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赤字決算のため減価償却をしない

著者 aso さん

最終更新日:2007年01月20日 10:27

当社は、法人でバス事業を行っており、業績不振により決算書の損失額を少なくしたいと上司より相談を受けたんですが。
赤字決算のため減価償却をしないということはそんなに簡単にできるのか教えていただきたいんですが?
また、減価償却をしなかった場合その後若しくは来期に行う処理があるのかおしえていただきたいんですが。

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Re: 赤字決算のため減価償却をしない

著者高桑税務会計事務所さん (専門家)

2007年01月21日 23:49

減価償却をしなくても、税法上は問題ありません。

税法では、減価償却は「することができる」としているだけで、法定の金額範囲内であればいくらでもよいことになっています。つまり本来の50%でもよければ、ゼロでも問題ありません。

ただし、簿記・会計上は問題です。正しい期間損益計算のために、減価償却はきっちりやる必要があり、赤字だからしないというのは一種の粉飾決算ですので、上場企業では許されないことです。

もっとも、会計監査を受けない中小企業においてはよくおこなわれることです。特にオーナー企業に代表されるように、株主から追求されることがない場合が多いからです。

ですが、近年は金融機関に決算書を提出する際に問題視されるようになってきているのも事実ですので、あまりお薦めできることではありません。

なお、減価償却をしなかった場合でも、翌期におこなう処理というのは特にありません。翌期は翌期で普通に1期分の償却をおこなうだけです。
また、「前期に償却しなかったから当期に2期分まとめて償却」などということはできませんのでご注意ください。

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