか、荒っぽいというか、
そういう手荒い扱いを受けるんです。

若いし、体力もあるし、
少々、手荒に扱っても大丈夫だろうという感覚なのでしょうか。

それ、気持ちとしては分かりますけれども、
法令上は、学生も他の従業員と(ほぼ)同じであって、
一定のルールの下で労務管理しないといけないのです。

もちろん、
18歳未満は夜22時以降は働けないとか、
8時間を超えて働けないとか、
そういう学生ならではの制約は一部ありますけれども、
それ以外のところは他の従業員と同じ。

週3日出勤で契約したはずなのに、
実際は週5日出勤になっている。

休憩時間無しで働いている。

採用時に、1日5時間働くと決めたのに、
実際は1日3時間程度しか勤務させてもらえない。

「学生には有給休暇が無い」と言われた。

テスト休みを取って時給を減らされた。

など、
やってはいけない労務管理がなされてしまっている
という実情もあるようです。

何をやってはいけないかを知らないまま、
間違った対応をしてしまうこともあるでしょう。

(知らないからといって許されるものではありませんけれども)

このような労務管理をすると、学生から好感を持たれ、
辞めていく人が減るのではないか。

一方で、
「これをやってしまってはオシマイよ」
な感じの労務管理だと、
ザルで水をすくうように人が辞めていく。

学生から好まれる職場と嫌われる職場。

その境目はどこにあるのかについて書いたのが
『学校では教えてもらえない学生の働き方と雇い方 - 35の仕事のルール』
です。

「学生が好む職場」と「学生が嫌う職場」 その違いは何なのか。
https://www.growthwk.com/entry/2019/11/08/214715?utm_campaign=soumu_cm_common_20180705_3


■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□

残業で悩んでいませんか?

「長時間の残業が続いている」
残業代の支払いが多い」
「残業が減らない」

こういう悩み、よくありますよね。

ニュースでも未払い残業代の話題がチラホラと出てくるぐらい、残業に対する関心は高くなっています。

法律では、1日に8時間まで、1週間では40時間までしか仕事ができません。その水準を超えてしまうと、残業となり、割増賃金が必要になります。

とはいえ、1日で8時間と固定されていると不便だと感じませんか? 1週間で40時間と固定されていると不便だと感じませんか?


毎日8時間の時間制限があると、柔軟に勤務時間を配分できませんよね。

例えば、月曜日は6時間の勤務にする代わりに、土曜日を10時間勤務にして、平均して8時間勤務というわけにはいかない。

仕事に合わせて、ある日は勤務時間を短く、ある日は勤務時間を長くできれば、便利ですよね。

でも、実は、「月曜日は6時間の勤務にする代わりに、土曜日を10時間勤務にして、平均して8時間勤務なので、残業は無し」こんなことができる仕組みがあるんです。

「えっ!? そんな仕組みがあるの?」と思った方は、ぜひ『残業管理のアメと罠』を読んでみてください。


『残業管理のアメと罠』
https://www.growthwk.com/entry/2012/05/22/162343?utm_campaign=soumu_cm_common_20180705_4



■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□


決まったことを決まった手順で処理するのは難しいものではありません。例えば、給与計算。毎月1回は給与が支給されるので、その計算作業も毎月ありますけれども、頭を悩ませるほどのものではありません。

他には、雇用保険社会保険への加入手続きもちょくちょくと発生しますけれども、これも必要な書類を揃えて出すだけですから難しくない。

労務管理ではルーティンな業務があり、それらを処理するには特別な能力や知識は必要ありません。

しかし、時として、普段は遭遇しないような問題が起こります。例えば、休憩時間を1回ではなく何回かに分けて取るのはいいのかどうか。有給休暇を半日や時間単位で細かく分けて取ると便利なのかどうか。仕事着に着替える時間には給与は支払われるのかどうかなど。答えが1つに定まりにくい問題が労務管理では起こります。


一例として、

Q:会社を休んだら、社会保険料は安くなる?
Q:伊達マスクを付けて仕事をするの?
Q:休む人が多くて勤務シフトに穴が開く。対処策は?
Q:休憩時間を分けて取ってもいいの?
Q:残業を許可制にすれば残業は減る?
Q:残業しないほど、残業代が増える?
Q:喫煙時間は休憩なの?
Q:代休振替休日はいつまでに取ればいいの?


このような問題に対して、どのように対処するか。それについて書いたのが『仕事のハテナ 17のギモン』です。

▽    ▽   『仕事のハテナ 17のギモン』    ▽    ▽
https://www.growthwk.com/entry/2017/05/23/132023?utm_campaign=soumu_cm_common_20180705_5



■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□



┣━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
┃Copyright(c) 社会保険労務士 山口正博事務所 All rights reserved

┣━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━


┃山口社会保険労務士事務所 
https://www.growthwk.com?utm_campaign=soumu_cm_20180705_6


┗━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

絞り込み検索!

現在22,361コラム

カテゴリ

労務管理

税務経理

企業法務

その他

≪表示順≫

※ハイライトされているキーワードをクリックすると、絞込みが解除されます。
※リセットを押すと、すべての絞り込みが解除されます。

スポンサーリンク

経営ノウハウの泉より最新記事

スポンサーリンク

労働実務事例集

労働新聞社 監修提供

法解釈から実務処理までのQ&Aを分類収録

注目のコラム

注目の相談スレッド

スポンサーリンク

PAGE TOP