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副資材

副資材とは?定義・管理の難しさ・リスク・効率化ツールまで徹底解説

副資材(MRO)は、製造や業務を支える重要な資材ですが、品目が多く管理が煩雑になりがちです。適切に管理されていないと、生産停止やコスト増加などのリスクが発生します。

本記事では、副資材の定義や主資材との違いから、管理が難しい理由、よくある課題、効率化の方法までをわかりやすく解説します。

副資材とは?主資材との違い

出典:delphinmedia / pixabay

副資材について理解を深めるためには、まずその定義や主資材との違い、そして「MRO」という概念を正しく押さえることが重要です。以下のポイントを順に解説していきます。

  • 副資材(MRO)とは?
  • 主資材との違いと分類の基準

副資材(MRO)とは?

副資材(Maintenance, Repair and Operations)とは、製品そのものの構成要素にはならないものの、製造・業務プロセスを支えるために必要な資材のことを指します。保守・修理・運用に関わる消耗品や備品全般がこれに該当し、具体的には以下のようなものが該当します。

・工具/作業服/保護具
・清掃用品/洗浄剤
・梱包資材/ラベル/テープ
・文房具/OA用品/事務消耗品
・計測器/検査器具

MROは、製品の品質や生産性、業務の安全性を確保するうえで欠かせない資材です。MRO調達については下記の記事で詳しく解説しています。

https://www.benrinet.com/column/13.html

主資材との違いと分類の基準

副資材と混同されやすいのが「主資材」です。

主資材とは、製品の一部として使われる原材料や部品、構成パーツなど、直接的に製品の完成に関わる資材を指します。

資材区分定義
主資材製品そのものを構成する資材原材料、電子部品、加工部品
副資材製造や業務を支援する資材工具、作業服、事務備品など

副資材は、直接製造に関与しないが、間接的に必要な資材として分類されることがポイントです。 製品に使われるか否かで見極めると、主資材と副資材の区別がしやすくなります。

副資材管理が難しい4つの理由

出典:ddalki3003 / pixabay

副資材はあらゆる業務に必要不可欠な資材ですが、その管理は主資材に比べて圧倒的に難しいと言われています。

その背景には、資材の性質や運用体制、社内の構造的な問題があります。ここでは、企業が副資材管理で直面しやすい4つの課題を解説します。

  • 品目の多様性により管理が煩雑になりやすい
  • 発注する部署・人が分散している
  • コスト管理が難しい
  • 主資材に比べて優先度が低い

また、これから副資材の購買管理を適正化したい方は下記の記事もあわせてチェックしてみてください。

https://www.benrinet.com/column/18.html

https://www.benrinet.com/contents/whitepaper/howtosuccess.html

品目の多様性により管理が煩雑になりやすい

副資材は、消耗品から備品、梱包材、作業道具まで非常に幅広く、品目数が膨大になりがちです。その結果、在庫の把握や補充のタイミングが不透明になり、無駄な発注や欠品の原因となります。

特にExcelなどで手作業管理している企業では、情報の更新漏れ・属人化が発生しやすい点にも注意が必要です。

発注する部署・人が分散している

副資材は、使用部門が複数にまたがるケースが多く、各部署が独自に発注・管理している企業も少なくありません。在庫の重複や発注のタイミングがバラバラだと、全社を通して最適な調達が難しくなります。結果として、コストや業務効率の面で非効率を生み出してしまうのです。

コスト管理が難しい

副資材は単価が低いため、「まとめて処理されがち」「コスト意識が希薄になりやすい」という傾向があります。細かな費用が部門ごとに散在して記録されることで、全体としてどれだけコストがかかっているのかを正確に把握しづらくなります。

また、仕入先や購買単価のばらつきも発生しやすく、コスト分析や最適化が進まない原因となります。

主資材に比べて優先度が低い

副資材は「直接生産に関与しない」という理由から、企業内での管理優先度が低くなりがちです。その結果、管理体制や在庫の見直しが後回しにされ、属人的な運用や非効率なプロセスが温存されやすい傾向にあります。

しかし、副資材の管理精度が低いと、生産活動全体に影響を及ぼすリスクがあるため、定期的な見直しが求められます。

副資材管理を行わないリスク

出典:tianya1223 / pixabay

副資材は直接製品に関与しないため軽視されがちですが、適切な管理を怠ると、業務全体に深刻な影響を及ぼすリスクがあります。ここでは、実際に起こり得る主なリスクを7つ紹介します。

  • 生産ラインの停止リスク
  • コスト増加リスク
  • 作業効率の低下リスク
  • 不正のリスク
  • 品質管理の低下リスク
  • 在庫紛失・過剰在庫のリスク
  • 意思決定の遅延リスク

副資材の購買管理におけるあるあると解決策については下記の記事で詳しく解説しています。

https://www.benrinet.com/contents/whitepaper/aruaru.html

生産ラインの停止リスク

副資材が適切に管理されていないと、工具や清掃用品、梱包資材などが必要なときに不足してしまい、生産ラインが止まるリスクが高まります。副資材は「代替が利くもの」と思われがちですが、欠品すると製品の仕上げや出荷、検査など工程の末端に支障が出るため、全体が滞る要因になります。

コスト増加リスク

副資材の管理不足は、無駄な発注・重複在庫・緊急仕入れなどの非効率な運用を招き、結果としてコスト増加につながります。たとえ単価が低くても積み重ねると膨大なコストになります。また、コストの「見える化」ができていないことで、調達全体の最適化が遅れる原因にもなります。

副資材のコストを下げる原則については、下記の記事で具体的な取り組みを解説しています。

https://www.benrinet.com/contents/whitepaper/4gensoku.html

作業効率の低下リスク

必要な副資材がどこにあるのか分からない、あるいは在庫が足りない状況が続くと、作業者が探し回る・確認を繰り返すなどのムダが発生します。副資材がスムーズに供給されないことで、本来の業務に集中できず、現場の生産性低下につながりかねません。

不正のリスク

副資材の在庫や発注情報が属人的に管理されていると、意図的な持ち出しや不正利用、横流しが起こる可能性があります。特に単価が低く管理の目が届きにくい副資材は、内部統制の盲点になりやすいため、記録の整備や使用履歴の追跡が求められます。

内部統制を強化する方法は下記の記事で詳しく解説しています。

https://www.benrinet.com/column/15.html

品質管理の低下リスク

副資材には、清掃道具や検査機器など、品質を維持するために欠かせない資材も含まれています。これらの在庫切れや劣化した状態での使用が続くと、製品不良や安全性低下、クレームの発生といったリスクが高まります。副資材も、品質管理体制の一部として捉える必要があるでしょう。

在庫紛失・過剰在庫のリスク

明確なルールや仕組みがないまま副資材を管理していると、所在不明・誤廃棄・重複在庫などのトラブルが起こりやすくなります。特に複数の部門や拠点で副資材を扱う企業では、全体の在庫状況が見えづらくなり、不要な調達や在庫ロスが発生しやすいです。

意思決定の遅延リスク

副資材の在庫データや発注状況が一元管理されていないと、どこにどれだけのコストがかかっているか、どこで何を使っているかが把握できません。責任者が正しい購買判断を下せず、調達戦略やコスト削減の意思決定が遅れる原因となります。

副資材のムダと非効率を減らすなら「購買管理のデジタル化」がおすすめ

出典:ASPhotohrapy / pixabay

副資材は主資材に比べて重要度が低く見られがちですが、現場での必要性は高く、調達・在庫の管理が煩雑になりやすい資材でもあります。属人的な運用を続けていると、現場負担の増加やコストの肥大化につながり、最終的に企業全体のパフォーマンスに影響を与えることも。

こうした課題を解決するには、購買管理業務の電子化・システム化がおすすめです。

  • 購買コストの適正化が進む
  • 業務フローの自動化で工数が減る
  • ミスや不正の抑止力が高まる

購買管理システムや導入時の失敗事例については下記の記事で詳しく解説しています。

https://www.benrinet.com/column/05.html

https://www.benrinet.com/contents/whitepaper/shippaijirei.html

購買コストの適正化が進む

システムを使って購買情報を可視化することで、どの部署が何をどれだけ、いくらで購入しているかを把握できます。これにより、価格や仕入先のばらつきを是正し、まとめ買いや共通化によるコスト削減が実現可能になります。

また、複数のカタログサイトや仕入先を横断的に比較できる機能が備わっていれば、より安価で最適な選択肢を瞬時に見つけることも可能です。コスト最適化の第一歩は、「現状を把握すること」から始まります。

コスト削減を目的とした購買管理システムの導入事例は下記の記事で解説しています。

https://www.benrinet.com/case/yanmarhd.html

業務フローの自動化で工数が減る

購買管理システムを導入すると、見積依頼・発注書の作成・承認・検収といったフローをすべて自動化・電子化することが可能です。従来の紙やExcelでの管理に比べて、入力ミスや確認作業が大幅に削減され、購買担当者の負担が軽減されます。

さらに、ERPや会計システムと連携することで、支払い処理や仕訳登録なども自動化でき、管理部門の業務効率も高まります。下記の記事では、発注工数などの削減を行った事例を紹介しています。

https://www.benrinet.com/case/calbee.html

ミスや不正の抑止力が高まる

手作業による購買では、発注ミスや金額誤記、不正な発注が発生するリスクがあります。しかし、システム化すれば承認フローやアクセス権限を細かく設定でき、操作履歴も自動で記録されるため、ガバナンスが大きく向上します。

不正防止に加え、購買履歴を常に追跡できるため、万一問題が起きた際にも、迅速な原因特定と対応が可能です。承認フローや購買実績の透明化によってコンプライアンス強化に役立てている導入事例を下記の記事で紹介しています。

https://www.benrinet.com/case/jrfreight.html

副資材管理で生産性・競争力を高めよう

副資材は直接製品に関わらないものの、生産性やコストに大きな影響を与える重要な資材です。管理を怠れば、作業効率の低下やコスト増加、品質リスクなど多くの課題を招きます。まずは現状の課題を洗い出し、できるところから改善を始めてみましょう。

*jotoler / pixabay