相談の広場
一昨年2名で合同会社を起業し、2期目の決算を行っています。
経理に関しては簿記検定3級はありますが実務経験はほぼありません。
2名とも代表社員のため、給与が役員報酬となります。
初年度は大赤字だったため、2期目の役員報酬をものすごく少なくしました。
定期同額給与のため、一年は少ない給与で我慢しました。
2期目は売上も増え、給与を少なくしているため、利益が大幅にでました。
当然、法人税の支払いがかなり高額となりました。
役員ではなければ、決算賞与などで支払いたかったのですが
2名とも役員のため、定期同額給与(賞与はもともとなしにしています)
できませんでした。
利益操作ができないためのルールということは承知していますが
役員報酬をものすごく少なくしていて、法人税をたくさん支払わなければ
いけないことがわかってはいても、何とかならないかと思ってしまいます。
(創立費の償却などできる限りのことはすでにしてあります)
2期目の法人税は泣く泣く高額な法人税を支払い、
3期目はこの売上の見込みで役員報酬を改定する、という方法しかないものでしょうか。
税金をごまかすつもりはありません。
多少でも方法があれば教えていただきたいです。
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そもそも赤字会社だと何かこまるのでしょうか?
今後借入をする予定があるとか?
ないのであれば、役員の所得と法人の所得とどちらに多く利益を残した方が
得なのかどうかから考えてみてはいかかでしょうか。
一般的に個人は所得に対して、法人は利益に対して課税されます。
細かいことは別として大まかにです。
そして個人税額は累進課税という方法で所得に応じて変化します。
中小法人は800万円を超えると変化します。
そこで法人に1000万の利益があったと仮定します。
おおまかに計算しますので、参考にして下さい。
細かいのは税理士なり専門家に確認して下さい。
役員報酬2名なので、それぞれ500万の報酬とする
法人税約23%とし、法人所得は0円なので、都道府県の均等割りのみで10万。
個人の所得税は扶養なし、所得控除は基本と社会保険のみ。
個人でおさめる税金は、約38万円×2名=76万。
法人個人総合計10万+76万=86万
例えば、役員報酬を350万×2名にすると、法人の税金は1000万-700万=300万×23%=69万円
個人の税金は、約22万×2名=44万円 総合計113万円
どうしてこうなるかというと、個人の給与所得は色々と控除できるものがあり、ある程度の年収まで法人税に比べ税金的にお得になっています。
ですので、冒頭にも書きましたが赤字でもよい場合は、役員報酬で赤字になるようにし、
個人や人数増(例えばご両親や子供さんを非常勤の監査役や取締役にする)で所得を分散し、税金を安く上げる。
法人に運転資金等がなくなった場合は、役員から法人に貸付れば良いかと考えます。
基本的に同族会社でほかに経費を無駄に使うくらいなら、個人の所得にしたほうがよいです。
時間的余裕があれば、役員報酬ではなく、前もって生命保険などでも節税商品はあるので、そちらも検討されると良いかもしれません。但し、赤字だと節税商品はメリットが少なくなるので、検討する場合はよくよく考えて加入して下さい。
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