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取引先への立替経費請求 消費税は仮払?借受?

著者 海外住みたい さん

最終更新日:2022年07月27日 21:52

取引先と経費を折半し、請求します。一度当社が支払い、50%を請求します。費用支払い当時の業者からの請求書宛名は当社でした。またその分の経費を戻す仕訳になり、貸方経費勘定科目です。

この場合、入力すべき貸方消費税は借受、仮払どちらでしょうか。

経費を戻すから経費計上時の仮払消費税の戻し、なのか、請求するのだから借受、なのか、わからなくなりました。

宜しくお願いします。

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Re: 取引先への立替経費請求 消費税は仮払?借受?

著者tonさん

2022年07月28日 06:54

> 取引先と経費を折半し、請求します。一度当社が支払い、50%を請求します。費用支払い当時の業者からの請求書宛名は当社でした。またその分の経費を戻す仕訳になり、貸方経費勘定科目です。
>
> この場合、入力すべき貸方消費税は借受、仮払どちらでしょうか。
>
> 経費を戻すから経費計上時の仮払消費税の戻し、なのか、請求するのだから借受、なのか、わからなくなりました。
>
> 宜しくお願いします。
>


おはようございます。
経費戻入ですから仮払消費税の戻しになります。
仮受は収入の戻しの場合です。
一旦立て替えるのであれば支払時に請求分を立替金と処理することで消費税を考慮する必要はなくなります。
全額経理処理するか、請求分を仮勘定処理するかで変わるでしょう。

例 1,100,000
経費    1,000,000 消費税 100,000
戻入     -500,000 消費税  -50,000
もしくは
経費    500,000  消費税 50,000
立替金   550,000
立替金戻り -550,000

後はご判断ください。
とりあえず。

Re: 取引先への立替経費請求 消費税は仮払?借受?

著者ヌケニンさん

2022年07月28日 11:21

貴社,資産の譲渡等を行う業者,経費を折半する取引先の3社について,契約内容について不明な点が多いため,前提条件として以下の内容をもとに検討します。

1. 取引について実質的に業者とやり取りをしているのは貴社のみであり,契約上も取引先は登場しない。
2. 100の経費について,業者から貴社に請求書が発行され,その明細等にも取引先は登場しない。
3. 50の経費について,貴社から取引先に取引を行い,取引先にその取引についての請求書を発行する。

この場合には,以下の仕訳を行うのが一般的且つ保守的な処理かと思います。

(借方)
経費 100
仮払消費税 10
(貸方)
現金 110

(借方)
現金 55
(貸方)
雑収入 50
仮受消費税 5

なぜこういう考え方をするのかというと,雑収入ではなく経費の立替(戻入れ)として処理を行った場合には,取引先の仕入税額控除と貴社の課税売上げの点で問題が生じるからです。
もし,貴社が100の経費についての取引を受けた請求書を業者から受領し,立替金の請求という形で取引先に請求書を発行すると,取引先は50の経費について受けた取引が明瞭に記載された請求書を受領することができず,仕入税額控除の適用要件である請求書等の保存要件を満たさない蓋然性が生じます。
これを避けるためには,貴社が取引先に50の経費について取引先に移転等した旨の請求書の発行が必要となりますが,これは事業者が事業として対価を得て行う課税資産の譲渡等に該当する蓋然性が高く,課税売上げとして計上する必要性が生じます。

このような状況にある場合において,決算書の表示上の観点等から雑収入a/cを使用したくないというときは,貸方経費a/cについて会計ソフトの消費税コードを課税売上10%等に変更した上で,仮受消費税として処理することが妥当と考えます。


また,もし業者の行う資産の譲渡等について,当初から貴社と取引先とで50:50で受領等することを3社間で合意していた場合には,やはり貴社宛の請求書と取引先宛の請求書とを分けて再発行するように依頼すべきかと思います。
その上で,取引先に立替金の請求書を発行し,経費a/c 50と立替金a/c 50の仕訳をするのが妥当と考えます。
この場合に,借方 経費a/c 100(+仮払消費税)で仕訳を行い,貸方 経費a/c 50(+仮払消費税)で仕訳を行うことは,(個人的には備忘や返品との区別の観点から推奨はしませんが)経費a/c 50について立替金a/cに振替処理をしても直ちに消却されることになるため,消費税的にはそこまで問題は生じないだろうと思います。


以上,長くなりましたが,資産の譲渡等の立替金については契約の内容(実質的には請求書の内容)により処理が異なるため,経済実態を正確に表す会計処理や請求事務等が必要になると考えます。

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