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研究開発試作費の棚卸資産からの減額・訂正

著者 kodera さん

最終更新日:2019年04月26日 10:58

お世話になります。化学メーカーの技術職のものです。
顧客へ有償で提供しない研究試作品(化学物質、ただし顧客評価のために無償提供あり)を棚卸資産として社内で経理部門へ報告してきました。
小職に経理の知識がないため、よく調べると、例えば「研究開発費等に係る会計基準(1999年大蔵省、金融ビッグバンの頃)より、研究開発費は、将来の収益を獲得できるか否か不明であることから、貸借対照表に計上することは適当でないため、研究開発費は発生時に費用として処理することになっている」と理解しました。
この試作品は下記実務指針p.8「① 製品を量産化するための試作」ではなく、p.1「⑦ 新製品の試作品の設計・製作及び実験」に該当すると判断しております。
「研究開発費及びソフトウェア会計処理に関する実務指針」( http://kato-cpafirm.com/audit/files/No12-RD20141128.pdf) 

以上より、本来は貸借対照表棚卸資産として資産計上する必要はなかったのに、現状では計上され続けています。このような棚卸資産貸借対照表から該当の研究試作費相当分のみ減額、訂正することは財務・管理会計上可能でしょうか。可能な場合、どのようなプロセスを経ればよろしいでしょうか。

試作品の一部は顧客評価に使用しましたが、残りの試作品は全て使用予定がないため廃棄予定です。研究開発の期間費用として発生年度に費用処理しているにも関わらず、棚卸資産扱いのまま廃棄すると廃棄損を計上しなければならず、おかしなことになるのではと思っております。
ご助言のほどよろしくお願い申し上げます。

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Re: 研究開発試作費の棚卸資産からの減額・訂正

著者ユキンコクラブさん

2019年05月08日 17:47

> 試作品の一部は顧客評価に使用しましたが、残りの試作品は全て使用予定がないため廃棄予定です。研究開発の期間費用として発生年度に費用処理しているにも関わらず、棚卸資産扱いのまま廃棄すると廃棄損を計上しなければならず、おかしなことになるのではと思っております。
> ご助言のほどよろしくお願い申し上げます。
>

棚卸資産として計上しているのであれば、その期間の費用としては計上されていないものと思われますが。。。。経費にも計上して、資産にも計上しているのでしょうか?
資産計上するとなると、経費計上はできないはずです。。再度ご確認ください。

ということで、
経費として計上しないために、在庫として資産計上していると判断しました。
廃棄予定であれば、廃棄損。。又は雑損計上となります。

もし、それをすべて訂正すると考えると、
決算期をまたいでいるのであれば、当初の決算申告を修正するか、これからの申告の際に処理するのかで、対応は異なります。
過去の決算期分から訂正するのであれば、過去の期間における決算書修正申告が必要になります。(棚卸計上しなかったとして申告するため、利益、繰り越し分すべてがずれてしまうため・・・)
今後の申告にも影響が出る部分ですので、
会計又は経理担当者、および、顧問税理士さんがいらっしゃるのであれば、そちらと慎重に検討する必要があると思います。

年度内のものであれば、そのまま期間経費として試験研究費として損金処理できます。。

Re: 研究開発試作費の棚卸資産からの減額・訂正

著者koderaさん

2019年05月09日 09:14

ご丁寧に質問のご理解、ご回答、誠にありがとうございました。

棚卸資産として計上しているのであれば、その期間の費用としては計上されていないものと思われます」につきまして経理の知識不足でした。ご指摘の通りでございます。
ご指摘いただいた、下記文は二者択一と理解しており、前半部の当時の決算書修正申告はご説明頂きましたが、後半部のこれから(2019年度)の申告でもかなりエネルギーの必要な煩雑な作業になるのでしょうか。(2016年度以降の研究試作品です。)
決算期をまたいでいるのであれば、当初の決算申告を修正するか、これからの申告の際に処理するのかで、対応は異なります。」
素人質問で申し訳ございません。

Re: 研究開発試作費の棚卸資産からの減額・訂正

著者ユキンコクラブさん

2019年05月10日 11:23

> ご丁寧に質問のご理解、ご回答、誠にありがとうございました。
>
> 「棚卸資産として計上しているのであれば、その期間の費用としては計上されていないものと思われます」につきまして経理の知識不足でした。ご指摘の通りでございます。
> ご指摘いただいた、下記文は二者択一と理解しており、前半部の当時の決算書修正申告はご説明頂きましたが、後半部のこれから(2019年度)の申告でもかなりエネルギーの必要な煩雑な作業になるのでしょうか。(2016年度以降の研究試作品です。)

2016年度申告から棚卸資産として計上している。。ということでよいでしょうか?

今年度の申告について、今期発生した研究開発費について資産計上するか、経費計上するかは会社の決算にも影響しますので、上司や会計税理士等と相談してください。(今期より経費計上することによって、利益が変わってしまうため)
過年度の申告については、既に確定申告済みで税金等の支払もすんでいることから、修正申告する方が手間がかかると思われます。。。どうするかは会社判断になるので。。。

2016年に経費計上しなかった分を、今期の決算経費計上するとなれば、それも利益に大きく影響します(前期損益修正)。。。
また、2016年度分の申告より修正するとなると、2017年度分も、2018年度分も修正申告が必要になるのでは?
そうすると2019年分の申告の際にも影響が出てきます。
修正申告ができる期間も決まっていたような記憶が有りますが、経理、会計から離れてしまい、詳細は忘れてしまいましたが、、税務署監査修正申告を行うだけでも大変ですから、過年度修正は大変です。。
また、経費がふえることによる修正申告は、「更生の請求」になると思います。
税理士さんのホームページに書いてありましたので参考にしてください。
https://www.nakamura-tax.com/20170712/
https://derukui.com/2016/03/%E5%8D%98%E3%81%AA%E3%82%8B%E8%A8%88%E4%B8%8A%E6%BC%8F%E3%82%8C%E3%81%AE%E5%89%8D%E6%9C%9F%E6%90%8D%E7%9B%8A%E4%BF%AE%E6%AD%A3%E3%81%AE%E6%90%8D%E9%87%91%E7%AE%97%E5%85%A5%E3%81%AF%E8%AA%8D%E3%82%81/

まずは、実態を確認し、どのように処理を進めていくか、各担当者と相談していただかなければいけないでしょう。
あなた一人で決定できる内容ではないと思われます。
誰にでもミスはあります。法人申告、決算処理に詳しい各担当者と専門家と相談していただくことが一番だと思います。


> 「決算期をまたいでいるのであれば、当初の決算申告を修正するか、これからの申告の際に処理するのかで、対応は異なります。」
> 素人質問で申し訳ございません。
>

Re: 研究開発試作費の棚卸資産からの減額・訂正

著者koderaさん

2019年05月13日 08:58

ご回答誠に、ありがとうございました。

初回でご回答頂いた「資産計上するとなると、経費計上はできないはずです。」に反して、2016年度申告から棚卸資産として計上(廃棄していないため廃棄損としても未だ計上されていない)されていると同時に、2016年度に販売間接費(試作研究費)として処理されおりました。
当時は経理部門も把握しきれておらず、このような状況になっております。
従いまして、初回にご理解頂いた「経費として計上しないために、在庫として資産計上している」ではなく、経費としても、在庫としてもいずれも計上されている状況です。

> また、経費がふえることによる修正申告は、「更生の請求」になると思います。

該当分の棚卸資産のみ削除すると、同様にご指摘頂いたこととは逆に経費が”減る”ことによる修正申告が可能でしょうか。

以上、よろしくお願い申し上げます。(今回で質問は終了致します。)

Re: 研究開発試作費の棚卸資産からの減額・訂正

著者ユキンコクラブさん

2019年05月13日 09:53

> ご回答誠に、ありがとうございました。
>
> 初回でご回答頂いた「資産計上するとなると、経費計上はできないはずです。」に反して、2016年度申告から棚卸資産として計上(廃棄していないため廃棄損としても未だ計上されていない)されていると同時に、2016年度に販売間接費(試作研究費)として処理されおりました。

両方とも計上されている????それは大変なことですよ。
一般的に
経費計上にあたって、相手方(出費)が有ります。
試作研究費(経費勘定)/現預金又は買掛未払金・・・
又は
試作研究費(経費計上)/棚卸資産資産減少)・・・
この仕訳によって経費計上します。
そのため、この経費資産計上するのであれば経費を減らす仕分けを起こします。
棚卸資産(試作品など)/試作研究費(経費のマイナス)・・・この仕訳で資産計上し、経費計上はできなくなります。
この仕訳をせずに、資産計上したとなると、その相手方は何なのでしょう?
経費のマイナス又は現預金等の支払科目が無い状態で資産計上はできません。
貸借対照表が合致しなくなってしまうので。。。
また、経費にも計上し、資産にも計上したとなると、支払関係が2重計上になっている可能性も否定できませんが。。。。どうなのでしょうか?
試作研究費A/現預金又は買掛未払金と処理済みのものを
棚卸資産A/現預金(支払済の経費を新たに現預金で支払ったようにしてある・・・・現預金残高が一致してないはず・・・こちらも大問題)
又は
棚卸資産A/買掛未払金(掛け購入した状態で残っている。。支払が出てこない)

経費の2重計上ともとられます。。。消費税に影響しますので。。。

単に、経費計上した分と資産計上した分がしっかりと別れているだけではないでしょうか?
試作品Aの部分は経費計上
試作品Bに関しては資産計上。。。など

また、棚卸資産のみ減額させるにも。。。相手勘定が必要となるため、
雑損棚卸廃棄損(損失が増える)/棚卸資産資産減少)・・・となり、損金計上が増え、利益が減ることになります。。。


> 従いまして、初回にご理解頂いた「経費として計上しないために、在庫として資産計上している」ではなく、経費としても、在庫としてもいずれも計上されている状況です。
>
> > また、経費がふえることによる修正申告は、「更生の請求」になると思います。
>
> 該当分の棚卸資産のみ削除すると、同様にご指摘頂いたこととは逆に経費が”減る”ことによる修正申告が可能でしょうか。

資産計上された経緯(仕訳計上、決算処理)が不明ですので、何とも言えないのですが。。。
資産減少で、経費が減る?意味がわかりませんが、、、
廃棄損としても、雑損にしても、前期損益修正にしても、損失(支出)が増えることになりますので、会社の純利益は減るため、納税等も減っていく。。。ということになります。

総勘定元帳および、その当時の会計伝票、処理票、決算監査内容など充分に調査して、専門家と相談したほうが良いのではないでしょうか?
2重計上でないことを祈っております。。。


> 以上、よろしくお願い申し上げます。(今回で質問は終了致します。)

Re: 研究開発試作費の棚卸資産からの減額・訂正

著者koderaさん

2019年05月14日 09:37

ご丁寧に最後までご回答頂きありがとうございました。
参考とさせて頂きます。

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