６５歳で契約満了による退職について

みんみん５３さん、こんにちは。

> 何故６５歳になったらこんなにも６５歳未満で退職した方と給付金計算が違うのか？
という質問ですが、ご本人にとっては確かに納得がいかないのでしょうね。

ただ、給付日数だけが違うわけではありません。

６５歳未満で退職して、普通に求職者給付（基本手当）を受給すると、その間、老齢厚生年金（満額受給であるかどうかは関係なし）が全額支給停止になります（基本手当のみもらえる）。
６５歳以降で退職して、高年齢求職者給付金を受給しても老齢厚生年金が支給停止になることはありません（給付金＋年金がもらえる）。

しかも基本手当の場合は、毎月ハローワークに通わなければならず、かつ、受給が終わるまで失業状態でなければ全額もらうことができません。
高年齢求職者給付金の場合は、１回失業認定を受ければよく（認定日に失業の状態にあればよい）、その後は普通に働くことができます。

このように年金とトータルで考えなければいけない部分がありますので、どちらが良いとは一概に言えません。

Bell222　様

ご回答ありがとうございました。
高齢者の退職は年金等が絡んでくるので、説明に戸惑うことが多々あり、これでまた一つ勉強になりました。

> ６５歳未満で退職して、普通に求職者給付（基本手当）を受給すると、その間、老齢厚生年金（満額受給であるかどうかは関係なし）が全額支給停止になります（基本手当のみもらえる）。
> ６５歳以降で退職して、高年齢求職者給付金を受給しても老齢厚生年金が支給停止になることはありません（給付金＋年金がもらえる）。

ここで、もう一つ質問させていただきたいのですが、もし64歳で退職し、求職者給付を受給していたら、報酬比例部分はやはり、全額？支給停止になるのでしょうか？老齢基礎年金にあたる定額部分や加給年金等は普通に受給できるのでしょうか？

年金の仕組みが今一わかっていない私にアドバイスいただけると助かるのですが・・・。

すみませんいろんなことをついで相談してしまって。
よろしければ、ご教授お願いいたします。

> もし64歳で退職し、求職者給付を受給していたら、報酬比例部分はやはり、全額？支給停止になるのでしょうか？老齢基礎年金にあたる定額部分や加給年金等は普通に受給できるのでしょうか？

報酬比例部分だけでなく、定額部分も加給年金額も全て支給停止になります（厚生法附則11条の5 ほか）。

定額部分＝老齢基礎年金という認識があるかもしれませんが、これはあくまでも経過措置として厚生年金から支給されているに過ぎません。
同じ64歳でも、自営業一本でやってこられた方は、未だ年金を受給できません。
失業給付をもらう変わりに定額部分が支給停止になってもおかしくはないと思いますが・・・。
（確かに「老齢基礎年金」は収入等によって減額されたり、支給停止になったりしませんね。）

あと、加給年金額（加給年金ではありません。あくまでも老齢（もしくは障害）厚生年金に加算されるものです。）は、特に在職老齢年金の制度で減額されない、または支給停止にならないイメージがついてしまったのかもしれませんが、在職老齢年金でも加給年金額を除いた年金額の全額が支給停止となった場合には、加給年金額も全額支給停止となります。

Bell222様

即日回答ありがとうございます。
とても分かりやすく勉強になります。
やはり、64歳で退職ＯＲ65歳で退職比べてどちらが良いとは一概には言えないようですね・・・。

こんなに年金の仕組み（支給方法）がいろんなパターンがあて、いったい、世の中のどのくらいの方が理解していらっしゃるのでしょうね？
（覚えてしまえば、たいした事ないのかも知れませんが・・・）

私だってまだまだ勉強不足で分からない事だらけのこの社会保険の世界・・・。難しすぎます・・・。

最近は、高年齢に達する社員が増えてきているので、よく年金の質問などを受けるのですが、やはりちゃんとした答えを返してあげられないので今後も勉強してBell222様のように即答できるようにがんばっていきます。

これからも、宜しくお願いいたします。

ありがとうございました。