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コラムの泉

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マルチジョブホルダー・ギグワーカーなどの呼称は本質を見失うか

こんにちは。社会保険労務士の田中です。

寒さが厳しくなってきました。
コロナ禍により、オフィスも通勤電車も換気と暖房の両方が必要です。
私の事務所も窓から寒風が入ってきています。

さて、今回は新しい働き方について考えてみます。
これらは定着するのでしょうか?

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「マルチジョブホルダー」や「ギグワーカー」という用語が
2019年ごろから各種報道や行政の資料で見られるようになりました。
このような呼称が本質を分かりにくくすることを懸念しています。
どちらも、次のような課題を抱えています。
 
労働時間が長時間となるおそれがある。
・仕事中のケガなどに対して、労災が適切に適用されないおそれがある。
・医療保険や年金などの社会保障が適切に適用されないおそれがある。
労働者性があいまいとなり、最低賃金を保証されないなど、
 収入が少なくなるおそれがある。
・健康管理が行き届かず、健康を損ねるおそれがある。 
・仕事を行う上で必要な基本的な教育(安全管理や衛生管理)を
 充分に受けられず、仕事の質が高まらないおそれがある。
 (最後の問題は発注側のみならず、サービスの利用者などにも
  影響が及ぶ可能性があります。)
                          等々

これらの問題があるにもかかわらず、言葉のイメージが
比較的スマートなため、働き方自体の不利益を認識せずに、
このような働き方を選択する人が増える事が心配です。

発注側の会社は、問題点を把握、改善する努力が、
受注側の人は、リスクを充分に理解して始める必要が、
また、行政は法改正などの対応が必要だと考えます。

コロナ禍で失業者が増えるおそれもある中、受け皿として機能する、
という正の部分もありますが、負の部分もしっかりと見据えて、
健全な形で社会に定着させる必要を強く感じています。


また、働き方の一形態として
「ワーケーション」という造語も使われ始めています。
「仕事と休暇を組み合わせる」という事ですが、
これもイメージ先行が心配されます。


仕事を新しいスタイルで発注する側、受注する側ともに、
利害得失をよく考えてから進めて頂くことを願います。

今回もお読みいただき、ありがとうございます。(2021.01.19)

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社会保険労務士 田中事務所
☆ 労務トラブルの予防・解決 ☆ 人事労務に関する施策立案 
☆ 日常の細かなご相談 

3ヶ月のトライアル契約を始めました。
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