相談の広場

このエントリーをはてなブックマークに追加

労務管理

労務管理について、みんなに相談したり、分かるときは教えてあげたりと、相互協力のフォーラムです!

総務の森イチオシ記事が満載: 経営ノウハウの泉(人事労務~働き方対策まで)

Re: 勤務時間・残業時間について

著者 アリクイ さん

最終更新日:2007年10月17日 13:01

ときは様

同じような悩みを抱えている者としてコメント申し上げます。

まず、入社1年目で難しい命題に取り組まれているので感服します(私が入社1年目なんて…)。
さて、限りなく黒をグレーに解釈したり運用するのはとても難しいことです。ただ、どこの会社も多かれ少なかれ、こういう問題はあるのではないでしょうか。特に、中小やベンチャー等は真っ白な身奇麗にしていたのでは事業が成り立たないというのが実態だと思います(正しいとは思いませんが…)。ですがIPOを予定していらっしゃるのであれば、そうもいきませんよね。
やはり状況を拝見したところ、やれるところまではやっている状況(限界)にあると考えます。これ以上、解釈や運用上でどうにかしてくると、かえって歪や不合理、効率が悪くなるなどの弊害が露呈することが懸念されます。
私の意見では、どこかで給与制度を一度ゼロから見直すべきではないかと考えます。それは、過去の前提条件があると、かえって抜本的な解決を妨げることになるからです。
例えばですが、残業代は支払うということも考えられます。ただそうしますと給与額が上がってしまい事業が立ち行かなくなる可能性があります。そこで年俸制ではなく、賞与制度(会社が唯一裁量権をもって上下させることができる給与)にて調整を行なうことにより、総人件費をコントロールするということも考えられます。要するに、残業代が増えれば賞与は減るということです。実を言うと、当社もそのような方向で同じような問題を解決しようと試みているところです。しかし、従業員にとっては報酬が増えるわけではなく、逆に増えたり減ったりすることにより、従業員から評価の観点で不満が出ることが懸念されます。従って、給与制度だけでなく、評価制度も含め、人事制度全体として考えていく必要があります。それで全体整合させれば、この問題は解決したと言えるのではないでしょうか。
逆を言えば、その制度によって業績が伸びれば労働分配率が同じでも、従業員への分配額は増えるので、経営としてはそれをどう実現するかを念頭において制度設計することが肝要、または経営そのものと言えるかもしれません。
また、初歩的な部分の確認ですが、労働時間休日適用除外者は確定してますでしょうか、裁量労働制が適用できる職種は確定してますでしょうか、過去の労働時間や残業時間の実績把握はできてますでしょうか。検討するにあたっては、これら非常に重要なデータですので、準備はしておいて方がよろしいかと思います。

労働時間が長時間になることに関しては、経営がそれを求めている以上は、なかなか解決は難しいかもしれません。しかし、本来は長時間働くことが目的ではなく、業績を上げていくことが目的なのですから、労働時間には縛りをつけ、その中でITなどを駆使して業務効率を見直していったり、ビジネスモデルを再構築したりして解決していくのが本筋だと考えます。

結構大きな問題ですが、頑張って解決することをお祈りします。

以上、参考になれば幸いと存じます。

スポンサーリンク

Re: 勤務時間・残業時間について

著者黒真珠さん

2007年10月17日 15:14

ときはさん、こんにちは。

私もIPOを目指すベンチャー企業で人事労務総務をしています。
同じく入社1年目ですので、なんだか他人事とは思えません。
しかも同じような問題・・・割増賃金の不払い、時間集計方法、労使協定未締結、
就業規則無、何れをとっても問題が山積みでした。

ときはさんは今までグレーを白っぽくするよう大変な努力をされてきたと思いますし、
労基法上の基本事項等はご存知かと思いますので、1点だけアドバイスさせて下さい。

それは、何とか監査法人を利用できないかということです。
IPOを目指してらっしゃるのなら、もう監査法人は入ってませんか?
私は労務担当として過去資料の提出・説明を求められたので、
その際に問題点となる部分を整理し、書面&口頭で説明しました。
その上で、監査法人からも同じ箇所を「問題点」として
上層部にレポート提出して頂けないかとお願いしたんです。
特に割増賃金不払い(残業)についてはマクドナルドの事件等により注目されてますし、
IPOをする上ではかなり目をつけられることが多いとも聞きます。

私個人で勉強して頑張って上層部に進言しても取り上げてもらえませんでしたが、
監査法人からのレポートには動きました。
会社なんて、1個人の意見にはなかなか耳を傾けてくれませんけれど、外部からの圧力には弱いもの。
悲しいことですけれどね・・・。

法的なアドバイスではありませんが(しかも長くて・・)、
これで実際に解決に向けて動き始めることができたのでご参考にして頂けますと幸甚です。
あとは、いつ物事が動き始めても良いように、「こうすべき」&「こうした方が良い」的な
就業規則などを何例か作成しておくと仕事を進めていくのがスムーズになります。
勉強にもなりますしね。

Re: 勤務時間・残業時間について

著者ときはさん

2007年10月17日 17:25

アリクイ様

コメントありがとうございます。
やはり、皆様大変なのですね。

以下、コメントへの、返信をさせていただきます。


> 私の意見では、どこかで給与制度を一度ゼロから見直すべきではないかと考えます。それは、過去の前提条件があると、かえって抜本的な解決を妨げることになるからです。

以前、上司にフレックス制の導入の進言はしてみたのですが、「この会社には合わない」とのことで、取り上げてもらえませんでした。
なお、現在の給与体系も、社員が誤解したり、紛争が起こりそうな感じでしたので、早期の段階で変更しております。(変更して、この状態です)
見込残業30時間での契約も、給与改定時期に、社員に連絡なく、45時間に変更になりましたし、かなりグレーですが、会社は(「上司は」かもしれませんが)今の給与体系が良いようです。


> また、初歩的な部分の確認ですが、労働時間休日適用除外者は確定してますでしょうか、裁量労働制が適用できる職種は確定してますでしょうか、過去の労働時間や残業時間の実績把握はできてますでしょうか。検討するにあたっては、これら非常に重要なデータですので、準備はしておいて方がよろしいかと思います。

労働時間休日適用除外者および裁量労働制が適用できる職種は役員のみとなっております。現在の従業者数は、役員を入れても、20人に届きませんので・・・
過去の労働時間は、私ではなく、経理担当者(入社1年未満)がタイムカードの入力を行っており、経理担当者に聞いたところ、過去のものもあるとのことでした。
(当該ファイルはパスワードが設定されており、上司と経理担当者しか見れません)


> 労働時間が長時間になることに関しては、経営がそれを求めている以上は、なかなか解決は難しいかもしれません。しかし、本来は長時間働くことが目的ではなく、業績を上げていくことが目的なのですから、労働時間には縛りをつけ、その中でITなどを駆使して業務効率を見直していったり、ビジネスモデルを再構築したりして解決していくのが本筋だと考えます。

まったく、その通りだと思います。
実は、もう会社について行けそうもありませんし、上司は社内でもうわさになっている問題上司ですので、経理担当者とも時期をずらし、退職を考えているほどです。

ですが、もう少しがんばってみようと思います。
アリクイ様も、がんばってください。

勤務時間・残業時間について

著者ときはさん

2007年10月18日 10:54

はじめまして。
初めて投稿させていただきます。
よろしくお願いいたします。

IPOを目指しているベンチャー企業で、総務(雑務? 一般職 入社1年)をしています。

給与は年俸制で、タイムカードで勤怠管理を行っており、月45時間の見込残業時間が含まれています。(45時間以内でも、45時間分支給されますが、45時間を越えた場合、差額が支払われることはありません。)

会社としては、「残業時間、深夜・休日出勤手当て等払いたくない」けれど、「朝・夜関係なく、一生懸命働いてくれる人が好き」&「残業代をまともに支払えば、倒産する」、「残業するなら、タイムカードを押した後にして欲しい」とのことです。(今年より前は、支払ってません)

そこで会社は、申請残業制を取り入れ、「申請残業した時間分(給与分)は、次の日遅く出社してください」ということになり、この「申請残業を取り入れたこと」により、「タイムカードは実際の労働時間ではなく、押してるだけ」にすると言っています。
また、残業の申請は、「事前に」、「振替残業時間」と一緒に申請しなければいけないとのことです。

会社の就業体系は、
定時   8:45~17:45
休憩①  12:00~13:00
休憩②  17:45~18:00
     (「15分の計算が面倒」らしいです)
定刻残業 18:00~20:00
     (見込残業分「強制ではない」らしいです)
残業   20:00~(申請により、残業する時間)
です。
仮に、20:00~21:00までの残業申請を出したとすると、次の日、10時までに出勤すれば良いとのことなのですが、もし、仕事が長引き、21:30まで残業しても、申請上、21:00なので、残業時間は21:00までとなるそうです。
ちなみに、21:00までの申請で、20:30に帰宅した場合、(押してるだけの)タイムカードが20:30なので、残業時間は20:30になるそうです。

会社を守る立場で考えろと言われ、今までがんばって、黒に近いグレーを白っぽくしてきたんですけど。。。もう、お手上げ状態です。

この状況、どう思いますか?

Re: 勤務時間・残業時間について

著者ときはさん

2007年10月19日 10:26

黒真珠様

コメントありがとうございました。
お返事が遅くなってしまいました。。。すみません。。。

> それは、何とか監査法人を利用できないかということです。
> IPOを目指してらっしゃるのなら、もう監査法人は入ってませんか?
> 私は労務担当として過去資料の提出・説明を求められたので、
> その際に問題点となる部分を整理し、書面&口頭で説明しました。
> その上で、監査法人からも同じ箇所を「問題点」として
> 上層部にレポート提出して頂けないかとお願いしたんです。
> 特に割増賃金不払い(残業)についてはマクドナルドの事件等により注目されてますし、
> IPOをする上ではかなり目をつけられることが多いとも聞きます。

監査法人は入っています。ただ、問題なのが、監査法人への対応を、上司が全て行っており、
その上司が、労務の責任者でもあるので、、、、どうしようもないのです。


> 私個人で勉強して頑張って上層部に進言しても取り上げてもらえませんでしたが、
> 監査法人からのレポートには動きました。
> 会社なんて、1個人の意見にはなかなか耳を傾けてくれませんけれど、外部からの圧力には弱いもの。
> 悲しいことですけれどね・・・。

 悲しいことですが、外部の圧力には本当に弱いです。(上司の腰が床につきそうなくらい低くなってますし。。。)


> 法的なアドバイスではありませんが(しかも長くて・・)、
> これで実際に解決に向けて動き始めることができたのでご参考にして頂けますと幸甚です。

いえいえ、コメントくださっただけで十分です。同じ境遇の方もがんばっていらっしゃると知り、
一人で悩んでいないで、良かったと思います。もう少し、がんばれそうです。
でも、本当に手がつけられなくなったら、逃げようと思っています。責任を問われるのはイヤですから。

黒真珠様もがんばってくださいね。

Re: 勤務時間・残業時間について

ときはさん、はじめまして。

私もIPOを目指す企業におり、総務労務・法務・株式事務などを担当し、2年目となりました。

現在、御社がどのステージにいらっしゃるかわかりませんが、主幹事証券の中間審査では、労務
系(特に勤怠管理、時間外手当の支払状況など)はとても細かく厳しくチェックされました。

証券代行部の担当者から、最近、労務系はとても厳しいから問題がないようにしないとだめだよ、
との情報もあり、他のIPOを目指している●●会社は残業不払いが審査で分かり大変だった、
とか、●●会社は過労死の社員が出て大変だったなど、なるべく生情報をもらって、上司に報告
していました。

ありがたいことに、当社の経営者および総務担当役員は、社員が働いた分については、ちゃんと支
払うように、といつも言ってくれますので、中間審査を受ける半年くらい前から、時間外手当の不
払いはありません。そのおかげで、労務系は中間審査はほぼばっちりクリアです。
実は、こういうことはとても大事で、いい加減なフローが多いと、全て細かくチェックされますが、
しっかりやっていると、その反対である程度チェックが簡単になります。

ときはさんは、監査法人とはあまりコンタクトがないようですが、証券代行部や社労士の先生など
はお話できませんか?

そうであれば、そういう外部の方をうまく使って上司を説得させるのも手です。

それでも分かってもらえない場合は、本当にIPOする気があるのか、問い詰めるという手もあり
ます。やり方やご自分のキャラクターのありますので、奏功するかどうかわかりませんが、私は、
正論で進言してもだめな場合、本当にIPOする気があるのか、何のためのIPOか、とやり合
ったことがあります。

ラッキーなことに、とことん真剣にやりあったら、分かってもらえました。

毎日の業務もあり、大変な毎日かと思いますが、ご自分のペースでがんばってください。

審査がはいったら、回答書の作成などで本当に徹夜もしました。
当社は、まだまだこれから、ひとやまふたやまありそうです。
お互い、健康に留意して、がんばりましょうね。

Re: 勤務時間・残業時間について

著者kateさん

2007年10月19日 17:03

削除されました

Re: 勤務時間・残業時間について

著者kateさん

2007年10月19日 17:16

ときはさん、はじめまして。

私の在籍している会社では、残業代の全額支払いが始まりました。
『今までは一律カットしていた』部分を、分かるだけでも過去2年分遡って返そうとしています。

当社の場合、残業申請制をスタートさせています。
残業に関しては当日の15時までに所定の用紙に、

「予定時刻〇時〇分~〇時〇分」
「残業理由、〇〇のため」
と記入し、上司に提出することに決まりました。
予定時間と異なれば、異なった理由、実際の時間も記入し、
次の日にまとめて再度提出です。

次の日の始業を遅らせる等はしません。
(遅らせると際限なくズレそうです)


季節的な業務が重なったりでなかなかどの程度増えたとは言いがたいですが、
導入最初の月は、それほど深刻な人件費増には繋がっていません。

こうすることで、本当に仕事がある人は残る、
その他の者は理由を書きづらい、残りづらいという理由ですぐに帰る
といった雰囲気になってきています。
何もしないのにダラダラと…という雰囲気がなくなるし、
私用で残る人は最初から申請していませんので。。。

結果、余計な、何をしているのか不明な残業は確実に減って、払うべき時間にだけ払えるようになっています。

ちなみに、当社に以前からある「係長以上の最初から30時間分付けている」制度は今も存続し、労働条件が悪化する人が出るのを防いでいます。


ちなみに、1日の労働時間が延びると、8時間を超えた分については、次の日いくら遅く出勤させたとしても、フレックスタイム制等を採用していない限り割増賃金分は発生すると思うのですが…。労基法違反になりませんか??


残業代を支払うのは勿論ですが、やはり労働時間短縮に繋がらないと、根本を解決できません。
いくら経営陣が考えても、労働者が労基署に駆け込めばお手上げです。
当社は、知名度・社会的信用と、多少の出費を天秤にかけ、
社会的信用を選びました。ばれてしまえば結局は出費+信用喪失で倒産しそうなので。。。

まだ考えて間に合う段階でしたら、『じゃあこうしよう』
ではなくて、きちんと社労士さん、弁護士さん等に相談し、
抜けの無い制度にして下さい。


参考にならないかとは思いますが、雑談程度に…。

Re: 勤務時間・残業時間について

著者ときはさん

2007年11月07日 16:09

Kate様

コメントありがとうございました。
コメントいただいてから、かなりの日数が経ってしまいました。。。
申し訳ありません。

以下、コメントへの返信をさせていただきます。


> 次の日の始業を遅らせる等はしません。
> (遅らせると際限なくズレそうです)

それがいいと思います。
深夜残業をした場合等、2日程来なくなる計算になり、かなり問題ですし。
社員の方は、親切なのか、会社が好きなのかは、わかりませんけど、毎日、普通に来て仕事をされています。


> ちなみに、1日の労働時間が延びると、8時間を超えた分については、次の日いくら遅く出勤させたとしても、フレックスタイム制等を採用していない限り割増賃金分は発生すると思うのですが…。労基法違反になりませんか??

考え方としては、「残業した分はつけて、遅れてきた分の給与を引く」ですので、実質的に相殺しているという感じです。
なので、「1時間残業すると、1時間15分(1時間×1.25)遅れてくる」ということになります。
ただ、申請は出しているものの、普通に出勤して、仕事をしていますから。。。
現実的には、「違反」ですね。


> 私の在籍している会社では、残業代の全額支払いが始まりました。
> 『今までは一律カットしていた』部分を、分かるだけでも過去2年分遡って返そうとし
ています。

> 残業代を支払うのは勿論ですが、やはり労働時間短縮に繋がらないと、根本を解決でき
> ません。
> いくら経営陣が考えても、労働者が労基署に駆け込めばお手上げです。
> 当社は、知名度・社会的信用と、多少の出費を天秤にかけ、
> 社会的信用を選びました。ばれてしまえば結局は出費+信用喪失で倒産しそうなので。。。


IPOのため、本来であれば、しなければならない部分だとは思うのですが、、、
知名度・社会的信用を喪失する可能性を残してでも、社員を増やしたいのか、新しい人は雇えるけど、残業代は払えないみたいです。
会社は、残業して、仕事をしてほしいようで、私用があると言わない限り定時で帰ることができません。
まず、「残業する必要のない人は、定時に帰れる」という雰囲気作りから、始める必要が
あるかもしれませんが、今の現状では、無理だと思います。
最近は、IPOする気があるのか、疑問に思うこともあるくらいです。

抜けのない制度にしたいのですが、進言しても無駄のようですので、最近は、責任を問われる前に、逃げようかと思っています。
上司自身が言い出した制度ですが、なぜか、私が考えたかのように、社長に報告していましたし。

でも、もう少しだけ、様子を見ながら続けてみようと思います。
監査法人も入っていますし、監査に期待したいと思います。

Kate様もがんばってください。

1~9
(9件中)

    スポンサーリンク

    経営ノウハウの泉より最新記事

    スポンサーリンク

    労働実務事例集

    労働新聞社 監修提供

    法解釈から実務処理までのQ&Aを分類収録

    注目のコラム

    注目の相談スレッド

    PAGE TOP