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税務調査について

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              ~得する税務・会計情報~            第367号
           
            【税理士法人-優和-】      https://www.yu-wa.jp
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税務調査について

今回は、税務調査について簡単に記載したいと思います。
税務調査というと、少し?落ち着かない気持ちになるかも知れませんが、調査の内容を知
ったうえで、正しい申告を行ってもらえればと思います。

はじめに、税務調査を行う目的について考えてみます。
税務調査は、国税庁や税務署が、納税者からの申告内容について調査し、不適切な処理が
あった場合には、税法に従って申告や納税を是正させるために行われる調査といえます。

次に、実際の調査が行われる場合の流れを記載します。
まずは、税務署側のシステムである国税総合管理システム(通称KSK)により税務調査対
象者の選定が行われます。
選定された法人・個人を対象に税務調査の事前通知がなされますが、税理士が関与してい
る場合には、税務代理権限証書に記載された税理士へ連絡がされます。
そこで調査税目や調査対象期間に関する通知がされ、調査を行う日についても調整がなさ
れます。

調査当日については、大まかに以下のとおりです。
税務調査では、会社の概要や主要な取引先・取引条件について確認がされます。特に現金
を伴う取引や、関係会社間の取引、経営者が行った取引については重点的に確認されます。
また、会社は決算期を設けていますので、決算期をまたぐ取引についても、売上の計上基
準を明確にし、期ずれが起きないよう注意しましょう。

次に税務調査において、起きやすい非違事例について御紹介します。
1. 売上計上の決算期ずれ・売上計上漏れ
例えば、3月決算法人の場合で、実際の納品や検収などの売上が3月だったにも関わらず
4月分として請求・売上処理をしてしまった。
現金売上について、領収書を確認すると、売上処理すべきものが漏れていた。
申告から除外された通帳が検出された(大胆、かつ、悪質な売上除外となります)。

2. 棚卸資産
材料と製品があるのに、材料だけをカウントしてしまった。
製造・加工を伴う製品にも関わらず、製造間接費を棚卸資産に算入することを失念してし
まった。
外部に保管倉庫があるにも関わらず、カウントから漏れてしまった。
そもそも棚卸していなかった。

3. 経費関係
クオカード等の金券を購入したが、残った在庫の計上処理を失念した。
プライベートの海外旅行を経費としてしまった。
全く働いていない社長の妻に給料を支払っていた。
社長が私用のゴルフクラブ等を接待交際費として処理していた。
事前確定届出給与なしで、役員賞与を支給してしまった。

4. 保険関係
終身保険保険料全額損金処理していた。
半分損金とすべき保険契約について全額損金処理していた。

5. 契約書関係・その他
印紙を貼り忘れていた。
倒産防止共済の掛金について、適用額明細書の添付を失念した。

税務調査においては、調査官との話し合いの中で、思いがけないことが検出されるかも知
れません。常に、税務調査があることを意識して、正しい税務申告を心掛けて頂ければ有
難く思います。
また、税務調査を通じて、会社の内部を見直す機会として活用されていることもあります。
調査≒イヤだなぁ、から調査≒ヨシ、良い機会だ!!と思えるようになれば素晴らしいか
も知れません。。。

通常の税務調査は過去3年間を基準に行われますが、非違を疑われる場合には5年間まで
遡り、悪質なケースには7年間まで遡ることがあります。また、悪質な場合は通常の税額
に加えて「重加算税」、「延滞税」が追加で発生します。

余談ですが、職員としては嫌だなぁではなく、嫌だと言い切っていました。。。

これからも税理士法人優和 各本部をよろしくお願いいたします。

税理士法人優和 茨城本部
公認会計士税理士  楢原 功


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発行者 優和 茨城本部 楢原功(公認会計士税理士
優和HP:https://www.yu-wa.jp
E-MAIL:ibaraki@yu-wa.jp
TEL:0280(22)6288/ FAX:0280(22)0285
〒306-0034
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