オフィス傍の桜の花がぽつぽつと咲いてきました。未だ満開にはほど遠いのですが、桜の開花とともに
辺りは何となく華やいで来たような感じがします。
ある日の午後、私は一人で靖国神社の桜を見に行きました。仕事に区切りがついた後、オフィスをちょっと抜け出し、
ブラブラとゆっくり歩きながら、靖国通りに咲き始めた桜を楽しみました。小さな桜の花びらが、青色の空と
時々浮かんでは消える白い雲を背景に点々と連なって、まるで桃色の浮雲の様に浮かんでいました。
そんな桜を眺めながら私の頭の中では、子供のころ、独身のころ、結婚したての妻と一緒のときなど懐かしい想い出
の景色が、次から次へと走馬灯のように浮かんでは消えて行きました。
桜の花は、ただ美しいだけではなくて「人の思い出」にもリンクしていて、桜の花と共に映っている過去の光景を
呼び起こさせる花でもあるようです。
だから多くの人は、桜を観るとき、そのとき一緒に楽しんだ伴侶や友、懐かしい思い出なども共に思い起こすのでしょう。
枝に一杯の花を着けて咲き誇っていた桜も、短い盛りの時期を終えると次々と花を落とし、散って行きます。
そんな散りどきに桜並木を歩くと役目を終えた桜花がヒラリヒラリと身体の上に舞い降りて、歩く人の頭や服をピンク色
の斑点で色取っていきます。まるで、“来年また会いましょう。さようなら”とでも言うように……!
桜は、観て美しいだけでなくその散り際の潔さも古くから人々に愛されてきました。桜に感じる魅力を「一斉に咲き、
一斉に散るところにある」と言う人もいます。「同期の桜」の連帯感とハラハラと散る切なさ、一陣の突風に一斉に
散ってしまう「散り際の良さ」が日本人の心情にたまらないのかもしれません。
一緒に桜を楽しんだ妻が先立ってから今年で9年目に入ります。妻の生前は二人で楽しんだ桜を、今は一人で眺めています
妻に先立たれ単身生活になってからも私が結構元気で過ごせているのは、周りの人の思いやりに励まされているからだと
思うことがあります。
ある寒い日の帰宅時のことです。私は,いつも通り最寄り駅から20分ほどの道のりを杖突きながらゆっくりと歩き、
5時半ごろに住んでいるマンションの玄関にやっと辿り着きました。エレベーターのドアまでもう少しの距離があります。
ちょっと先に目をやるとエレベーター前には既にエレベーターの到着を待っている5~6歳位の女の子が居ました。
私はこちらを見ているその子に手を挙げて先に行くように合図したのですが、その子は私が行くまで待っていて、私が
傍に行くと「こんばんわ」と挨拶をしながらエレベーターの扉を開けてくれました。
何ということもない日常の小さな出来事ですが、こんな小さな親切を女の子から受けて、疲れていた私の心にもちょっと
温かさが染みわたって来るのを感じました。
さて、前回の「フリーランス取引の適正化」は如何だったでしょう?
今回は「労基署調査の結果」の話をします。
──────────◆ 目 次 ◆──────────────
「労基署調査の結果」
厚生労働省は先日、令和4年度の調査(監督)の結果を公開しました。それによると、労働基準監督官が会社を
訪問して行う調査(監督)は、年間171,528件行われており、その内、毎月一定の計画に基づいて実施する監督等の
「定期監督等」が142,611件(全体の83.1%)となっています。
そして、この「定期監督等」の違反状況について、件数の多いものからトップ6をみると以下のようになっています。
(1位):
労働安全衛生法66条~66条の6(
健康診断)
(2位):
労働安全衛生法20~25条(安全基準)
(3位):
労働基準法32条(
労働時間)
(4位):
労働基準法37条(
割増賃金)
(5位):
労働基準法39条(
年次有給休暇)
(6位):
労働基準法15条(
労働条件の明示)
上位は
健康診断、安全基準と労働安全衛生に関する事項が並んでいます。
2024年4月より
労働条件の明示事項が追加となることから、今回6位の
労働基準法15条(
労働条件の明示)の部分
(
労働条件通知書の改正)について、対応できているかどうかの確認が調査には行われることになるでしょう。
対応が未済の場合は、至急の対応をお勧めします。
オフィス傍の桜の花がぽつぽつと咲いてきました。未だ満開にはほど遠いのですが、桜の開花とともに
辺りは何となく華やいで来たような感じがします。
ある日の午後、私は一人で靖国神社の桜を見に行きました。仕事に区切りがついた後、オフィスをちょっと抜け出し、
ブラブラとゆっくり歩きながら、靖国通りに咲き始めた桜を楽しみました。小さな桜の花びらが、青色の空と
時々浮かんでは消える白い雲を背景に点々と連なって、まるで桃色の浮雲の様に浮かんでいました。
そんな桜を眺めながら私の頭の中では、子供のころ、独身のころ、結婚したての妻と一緒のときなど懐かしい想い出
の景色が、次から次へと走馬灯のように浮かんでは消えて行きました。
桜の花は、ただ美しいだけではなくて「人の思い出」にもリンクしていて、桜の花と共に映っている過去の光景を
呼び起こさせる花でもあるようです。
だから多くの人は、桜を観るとき、そのとき一緒に楽しんだ伴侶や友、懐かしい思い出なども共に思い起こすのでしょう。
枝に一杯の花を着けて咲き誇っていた桜も、短い盛りの時期を終えると次々と花を落とし、散って行きます。
そんな散りどきに桜並木を歩くと役目を終えた桜花がヒラリヒラリと身体の上に舞い降りて、歩く人の頭や服をピンク色
の斑点で色取っていきます。まるで、“来年また会いましょう。さようなら”とでも言うように……!
桜は、観て美しいだけでなくその散り際の潔さも古くから人々に愛されてきました。桜に感じる魅力を「一斉に咲き、
一斉に散るところにある」と言う人もいます。「同期の桜」の連帯感とハラハラと散る切なさ、一陣の突風に一斉に
散ってしまう「散り際の良さ」が日本人の心情にたまらないのかもしれません。
一緒に桜を楽しんだ妻が先立ってから今年で9年目に入ります。妻の生前は二人で楽しんだ桜を、今は一人で眺めています
妻に先立たれ単身生活になってからも私が結構元気で過ごせているのは、周りの人の思いやりに励まされているからだと
思うことがあります。
ある寒い日の帰宅時のことです。私は,いつも通り最寄り駅から20分ほどの道のりを杖突きながらゆっくりと歩き、
5時半ごろに住んでいるマンションの玄関にやっと辿り着きました。エレベーターのドアまでもう少しの距離があります。
ちょっと先に目をやるとエレベーター前には既にエレベーターの到着を待っている5~6歳位の女の子が居ました。
私はこちらを見ているその子に手を挙げて先に行くように合図したのですが、その子は私が行くまで待っていて、私が
傍に行くと「こんばんわ」と挨拶をしながらエレベーターの扉を開けてくれました。
何ということもない日常の小さな出来事ですが、こんな小さな親切を女の子から受けて、疲れていた私の心にもちょっと
温かさが染みわたって来るのを感じました。
さて、前回の「フリーランス取引の適正化」は如何だったでしょう?
今回は「労基署調査の結果」の話をします。
──────────◆ 目 次 ◆──────────────
「労基署調査の結果」
厚生労働省は先日、令和4年度の調査(監督)の結果を公開しました。それによると、労働基準監督官が会社を
訪問して行う調査(監督)は、年間171,528件行われており、その内、毎月一定の計画に基づいて実施する監督等の
「定期監督等」が142,611件(全体の83.1%)となっています。
そして、この「定期監督等」の違反状況について、件数の多いものからトップ6をみると以下のようになっています。
(1位):労働安全衛生法66条~66条の6(健康診断)
(2位):労働安全衛生法20~25条(安全基準)
(3位):労働基準法32条(労働時間)
(4位):労働基準法37条(割増賃金)
(5位):労働基準法39条(年次有給休暇)
(6位):労働基準法15条(労働条件の明示)
上位は健康診断、安全基準と労働安全衛生に関する事項が並んでいます。
2024年4月より労働条件の明示事項が追加となることから、今回6位の労働基準法15条(労働条件の明示)の部分
(労働条件通知書の改正)について、対応できているかどうかの確認が調査には行われることになるでしょう。
対応が未済の場合は、至急の対応をお勧めします。