子ども若者の支援に取り組む認定NPO法人育て上げネット(東京都立川市、理事長 工藤啓)は、新型コロナウイルスによって、若年無業者(学校等に在籍しておらず、仕事にも就いていない者)の生活環境、心理面、就職活動等にどんな影響があったかについて、69名に対して行った調査結果を発表しました。
調査報告書のダウンロードはこちら
https://www.sodateage.net/wp/wp-content/uploads/2020/09/covid19-sodateage2020.pdf
調査の結果、回答者の61%がメンタルヘルスの悪化を訴えていること、30%が就職活動を止めてしまったこと、29%が家計が厳しくなっていること、就職活動等で必要なオンライン環境が不足している(19%は家にパソコンがなく、22%が自宅に固定回線が無い等)ことなどが明らかになりました。
なかでも、今困っていること・不安なこととして、求人が減少しており、就職活動自体にも制約がある状況の中で、無業の長期化や社会からの孤立を懸念する声が寄せられました。
理事長・工藤 啓コメント
新型コロナウィルスの影響が、若年無業者にも強く出ています。経済的余裕がなく、家族・友人関係の悪化、そして通信環境の脆弱性が若者を追い詰め、メンタルヘルスの問題が顕在化しています。
特にメンタルヘルスの悪化を訴える若年無業者が6割というデータは、緊急対応の必要性を強く示すものだと考えます。毎月の統計でも失業者が増加しているなか、若い世代に対して、感染予防を徹底しての対面、および、オンラインを活用した就労支援に全力をあげて取り組んでいきます。
調査概要
対象者育て上げネットが運営する就労支援機関を利用している無業の若者
※学校等に通っておらず、かつ仕事についていない若者(10代39歳)
(有効回答数:69件)
期間2020年7月上旬
方法
育て上げネットの支援を利用している登録者に対して、Webフォームを配布
調査項目
新型コロナウイルスによる仕事探しや生活への影響、オンライン活用にあたっての通信・機器・生活環境
提供元:
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